頭皮の脂が多いと薄毛や皮膚炎の原因に!適正量の確認方法も解説

公開日 / 2020.09.21 更新日 / 2023.12.01
この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック 総括院長

AGA患者70,000件以上※の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

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AGA患者70,000件以上※の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

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頭皮の脂と薄毛の関係性

「最近、頭皮の脂が多いような…」「どうにも髪がベタつく…」と気になっていませんか?

頭皮の脂が多いと臭いやべとつきが発生してしまう他、実は薄毛や皮膚炎といった症状につながる場合もあります。今気にしていることを解消し、さらなる症状が出ないようにするには、早めに脂が過剰に出る原因をつきとめて対策をとっていくのが重要です。

そこで今回、適切な頭皮の脂の量や脂が過剰に分泌される原因、薄毛との関連性などを詳しく解説していきます。

頭皮の脂を減らしていく方法がわかり、脱毛症の進行を防ぐことなどにもつながっていくので、ぜひ参考にしてください。

頭皮の脂の適切な量

頭皮は人体の中で皮脂腺が一番多い場所なので、脂っぽくなりやすいのは事実です。しかし、頭皮の脂にも適切な量というものがあります。詳しくは後述しますが、頭皮の脂が多すぎると薄毛進行のリスクも出てきます。そこで、「どのくらいの脂の量が適切」であり、「適切な量になっているかを自分確認する方法」を解説してきましょう。

やや青白い頭皮だと適切な脂の量

頭皮の脂をすべて採取して計測するのは現実的ではないので、理想的な脂の量は〇〇mlというように定義するのは難しいです。しかし、理想的な頭皮の状態になっていれば、適切な脂の量が保たれていると考えられます。

理想的な頭皮はやや青白く、透明感のある状態です。黄ばんだ色になっていれば脂が過剰であり、逆に大量にフケが出たり粉っぽくなっていたりするなら脂が足りていない状態といえます。詳しくは後で解説しますが、頭皮が赤くなっている場合は、皮膚炎をおこしている可能紫もあります。

もっとも、極端な場合をのぞいて、頭皮の状態を見て脂の量が適切かを判断するのは難しいでしょう。頭皮をマイクロスコープなどで確認し、脂の過不足を判断できるのは、専門的なトレーニングをつんだ医師のみだからです。

そこで、適切な頭皮の脂の量になっているかを自分で調べられる簡単な方法を紹介していきましょう。

脂の量の簡易確認法

頭皮の脂の量が適切かを確認する最も簡単な方法は、市販されているチェッカーやキットの使用です。簡単に説明すると、チェッカーとは色の変わる油取りフィルムのようなもので、適切な脂の量になっているかを数値などで具体的に教えてくれます。

より簡易的で今すぐできる方法としては、500円硬貨を使用する方法があります。具体的には、まず頭皮と同程度の脂が出ているとされる額をタオルでよく拭きましょう。次に、500円硬貨をよく拭いた部分の額に、軽く押し付けます。3秒程度で500円硬貨が落下すれば適切な脂の量で、5秒も乗っていれば脂が過剰です。

仮に脂が過剰なら、脂が増加する原因をなくしていく必要があります。頭皮の脂が増加する代表的な原因を紹介していくので、確認していきましょう。

頭皮の脂が増加する5つの原因

頭皮の脂が増加する代表的な原因は、以下の5つです。

  • バランスの悪い食生活
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 洗髪の方法が悪い
  • 加齢

それぞれの詳細を解説していきます。

バランスの悪い食生活

揚げ物や肉類ばかりといった脂質過多の食事や皮膚の状態を整えるビタミンB郡などが不足した食事を続けていると、皮脂が過剰に分泌される場合があります。なお、脂質の不足はホルモンの分泌に悪影響をおよぼして倦怠感や肌荒れといった症状につながる可能性もあるので、取らなすぎるのも問題です。バランスの良い食事内容になっているかを振り返り、できるだけ理想の食生活へ近づけていくのが重要です。

睡眠不足

頭皮にかぎらず、肌のターンオーバーをきちんとおこさせたり、健康な状態に保ったりするには睡眠が重要です。睡眠時間を短くしないのはもちろんですが、質も重要といえます。夜中にスマートフォンやパソコンを見たり、運動不足改善を目的に激しい運動をしたりしないようにしましょう。

運動不足

運動不足も頭皮の脂が過剰に出てしまう原因になります。身体全体の血行が悪化したり、新陳代謝が落ちたりしてしまうためです。具体的な運動の目安として、週に150分体を動かすことを意識してみましょう。頭皮の脂の過剰分泌にかぎらず、ガンや心疾患、脳卒中の予防につながります。

洗髪の方法が悪い

洗髪の方法が悪く、頭皮の脂が残ったり過剰に分泌されたりしている可能性もあります。
シャンプーを使う前に汚れを流水で落とし、泡立てたシャンプーと指の腹で優しく洗えているかを確認してみてください。また、1日に何度も洗髪したり、爪を立てて洗髪したりしていると、頭皮を保護するために皮脂が過剰に分泌される場合があります。シャンプー自体を頭皮に良いものへ変えてみるのもおすすめです。

加齢

加齢とともに頭皮の保水量が減り、脂が過剰に出やすくなる場合もあります。また、昔から同じような生活習慣をしていても、年齢しだいで頭皮の反応が変わってしまう可能性があるのも事実です。年齢とともに変化していく体に合わせて、先に紹介した食生活などの要素を見直したり、ヘアケア商品を試してみたりしてください。

脂漏性皮膚炎とは?

頭皮の脂の過剰分泌と関連の深い脂漏性皮膚炎についても紹介しておきます。脂漏性皮膚炎とは、頭皮にかぎらず脂の分泌の多い部位でおこりやすい皮膚炎です。具体的には、皮膚が炎症をおこして赤くはれたりかゆくなったりします。

頭皮が脂漏性皮膚炎になると、フケが過剰に出るといった症状やかゆみ、脱毛の発生といった症状が出ます。なお、根本的な原因が真菌(カビ)になっている場合は、自然治癒が難しい可能性も多々あるので、症状に心当たりがあるなら早めに皮膚科を受診しましょう。ステロイド外用薬やかゆみを抑える抗炎症薬での治療が必要です。

頭皮の脂と薄毛進行関係性とは?

頭皮の脂と薄毛の進行には明確な関係性があるので、解説していきます。

薄毛、特にAGAの場合は、皮脂が過剰に出ているケースが多いです。というのも、AGAは悪玉男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)が原因になっており、DHTは皮脂を過剰に分泌させて毛穴をふさぎがちだからです。頭皮の脂が過剰に出ており、薄毛が進行している気がするなら、AGAを疑ったほうが良いでしょう。

また、先に解説した脂漏性皮膚炎になっている場合も、薄毛が進行する場合があります。皮膚炎が発生している以上、正常な頭髪の成長サイクルに最適な環境とはいえないからです。

このように頭皮の脂と薄毛の進行には関係性があるので、たかが頭皮のべたつきと考えず、先述の原因を解消したり皮膚科を受診したりといった対応を早めにするのがおすすめです。

まとめ

頭皮の脂の適切な量や過剰に脂が出てしまう原因、脂と薄毛の関係性などについて紹介してきましたが、参考になったでしょうか?

頭皮の脂が過剰だと、べとつきや臭い、薄毛の進行といった好ましくない症状が出てしまいます。そして、脂が過剰に出る状態が自然に改善されることは考えにくいのが現実です。生活習慣や洗髪方法の見直しやヘアケア商品の活用、クリニックなどの受診などの対策を早めにとっていきましょう。

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