【薄毛に悩む女性へ】薄毛のメカニズム・原因とその対策を解説

公開日 / 2020.11.05 更新日 / 2024.08.14

「薄毛に悩む」と聞くと、男性のことと思いがちですが、薄毛に悩む女性は少なくありません。しかし世間で流布している薄毛情報は、ほとんどが男性向けのものです。

そこでこの記事では、女性の薄毛に関する情報を集めました。

女性の薄毛のメカニズムは、男性のものと共通する部分もありますが、女性独自のものもあります。

女性の薄毛の原因を確認して、その対策を紹介します。

【Youtubeでも解説中!】
Dr.シュンの発毛チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=WM3-m8R2MYc

1.女性の薄毛(FPHL)のメカニズム

女性の薄毛(FPHL)のメカニズムを解説します。

 

(1)AGAと共通したFPHLのメカニズム

FPHLの発症メカニズムは、AGAと共通している部分と、異なる部分があります。まずはAGAと同じFPHLのメカニズムを紹介します。

女性にも、男性よりは少量ですが、男性ホルモンがあります。FPHLもAGAも、男性ホルモンの異常で発症することがあります。

男性ホルモンは、髪の毛の細胞である毛乳頭細胞に入ると、5α還元酵素という酵素によってより活性力のある男性ホルモンDHTに変わることがあります。このDHTが男性ホルモン受容体という物質と結合すると、毛母細胞という別の細胞の活動を抑制するタンパク質を生み出します。毛母細胞の活動が抑制されると、髪の毛がうまく成長できなくなるので、薄毛になります。

ただ、最近では更年期女性の薄毛に対して、男性の薄毛には有効なフィナステリドという薬の内服が無効であったことから、FPHLはAGAと完全に同質なわけではないと考えられています。

女性ホルモンのエストロゲンの減少なども一因として考えられていますが、まだ詳しく仕組みは解明されていません。

 

(2)そのほかの症状

FPHLでは、AGAにはあまりみられない現象も起きます。

その1つが休止期脱毛症です。髪の毛は「成長期→退行期→休止期→成長期」というヘアサイクルを繰り返します。休止期脱毛症は、休止期に入る髪の毛が増えてしまう症状です。休止期には、毛母細胞や毛乳頭細胞が細胞分裂を起さないので、簡単に抜けてしまいます。それで休止期の髪の毛が多くなると、抜け毛が多くなり、薄毛になりやすくなるという流れです。

AGAが頭頂部や生え際を中心に進行するのに対し、FPHLでは髪全体が薄くなる「びまん性脱毛」という症状になる点も、AGAとの違いです。

 

2.FPHLの原因と対策

女性の薄毛(FPHL)の原因には大きく5つあるとされています。それらを紹介しながら、対策も解説していきます。

 

(1)原因1:不規則な生活によるホルモンバランスの乱れ

FPHLに関わる男性ホルモンは、絶妙なホルモンバランスによって正常機能を保っています。そのため、ホルモンバランスが崩れるとFPHLの発症につながってしまいます。

良好なホルモンバランスは体調を整える一方で、体調が悪化するとホルモンバランスが崩れることがあります。

女性が、薄毛が気になったら、「ホルモンバランスが乱れているのかもしれない」と疑って、体調管理に気をつけてください。

体調管理とは具体的には、良質な睡眠を取る、生活のリズムを正常に戻す、ストレスを解消するといった取り組みになります。

 

(2)原因2:頭皮の血行の悪化

髪の毛の成長とは、活発な細胞分裂に他ならないので、髪の毛や頭皮の細胞に栄養と酸素をしっかり送る必要があります。

細胞に栄養と酸素を送るのは血液です。そのため、血行の悪化はFPHLの原因になりえます。

頭皮の血行をよくするよう、心がけましょう。FPHLが疑われたら、血行を促進するシャンプーに切り替えてもよいでしょう。

また、体を温めると血行がよくなるので、ホット・ハーブティやホット・ミルクを飲むようにしてもよいでしょう。ハーブはリラックス効果も期待できるので、やはりFPHLの原因になるストレスを減らすことができます。

 

(3)原因3:頭皮の皮脂の劣化と頭皮の乾燥

頭皮の汚れはFPHLの原因になります。頭皮の汚れとは主に「古い皮脂」です。皮脂とは、体内から皮膚表面ににじみ出てくる脂(あぶら)です。皮脂自体は「悪いもの」ではなく、むしろ体を外敵から守るバリアになります。

しかし、皮脂は劣化するので、古い皮脂はいつまでも皮膚につけておかないほうがよいのです。劣化した古い皮脂は皮膚に炎症を起こしたりします。その現象が頭皮に起きれば、抜け毛や薄毛や髪の毛の成長の阻害につながります。

頭皮の皮脂の劣化対策には、こまめなヘアケアが有効です。しっかり洗髪をしましょう。

しかし、あまりしっかりシャンプーしすぎてしまうと、必要な皮脂まで洗い流してしまうので、適度な手入れにとどめておいてください。

頭皮の乾燥も薄毛を引き起こします。洗髪をしたあとは、頭皮の保湿ケアを行ってください。

 

(4)原因4:急激なダイエットなどによる栄養不足

急激なダイエットや無理な体重減は栄養不足を招き、ひいてはそれが薄毛の引き金になってしまうかもしれません。栄養不足になれば髪の毛や頭皮の細胞にも栄養が届かないからです。

ただ、肥満を解消するための適切なダイエットは、全身の健康にも髪の毛の健康にもよい効果をもたらします。

急激なダイエットは駄目、適切なダイエットはよい、と覚えておいてください。

目安としては1日1200kcalを下回るようなダイエットや糖質0ダイエットは危険になります。

そして、ダイエットをしながらでも、栄養バランスを取ることはできます。野菜を多く摂ったり、野菜が不足したときはサプリメントで補ったりするなどして、栄養には気を使ってください。

 

(5)原因5:その他

「喫煙習慣」や「経口避妊薬(ピル)の使用や中止」がFPHLの引き金になると言われることがあります。

喫煙とFPHLの因果関係は医学的に証明されているわけではありませんが、喫煙は全身の健康にもよくないことなので、禁煙したほうがよいでしょう。

ピルの使用は中止や変更が難しい場合もあるでしょう。もし薄毛が進行するようであれば、医者に相談してみてください。

中止以外にも使用の観点で第2世代経口避妊薬は男性ホルモン作用が比較的つよく、これがリスクとなる場合もあります。

 

3.女性の薄毛の悩みに関するご相談はWill AGA クリニックへ

FPHLは病気なので、医学の力で治すことが期待できます。

ただ薄毛で悩んでいる女性のなかには「髪の毛のクリニックは男性専用なのではないか」と思っている人がいるかもしれません。

確かにほとんどAGA(男性)しか診ないクリニックもあります。ただ、一部のクリニックは、FPHL(女性)に対応しています。そしてWill AGA クリニックは、女性には女性専用の治療法を提供しています。

当院は、女性が「あれ?」と感じたときに、真っ先に相談に来ていただけるよう、相談料や初診料を無料にしております。お気軽にご相談ください。

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

ドクター紹介 +

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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