AGAは薬で治療できる│有効成分の効果や副作用も含めて紹介

公開日 / 2021.03.25 更新日 / 2024.08.14

額の生え際や頭頂部から薄毛が進行していくAGAは、薬によって治療できます。AGAの薬に含まれるミノキシジルやフィナステリドといった有効成分について詳しく解説し、副作用についても紹介します。

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https://www.youtube.com/watch?v=WM3-m8R2MYc

 

AGAの症状は、額の生え際や頭頂部から少しずつ進行していくパターンがよく見られます。AGAの症状はによって改善できるので、これからAGAの症状を抑えたいと考えている方は、ぜひAGA治療薬についての理解を深めておきましょう。ここでは、以下の内容を解説しています。

  • AGA治療薬とは?
  • 有効成分ミノキシジルやフィナステリドについて
  • 有効成分の効果や副作用について
  • AGA治療薬の使用方法について

薬以外のAGA治療法も紹介しているので、AGAによる薄毛の症状に悩まされている方は参考にしてみてくださいね。

1.AGAの治療薬とは?

AGAの予防改善が期待できるのが、AGA治療薬です。AGAは30代以降からの発症がよく見られます。薄毛に悩まされる30代以降の方でも、AGA治療薬があるので諦める必要はありません。

(1)AGAはヘアサイクルを悪化させる病気

AGAはヘアサイクル(成長期・退行期・休止期)を悪化させる脱毛症です。ヘアサイクルの悪化により成長期が短くなり、額の生え際や頭頂部の髪の毛が細く短くなっていきます。

 

AGAは進行性の病気なので、初期症状が発症したまま放置してしまうと、中期から末期へと進行し、治療の効果が十分に得られない可能性があります。

(2)AGA治療薬はヘアサイクルを健全に保つ効果がある

AGA治療薬には、ヘアサイクルを健全に保つ効果があります。細く短くなった髪から太く長い髪へと導くのがAGA治療薬です。

 

ただし、AGAの症状が末期まで進行すると、薬の効果が十分に出ない場合があります。そのため、なるべく早い段階でのAGA治療をおすすめします。

(3)AGAのタイプに合わせて最適な治療薬を選ぼう

AGAには以下のようなタイプがあります。

 

【AGAのタイプ】

  • 額の生え際から薄くなるM字型
  • 頭頂部から薄くなるO字型
  • 額の生え際から頭頂部かけて薄くなるU字型

 

効率よくAGAの症状を改善するには、自分のAGAタイプに合った治療薬の選択が大切です。自分に合った治療薬がわからないときは、医師に相談してください。

2.AGA治療に使われる薬と治療薬の種類

AGA治療でよく使われているのが、ミノキシジルフィナステリドです。それぞれの効果や副作用、代表的な治療薬を解説していきます。

(1)ミノキシジル

ミノキシジルは、もともとは高血圧の薬として開発されましたが、ミノキシジルを使用した患者さんに体毛が濃くなる副作用が見られたため、現在ではAGA治療薬としても使われています。

①効果・副作用

ミノキシジルは3つの効果が期待できる有効成分です。

 

【4つの効果】

  • 毛乳頭細胞の増殖作用
  • 毛母細胞のアポトーシス(細胞の自然死)抑制作用
  • 成長期延長
  • 血管拡張作用

 

上記4つの効果により、ヘアサイクルの正常化が期待できます。日本人への臨床試験により、1%以上のミノキシジル濃度で70%以上の有効性が認められている有効成分です。

 

参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/119/3/119_3_167/_pdf

 

ミノキシジル外用には以下の副作用があります。

 

【主な副作用】

  • かゆみ
  • 発疹
  • 接触性皮膚炎
  • 皮膚の紅潮
  • しびれや痛み
  • 手足のむくみ
  • 動悸
  • 頭痛やめまい
  • 胸の痛み
  • 顔面の多毛など

 

血圧に影響を与えるため、高血圧や低血圧の方はミノキシジルの使用に注意してください。ミノキシジルの作用機序について、詳しく知りたい方は以下の記事もおすすめです。

関連記事:発毛成分ミノキシジルの作用機序を専門家が丁寧に解説

②ミノキシジルが含まれる治療薬

ロゲインはミノキシジルが含まれている外用薬です。男性用のミノキシジル5%濃度、女性用のミノキシジル2%濃度のロゲインがあります。

 

また、ロゲインにはカークランド製のジェネリック(後発医薬品)があります。ジェネリック医薬品の方が価格は安くなりますが、使用する前にはAGAの専門医と相談することをおすすめします。

(2)フィナステリド

フィナステリドは、前立腺肥大症の治療に使われていた有効成分です。治験を行ったときに薄毛の改善が見られたため、現在ではAGA治療薬にも使われています。

①効果・副作用

フィナステリドには、5α還元酵素2型を阻害する効果があります。

 

