アルコールが薄毛の原因になる?AGA治療薬の効果が半減する可能性について​

公開日 / 2021.10.15 更新日 / 2024.08.14

アルコールは薄毛や抜け毛につながる、アルコールは控えたほうが良いという話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。アルコールを飲む機会が多いと、髪の毛に悪影響なのではと不安を覚える方も多いでしょう。

そこで、アルコールと薄毛の関連性について紹介します。アルコールが薄毛につながるのか、アルコールによってAGA治療薬の効果が半減するのかなど、正しい知識を身に付けてAGA治療を行いましょう。

アルコールは薄毛の原因になる?主な4つの影響

飲酒をすることによって、薄毛にどのような影響があるのかを紹介します。

栄養素がアルコール分解に使われる

身体にアルコールが入ると肝臓で分解されますが、肝臓で分解する際にはアセトアルデヒドと呼ばれる有害物質が発生することが特徴です。アセトアルデヒドは、二日酔いや肝機能の低下などにつながる作用がありますが、脱水素酵素によって無害な成分に分解されています。

しかし、アルコールの摂取量が多いとスムーズに分解できず、アルコールを分解するために身体の中のアミノ酸が使用されます。

つまり、アルコールの摂取量が多いとアミノ酸がたくさん使用されるのです。

アミノ酸は髪の毛の主成分であるケラチンを構成するために必要な成分ですが、アルコールを分解する際にケラチンを生成する材料が不足し、髪の毛の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、アルコールを飲む量が多いと肝臓に大きな負担がかかる点にも注意が必要です。アルコールを肝臓で分解できないと、アセトアルデヒドが血液を通して全身に届くため、健康状態を悪化させることがあります。

アセトアルデヒドが体内を巡っていると、肝臓機能が低下し、アセトアルデヒドの影響も大きくなってしまいます。肝臓機能の低下は命にも関わるため、肝臓に負担がかからないようにするためにも、過度なアルコール摂取を控えることが重要だといえるでしょう。

健康な髪の毛の成長に必要な栄養素が不足する

アルコールの過剰摂取により胃腸の動きが低下すると、栄養を十分に消化吸収できなくなります。ビタミンA、ビタミンB群といった、髪の毛の成長に欠かせない栄養素が足りなくなり、薄毛につながります。

また、アルコールを飲む際のおつまみは、脂質や糖質が多く含まれているものが一般的です。そのため、栄養バランスが崩れ、髪の毛の成長に必要な栄養素が摂取できずに薄毛が悪化することがあるでしょう。

薄毛・抜け毛を予防するビタミンA、髪の毛の成長をサポートするビタミンB、健康な髪の毛を維持するビタミンC、頭皮の血流を良くする効果が期待できるビタミンEなどを摂取することが重要です。

さらに、アミノ酸の生成を促進する効果が期待できる亜鉛も積極的に摂りましょう。

睡眠の質が悪くなり髪の毛の成長を妨げる

過度なアルコールの摂取により寝つきが悪くなる、もしくは夜に何回も目が覚めるなど、質の良い睡眠を取れなくなると、髪の毛や頭皮の細胞を修復するホルモンが分泌されにくくなります。

髪の毛や頭皮の細胞を修復するホルモンは睡眠中に多く分泌されるため、アルコールによって質の良い睡眠を取らないと薄毛が進行する可能性があるでしょう。

糖質過多で血行が悪くなる

種類によって異なりますが、アルコールには糖質が多く含まれているものもあります。カロリーが高いアルコールをたくさん飲むことによって中性脂肪が増えて血流が悪くなり、頭皮の血行不良を起こして、髪の毛の成長に必要な栄養素が届かなくなることがあるでしょう。

高カロリーのおつまみが加わると、さらにカロリーの摂りすぎになり、髪の毛や頭皮に悪影響を及ぼします。

アルコールを飲まないことで得られるメリット

アルコールを全く飲まないことによって、様々なメリットがあります。主なメリットを3つチェックしておきましょう。

睡眠の質が向上

アルコール摂取によりアセトアルデヒドが影響すると、睡眠の質が低下します。しかし、アルコールを飲まないと質の良い睡眠を取れるため、細胞を修復するホルモンの分泌量が増えます。

