ハゲ予防には何が有効?食事や生活習慣でハゲ予防をする方法
ハゲを予防するためには、食事の内容や生活習慣を見直す必要があります。
そこで、ハゲる原因別に、食生活・生活習慣・ホルモンと分けて予防方法を解説します。
目次
ハゲる原因とは
(株)リクルートの「薄毛に関する意識調査2021」によると、男性が薄毛を気にしはじめた年齢は38.4歳とされています。中には10代以下から薄毛が気になるという回答もあり、ハゲは誰にでも起こりうるのが分かります。
ハゲが起こる主な原因は主に3つあります。
・食生活の乱れ
・生活習慣の乱れ
・脱毛ホルモン(ジヒドロテストステロン)の産生量が増加
たとえば、筋トレの効果が出ない原因にも、やり方が間違っていたり、筋肉を作り出す栄養素が足りていなかったり、超回復に要する時間が不十分であったりと、原因が違えばそれに応じた対策が必要でしょう。
ハゲ予防においても、原因に応じた予防法を継続することが大切です。
食生活が原因のハゲを予防する方法
では、ここからはハゲが起こる1つ目の原因「食生活」に着目し、日頃からどのような食べ物を積極的に摂るべきかを詳しくご紹介します。
一人暮らしやダイエットをしていると、どうしても食事に偏りがちです。
不足している食材がないかをチェックしてみましょう。
肉
1つ目は「お肉」です。
お肉に含まれるタンパク質は、消化吸収に優れた食品です。
タンパク質は、筋肉や皮膚だけでなく、髪の毛の構成成分の約9割を占めています。
お肉の中でも豚レバーは頭皮環境を整えるのにおすすめ。
タンパク質の代謝を促進し、抗酸化作用が期待できる亜鉛と、皮脂分泌を抑え皮膚の代謝を正常化するとされるビタミンAを含んでいます。
いつも頭皮がベタベタするという悩みがある方などは、同じお肉を食べるのであれば脂身が少ないものを選び、皮脂分泌を抑えるといいでしょう。
納豆
2つ目の食材は良質な植物性のタンパク質を含む「納豆」です。
納豆に含まれるイソフラボンを摂取することで、エクオール産生増加によりハゲにつながりやすい「5αリダクターゼ(還元酵素)」と呼ばれる男性ホルモンの分泌を抑制する効果が期待できます。
参考:Evans, B.A., Griffiths, K. and Morton, M.S., Inhibition of 5 alpha-reductase in genital skin fibroblasts and prostate tissue by dietary lignans and isoflavonoids. J. Endocrinol., 147, 295-302 (1995).
また、前述した髪の毛の構成成分であるタンパク質が摂取できるのはもちろん、血液をサラサラにする納豆キナーゼも含有。
毛細血管までスムーズに血が流れることで、頭皮環境改善も期待できるでしょう。
乳製品
3つ目の食材は、牛乳やチーズなどの「乳製品」です。
乳製品にもタンパク質が含まれており、ビタミンやミネラルが豊富。
ビタミンは髪に栄養を送るはたらきや育毛効果が期待できます。
また、ミネラル不足は頭皮の新陳代謝を滞らせ、抜け毛にもつながりやすくなるのです。
低脂肪の乳製品を上手に取り入れると、脂肪やカロリーの心配が減るでしょう。
卵
4つ目は、完全栄養食と言われる「卵」です。
髪の生成に欠かせないビタミンH、髪の毛の主成分であるタンパク質・レシチンや亜鉛も豊富に含まれています。
牡蠣
5つ目は、海のミルクという別名があるほど栄養豊富な「牡蠣」です。
タンパク質、ミネラル、ビタミンといった髪に欠かせない栄養素が豊富。
ミネラルの中でも亜鉛は細胞分裂の活性化作用に欠かせない栄養素です。髪を強く、丈夫にしてくれるでしょう。
緑黄色野菜
6つ目は「緑黄色野菜」です。
色んな種類のビタミンやミネラルが豊富ですが、冷たいサラダなどにして食べると身体を冷やし、血行不良につながりがち。せっかく摂取した栄養素を、細胞に届けるよう血流を促進するためには、火を通して食べることをおすすめします。
豚レバー入りの野菜炒めにして食べると、お肉も野菜も摂れて一石二鳥でしょう。
ナッツ
7つ目は、おつまみなどでおなじみの「ナッツ」です。
ナッツには、身体の老化防止効果が期待できるビタミンEが豊富に含まれています。
老化防止とは、細胞を錆びさせる酸化を防ぎ、細胞から元気になれるということ。髪の土壌である皮膚の細胞が元気になれば、頭皮環境が整い、発毛環境が活性化しやすくなるでしょう。
ナッツの中でも、アーモンドがビタミンEの含有率がダントツですので、覚えておいてください。
生活習慣の乱れが原因のハゲを予防する方法
次に、生活習慣の乱れによって引き起こされるハゲを予防する方法をご紹介します。当たり前に感じがちなことですが、ハゲ予防に欠かせないポイントばかりですので、これを機会に改善していきましょう。
規則正しい生活をする
1つ目は、規則正しい生活をすること。
まずは、睡眠と運動習慣を見直してみましょう。
睡眠は時間の長さに加えて、その人にあった良質な睡眠が取れることが大切。
朝起きても疲れが取れていない…という方などは、寝室の環境(マットレスの硬さ、枕の高さなど)や寝ながらスマホの癖を断ち切ることを心がけましょう。
運動は仕事などに差し支えない程度に、有酸素運動であるウォーキングやジョギングといった軽い運動を習慣づけることです。仕事が忙しく時間が取れない方などは、通勤時などに一駅分歩くという方法でもいいでしょう。
頭皮や髪の毛に刺激を与えない
2つ目は、頭皮や髪の毛への刺激を排除すること。
お風呂上りに、髪を乾かさずに寝てしまっていませんか?