AGAの発症に大きく関わっているのが、男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)です。

 

男性ホルモンのテストステロン5α還元酵素2型と結合すると、DHTへと代謝され、ヘアサイクルの悪化を招きます。フィナステリドによって5α還元酵素2型を阻害し、ヘアサイクルを乱しているDHTを抑制することで、ヘアサイクルの正常化が期待できます。

日本人男性への観察研究では、99.4%の症例で効果が認められています。(フィナステリド1mg/日・5年間の継続使用)

参照:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

 

フィナステリドには以下の副作用があります。

【主な副作用】

  • 勃起機能不全
  • 射精障害
  • 精液量減少
  • 性欲減退
  • 蕁麻疹
  • 発疹
  • めまい
  • 乳房肥大
  • 抗うつ症状など

 

まれなケースではあるものの、肝機能障害といった重大な副作用が見られます。

 

日本では20歳未満での安全性が確立されていないため、未成年の方にはフィナステリドは推奨されていません。また、妊娠中、または妊娠の可能性がある女性も、男子胎児の生殖器の成長に悪影響を与える恐れがあるため使用できません。

②フィナステリドが含まれる治療薬

プロペシアはフィナステリドが含まれる内服薬です。プロペシアには0.2mg1.0mgの錠剤があります。M字型O字型の両方に合っているのがプロペシアです。

プロペシアにもファイザー製などいくつかのジェネリックがあります。

(3)AGA治療では、ミノキシジル・フィナステリド両方を併用することが多い

ミノキシジルとフィナステリドは併用できます。フィナステリドでAGAの症状進行を抑えつつ、ミノキシジルで発毛を促すことで、AGA治療を進めるのです。

3.AGAの治療薬を使用する際のポイント

次からは、AGA内服薬・外用薬を使用する際のポイントについて解説していきます。薬以外のAGA治療法もあわせて紹介するため、興味がある方は参考にしてください。

(1)使用する方法とその違い

フィナステリドとミノキシジルでは使用方法が異なります。口から飲むのがフィナステリド内服、頭皮に塗布するのがミノキシジル外用です。

①【フィナステリド内服】   

 

フィナステリドは1.0㎎を上限に1日1回服用します。食事への影響はないため、食前でも食後でもかまいません。ただし、24時間間隔での服用が望ましいです。

 

個人差があるものの、効果を実感できるまでの期間は3ヶ月から6ヶ月が目安です。6ヶ月以上経過しても効果が出ないときは、かかりつけ医と相談しましょう。

②【ミノキシジル外用】

 

ミノキシジルは1日2回、抜け毛や薄毛が気になる部分に塗布して使用します。12時間間隔での使用、シャンプーで頭皮を清潔にした後での使用が望ましいです。液だれが気になる方には、フォームタイプ(泡状)のミノキシジルをおすすめします。

 

ミノキシジルの効果が出るまでの目安は3ヶ月から6ヶ月です。6ヶ月以上経過しても効果が出ないときは、かかりつけ医と相談しましょう。

(2)副作用やアレルギーには十分な注意を

フィナステリドやミノキシジルを使用するときは、副作用やアレルギーに注意してください。

 

ミノキシジルではアナフィラキシー反応(全身蕁麻疹・血圧低下・呼吸困難)の報告が1件見られます。アナフィラキシーは食物アレルギーのなかでも重い症状です。

 

今回の報告では食品によってアナフィラキシー反応が出た可能性があるため、ミノキシジルの副作用なのかどうかはハッキリしていませんが、フィナステリドやミノキシジルを使用してから何らかのアレルギー反応が生じたときは、すぐに薬の使用を中止し、医師の診察を受けましょう。

参照:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000023431_1.pdf

(3)薬以外のAGA治療法

AGAには毛髪再生メソセラピーと呼ばれるAGA治療が存在します。内服薬や外用薬を用いた治療とは異なり、毛髪再生メソセラピーでは有効成分を頭皮に直接注入します。毛母細胞に有効成分を浸透させるため、効果が出やすいのが特徴です。

 

【主な毛髪再生メソセラピー】

治療法 主な特徴
LHDV頭皮注入治療 300種類以上の成長因子を注入
HARG療法 150種類以上の成長因子を注入
PFC療法 自分の血液から抽出した成長因子を注入

 

上記の治療法には、重篤な副作用がありません。そのため、副作用が不安な方にもおすすめのAGA治療法と言えます。

 

また、LHDV頭皮注入治療は内服薬と併用できます。ミノキシジルやフィナステリド、ミネラル、ビタミンをバランスよく配合しているオリジナル治療薬を併用しながら治療を進めますM字型O字型はもちろんのこと、U字型タイプのAGAに対しても改善が期待できるので、ぜひ検討してみてください。

4.AGAの治療に関するご相談はウィル AGA クリニック

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、

全力でサポートしていくことをお約束します。

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

ドクター紹介 +

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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