【AGA治療薬完全ガイド】効果・副作用・種類を一覧で徹底比較!
「AGA治療薬ってそもそも何?」
「ミノキシジルとかデュタステリドとか聞くけど、どれが良いんだろう…」
AGA(男性型脱毛症)は、日本人男性の3人に1人は発症すると言われている脱毛症です。治療に用いられるのが「AGA治療薬」ですが、さまざまな種類があってよく分からない方も多いかもしれません。
そこでこの記事では、主なAGA治療薬の効果や副作用を解説していきます。AGA治療薬について知りたい方や、AGA・薄毛にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
AGA治療薬の種類一覧
主なAGA治療薬の効果や副作用について
AGA治療薬とは、名前の通りAGAの治療に用いられる薬です。口から飲むことで体内から効果を発揮する内服薬と、患部に直接塗る外用薬があります。
作用は治療薬によって異なり、発毛を促進する薬や抜け毛を防ぐ薬があります。適応可能なケースや副作用にも違いがあるので、医師の診断を受けたうえで自分に合った治療薬を服用することが重要です。
主なAGA治療薬の効果や副作用・注意点について確認していきましょう。
AGA治療薬①:ミノキシジル内服薬
ミノキシジルとは、血管拡張作用のある成分です。もともとは高血圧患者に向けて開発されましたが、体毛が濃くなる作用も確認されたため、AGA治療薬として広く使われるようになりました。
頭皮の血流を改善して酸素や栄養を届けやすくするほか、成長因子を誘導することで細胞代謝を促進し、発毛を促します。また、ミノキシジル内服薬は外用薬に比べると効果が高いです。
ミノキシジルの効果や内服薬・外用薬の違いは、以下の記事で詳しくお伝えしています。併せてお読みください。
ミノキシジル内服薬の副作用・注意点
ミノキシジル内服薬の副作用として、立ちくらみやめまい、動悸、むくみなどが見られます。
また、心臓疾患や血管系の異常がある方、妊娠中・授乳中の方など、使用が禁止されるケースもあるので注意が必要です。
危険性を指摘するサイトもありますが、約2万人の日本人患者を対象にミノキシジル内服薬やフィナステリドなどの併用療法を行った論文「Androgenetic Alopecia Treatment in Asian Men(アジア人男性の男性型脱毛症の治療)」によると、副作用の発現率は低いという結果でした。
副作用の内容も腫れやめまいなどで、自然に治ったうえ、治療に関連する有害事象は認められなかったようで、安全性は高いと言えます。
事実、当院でもミノキシジル内服薬についての膨大な治療実績と臨床データがあり、主力商品として自信をもって処方しております。患者様の満足度や安全性も高く、高い発毛効果を実感していただいております。
ミノキシジル内服薬の危険性の低さについては以下の記事でご紹介しているので、併せてお読みください。
AGA治療薬②:ミノキシジル外用薬
ミノキシジル外用薬は、頭皮に直接塗布するタイプの薬です。
ミノキシジルが主成分で、内服薬と同様頭皮の血流を改善したり、成長因子の誘導で細胞代謝を促進したりすることで、発毛を促す効果があります。ミノキシジル内服薬に比べると、効果は抑えめです。
以下の記事では、ミノキシジル外用薬の効果や使い方を解説しています。併せてお読みください。
ミノキシジル外用薬の副作用・注意点
ミノキシジル外用薬に見られる副作用は、湿疹です。アレルギー反応や皮膚の刺激が原因で、かゆみやかぶれが生じます。
注意点として、塗りたい部位に発疹や赤みがある方だと使用が禁止されることがあります。また、整髪料やヘアスプレーをつけてからミノキシジル外用薬を塗布すると、有効成分が頭皮に浸透しにくくなる可能性があるため、塗るタイミングには気をつけましょう。
ミノキシジルの副作用や注意点は以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
AGA治療薬③:プロペシア(フィナステリド)
プロペシアは世界中で使用されている代表的なAGA治療薬で、主成分はフィナステリドです。5αリダクターゼの働きを阻害することで、AGAの進行を抑える効果があります。
AGAの原因物質「DHT(ジヒドロテストステロン)」は、男性ホルモンの「テストステロン」と、還元酵素の「5αリダクターゼ」が結びつくことでつくられます。フィナステリドを服用すれば5αリダクターゼの働きを抑えられる、つまりDHTの生成を抑えられるため、薄毛・抜け毛の進行を防止できるのです。
5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2つがあり、Ⅱ型は前頭部、頭頂部に多く分布していると言われています。フィナステリドは5αリダクターゼⅠ型にはあまり作用せず、Ⅱ型のみに作用します。
以下の記事ではプロペシアについて詳しくお伝えしているので、併せてお読みください。
プロペシア(フィナステリド)の副作用・注意点
プロペシアは、性欲減退や男性機能の低下などの副作用が報告されています。
プロペシアの添付文書によると、発生頻度は1〜5%未満でリビドー減退、1%未満で勃起機能不全・射精障害・精液量減少です。また、頻度は不明ですが乳房圧痛や乳房肥大、抑うつ症状などの副作用が起こる可能性もあります。
