AGA治療の前に血液検査は必要?調べる項目や目的を解説

更新日 / 2025.05.09

「AGA治療の前に血液検査を受けるのはなぜ?」
「来院から血液検査までの流れを知りたい!」

血液検査は、身体の中のさまざまな情報を得ることができる基本の検査です。AGA治療を行う前にも、血液検査を行うのが一般的です。
この記事では、AGA治療で血液検査を行う理由や、内服薬が使えない場合の治療法などをお伝えしていきます。血液検査を受けるまでの流れも簡単に解説するので、はじめてAGAクリニックを受診する方や検査に不安を感じている方はぜひ参考にしてください。

AGA治療で血液検査を行うのはなぜ?主な4つの理由

血液検査のイメージ

AGA治療で血液検査を行う理由は、以下の通りです。

  • 重大な副作用リスクを調べるため
  • 投薬を続けられるかどうか調べるため
  • AGA以外の原因を把握するため
  • 治療の効果を予測するため

AGA治療で血液検査を行う理由①重大な副作用リスクを調べるため

なぜAGA治療で血液検査を行うのか、それは重大な副作用リスクを調べるためです。
AGA治療薬にはいくつか種類がありますが、身体の状態によっては服用が適さず、副作用を起こす可能性があります。

例えば、AGA治療ではフィナステリドという有効成分がよく用いられています。科学的根拠のある信頼性の高い有効成分で、性欲減退や勃起機能不全、射精障害などの副作用が認められています。また、まれに肝機能障害を引き起こす可能性があります。

肝機能が低下している健康状態のときにフィナステリドを使用すると、肝機能障害を起こすリスクが高まります。それは、フィナステリドが肝臓で代謝される有効成分だからです。
肝機能が低下し、代謝が悪くなるとフィナステリドが長く体内にとどまりやすくなります。副作用リスクを抑えるため、状態によってはフィナステリドの量を調節したり別の治療法を選択したりする必要があります。
ただ、多くの薬は肝臓で代謝されます。フィナステリドが特別危険な薬というわけではないので、ご安心ください。

場合によっては、フィナステリドの使用で肝機能障害といった重大な副作用が起こり得ます。肝機能障害になると主に、黄疸が出る、おなかに水が溜まる、昏睡状態に陥るなどの症状が現れます。
肝機能に問題がないか検査する際は、主に以下の数値を参考にします。

  • AST(肝細胞や心筋、骨格筋に多く含まれる酵素)
  • ALT(肝臓に多く含まれる酵素)
  • γ-GTP(肝臓や腎臓、膵臓などに多く含まれる酵素)

血液検査を行うことで、AST・ALT・γ-GTPの数値をチェックし、異常がないか調べます。クリアできれば、フィナステリドのように肝臓で代謝されるAGA治療薬も服用できると判断されます。

参考:
肝機能検査、肝障害について─健診における問題点

個人輸入で入手したフィナステリドなどの治療薬は偽物に注意

フィナステリドなどのAGA治療薬は、海外より個人輸入で手に入れることも可能です。しかし、届いたフィナステリドなどが偽物や粗悪品である可能性もあるので、クリニックとしてはおすすめできません。

偽物や粗悪品のフィナステリドはどのような副作用があるのか分からないうえ、治療の効果を得られないケースが考えられます。
また、個人輸入で入手するということは、血液検査なしで使用するということです。肝機能に問題がないか調べずに服用すると、肝機能障害を引き起こす恐れがあります。
自身の身体の健康を守りながら確実に治療効果を得るためにも、医師より血液検査を受けたうえで、正規のフィナステリドを処方してもらってください。

AGA治療薬を個人輸入する危険性については、以下の記事で詳しくお伝えしています。ぜひ参考にしてください。

なぜAGA治療薬を個人輸入するの?危険性やメリット・デメリットを解説!

