薄毛の基準はどのくらいから?部位別の薄毛の見分け方と治療法を紹介!
「最近髪が薄くなっている気がするけれど、これって薄毛?」
「薄毛治療をしたいんだけど、自分が薄毛なのかがわからない…」
このように、薄毛に悩んでいるけれど自分が本当に薄毛なのか分からず、治療への第一歩を踏み出せない人は多いでしょう。しかし、薄毛は治療が遅れるとどんどん悪化し、最終的には治療するのが困難になることもあります。ゆえに、早めに自分が薄毛かどうかを見極め、クリニックを受診することは非常に大切なことです。
そこで今回は、どれくらい髪が薄くなると「薄毛」と呼ばれるのか、基準について解説したのち、薄毛治療の種類にはどのようなものがあるのか紹介します。
目次
薄毛の基準はどこから?
私たちは「薄毛」と聞くと、「なんとなく髪が薄くなること」と捉えていますが、医学的にはどのような状態を薄毛と呼ぶのでしょうか?
医学的な薄毛の基準は今のところない
実は、今のところ「薄毛」の明確な医学的基準はないとされています。
医療機関やクリニックにおけるAGA(男性型脱毛症)の診断は、医師による問診や視診が一般的です。
問診とは、問診とは診断の参考にするために病歴や病状に関して患者自身に医師が質問することで、AGAや薄毛においては主に家族の罹患歴や脱毛の経過などを確認します。
また、視診では額の生え際の後退や、前頭部と頭頂部の髪の毛の状態を確認し、細く短い髪の毛の有無や全体的な毛量の減少具合を把握します。
これに加え、特殊な検査器具を用いて頭皮の状態や髪の毛の密度、毛包の状態などを評価したり、血液検査によってAGAの原因ホルモンである「ジヒドロテストステロン(DHT)」を測定したりする場合もあります。
このように、薄毛の診断は担当した医師の判断による部分も多く、また患者本人の「どれくらい薄毛が進行しているか」という自覚症状も大事な要素になってきます。
したがって、薄毛を規定する明確な基準はなく、症状や経過、家族歴などを総合的に見て評価されることが多いようです。
薄毛かどうか確かめるチェックリスト
上記のように、薄毛を判断する明確な基準はないとされていますが、次のような症状に複数当てはまる場合は薄毛の可能性が高いと判断されます。
- 父、母、祖父母のいずれかに薄毛の人がいる
- ここ数か月~数年で抜け毛が増えてきた
- うぶ毛のような細く短い髪の毛が多くなった
- 以前より髪の毛のハリ・コシが減った
- 思春期以降に髪の毛が薄くなり始めた
- 額が広くなった
- 頭頂部の髪の毛が薄くなった
- 側頭部と頭頂部・前髪の髪質が違う
- 頭皮にかゆみや赤みがある
- フケが出る
薄毛の進行具合を確認する方法はある【ハミルトン・ノーウッド分類】
さて、ここまで薄毛を診断する明確な基準について解説してきましたが、薄毛と診断されたうえで、どこまで進行しているのかを判断する際に使用される基準があります。
それが、下記の「ハミルトン・ノーウッド分類」です。ハミルトン・ノーウッド分類とは、アメリカの皮膚科医「ハミルトン」氏と、それにさらに改良を加えて現在の形にした「ノーウッド」氏の両名の名前から付けられたもので、日本ではハミルトン・ノーウッド分類に、皮膚科医の高島医師が考案した「高島分類」を加えて、より日本を含めたアジア人にあった分類に修正されています。
【ハミルトン・ノーウッド分類】
Ⅰ型 | AGAの初期症状。生え際が少し後退しているが、あまり見た目に変化がない状態。 |
---|---|
Ⅱ型 | Ⅰ型よりも生え際の薄毛が進行している状態で、見た目に変化が現れ始める状態。 |
Ⅱ Vertex型 | Ⅱ型に加え、頭頂部の薄毛がO型に進行し始める状態。 |
Ⅱa型 | Ⅱ型に加え、前頭部の薄毛が進行している状態。 |
Ⅲ型 | 生え際の薄毛が進行してM字になっている状態。全体的な髪のボリュームも減少。 |
Ⅲ Vertex型 | Ⅲ型に加え、さらに頭頂部の薄毛がO型に進行して頭皮の露出が目立ち始める状態。 |
Ⅲa型 | Ⅱa型よりさらに前頭部の薄毛が進行して、髪が残っていたM字の中心部分も薄くなっている状態。 |
Ⅳ型 | 生え際が後退し、頭頂部がO型に薄くなっている状態。 |
