M字はげは生まれつき?よくある勘違いや富士額との違いについて
「富士額の人は生まれつきM字ハゲってこと?」
「M字ハゲはどうせ治すことができないよ…」
M字ハゲとは、名前の通り髪の毛がM字型に後退している状態です。人に相談しにくい悩みということもあり、多くの方が勘違いして覚えている知識があります。
この記事では、M字ハゲに関してよくある勘違いや対策、主な治療法を解説していきます。M字ハゲについて良く知りたい方や症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
M字ハゲとは?
M字ハゲに明確な基準はありませんが、一般的には額の左右の生え際が後退して脱毛している状態を指します。生え際の形がアルファベットの「M」の字に似ていることから、M字ハゲと呼ばれています。
生まれつきの富士額とM字ハゲの違い
M字ハゲと似たような状態に「富士額」があります。額が富士山のように見えることからこのような名前がつけられ、江戸時代では美しい女性の条件の一つだったと言われています。
アジア人に多いおでこの生え際の特徴の1つで、 日本では富士額の方は珍しくありません。
現在でも、富士額の女性は、髪を結ったときに生え際がとても美しく見えるので、美人の条件の1つだと言われています。
ただ、富士額はM字ハゲとは別の現象です。
富士額は生まれつきの形である一方、M字ハゲは薄毛・抜け毛の症状が進むことで生え際が後退します。加齢とともに脱毛部位が広がっている場合は、M字ハゲだといえるでしょう。
また、お雛様をイメージしていただければ分かりやすいかと思いますが、富士額の生え際は緩やかな曲線を描いています。一方、M字ハゲは額の左右の生え際が急な角度をつけています。
M字はげと富士額の見分け方の参考にしてみてください。
生まれつきではないならM字ハゲになる原因は?
生まれつきの富士額とM字ハゲは異なる現象です。
M字ハゲになる原因として考えられるのは、AGA(男性型脱毛症)や牽引性脱毛症です。
生まれつき以外のM字ハゲの原因①抜け毛・薄毛が進行する「AGA(男性型脱毛症)」
AGAは、日本人男性の約30%が発症するとされている進行性の脱毛症です。ヘアサイクルを極端に短くする作用のある悪玉男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」によって、薄毛・抜け毛の症状が現れます。
前頭部や頭頂部の頭髪から症状が進行する特徴があり、多くのM字ハゲの原因だと考えられています。
AGAの進行程度を分類した「ハミルトン・ノーウッド分類」を参考にすると、ヘアラインの後退が2㎝程度の場合はクラスⅡに該当します。M字ハゲが進行している状態だと判断できるでしょう。
参考:
・男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会
・AGA 治療、植毛|国民生活センター
生まれつき以外のM字ハゲの原因②髪を引っ張るヘアスタイルで発症する「牽引性脱毛症」
牽引性脱毛症とは、髪の毛が引っ張られるようなヘアスタイルを続けることで起きる脱毛症です。一定の髪型を続けることで発症しやすいため、「前髪を毎日強く結んでいたらM字ハゲになった」という場合、牽引性脱毛症によるものかもしれません。
初期の段階であれば、負担となっているヘアスタイルやヘアケアをやめることで症状も改善されていきます。
参考:
・脱毛症 Q16 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
M字ハゲに関してよくある勘違い
M字ハゲに関する勘違いとして、以下の6点を解説します。
- 富士額だからM字ハゲは生まれつきだ
- 若いうちならM字ハゲになる心配はない
- M字ハゲは治すことができない
- M字ハゲは自然に治すことができる
- 家族がM字ハゲなら自分も絶対になる
- M字ハゲの一番の原因はストレス
M字ハゲに関する勘違い①富士額だからM字ハゲは生まれつきだ
「生まれつきの富士額=M字ハゲ」というのは、よくある勘違いです。先ほどもお伝えしたように、富士額は生まれつきの生え際の形ですが、M字ハゲは薄毛・抜け毛の症状が進むことでなる状態です。
富士額とM字ハゲを見分けるには、過去の自分の写真と比べるのが簡単な方法です。若いころから生え際が変わらないなら富士額、生え際が後退しているならM字ハゲの可能性が高いでしょう。
M字ハゲに関する勘違い②若いうちならM字ハゲになる心配はない
M字ハゲは、若い方でもなる可能性があります。「自分はまだ20代だし大丈夫」と油断していると、いつの間にか症状が進行しているかもしれません。
