産後の抜け毛がひどいときの対策! 原因やケア用品の選び方なども解説
女性によっては、産後に抜け毛が増える症状が見られます。分娩後脱毛症と呼ばれる抜け毛の症状です。
個人差があるものの、産後2か月頃に抜け毛が増えていき、6か月から1年ほどで自然に治まっていきます。しかし、自然に治まるまで薄毛の悩みが大きくなりがちです。
そこで今回は、産後の抜け毛について以下の内容を解説していきます。
- 女性ホルモンの急激な減少と毛周期の変化が原因
- 産後の抜け毛にはどのような対策があるのか
- 産後の抜け毛対策を打つときに知っておきたいこと
産後に抜け毛が増える理由や、ケア用品の選び方などもあわせて解説していくため、気になる女性は参考にしてください。
目次
1.産後に抜け毛が増えるのは女性ホルモンの変化が原因
分娩後脱毛症は、女性ホルモンと毛周期が大きく関係しています。分娩後脱毛症の直接的な原因となるのが女性ホルモンです。
(1)妊娠中と女性ホルモンの分泌量の関係
妊娠中に分泌量が増えていくのが、女性ホルモンのプロゲステロンとエストロゲンです。妊娠末期には、女性ホルモンが以下の濃度まで増えていきます。
女性ホルモン | 濃度 |
プロゲステロン | 150ng/mLほどまで |
エストロゲンの一種エストラジオール | 8,900~27,000pg/mLほどまで |
妊娠前と比べるとプロゲステロンで約15倍、エストラジオールで約100倍の濃度です。産後はプロゲステロンとエストロゲンが急激に減少していきます。
参照:https://www.yamaguchi-endocrine.org/pdf/hirota201309.pdf
参照:https://primary-care.sysmex.co.jp/speed-search/index.cgi?c=speed_search-2&pk=225
(2)女性ホルモンと毛周期の関係
女性ホルモンの分泌量が変化すると、毛周期もあわせて変化する場合があります。髪の毛の毛周期は以下のとおりです。
期間 | 主な特徴 |
成長期 | 髪の毛が活発に成長する期間(女性は2~6年ほど) |
退行期 | 髪の毛の成長が緩やかになる期間(2~3週間ほど) |
休止期 | 髪の毛の成長がストップし、抜ける準備をする期間(3か月ほど) |
通常の毛周期であれば問題ありません。しかし、毛周期が変化すると通常より抜け毛が増える場合があります。
(3)産後に抜け毛が増える理由
エストロゲンは髪の毛の成長や維持にも役立っています。妊娠中はエストロゲンの分泌量上昇で、髪の毛の成長や維持は保たれやすいです。
しかし、産後に急激なエストロゲン減少が起きると、休止期に入る髪の毛が増加しやすいです。そのため、妊娠中に抜けるはずだった髪の毛と、産後に抜ける髪の毛が一度に抜ける場合があります。
2.産後の抜け毛対策
産後の抜け毛がひどい状態は一時的のため、あまり気にしすぎないのが一番です。しかし、休止期から成長期に入り、新しい髪の毛が生えてくるまで時間がかかります。
薄毛の状態が長く続くと、悩みが大きくなりがちです。産後の抜け毛をなるべく抑えたいときは、以下の対策を参考にしてください。
(1)ストレスを溜めない
育児ストレスが溜まりすぎると、血行不良により抜け毛が増える恐れがあります。育児ストレスが溜まりすぎないよう、できるだけ家族に協力してもらってください。
家族の協力により、育児の負担が軽くなればストレスは溜まりにくいです。
また、薄毛を気にしすぎたときも、ストレスが溜まる場合があります。長い髪型は分け目が目立ちやすいため、短めのヘアスタイルへ変更するのも対策の1つです。
ヘアスタイルの変更で薄毛を隠せないときは、女性用のウィッグをおすすめします。
(2)睡眠不足にならないようにする
女性によっては産後のメンタルヘルスの不調により、睡眠障害につながる恐れがあります。睡眠不足が続くとストレスが溜まり、抜け毛が増える恐れがあるため睡眠障害には注意してください。
成人の場合、睡眠障害に悩まされる男性は26.4%、女性で31.1%の報告があり、男性より女性のほうが多いです。育児で睡眠時間がなかなか取れないときも、家族に協力してもらってください。
参照:https://www.p.u-tokyo.ac.jp/shimoyama/08kaken/pdfs/2019/2019-23-30.pdf
(3)栄養バランスを考えた食事を摂る
産後に食べ物の好みが変わる女性がよく見られます。しかし、肉類ばかりや甘いものばかりなど偏った食事を続けると、髪の毛に必要な栄養素が不足しやすいです。