AGA治療で血液検査を行う理由②投薬を続けられるかどうか調べるため

投薬開始前と投薬開始後では、健康状態が変化している可能性があります。このまま投薬を続けられるかどうか調べたいときにも、血液検査は有効です。
ミノキシジルやフィナステリドなどの内服薬にある副作用のうち、肝機能障害はまれなケースです。しかし、血液検査で異常なしと分かれば、安心して現在の治療を進められます。

お酒をよく飲む方は、血液検査でのγ-GTP値が高めに出やすいです。
患者さんの健康状態によりますが、投薬開始前の値が高めでも投薬開始後の値がわずかに上昇する程度であれば投薬を続けられます。値の上昇が大きいときは患者さんの安全のため投薬を中止します。

AGA治療で血液検査を行う理由③AGA以外の原因を把握するため

血液検査は、AGA以外の原因を探るのに役立ちます。
AGAは薄毛に悩まされる多くの男性に見られます。しかし、すべての男性の薄毛の原因がAGAとは限りません。原因に合った治療を行うためにも、血液検査は重要なのです。

例えば、自己免疫の異常や感染症、鉄欠乏性貧血によって薄毛になることがあります。このような原因で薄毛になった患者さんに対して、フィナステリドでAGA治療を行っても効果は見込めません。フィナステリドは、あくまでAGAによる薄毛・抜け毛の進行を防止する成分だからです。
血液検査を受ければ、AGA以外の疾患の可能性を探ることが可能です。

AGA治療で血液検査を行う理由④治療の効果を予測するため

血液検査はAGA治療薬の効果を予測したいときにも有効です。
ミノキシジルやフィナステリドなどの薬を服用する場合、血液検査で肝臓のデータをチェックすれば、効果をある程度予測することが可能です。ただ、実際に服用しなければわからない部分もあるので、あくまで参考程度にするのが目的です。

血液検査だけでAGAかどうか判断することはできないので注意

AGA治療で血液検査を行う理由についてお伝えしましたが、「特定の数値を見ることでAGAかどうかわかる!」というわけではないのでご注意ください。
AGA治療を行えるかどうか、AGA以外の原因があるか、といった点を調べるのが血液検査の目的です。AGA診断は、基本的に医師による問診や視診で行います。

以下の記事では、AGAの診断方法について詳しくお伝えしています。併せてお読みください。

AGAや薄毛の診断方法とは?セルフチェックとクリニックの診断を分かりやすく解説!

血液検査で「内服薬が使えない」と判断されたら?

血液検査で「内服薬が使えない」と判断されたら?

血液検査の結果によっては、内服薬による治療が行えないと判断されるケースもあります。AGA・薄毛治療には内服薬以外の方法もあるので、ご安心ください。
具体的には、以下のような治療法が挙げられます。

  • 発毛メソセラピー
  • ミノキシジル外用薬
  • 「内服薬が使えない」と判断された数値を生活指導で改善する

内服薬以外のAGA治療法①発毛メソセラピー

発毛メソセラピーとは、AGAに対する効果が期待できる成分を頭皮に直接注入するという治療法です。どのような有効成分をどうやって届けるかは、クリニックによって違いがあります。

当院の場合、数百種類以上の高濃度成長因子やエクソソームを含んだオリジナルカクテルを採用しております。特殊な最新機器を用いて、バルジ領域の最も効果的な深さである「HP領域」に有効成分を届け、じっくり浸透させます。
毛包幹細胞の活性化や毛母細胞の分裂促進によって、発毛・育毛効果を倍増させることが可能です。

内服薬以外のAGA治療法②ミノキシジル外用薬

ミノキシジルは発毛を促進する効果がある成分で、内服薬と外用薬の2種類があります。
内服薬に比べると外用薬の効果は穏やかですが、血液検査の結果内服薬が使えないと判断された方でも安心して使用できます。

ミノキシジル外用薬の効果や使い方については以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ミノキシジル塗り薬(外用薬)とは?効果や使い方などを詳しく解説

内服薬以外のAGA治療法③「内服薬が使えない」と判断された数値を生活指導で改善する

治療の一環として、生活指導を行うこともあります。問題となった数値を改善することで、内服薬による治療を開始できるからです。
フィナステリドの副作用には肝機能障害があるため、肝機能が低下している方にはいったん服薬を控えます。しかし、私生活の改善指導で肝機能が戻ってくれば、フィナステリドなどの内服薬を服用できるようになります。

AGA治療と併せて生活習慣の改善にも取り組もう

食事

AGA治療に踏み切るなら、同時に生活習慣を見直すことをおすすめします。せっかく治療を行っていても、髪や頭皮に負担をかけるような生活を続けていては、治療の効果を引き出しにくくなってしまうからです。

例えば、食生活は健康的な髪の成長のために重要です。バランスの良い食事を摂ることで、髪の毛や頭皮に必要な栄養が届きやすくなります。
同様に、睡眠不足を解消したり、ストレスを溜めすぎないようにしたりするのも大切です。AGA治療の効果を最大限発揮するために、ご自身の生活習慣に問題はないか振り返ってみましょう。

