女性の脱毛症や白髪防止に効く「パントガール」の効果と副作用について

公開日 / 2020.09.24 更新日 / 2024.04.18
この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック 総括院長

AGA患者70,000件以上※の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

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AGA患者70,000件以上※の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

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「パントガール」の効果と副作用

脱毛症の薬といえば、AGA(男性型脱毛症)の治療薬がよく知られいて「男の人の薬」というイメージが強いかもしれません。
しかし「パントガール」は、女性向けの脱毛症の薬です。白髪予防も期待できます。
パントガールの効果と副作用、メリットとデメリットについて解説します。

パントガールはドイツの医薬品メーカーが開発した

パントガール(Pantogar)は、ドイツの医薬品メーカーが開発した、女性の「びまん性脱毛症」への効果が期待できる薬です。世界初の女性専用育毛剤といわれています。
男性用のAGA治療薬には、フィナステリドやデュタステリドなどがありますが、これらはいずれも医薬品です。
パントガールも薬ですが、栄養素を多く含んだサプリメントに近い薬です。

パントガールの服用方法

パントガールはカプセル錠で、毎食後、1日3回、1回1錠飲みます。効果が実感できるまでに少なくとも3カ月はかかるとされています。
6~12カ月の長期使用をすすめる医師もいます。

パントガールの成分

パントガールの成分は次のとおりです。( )内は1錠のなかの量です。

パントテン酸カルシウム(60mg)
ケラチン(20mg)
L-シスチン(20mg)
パラアミノ安息香酸(20mg)
ビタミンB1(60mg)
薬用酵母(100mg)

主成分はパントテン酸カルシウムで、これは毛髪や頭皮を健康な状態に保つ働きがあるとされています。この成分がパントガールの名前の由来になっています。

ケラチンは髪の毛の主成分で、タンパク質の一種です。

L-シスチンはアミノ酸の一種で、髪の毛にハリとコシを与えます。

パラアミノ安息香酸は、葉酸の構成成分で、紫外線の影響を和らげる効果もあります。葉酸は赤血球の生産を助けたり、代謝に関与したりします。細胞の生産を助けることから、髪の毛の細胞にもよい効果が期待できます。

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えます。髪の毛を生やすには活発な細胞分裂が必要で、そのためにはエネルギーが必要です。それでパントガールにビタミンB1が含まれています。

薬用酵母は頭皮の炎症を防ぐ効果が期待できます。頭皮の炎症が抜け毛を引き起こすことがあるので、この成分がパントガールに入っています。

パントガールの効果と利用するメリット

パントガールは、複数の成分の総合力で脱毛症を治す薬といえます。

定評のある成分をブレンドしているので安心

パントテン酸カルシウムやケラチンといった、従来から髪の毛によいといわれていた成分を使っている点が、パントガールの特徴の1つです。
新しく発見した成分を使っているわけではない、という意味ではパントガールには新味がありませんが、しかし定評のある成分を使っているので、安心して飲むことができます。
また、新味がないといっても、それは新しい成分がないというだけで、先ほど紹介した6つの成分(パントテン酸カルシウム、ケラチン、L-シスチン、パラアミノ安息香酸、ビタミンB1、薬用酵母)の配合割合や製法に、医薬品メーカーの独自のノウハウがあります。

効き目が緩やかなので深刻な副作用がない

パントガールは、最低でも3カ月は飲み続けないと効果が期待できません。効果が緩やかなので、深刻な副作用の心配がありません。
もちろん薬なので副作用がゼロではありませんが、体調を大きく崩したという事例は報告されていません。

パントガールの白髪予防効果

パントガールを脱毛症治療の目的で飲んだ女性のなかに、白髪が少なくなったと感じている人がいます。そのため、パントガールには白髪予防効果があるのではないか、といわれることがあります。
この説は、根拠がないわけではありません。
パントガールに含まれるL-シスチンは、髪の毛を強くする効果が期待できます。その他にも髪の毛によい成分が含まれているので、パントガールに白髪予防の効果がみられることがあっても不思議ではありません。
ただ、パントガールを開発した医薬品メーカーが「白髪予防効果がある」といっているわけではありません。

パントガールのデメリット

パントガールのデメリットは、効果が緩慢なことでしょう。クリニックによっては、効果が出るまでに最低3カ月、効果を持続するには6カ月~1年必要と説明しています。それだけの期間、この薬を購入して1日3回、1回1錠飲み続けなければなりません。

「髪の毛は女性の命」といわれることもあるくらいなので、脱毛症に悩む女性は一刻も早く治したいと思うでしょう。「すぐに」という期待に応えることは難しいかもしれません。

まとめ

女性のびまん性脱毛症用の薬というものは、これまで存在しませんでした。その条件を満たすだけでも、パントガールには価値があります。
また、効果がマイルドであることはデメリットに数えられますが、だからこそ副作用がほとんどないというメリットも生んでいます。
薄毛に悩んでいる女性には、試す価値は十分あると思います。パントガールを扱っているクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

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