そのため、産後は栄養バランスを考えた食事を摂ってください。肉類や魚介類、野菜類、果物類、穀類など、多種類の食材を摂るのがポイントです。
髪の毛に大切な栄養素について、詳しくは別記事を参照してください。
(4)産後のダイエットは無理のない範囲で行う
妊娠中は太りやすいため、産後にダイエットする女性がよく見られます。しかし、過度な食事制限を行うと髪の毛の成長に必要な栄養素が不足しやすいです。
そのため、無理のない範囲で健康的なダイエットを続けてください。
3.産後の抜け毛対策を打つときに知っておきたいこと
産後の抜け毛には、ケア用品による対策も有効です。ただし、対策を打つ前にケア用品の選び方と使用時の注意点について知ってください。
(1)ケア用品の選び方と使用時の注意点
産後の抜け毛対策におすすめするのが、以下のケア用品です。
- シャンプー
- 育毛剤・発毛剤
- サプリメント
ケア用品ごとに選び方と使用時の注意点について説明します。
①シャンプー
シャンプーは大まかに以下の種類に分けられます。
- 高級アルコール・石油系
- 石けん系
- アミノ酸系
産後のケアにおすすめするのが、アミノ酸系です。アミノ酸系の洗浄成分には、洗浄力がマイルドで頭皮にやさしいメリットがあります。ただし、高級アルコール・石油系と比べるとアミノ酸系の価格は高めです。
また、シャンプーを使用するときは以下の点に注意してください。
- 洗いすぎないこと
- 頭皮にキズが付かないように洗髪すること
シャンプーで洗いすぎると、頭皮を乾燥から守っている皮脂まで落ちすぎる恐れがあります。頭皮にやさしいアミノ酸系であっても、1日1回洗髪に使用してください。
洗髪するときは頭皮にキズが付かないよう、指の腹でやさしくシャンプーするのがポイントです。
②育毛剤・発毛剤
さらに効率のよい抜け毛対策を行えるのが、洗髪後の育毛剤・発毛剤です。育毛剤は以下の方におすすめします。
- 髪の毛を維持させたい
- 頭皮環境を整えたい
- 頭皮にやさしいケア用品を選びたい
産後のケアには女性用の育毛剤を選んでください。ただし、発毛剤と比べると育毛剤の作用はマイルドです。以下に当てはまる方は発毛剤をおすすめします。
- 髪の毛を増やしたい
- 成分の効き目を重視したい
- 根拠のある成分を使用したい
海外製の発毛剤ロゲインでは、有効成分ミノキシジルを配合しています。ミノキシジルは、発毛促進効果が認められている根拠のある成分です。女性はミノキシジル2%濃度のロゲインを選んでください。あるいはリアップレディもよいです。
育毛剤・発毛剤を使用するときは、以下の点に注意が必要です。
- 用法・用量を守ること
- 最低でも3か月以上使用すること
育毛剤・発毛剤を大量に使用しても、期待できる作用は上がりません。ミノキシジルは副作用が出る恐れがあるため、正しい用法・用量を守ってください。
また、育毛剤・発毛剤は実感できるまで3か月~6か月ほどかかります。(個人差あり) 1か月で実感できないからといって、すぐに育毛剤・発毛剤の使用を中止しないでください。
③サプリメント
身体の内側からケアしたい方におすすめするのが、サプリメントです。産後のケアに使用するときは、女性用の育毛サプリメントを選んでください。
ビビスカル プロフェッショナルは、産後の抜け毛にも使用できる女性用の育毛サプリメントです。髪の毛に栄養を与える海洋性たんぱく質複合体を主成分としています。
サプリメントを使用するときは、以下の点に注意してください。
- 医薬品との飲み合わせに注意すること
- アレルギーが出たらすぐに使用を中止すること
サプリメントとの飲み合わせが悪いと、医薬品の効果が弱まる恐れがあります。医薬品を使用中の方は医師に相談の上、サプリメントを使用すると安心です。
また、自然由来の成分であっても、人によってはアレルギー症状が出る場合があります。サプリメントを使用した後にアレルギー症状が出たときは、すぐに使用を中止して医師に相談してください。
(2)専門家に相談するときの判断基準
どうしても産後の抜け毛が気になるときは、AGAクリニックで専門家への相談をおすすめします。
専門家へ相談するときの判断基準は、産後1年以上の抜け毛です。産後1年以上も抜け毛が続いているときは、他の原因が考えられます。
完全個室であれば、AGAクリニックでの治療に抵抗を感じる女性でも安心です。
AGAクリニックによっては、飲食店やサロンなど他のお店が入っているビル内に院があります。そのため、人目を気にせずに来院しやすいです。
4.産後の抜け毛に関するご相談はウィル AGA クリニックへ
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。