10代でも生え際が薄い症状が出る? 目立たなくする髪型や治療方法
若いうちから額の生え際が薄い方は、若年性脱毛症を発症している可能性があります。
若い世代ほど、薄毛の悩みが大きくなりがちです。
今回は若年性脱毛症について、以下の内容を中心に解説していきます。
・若年性脱毛症の原因について
・生え際が気になるときの対策について
・10代からでも受けられる治療方法について
10代で若年性脱毛症を発症するケースは多いのかも解説していくため、薄毛が気になる10代の方は参考にしてください。
【Youtubeでも解説中!】
Dr.シュンの発毛チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=WM3-m8R2MYc
1.10代でも生え際が薄い症状が出る若年性脱毛症の原因
若年性脱毛症とは、若い年代からはじまるAGA(男性型脱毛症)のことです。
30代や40代ではじまるAGAは壮年性脱毛症と呼ばれます。
どの年代でもAGAの発症に大きく関わっているのが、男性ホルモンのテストステロンです。
テストステロンの主な働きをご覧ください。
【テストステロンの主な働き】
・筋肉を発達させる
・声変りさせる
・髭や胸毛など体毛を濃くする
しかし、額の生え際と頭頂部の場合、男性ホルモンが髪の毛を薄くする方向に働くことがあります。
【AGA発症のメカニズム】
・テストステロンが血液で頭部に運ばれる
・テストステロンが5αリダクターゼ2型(還元酵素)と結合し、ジヒドロテストステロン(DHT)へ変換される
・脱毛作用のあるDHTによって毛母細胞の働きが弱まる
・ヘアサイクルの成長期が短くなり、髪の毛が細く短くなっていく
5αリダクターゼ2型は、額の生え際や頭頂部の毛乳頭細胞に見られる還元酵素です。
そのため、AGAの症状は額の生え際や頭頂部に出やすいです。
(1)若年性脱毛症の前兆について
以下に心当たりがある方は、若年性脱毛症の前兆の可能性があります。
【若年性脱毛症の前兆】
・枕に付く抜け毛が増えてきた
・毛根の細い抜け毛が増えてきた
・髪の毛のボリュームが減ってきた
・髪型が決まらなくなってきた
若年性脱毛症は少しずつ症状が進行することが多いです。
頭頂部より生え際のほうが目視しやすいです。
生え際の薄い症状の進行具合が気になるときは、日頃から鏡をチェックしてください。
(2)10代でAGA(若年性脱毛症)を発症するケースは多いのか
10代でAGA(若年性脱毛症)を発症するケースはまれです。
以下の年代ごとのAGA発症頻度をご覧ください。
【年代ごとに見るAGAの発症頻度】
・20代:約10%
・30代:20%
・40代:30%
・50代以降:40数%
上記のように年代が上がるほど、AGAの発症頻度が高くなります。
テストステロンの分泌量は、思春期以降から急上昇することが多いです。
そして20代でテストステロンのピークを迎え、その後は年齢とともに減っていきます。(個人差がある)
しかし、10代でAGAを発症する可能性はゼロではありません。
まれなケースではあるものの、10代からでもAGAの症状がはじまることがあります。
参照:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
2.薄い生え際を目立たなくするための対策
薄い生え際が気になるときは、以下の対策が有効です。
【薄い生え際への主な対策】
・ボリュームパウダーを使用する
・育毛サプリメントを使用する
・AGA治療を受ける
それぞれの対策について、以下に詳しく紹介します。
(1)ボリュームパウダーを使用して生え際の薄い部分をカバー
ボリュームパウダーはパウダー(繊維)を地毛に付着させる増毛商品です。
静電気でパウダーを付着させるタイプが多く、薄い生え際にパウダーをふりかけるだけで済みます。
帰宅した後に、シャンプーで洗い流せるボリュームパウダーが多いです。
ただし、ボリュームパウダーによっては仕上がりが不自然になることがあります。
そのため、自然な仕上がりが期待できるボリュームパウダーを選んでください。
(2)育毛剤や育毛サプリメントで生え際の薄い症状を予防
ボリュームパウダーは育毛が期待できる対策ではありません。
生え際を育毛したいときに便利なのが、育毛サプリメントです。
自分の髪の毛を育毛するサプリメントであれば、仕上がりが不自然になる心配はありません。
しかし、医薬品と比べると育毛サプリメントで期待できる作用は穏やかです。
またAGAの原因物質のDHTの抑制も見込めません。
信頼性が気になる方は、臨床試験で証明されている毛髪栄養補助サプリメントを選ぶとよいです。
髪の毛の成長が期待できる栄養を補給し、身体の内側から育毛を目指せるサプリメントです。
ただし、毛髪栄養補助サプリメントによっては18歳未満だと使用できないことがあります。
何歳以上から使用できるのか、よく確認してから毛髪栄養補助サプリメントを購入してください。
(3)薄い生え際にAGA治療を受ける
AGAには以下のような治療方法があります。
【AGAの主な治療方法】
・フィナステリド(内服薬)
・ミノキシジル(内服+外用薬)
・毛髪再生メソセラピー
・HARG療法など
治療方法によっては、10代からでもはじめられます。
①HARG療法なら年齢問わずに治療できる
HARG療法は年齢を問わない治療方法です。
幹細胞から抽出した成長因子を配合した薬剤AAPEを頭皮に注入するのがHARG療法です。
副作用がほとんどない関係上、未成年でも治療が受けられます。
個人差があるものの、発毛効果が出るまでの目安は3か月です。
発毛を実感できるまで、ボリュームパウダーを使用しても問題ありません。(治療当日は使用できない)
ただし、内服薬や外用薬と比べるとHARG療法の料金は高めです。
医療機関によって異なるものの、HARG療法1回9万円~12万円ほどの料金がかかります。
また、未成年の方がHARG療法を受けるには親権者(両親)、または保護者の方の同意が必要です。
料金のことも含めて親権者、保護者の方に相談してください。
②フィナステリドは使用できない場合がある
フィナステリドは、研究により99.4%の症例で効果が認められた有効成分です。(1mg/日 5年間継続して服用)
有効成分で5αリダクターゼ2型の働きを阻害し、脱毛を予防します。
しかし、国内では10代の使用について安全性が確立されていません。
海外では18歳以上で行われたケースはありますが、原則未成年への投与は難しいと考えましょう。
参照:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
③ミノキシジルも使用できない場合がある
ミノキシジルは試験により、脱毛部1cm2あたり平均26.4本の増加が見られた有効成分です。(液体タイプの5%濃度ミノキシジル)
血管拡張作用により、頭皮の血行を改善し、発毛を促進させます。
しかし、ミノキシジルも海外で18歳以上で行われたケースは多くありますが、基本未成年への投与は難しく慎重に行う必要があります。
どのような治療方法がよいのか、分からないときは医師に相談するとよいです。
参照:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
3.生え際の薄い症状に関するご相談はウィル AGA クリニックへ
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。