M字ハゲの主な原因であるAGAの発症率は、20 代の日本人男性で 10%程度、30 代で 20%程度です。20代の方でも10人に1人はAGAを発症していると考えると、非常に身近な脱毛症だと言えます。
20代から始めるAGA治療については下記記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
参考:
・男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会
M字ハゲに関する勘違い③M字ハゲは治すことができない
「M字ハゲになったからもう治らない」と諦めていませんか?M字ハゲは適切な治療を受けることで症状を改善できます。AGAが原因の場合、ミノキシジルやフィナステリドなどのAGA治療薬を服用するのが基本です。
ただ、症状が深刻化してからだと治療が難しくなるケースもあります。大切なのは、毛根が死滅する前に早期治療に取り組むことです。症状に気づいた時点でクリニックにご相談ください。手遅れになる前に治療を始めましょう。
M字はげの治療については下記記事をご覧ください。
M字ハゲに関する勘違い④M字ハゲは自然に治すことができる
M字ハゲは治すことができるとお伝えしましたが、あくまで適切な治療を受けた場合です。自然のまま放置して改善するケースは基本的にないので、ご注意ください。
特に、M字ハゲの原因がAGAの場合は、放置すればするほど薄毛・抜け毛が進行します。本気で治したい方は、AGAクリニックを受診しましょう。
M字ハゲに関する勘違い⑤家族がM字ハゲなら自分も絶対になる
DHTの生成に関わる「5αリダクターゼ」の活性度は優性遺伝で受け継ぎやすい、男性ホルモンレセプターの感受性が隔世遺伝するなど、AGAは遺伝的要因が指摘されています。
ただ、「祖父や父がM字ハゲだから自分も100%ハゲになる!」というわけではありません。あくまでAGAを発症するリスクが高いということであり、絶対ではないのでご注意ください。
参考:
・薄毛は遺伝する!母方・父方のどちらがAGA・ハゲの原因になりやすい?|みんなのホルモン研究所
M字ハゲに関する勘違い⑥M字ハゲの一番の原因はストレス
M字ハゲに限らず、「ハゲ=ストレスによるもの」だと考えている方は多いかと思います。確かにストレスも薄毛・抜け毛を引き起こす要因の一つですが、一番の原因はAGAの発症だと考えられています。
日本人男性のAGAの発症頻度は平均すると約30%で、50代以降では 40数%にも及ぶ身近な脱毛症です。M字ハゲの状態はAGAの進行パターンに当てはまります。加齢とともに薄毛・抜け毛の症状が現れたら、AGAが原因だと考えられるでしょう。
また、AGAの発症には遺伝と男性ホルモンが関係していますが、ストレスは直接的な原因ではないと言われています。
以下の記事では、ストレスと脱毛症の関係について解説しています。併せて参考にしてください。
参考:
・男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会
M字ハゲにならないための対策
では、M字ハゲにならないためには何をすれば良いのでしょうか?
主な対策方法は、以下の3点です。
- 生活習慣に問題がないか見直す
- ヘアケアを見直す
- ストレスを溜め込みすぎない
M字ハゲの対策①生活習慣に問題がないか見直す
乱れた生活習慣は心身の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、抜け毛・薄毛を引き起こす可能性があります。
M字ハゲにならないためにも、食事のバランスや睡眠に問題はないか見直してみましょう。
毛髪の主成分「ケラチン」の生成に関わる亜鉛や、コラーゲンの生成で髪の弾力性をサポートする「ビタミンC」など、髪の毛に関係している栄養はさまざまです。偏った食事を続けていると、髪の成長に必要な栄養素が不足してしまうおそれがあります。
また、睡眠の質の低下や睡眠不足は、成長ホルモンの分泌量を低下させる要因です。健康的な髪の毛の成長をサポートするためにも、寝るときの環境や睡眠時間に改善点はないかチェックしてみてください。
M字ハゲの対策②ヘアケアを見直す
間違ったヘアケアは、髪の毛にダメージを与えたり頭皮環境を悪化させたりするおそれがあります。
何気なく習慣にしていたことが、抜け毛・薄毛につながる行為になっている可能性もあるので、普段のヘアケアを見直してみてください。
例えば、お風呂後のドライヤーが面倒だからといって、塗れたまま放置するのは良くありません。
濡れた髪は柔らかいため、ちょっとした力で伸びたり切れたりしやすくなります。また、充分に乾かさないと雑菌繁殖のリスクが高まり、皮膚炎につながることがあります。
シャワーを浴びた後は、ドライヤーでしっかりと髪を乾かしましょう。
