AGAの治療薬の効能、副作用、費用まとめ。目的別の選び方。

公開日 / 2020.12.02 更新日 / 2024.08.14


「薄毛が気になる…」「自分はAGAかもしれない…」と悩んでいませんか?
20代以上男性の薄毛の9割はAGAだと言われてます。

AGAを発症すると、前頭部や頭頂部から徐々に薄くなります。脱毛の仕方も特徴的で、他の病気より診断は容易に行えます。
AGAは皮膚領域の病気のひとつとして捉えられており、治療のためのガイドラインも作られています(男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版)。

つまり、薄毛は治療できる病気です。
今回は、AGAの主な治療薬とその特徴、治療薬の選び方について解説します。

【Youtubeでも解説中!】
Dr.シュンの発毛チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=WM3-m8R2MYc

1.AGAの治療薬にはどんな種類がある?

(1)AGAの治療薬にはどんなものがある?

医療機関で行われるAGAの主な治療法をご紹介します。

AGAの治療には主に2つのアプローチがあります。
①発毛、②脱毛を防ぐに分かれます。

作用の異なる①と②の薬剤を組み合わせて治療を行うことが多いです。

①発毛を促す治療薬

・ミノキシジル外用薬、内服薬
ミノキシジルは血管拡張作用があるため、以前より高血圧の治療薬として使われていました。

ミノキシジルを使用した人に多毛の副作用が多数認められたことで、ミノキシジルに発毛効果があることが分りAGAの治療に使われるようになりました。

ミノキシジルの作用としては、頭皮の血行が改善されることで、毛細血管から毛根へ栄養を送ることができるようになるため、成長因子の誘導、アンドロゲン受容体の間接的抑制、発毛の促進があると言われています。

その発毛促進効果は高く、AGAの治療ガイドライン上もミノキシジル外用薬の治療は強く勧められています。

ミノキシジル内服薬の治療は、2017年のガイドラインの段階は非推奨とされていましたが、
2020年現在海外で「内服薬が5mg以下であればその副作用は最小限に抑えられ、かつ外服薬と同様もしくはそれ以上の効果が見込まれる」
という論文が出るなど、その安全性や効果が確認されてきています。

論文参照:Randolph M., et al., Oral minoxidil treatment for hair loss: A review of efficacy and safety., J Am Acad Dermatol, 2020

②脱毛を防ぐ治療薬

・フィナステリド内服薬
フィナステリドは、AGAの原因に関わる男性ホルモンの活性化を抑える作用があります。
脱毛を防ぐ効果は高く、約8~9割の方に治療効果が認められると言われています。

・デュタステリド
デュタステリドも、フィナステリドと同様、男性ホルモンの活性化を抑える作用があります。
フィナステリドと同等の治療効果があると言われています。

ただし、フィナステリド、デュタステリドは共に女性への使用は禁止されていること、20歳未満の男性への安全性は確立されていないこと、また副作用として性機能障害、肝機能障害などの報告がみられることなどの注意点があります。

・フィナステリドとデュタステリドの違いは?
AGAを引き起こす原因物質は、男性ホルモンの1つの「ジヒドロテストステロン(DHT)」です。DHTによって髪の成長や発毛が阻害され、脱毛が起きます。

DHTは、男性ホルモンの「テストステロン」と、酵素の1つである「5αリダクターゼ」が結びつくことでつくられます。
フィナステリドとデュタステリドは共に、5αリダクターゼの働きを阻害する作用があります。

5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2つがあり、Ⅱ型は前頭部、頭頂部に多く分布していると言われています。
フィナステリドは、Ⅱ型の5αリダクターゼのみに作用します。

デュタステリドは、Ⅰ型・Ⅱ型両方の5αリダクターゼに作用します。
そのため、フィナステリドより薄毛に対する効果が強いことが期待されましたが、
両者の効果にそれほど大きな差がないことや、副作用、費用の面なども考慮して、フィナステリドを選ぶ医療機関も多いです。

(2)治療薬のまとめ

上記薬剤について、効能、副作用、料金、入手方法などを中心にまとめました。

薬剤名 / 効能 / 副作用 / 料金 / 入手方法
ミノキシジル外用薬 / 発毛を促す / 頭皮のかぶれ、かゆみ、フケ、発疹など / 3000円~5000円/月 / 市販薬として販売、医療機関での取り扱いあり
ミノキシジル内服薬 / 発毛を促す / 頭髪以外の多毛、血圧低下、不整脈、めまいなど循環器系副作用 / 3000円~15000円/月 / 医療機関での取り扱いあり
フィナステリド / 脱毛を防ぐ / AGA治療の第一選択薬 / 性機能不全、肝機能障害、女性には禁忌 / 4000円~8000円/月 / 医療機関での処方が必要
デュタステリド / 脱毛を防ぐ / 性機能不全、肝機能障害、女性には禁忌 / 8000円~10000円/月 / 医療機関での処方が必要

上記薬剤は通信販売などでも入手可能な場合がありますが、治療効果の評価、副作用への対応などの観点から、
ご自身での購入よりは医療機関で治療を行うことをお勧めします。

2.AGAの治療薬の選び方

(1)治療薬はどのように選ぶ?

前項でAGAの治療薬についてまとめましたが、薬によって、効能、副作用、費用、入手方法などに違いがあります。
特に、上記薬剤の副作用に関わる高血圧、肝機能障害がある方、また男性で妊活中の方などは、医療機関で相談して薬を選ぶことをお勧めします。。

また一度治療を始めた場合は、効果を確認するのに目安6カ月が必要であり、その後も基本的には治療をやめると症状が再発することが多いため、継続的な治療費が必要になります。

以上を考慮して、ご自身に合った形で医療機関で相談しながら治療を進めていくことをお勧めします。

(2)治療のまとめ

大まかな目安としては、以下のような選び方となるので、参考にしてみてください。

・発毛を目指したい人:ミノキシジル外用薬、内服薬
・抜け毛を食い止めたい人:最初に選ぶ薬としてフィナステリド
・抜け毛を食い止めたい人で、プロペシアで効果不十分だった人:デュタステリド
・より高い効果を期待したい人:ミノキシジル+フィナステリド、もしくは、ミノキシジル+デュタステリド

3.AGAの治療に関するご相談はウィル AGA クリニックへ

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。

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この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

ドクター紹介 +

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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