濡れた状態の髪は、表面を覆っているキューティクルがはがれやすくなっているため、寝返りなどで枕などと摩擦することで傷みやすくなります。
ドライヤーで乾かす際のポイントは、髪や頭皮から20 ㎝以上離して使用すること。
これも、ドライヤーの熱からキューティクルを守るのに大切なポイントです。
また、紫外線がきつい曇りの日や夏などは、日焼け止めスプレーをすることで、頭皮と髪を守ってあげましょう。
内部リンク:頭皮の乾燥は薄毛や抜け毛につながる?保湿で乾燥を防ぐ方法
正しい方法でシャンプー
3つ目は、正しいシャンプーの方法を行うこと。
洗う時は、指の腹部分を使って優しく丁寧に洗いましょう。
また、ゆすぎなどの時は、ぬるま湯がおすすめ。
温度が高いと皮膚を守っている皮脂を落としすぎてしまいます。
頭皮を守るために、石けん系シャンプーやアミノ酸系シャンプーなど洗浄力がマイルドなものを選ぶのがおすすめです。
禁煙
4つ目は、禁煙すること。
これは、たばこに含まれるニコチンには血管収縮作用があり、血流を滞らせてしまうからです。
どうしても禁煙ができない方は、禁煙パイプや禁煙飴といった禁煙グッズを試してみましょう。
禁酒
5つ目は、禁酒すること。
これは、アルコールを体内で分解する際に、アセトアルデヒドが生成されることが理由です。
このアセトアルデヒドを分解する際には、髪の成長に欠かせないアミノ酸を大量に消費されます。
また、深い眠りであるノンレム睡眠を阻害し、浅い眠りのレム睡眠状態を生むことで、睡眠の質を低下させるため、就寝前のお酒も控える方がいいでしょう。
脱毛ホルモンが原因のハゲを予防する方法
最後に、脱毛ホルモンが原因となるハゲの予防法をご紹介します。
AGA(男性型脱毛症)とは
脱毛ホルモンが原因となるハゲは、AGA(男性型脱毛症)と呼ばれます。
AGA発症の引き金となるのが、テストステロンとジヒドロテストステロン(DHT)の2つの男性ホルモンです。
テストステロンと頭皮などの毛乳頭細胞に存在する5αリダクターゼが結合することで、ジヒドロテストステロン(DHT)が作られます。
その後、ジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞内の男性ホルモン受容体と結合すると、髪の成長期が短縮し、太い毛に成長する前に抜け落ちてしまうのです。
つまり、成長期が正常よりも短くなることで、ヘアサイクルが乱れ、AGA(男性型脱毛症)を発症します。
フィナステリドやミノキシジルで予防
ホームケアとして、フィナステリドやミノキシジルを取り入れる方法があります。
フィナステリド内服とミノキシジル外用は、いずれも日本皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドラインでA評価を受けている方法です。
外用とは頭皮に直接、成分を含む薬を塗布すること。
一方、内服薬などで摂取する内服は、ミノキシジルはD評価ですが、最新の海外の論文では安全性が高いとするものも増えています。
では、フィナステリドやミノキシジルにはどのような効果があるのでしょうか。
まず、フィナステリドには5αリダクターゼを阻害し、DHTの生成を抑えるはたらきがあり、ミノキシジルは血行促進と髪の成長を促す成長因子を産生させるはたらきが期待できます。
ミノキシジルが配合された発毛剤は一般的に市販されているので利用しやすいでしょう。
一方、フィナステリド錠に関しては国内では医師から処方を受ける必要があります。
AGA専門病院のオリジナル発毛薬でハゲを予防
また、セルフケアで効果が出づらいという方は、AGA専門病院のオリジナル発毛薬を利用する方法もあります。
AGA専門病院によっては、オリジナルの発毛薬を処方しており、以下のような効果が期待できる成分を含んでいます。
・脱毛ホルモンの減少促進
・頭皮の血行促進および発毛促進
・髪の毛を元気にする栄養を与える
・各種ビタミンやミネラル
ハゲ予防に関するご相談はウィル AGA クリニックへ
ハゲ予防を成功させるためには、ご自分の薄毛の原因が何かを正確に見極め、的確な予防法を講じることが欠かせません。
そうはいっても、食生活の乱れ、生活習慣の乱れと言われると誰でも少しは心当たりがあるでしょう。
また、ご自分がAGA(男性型脱毛症)を発症しているかどうかというのは、正確な判断が難しいもの。
まずは、頭皮の状態を把握することが大切です。
最近、薄毛が気になる…、早めに手を打ちたい…。このようにお考えの方はお近くのウィル AGAクリニックにご相談ください。
丁寧なカウンセリングと専門医による頭皮無料診断を行うことで、現在の頭皮の状態の説明および改善に向けた糸口をご提案いたします。