AGAは予防できる!AGAにならないためには生活習慣を見直そう

はじめての来院から血液検査までの一般的な流れ

流れを説明している看護師

AGAクリニックでの血液検査をはじめて受ける場合、わからないことが多く不安に感じるかもしれません。
ここからは、来院から血液検査までの流れを簡単にご紹介します。どのように行うかを事前に把握しておけば、不安も解消しやすいでしょう。

一般的には、以下のような流れで行います。

  • 予約したうえで来院する
  • カウンセリング・診察を受ける
  • 血液検査をする
  • 治療プランを決定する

来院から血液検査までの流れ①予約したうえで来院する

まずは、AGAクリニックを予約しましょう。予約不要の場合もありますが、当院のようにプライバシーを遵守した完全予約制のAGAクリニックも多いです。事前にホームページなどでご確認ください。
遅刻を防いでスムーズに受診するためにも、事前にアクセス方法を確認しておくことをおすすめします。予約当日になったら来院しましょう。

来院から血液検査までの流れ②カウンセリング・診察を受ける

来院したら、カウンセリング・診察を受けます。
カウンセリングでは、クリニックの治療について詳しい説明を受けたり、患者様の不安や疑問を解消したりできます。

AGAの診断は、問診と視診が主に行われます。どのような症状に悩んでいるのか、親族に薄毛・抜け毛の症状がある方はいるか、といった点をチェックしたうえで、髪や頭皮の状態を確認します。

来院から血液検査までの流れ③血液検査をする

カウンセリング・診察が終われば、血液検査を行います。結果が出るまで時間がかかることが多いため、基本的に当日は採血のみになります。
血液検査の結果がどれくらいで出るかはクリニックによって異なるので、確認しておきましょう。

来院から血液検査までの流れ④治療プランを決定する

診断や血液検査の結果を踏まえて、患者様に合った最適な治療プランを決めます。予算はどれくらいか、治療のゴールをどうするかといった点を踏まえ、じっくり検討しましょう。
ご納得された上で治療を始めていただくためにも、当院では治療内容・お見積りを一度お持ち帰り、検討することが可能です。もちろん、当日そのままAGA・薄毛治療を行うこともできますのでご安心ください。

薄毛・AGA治療を受けたい方はウィルAGAクリニックにご相談ください

AGA治療で血液検査を行う理由や、内服薬が使えない場合の治療法についてご紹介しました。
血液検査ではAGAかどうか診断することはできませんが、重大な副作用リスクやAGA以外の原因を探るために行われます。内服薬が使えないと判断された方でも、他の治療方法があるのでご安心ください。

ウィルAGAクリニックは、薄毛・抜け毛・AGA治療に特化した専門のクリニックです。
約10万人の治療実績を持つドクターチームが、一人ひとりの症状やお悩みに合った最適なオーダーメイド治療をご提案します。AGA治療で圧倒的な発毛効果を実感したい方は、ぜひ当院にご相談ください。

【よくある質問】

AGA治療で血液検査を行う理由は?
AGA治療で血液検査を行うのには、以下のような理由があります。

  • 重大な副作用リスクを調べるため
  • 投薬を続けられるかどうか調べるため
  • AGA以外の原因を把握するため
  • 治療の効果を予測するため

 

AGA治療の血液検査によって内服薬が使えないと判断された場合の治療法は?
内服薬によるAGA治療が難しい場合、発毛メソセラピーやミノキシジル外用薬、サプリメントなどの方法が挙げられます。
治療に併せて、生活習慣を改善することも重要です。

この記事の監修者
田沼 欣樹
医療法人社団紡潤会 指導医

防衛医科大学校卒業/初期研修終了後、大手美容クリニックの勤務を経てAGAの症例を延べ1万例以上経験した後、医療法人社団紡潤会に入社。症例を集計した独自の調査によりデータ化を行った上、論文等の調査報告と照らし合わして、データに基づいた診察を行う。

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防衛医科大学校卒業/初期研修終了後、大手美容クリニックの勤務を経てAGAの症例を延べ1万例以上経験した後、医療法人社団紡潤会に入社。症例を集計した独自の調査によりデータ化を行った上、論文等の調査報告と照らし合わして、データに基づいた診察を行う。

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