Ⅳa型 | Ⅲa型よりさらに前頭部の薄毛が進行して、髪が残っていたM字の中心部分も薄くなっている状態。 |
Ⅴ型 | 生え際の後退がより進行した状態。同時に頭頂部も頭皮が完全に露出し始める状態。 |
Ⅴa型 | Ⅳa型よりさらに前頭部の薄毛が進行して、頭頂部の髪の毛も薄くなり始める状態。 |
Ⅵ型 | 生え際から頭頂部にかけて完全に頭皮が露出した状態。 |
Ⅶ型 | 頭頂部からさらに後ろまで薄毛が進行して頭皮が露出した状態。 |
※Vertex:頭頂部
※a(anterior):前頭部
参考:
男性における男性型脱毛症用薬 5 α – 還元酵素 II 型阻害薬フィナステリド(プロペシア ® 錠 0.2 mg・1 mg)の薬理学的特性と臨床効果|日薬理誌
【部位別】薄毛かどうか見分けるための簡易的な方法
ここからは、薄毛かどうかを見極める簡易的な方法について部位別に解説していきます。
<頭頂部>てっぺんはげの場合
頭頂部の毛が薄くなるてっぺんはげやつむじはげの場合は、つむじ周辺の頭皮が透けて見えるかが一つの判断材料になります。鏡などでつむじを見たとき、「若い頃より薄くなっているかも」と思ったら、頭頂部の薄毛が始まっている可能性が高いです。
また、頭頂部の髪のボリュームが減っている場合も、毛質が薄く・細くなっていることが考えられるので、薄毛と判断されることが多いでしょう。
てっぺんはげについては、下記のコラムでも詳しく解説しています。
<前髪の生え際>M字はげの場合
M字ハゲの場合は、目を見開いて眉を上げた時にできる一番上のシワに指を2本添えたとき、シワから生え際までの間隔が指2本分、あるいはそれ以上ある場合はM字はげと判断されることがあるようです。
また、髪質の変化なども判断材料の一つになることもあります。
M字ハゲについては、下記コラムでも解説しています。
【種類】薄毛の治療法にはどのようなものがある?
それでは、実際に薄毛と診断された場合、どのような治療が行われるのでしょうか?種類別に解説していきます。
内服薬
内服薬は、飲み薬を使用して薄毛の進行を抑制する治療法です。よく使用される治療薬としては、次の3つがあり、それぞれ期待できる効果が異なります。
治療薬の種類 | 効果 | 副作用 |
デュタステリド | DHTの元となる5αリダクターゼⅠ型およびⅡ型の双方を阻害する働きがあり、薄毛の進行を抑制する | リビドー減少、勃起機能障害(ED)、射精障害、肝機能障害など |
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フィナステリド | Ⅱ型5αリダクターゼの働きを阻害し、薄毛の進行を抑制する | リビドー減少、勃起機能障害(ED)、射精障害、肝機能障害など |
ミノキシジル | 毛母細胞の活性化と血行促進によって、発毛を促進する | 頭痛、めまい、動悸など |
副作用については、発症率は極めて低いことが確認されており、仮に発症したとしてもほとんどが軽症で済むとされています。
ただし、デュタステリドとフィナステリドについては、女性への使用は認められていません。ミノキシジルについては、男性のみならず、女性の薄毛治療にも有効とされています。
外用薬
内服薬と合わせて、外用薬を用いる場合もあります。
外用薬とは、内服薬とは異なり脱毛が見られる患部に直接薬剤を塗布して使用する治療薬で、医療機関では「ミノキシジル外用薬」というものがよく使用されます。
患部に直接塗って使用するため、内服薬よりもより頭皮にアプローチでき、高い効果が期待できるとされています。
また、上記でも解説したように、ミノキシジル外用薬は男女問わず使用することが可能で、 実際に医療機関では外用薬単体で処方されることは少ないものの、内服薬と併用して処方され、薄毛抑制と発毛促進の2つのアプローチで治療を行う場合が多いようです。
メソセラピー
メソセラピーとは、髪の成長に効果を発揮するとされる成分を注射器などで頭皮に注入し、発毛を促す治療法です。
一般的には、薬物療法で使用される成分と発毛促進を促す成分を組み合わせて頭皮に注入します。
そして当院では、純国産、100%原液の幹細胞培養上清液から抽出した「数百種類の高濃度成長因子」や「エクソソーム」を含んだオリジナルカクテルを特殊な機器を用いて頭皮へ注入し、発毛・育毛を促進させます。最新のAGA治療法ですので、詳しくは下記当院のホームページをご確認ください。
