前髪の薄毛が気になる方へ 〜皮膚科医が解説 原因と対策〜

公開日 / 2020.11.25 更新日 / 2024.08.14

最近、前髪が薄くなった、前髪のボリュームが減って気になる、という悩みをお持ちの方はいらっしゃいますか。
前髪は、顔の印象にも関わるため、前髪の薄毛は何とか避けたいところです。

今回は、前髪の薄毛の原因と対策について解説します。
成人男性の場合、前髪の薄毛は、男性型脱毛症(AGA)である可能性が高いです。

なぜなら成人男性の薄毛の約9割はAGAと言われており、前髪のある前頭部はAGAによる薄毛が起きやすい部位だからです。
今回は女性の前髪の薄毛に焦点を当てて、お話します。

【Youtubeでも解説中!】
Dr.シュンの発毛チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=WM3-m8R2MYc

1.女性の前髪の薄毛はどうして起こる?


女性の前髪の薄毛の原因について解説します。
主な原因を1つずつ見ていきましょう。

①牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)

牽引性脱毛症とは、髪の毛に繰り返し引っ張る力がかかることで、頭皮に負担がかかり、血行不良も伴って、髪の毛が薄くなる脱毛症です。
以下のようなときになりやすいと言われています。

・いつも分け目が同じヘアスタイルをしている
・おでこが見えるように前髪もすべてまとめて結んでしまうアップヘアをしている
・ヘアアイロンで髪の毛を強く引っ張っている

このように、牽引性脱毛症は、ロングヘアの方だけでなく、ショートヘアの方にも起こる可能性があります。

②ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れが薄毛に関わることもあります。
ホルモンバランスが乱れる理由には、主に以下のようなものがあります。

・思春期 (臨床的に10~20代女性の薄毛もありまして、ホルモンバランスが乱れているようなパターンでの脱毛をきたしております)
・生活習慣の乱れ
・ストレス
・妊娠、出産
・更年期
・閉経

女性ホルモンは、髪の毛にハリやコシを与える作用があります。
ホルモンバランスが乱により、女性ホルモンの分泌量が低下すると、髪の毛のハリやコシが失われて髪が軟らかく細くなり、抜けやすくなリます。

また、女性の体内でも男性ホルモンが一定量分泌されていますが、女性ホルモンの濃度が低下すると、男性ホルモンの濃度が相対的に高くなり、男性型脱毛症(AGA)と同様に、男性ホルモンが髪を軟毛化させて、薄毛を招くようになります。

その場合、前髪だけでなく、前頭部から頭頂部中心に全体に薄毛になることがあります。
さらに前髪は、スタイリングの際などに触る機会も多いが多いため、外からの刺激が加わって、薄毛が進行しやすいです。

③頭皮へのダメージ

頭皮へのダメージが薄毛を招くこともあります。
頭皮へのダメージとしては、以下のようなものがあります。

・シャンプーやトリートメント剤の洗い残し
・スタイリング剤の頭皮への付着
・ファンデーションの付着
・頻回のカラーリング、パーマ
・紫外線:
紫外線は頭皮表面の乾燥、荒れの原因になる他、髪の毛の元となる毛母細胞にもダメージを与えて、髪の毛の成長を妨げることがあります。

2.前髪の薄毛を予防しましょう


この項では、前髪の薄毛の予防策をご紹介します。
日常のヘアケアや生活習慣を見直すという、身近な工夫が予防の一歩になります。

(1)ヘアスタイルを工夫しましょう

牽引性脱毛症が原因と考えられる場合には、以下のようなことに注意しましょう。

①分け目を定期的に変えましょう:洗髪後に分け目を変えた状態で乾かすと、分け目を変えやすいです。
②きつく引っ張るアップヘアを続けるのは避けましょう。
③前髪へのヘアアイロンの過度の使用は避けましょう。

前髪にできるだけ負担をかけないようなヘアアレンジの工夫で、前髪の薄毛の改善が期待できます。

もし既に薄毛が気になり始めていれば、前髪の薄毛を目立たなくするのもひとつの方法です。
前髪の境界をより後方にして、前髪のボリュームを増やすスタイルを試してみましょう。

(2)ホルモンバランスを整えましょう

ホルモンバランスの改善のための対策としては、以下をお勧めします。

①食生活を見直しましょう

バランスのよい食生活を心がけ、適切な量の食事をとることが、健康な髪の毛の成長のために大切です。
女性は、鉄分や亜鉛、タンパク質を含む食事が不足しがちなので、それらを意識して摂るようにしましょう。鉄分はレバーや貝類、ほうれん草から、亜鉛は牡蠣や牛肉、うなぎから、タンパク質は肉や魚、卵、豆類などから摂取することができます。

②規則正しい生活をしましょう

特に、早寝早起き、適度な運動は規則正しい生活に効果的です。

③ストレスをためないようにしましょう

ストレスがたまるとホルモンバランスの乱れとともに、頭皮の血流の悪化も招き、薄毛を進行させる可能性があります。
運動、趣味、休養など、ご自身に合ったリフレッシュ方法を見つけて、定期的にリフレッシュの時間を持つようにしましょう。

頭皮のマッサージも、リフレッシュ効果と血流改善効果もあり、ストレスがたまった時の対策としてお勧めです。

(3)頭皮へのダメージを避けましょう

日頃の習慣が、知らないうちに頭皮にダメージを与えている場合があります。
頭皮へのダメージ対策として、以下をご紹介します。

①シャンプーやトリートメントはよく洗い流して頭皮に残らないようにしましょう。
②スタイリング剤は、毛先を中心にして、できるだけ頭皮につけないようにしましょう。
③ファンデーションは毛髪部までつかないようにしましょう。
④頻回のカラーリング、パーマは避けましょう。
⑤紫外線を避けましょう。帽子、日傘の使用をお勧めします。日焼け止めヘアスプレーも効果的です。

3.薄毛が気になる場合は医療機関で相談しましょう

薄毛に対する予防策をしても、薄毛が進行する場合は、医療機関に相談しましょう。

女性の薄毛の場合、ミノキシジルという発毛剤による治療や、サプリメント、注射、低出力レーザーなどによる治療などを、症状に合わせて組み合わせて行うことが多いです。
(ホルモン剤注射やピル処方による治療をするクリニックはかなり稀です)

4.前髪の薄毛に関するご相談はウィル AGA クリニックへ

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。

電話で予約
WEB予約
LINE予約

5.「前髪の薄毛が気になる方へ 〜皮膚科医が解説 原因と対策〜」のまとめ

今回は、女性の前髪の薄毛について原因、対策を含めて解説しました。
女性の前髪の薄毛は、長期間引っ張る力が加わることで起こる牽引性脱毛症の他、出産、閉経、ストレス、生活の乱れなどによるホルモンバランスの乱れによる薄毛、頭皮のダメージによる薄毛などもあります。

これらについて、ヘアスタイルや生活習慣の見直しによって改善することも期待できます。また、医療機関で治療を行う選択肢もあります。
ぜひご自身に合った方法から試してみて下さい。

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

ドクター紹介 +

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

ドクター紹介 +

関連記事

RELATED

ウィルAGAクリニック一覧

CLINIC

AGA・薄毛治療のお問い合わせ

CONTACT
「初診専用窓口」 初診の方はこちらからお問い合わせください。