さらに、朝もスムーズに起床できるようになり、昼間のパフォーマンス向上効果も期待できるでしょう。

カロリーオーバーしない

アルコールやおつまみを食べないことによってカロリー過多になりにくく、血流の悪化を防げます。カロリーをコントロールすることによって血流が良くなれば、髪の毛が成長しやすい状態になるでしょう。

加えて、高カロリーなおつまみやアルコールを摂取しなくなることで肥満も予防できます。

髪の毛や頭皮の栄養状態が良好になる可能性

アルコールの摂取によって栄養バランスが崩れていた場合、アルコールを飲まない食生活にすることで髪の毛や頭皮に栄養が届き、薄毛の進行を止められる可能性があります。

特に、ビタミンについては髪の毛や頭皮の健康に不可欠な栄養素です。髪の毛と頭皮に栄養が届くことによって、薄毛の進行を止める効果が期待できるだけではなく、髪の毛のツヤやコシにも影響し、太く健康な髪の毛が育つ環境が整うでしょう。

アルコールで薄毛・AGA治療薬の効果がなくなる?

​AGAクリニックといった医療機関で処方するAGAの治療薬は、アルコールを摂取したからといって効果がなくなるわけではありません。AGA治療で使用されることが多い「プロペシア」「ザガーロ」「ミノキシジル」については、アルコールを適度に摂取しても効果がなくなることはなく、身体への負担も少ないといえます。

しかし、海外から個人輸入したAGA治療薬を使用する場合には、注意しなければなりません。海外のAGA治療薬は、日本の厚生労働省が承認しておらず、副作用や効果効能の保証はないためです。アルコールとの関連性も分からないため、個人輸入したAGA治療薬を使用しないことも大切です。

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薄毛治療薬によっては過度なアルコール摂取NG

​適度にアルコールを摂取する程度であれば、AGA治療薬の効果がなくなることはなく、健康を害するリスクもほとんどありません。

しかし、アルコールの摂取量が多いと悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。アルコールの摂取による主な影響について紹介します。

プロペシア

プロペシアを服用すると肝臓で分解されるため、服用時に肝臓に若干の負荷がかかり、まれに肝機能障害の副作用が発生することがあります。製造元が行った臨床試験において、「副作用は0.2%の確率で見られた」とされています。

プロペシアを服用している人が過度にアルコールを摂取すると、肝臓に大きな負荷がかかるため、肝機能障害の副作用が起こる確率が高くなるでしょう。

さらに、プロペシアには男性機能障害や性欲減退といった副作用が起こることがあります。アルコールの過剰摂取により男性機能に影響する神経の働きが抑えられてしまい、副作用の症状が悪化することもあるため注意が必要です。

ザガーロ

ザガーロは、プロペシアと同じく肝臓で分解されます。そのため、アルコールを過剰に摂取すると肝機能障害の副作用が起こる確率が高くなるでしょう。

ミノキシジル

ミノキシジルは、血管を広げて血流を良くする効果が期待できるAGA治療薬です。血管が広がることによって血圧が下がりますが、アルコールも同様に血管を広げて血圧を下げるため、ミノキシジルとアルコールが合わさることによって血圧が大幅に低下する可能性があります。

そのため、アルコールとミノキシジルを同時に飲むと動悸やめまいといった重い症状が起こる可能性があるため注意しましょう。

アルコールは薄毛治療に悪影響!休肝日を作ろう


厚生労働省では、1日のアルコール摂取量は20gほどであれば問題ないとしています。

しかし、肝臓機能の働きには個人差があり、年齢とともに肝臓の機能は低下することが特徴です。

そのため、アルコールは適度に楽しむこと、休肝日を作ることが重要です。肝臓に負荷をかけない日を作ることで、アルコールの分解による肝機能の低下を予防する効果が期待できるでしょう。1週間に1日以上は、休肝日を設ける必要があります。

薄毛治療や予防のためにアルコールの摂取は控えよう

AGA治療薬を服用している方がアルコールを摂取すると、副作用が見られる確率が高くなるため注意が必要です。副作用のリスクはAGA治療薬の種類や持病があるかどうかなども重要なため、専門クリニックでしっかりと相談したうえで、服用する必要があります。アルコールは、適度に楽しむことを意識し、AGA治療を行いましょう。

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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