プロペシアの注意点は、女性と未成年への服用が禁じられていることです。
特に、妊娠中の場合は胎児の生殖器に悪影響を及ぼすリスクがあります。皮膚から成分が吸収されるおそれもあるので、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は錠剤に触れることがないようにしましょう。
プロペシアの副作用は、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は併せてお読みください。
参考:
医療用医薬品 : プロペシア (プロペシア錠0.2mg 他)
AGA治療薬④:フィンペシア(フィナステリド)
フィンペシアとは、プロペシアのジェネリック医薬品で、インドのシプラ社が製造しています。
主成分はフィナステリドで、プロペシアと同様にAGAの進行を抑える効果が期待できます。ただし、厚生労働省の承認がないため、日本国内で処方することはできません。
フィンペシアの効果や副作用を詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
フィンペシア(フィナステリド)の副作用・注意点
副作用はプロペシアと同様、性欲減退や男性機能の低下が挙げられます。また、女性と未成年は服用できません。
フィンペシアの注意点は、主な入手方法が個人輸入のため偽物や粗悪品のリスクがある点です。服用しても効果が感じられないうえ、思わぬ健康被害に遭うケースも考えられます。また、健康被害があっても国の救済制度の対象外となってしまうため、注意が必要です。
AGA治療薬⑤:ザガーロ(デュタステリド)
ザガーロとは、イギリスの会社「グラクソ・スミスクライン社」が製造しているAGA治療薬です。有効成分はデュタステリドで、抜け毛や薄毛を予防する効果があります。
デュタステリドは、5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型どちらにも作用する成分です。頭皮の範囲だとⅠ型は側頭部・後頭部、Ⅱ型は前頭部・頭頂部に多いです。
ザガーロについてもっと知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
ザガーロ(デュタステリド)の副作用・注意点
ザガーロの添付文書によると、副作用として1%以上の発生頻度で性機能不全(リビドー減退・勃起不全・射精障害)が報告されています。また、1%未満で乳房障害、抑うつ気分、発疹などがあらわれるとされています。
一方で、皮膚科学会のガイドラインで記載されている国内非ランダム化試験では、デュタステリドの副作用の頻度はリビドー減少 8.3%、インポテンツ 11.7%、射精障害 5.0%だったそうです。このように、比較的高い確率で性機能不全が発生するというデータもあるので、副作用のリスクを十分把握したうえで服用を検討しましょう。
ザガーロの注意点は、女性と未成年は服用できない点です。
フィナステリドと同様に成分が経皮吸収されるリスクがあるので、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は錠剤に触れないでください。
ザガーロの副作用や注意点は以下の記事でもお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。
参考:
医療用医薬品 : ザガーロ (ザガーロカプセル0.1mg 他)
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
AGA治療薬⑥:AGA専門クリニックのオリジナル発毛薬
クリニックによっては、有効成分を独自に組み合わせたオリジナル発毛薬を処方しています。プロペシアやザガーロのように広く流通しているAGA治療薬に加え、治療の選択肢が広がるでしょう。詳しい効果については、各クリニックにご確認ください。
ウィルAGAクリニックでは、フィナステリドやミノキシジル、ビタミンなどを配合したオリジナル発毛薬「es(エス)」を処方しております。
AGA専門クリニックのオリジナル発毛薬の副作用・注意点
オリジナル発毛薬の成分はクリニックによって違うため、副作用・注意点も異なります。詳しい内容については、必ず各クリニックで確認しましょう。
一般的に、オリジナル発毛薬は男性用と女性用があることに注意が必要です。AGAの進行を抑えるフィナステリド・デュタステリドは、女性が服用してはいけない成分だからです。
当院のオリジナル発毛薬は男性向けの「es(エス)」と、女性向けの「es women」を処方しています。「es(エス)」にはフィナステリドが配合されているため、女性は使用できません。
ウィルAGAクリニックオリジナル発毛薬「es」について
ウィルAGAクリニックで処方している「es(エス)」は、発毛効果が認められた有効成分と髪に必要な栄養素をバランスよく配合したオリジナル発毛薬です。
ミノキシジルで発毛を促進しながら、フィナステリドで症状の進行を抑え、さらにビタミン・ミネラルで髪の成長をサポートします。また、オリジナル外用薬も取り揃えております。
処方されるAGA治療薬はどのように決まるの?