<ウィルAGAクリニックの最新薄毛・AGA治療「頭皮注入LHDV治療」の詳細はこちら>
植毛
植毛治療は、他の部位から健康な毛髪を採取し、薄毛が進行している頭皮に移植する治療です。また、人口毛の移植も可能で、自分の髪に人工毛を結び付けてボリュームアップさせる増毛法もあります。
AGA治療は基本的に内服薬や外用薬を用いた治療を中心に行いますが、植毛は毛根が死んでしまいAGA治療では改善を目指せない人でも、髪の印象改善を目指すことが可能です。
薄毛かどうか悩んだらAGAクリニックへ相談を
薄毛にはさまざまな治療法がありますが、その成功率を高めるにはとにかく早くAGAクリニックへ相談することが大切です。
AGAは20代でも発症の可能性あり
「男性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」によると、現在日本人男性の3人に1人はAGAに悩んでいるとされており、年齢別に見ると20代で10%、30代で20%、40代で30%、50代以降で40数%と年齢を重ねるごとに高くなるとされています。
おそらく、多くの人にとって「薄毛はおじさんの病気」と捉えられていると思いますが、実際には20代や30代の若い世代から発症し、50代になると半分近くの男性がAGAに悩んでいることがわかります。
したがって、AGAや薄毛は決して中年期の男性だけがかかるものではなく、若い世代であっても十分に発症する可能性があるのです。
AGAは早期治療が肝心
AGAは治療が遅れるとその分改善するのが難しくなるとされています。
現在のAGA治療は、AGAの原因ホルモンであるDHTの活動を抑制し、髪を生み出す頭皮の毛母細胞の働きを活性化することで、発毛を促しています。
ゆえに、頭皮に毛母細胞が残っていれば、再び髪が生えてくる可能性があります。
しかし、長年のDHTの作用によって毛母細胞が死滅してしまうと、どんなにDHTの働きを抑制しても髪を再び生み出すことはできないので、発毛は期待できないとされています。
したがって、AGAを確実に解消したいなら、なるべく早めに治療を開始することが大切です。
AGAの診断には高い専門性が必要
さらに、AGAの治療は治療実績が豊富な専門クリニックに行くのが最適です。
前述したように、AGAや薄毛には明確な診断基準がありません。それはつまり、診断を担当する医師があらゆる要素を総合的に考慮し、判断を下さなければならないということです。
そのため、AGAの診断をする医師には、高い専門性と豊富な経験が必要になります。そして、AGAクリニックであれば、日々たくさんの患者を診療してきた実績や専門性があるので、より確実にAGAの治療ができる可能性が高いです。
また、AGA治療はごくまれに副作用が出ることもあります。万が一こうしたトラブルが発生しても、AGAクリニックの医師は経験が豊富なので、速やかに対応しサポートしてくれます。
薄毛にお悩みの方はウィルAGAクリニックがおすすめ
今回は、薄毛の基準とその治療について解説しました。
薄毛には、それを明確に定義する医学的な基準はありません。そのため、医師は患者の症状や経過、家族歴などをふまえ、総合的に判断する必要があります。ゆえに、より確実にAGA解消を目指すなら、治療実績が豊富なAGA専門クリニックに行くのがおすすめです。
そして、ウィルAGAクリニックでは幹細胞培養上清を使用したオリジナルカクテルを独自の注射機械で注入できる毛髪再生メソセラピーの施術を受けられます。発毛に関わるHP領域に存在する毛包幹細胞を活性化するため、高い発毛・育毛効果を期待できるのが魅力です。
ウィルAGAクリニックが提供する治療方法をさらに詳しく知りたい方は、無料カウンセリングにお申し込みください。
【よくある質問】
薄毛には、それを明確に定義する医学的な基準はありません。診断を担当する医師は、患者の症状や経過、家族歴などをふまえ、総合的に判断します。
薄毛は放置するとどんどん悪化し、最終的には治療するのが困難になります。ゆえに、症状を自覚したら早めにクリニックを受診することが大切です。