参考:
・濡れていると傷みやすい|髪の知識|花王株式会社 ヘアケアサイト
M字ハゲの対策③ストレスを溜め込みすぎない
過度なストレスは自律神経の乱れを引き起こすため、抜け毛・薄毛の原因となる可能性があります。
どのようなことにストレスを感じているか整理したり、自分なりのストレス発散法を見つけたりして、溜め込みすぎないようにすることがM字ハゲの対策になります。
以下の記事では、ストレスと脱毛症との関係や、ストレスを抑える方法をご紹介しています。併せて参考にしてください。
M字ハゲの主な治療法
ここからは、M字ハゲの治療法についてお伝えします。
主な治療法は、AGA治療薬・育毛メソセラピー・植毛の3点です。当院での治療法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
M字ハゲの治療法①ミノキシジルやフィナステリドなどのAGA治療薬
M字ハゲの一番の原因として考えられるのは、AGAです。ミノキシジルやフィナステリドなどのAGA治療薬を服用することで、抜け毛・薄毛の症状を改善できます。
ミノキシジルは、血流を良くしたり成長因子を増やしたりする作用があります。発毛促進効果があることから、「攻めの薬」と呼ばれています。
フィナステリド・デュタステリドは、乱れたヘアサイクルを正常化し、薄毛・抜け毛を予防する効果があります。「守りの薬」とも呼ばれていて、多くのクリニックでミノキシジルとの併用がおすすめされています。
オリジナル発毛薬「es(エス)」
当院では、抜け毛を防止しながら健康的で美しい毛髪の育成・発毛を促すオリジナル発毛薬「es(エス)」を取り扱っています。
攻めの薬のミノキシジルと守りの薬フィナステリド、さらに発毛をサポートする毛髪ミネラル・ビタミンをバランス良く配合しています。
M字ハゲの治療法②育毛メソセラピー
育毛メソセラピーとは、発毛や育毛の効果が期待できる成分を注射などで頭皮に注入する治療法です。薄毛が気になる部位に対して、ダイレクトに浸透させることができます。
どのような有効成分を届けるかはクリニックによって違いますが、主に毛髪の細胞の増殖や活性化に関わる「成長因子(グロスファクター)」が使われています。
最新LHDV頭皮注入治療
当院の毛髪再生メソセラピー「最新LHDV頭皮注入治療」は、オリジナルカクテルを最も効果的な深さのHP領域に直接注入する治療法です。カクテルには数百種類以上の高濃度成長因子やエクソソームが含まれていて、発毛・育毛効果を倍増させる効果が期待できます。
実際に、発毛薬とメソセラピー治療を組み合わせた治療では発毛実感率99.9%を達成しております。
成長因子やエクソソームについて詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
https://will-agaclinic.com/column/stem-cell-culture-supernatant-liquid/
M字ハゲの治療法③植毛
植毛とは、薄毛が気になる部分に自分の髪の毛や代替品となるものを植えつける方法です。自分の髪を使う「自毛植毛」と、合成繊維などで作られた代替品を使う「人工毛植毛」の2種類があります。
自毛植毛は移植による拒絶反応が起こりにくく、仕上がりもナチュラルです。ただし自分の髪を利用するため、移植できる本数に限界があります。
また、10%の確率で移植した毛根が生着しないと言われており、実際の平均的な成功率は80%程度だとも言われています。
5人に1人が失敗していると考えると自毛植毛で後悔しない選択肢としては、AGA治療をおすすめします。
一方、人工毛植毛は数の制限がありませんが、感染症のリスクがあります。
自毛植毛の治療方法や人工毛植毛との違いは、以下の記事で解説しています。気になる方は併せてお読みください。
M字ハゲを本気で治したい方はウィルAGAクリニックにご相談ください
M字ハゲに関してよくある勘違いや対策、治療法についてお伝えしました。
M字ハゲは、額の左右の生え際が後退して脱毛している状態です。主にAGAが原因で、適切な治療を受ければ症状も改善されていきます。
M字ハゲを本気で治したい方は、症状が深刻化する前にウィルAGAクリニックにご相談ください。患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせ、最適な治療を提案いたします。
【よくある質問】
また、M字ハゲは額の左右の生え際が急な角度をつけやすい一方、富士額の生え際は緩やかな曲線を描きます。
AGA治療薬や育毛メソセラピーなどの治療を受けることで、症状が改善していくでしょう。詳しい治療内容や治療期間については、専門のクリニックにご相談ください。