AGA治療薬をご紹介しましたが、何を処方するかは医師が決定します。患者様一人ひとりの症状や健康状態、性別などに応じて、最適なAGA治療薬を処方します。
希望を伝えることもできますが、望んだAGA治療薬が処方されるかどうかは医師の判断によります。
もちろん、治療の目的や予算を踏まえてプランを相談することはできます。無理のない範囲で続けられる治療を一緒に考えることで、効果的な治療を継続しやすくなります。
患者様が納得したうえで治療を受けることが大切なので、気になる点や不安な点があれば遠慮なく医師に相談しましょう。
治療の目的に合わせて決める
AGA治療のゴールは患者様によって異なります。
現状を維持したいからフィナステリドだけを服用したい、もっと髪の毛を生やしたいからミノキシジルも併用したいといったように、医師に相談したうえで治療の目的に合ったプランを希望しましょう。
予算に応じて決める
AGA治療は保険適用にならないので、全額自己負担です。無理のない予算内で行える治療プランにしましょう。
例えば、費用を抑えたい場合は、フィナステリドのみの服用でも現状を維持する効果が期待できます。一方、もう少し予算に余裕があるならフィナステリドとミノキシジルを併用して、より治療効果を高めるというプランを希望しやすくなるでしょう。
事前に料金の目安を確認し、無理のない範囲で治療を継続することが大切です。
一方で、安かろう悪かろうという言葉もあるように、「とにかく安い治療が良い」とは限りません。
いくら安価な治療でも、効果が薄ければ発毛を実感できるまでに必要な期間が延びて、結果的に費用がかさんでしまう可能性があります。効果や実績をしっかり確認して、信頼できる治療を希望しましょう。
AGA治療薬に関するよくある疑問
次に、AGA治療薬に関するよくある疑問についてお答えしていきます。
AGA治療薬は女性でも使用できるのか?
女性はフィナステリドやデュタステリドを含むAGA治療薬は使用できませんが、AGA治療薬の種類によっては、女性でも使用することが可能です。
例えば、発毛促進効果のあるミノキシジルは女性の薄毛治療にも広く用いられており、十分な効果が確認されています。実際に、当院の女性向けオリジナル発毛薬「es women」にもミノキシジルが配合されていて、多くの患者様に発毛効果を実感していただいています。
ただし、心臓疾患や血管系の異常がある方など、ミノキシジルの使用が適さないケースもあります。医師の診察を受けたうえで正しく使用してください。
AGA治療薬とサプリメントの併用は効果的なのか?
AGA治療薬とサプリメントの併用は、治療効果を高めることが期待できます。
AGA治療薬には、発毛を促すミノキシジルやAGAの進行を抑えるフィナステリドなどがあります。しかし、髪の毛に必要な栄養素が不足している状態だと効果が半減してしまう可能性があります。
そこで、サプリメントを併用することで、頭皮環境の改善や髪の成長に必要な栄養素を補給します。ただし、体質や他の薬との相互作用によって悪影響を及ぼす可能性もあります。サプリメントを併用したい場合は、医師にご相談ください。
AGA治療薬は個人輸入できるのか?
AGA治療薬は個人輸入することができますが、クリニックとしてはおすすめできません。AGA治療薬が偽物や粗悪品の可能性があるからです。服用しても効果がないばかりか、健康被害に遭うケースもあります。
また、個人輸入された医薬品で健康被害に遭った場合、医療費や年金などの給付を受けられる「医薬品副作用被害救済制度」という制度を利用できないというデメリットもあります。
AGA治療薬の危険性については以下の記事で詳しくお伝えしているので、気になる方はぜひ参考にしてください。
参考:
医薬品等を海外から購入しようとされる方へ |厚生労働省
AGAに一番効く薬はなんですか?
どの薬がAGAの症状に一番効くかは個人差があるため、一概には言えません。患者様の症状や健康状態、性別によって、適するAGA治療薬は異なります。
市販のAGA治療薬でも効果がありますか?
市販のAGA治療薬でもある程度の効果が期待できますが、確実に治療したい場合は専門のAGAクリニックに相談することをおすすめします。自己判断では対処が不十分なまま、薄毛・抜け毛の症状が進行する可能性もあります。また、AGAの進行を抑えられるフィナステリド・デュタステリドが配合された市販薬はなく、医師の処方が必要です。
AGA治療薬のことならウィルAGAクリニックにご相談ください
主なAGA治療薬の効果や副作用について解説しました。
AGA治療薬はAGA(男性型脱毛症)の治療に用いられる薬で、さまざまな種類があります。効果や副作用、適応できるケースに違いがあるので、医師の診断を受けたうえで自分に合ったAGA治療薬を服用することが大切です。
抜け毛や薄毛に悩んでいる方は、ウィルAGAクリニックにご相談ください。約13.3万人もの診療実績をもつドクターチームが、最適なオーダーメイド治療を提案いたします。