ミノキシジル塗り薬(外用薬)とは?効果や使い方などを詳しく解説

公開日 / 2021.03.01 更新日 / 2025.01.21

「ミノキシジル塗り薬(外用薬)って何?」
「効果的な使い方や正しい塗り方について知りたい!」

ミノキシジルはAGA(男性型脱毛症)等の薄毛症状に対して発毛効果が認められた治療薬です。ミノキシジルの塗り薬(外用薬)は一般医薬品としても市販されているので、AGA対策に使っている方は多いと思います。
今回は、ミノキシジル塗り薬(外用薬)の効果や正しい塗り方を解説します。ミノキシジル塗り薬(外用薬)だけでAGA治療が可能かどうかも解説していますので、薄毛・抜け毛にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

ミノキシジル塗り薬(外用薬)とは?

ミノキシジル塗り薬(外用薬)とは?

ミノキシジル塗り薬(外用薬)は、発毛促進作用のある「ミノキシジル」という成分を含んだ、塗って使うタイプの薬です。
頭皮に直接塗ることで有効成分を浸透させ、髪の毛の成長を促します。

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の副作用

ミノキシジル塗り薬(外用薬)は効果が穏やかな分、副作用も比較的軽いです。
主な副作用は、湿疹です。塗った皮膚の部分がミノキシジルの成分に対しアレルギー反応を起こしたり、刺激を受けたりすることで起こります。痒みやかぶれなどの症状が重い方や気になる方は、医師にご相談ください。

以下の記事では、ミノキシジルの副作用を内服薬と塗り薬(外用薬)に分けて解説しています。併せて参考にしてください。

ミノキシジルの副作用や注意点は?内服薬と外用薬で分かりやすく解説!

ミノキシジル内服薬との違い

ミノキシジルは、塗り薬(外用薬)だけでなく内服薬もあります。主な違いは効果の大きさです。
皮膚に浸透させて使うミノキシジル塗り薬(外用薬)に比べると、体内から直接薬効を発揮できるミノキシジル内服薬はより高い効果が期待できます。当院でもミノキシジル内服薬を主力商品として取り扱っており、多くの方にご満足いただいております。

また、ミノキシジル塗り薬(外用薬)は一般医薬品としてドラッグストアなどで購入できますが、ミノキシジル内服薬は市販されていません。医師が診断して処方した場合に限り、利用することが可能です。
AGA治療を効率よく行いたい方は、専門のクリニックの受診をおすすめします。

ミノキシジル内服薬がおすすめの理由は、以下の記事で詳しくお伝えしています。ぜひ参考にしてください。

実はミノキシジル内服薬の危険性は低いことを知っていますか?

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の効果とは?

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の効果とは?

ミノキシジル塗り薬(外用薬)は、血流を良くしたり成長因子を誘導したりして、発毛を促進する効果があります。

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の効果①血管拡張作用により血流を良くする

ミノキシジルはもともと、血管拡張薬として開発された成分です。ミノキシジル塗り薬(外用薬)を塗ると、血管が拡がって血流も良くなります。
結果、髪の毛の成長に必要な栄養や酸素が届きやすくなるため、発毛をサポートすることができます。

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の効果②成長因子を誘導する

ミノキシジル塗り薬(外用薬)には、成長因子を誘導する効果があります。
成長因子とは、特定の細胞の増殖や分化を促すタンパク質です。例えば、血管新生に関わる「血管内皮増殖因子(VEGF)」や、骨の成長や皮膚の再生を促す「インスリン様増殖因子(IGF)」などの種類があります。

毛包の成長にも、 VEGFやIGF、HGFといったさまざまな成長因子が関わっています。
ミノキシジルは、VEGF・IGFの産生やHGFの発現を促進する作用があるため、発毛をサポートする効果が期待できます。

成長因子や、数百種類以上の成長因子を含む幹細胞培養上清液については、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

メソセラピー治療の幹細胞培養上清液・成長因子・エクソソームについて解説

参考:
増殖因子(グロスファクター)とは? 主な増殖因子について解説 | 国際幹細胞普及機構

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の効果的な使い方・正しい塗り方とは?

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の効果的な使い方・正しい塗り方とは?

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の場合、発毛促進効果が十分に発揮されるかどうかは塗り方に左右されるところがあります。ミノキシジルが頭皮から十分に浸透されなければ、ミノキシジルの効果が出にくくなります。
つまり、ミノキシジルの効果が出るように上手に塗ることがとても大切なのです。

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の効果的な使い方・正しい塗り方は、以下の4点です。

  • 決められた用法用量を守る
  • 髪の毛ではなく頭皮に塗る
  • 整髪料やヘアスプレーをつける前に塗る
  • 頭皮を清潔に保てるよう心掛ける

参考:
一般用医薬品 : ミノキシジルローション5%「JG」

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の使い方①決められた用法用量を守る

まずは、決められた用法用量を守るようにしましょう。
どのような薬にも言えることですが、ミノキシジル塗り薬(外用薬)は規定量を超えて塗ったからといって効果が大きくなるわけではありません。副作用を起こすリスクだけが高まって、逆効果になるおそれがあります。
ミノキシジル塗り薬(外用薬)は効果が穏やかな分不安に感じるかもしれませんが、発毛を実感するまでにある程度の期間が必要です。塗る量や回数を確認したうえで、正しく使用してください。また、効果を感じられない場合は医師に相談しましょう。

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の使い方②髪の毛ではなく頭皮に塗る

ミノキシジル塗り薬(外用薬)は、頭皮に直接塗って使います。髪の毛に塗ってしまうと発毛を促進する効果が発揮できないので、ご注意ください。
頭皮に塗り薬を塗ることは髪の毛がじゃまになってなかなか難しいです。塗り薬を頭皮に十分浸透させるようにするためには、塗りたい部分に髪の毛の分け目を作って頭皮が見えやすい状態にして塗ると効果的です。
分け目を徐々に移動させながら薄毛が気になる部分全体に塗るようにしましょう。

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の使い方③整髪料やヘアスプレーをつける前に塗る

普段ヘアセットを行っている方は、ミノキシジル塗り薬(外用薬)を塗るタイミングも大切です。整髪料やヘアセットスプレーを使ってから塗ると、有効成分の浸透を妨げるおそれがあるからです。
整髪料やヘアセットスプレーをつける前に,ミノキシジル塗り薬(外用薬)を使用するようにしてください。

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の使い方④頭皮を清潔に保てるよう心掛ける

ミノキシジル塗り薬(外用薬)は、頭皮が清潔な状態だと浸透しやすいです。汚れや皮脂が少ない洗髪後に塗ることが効果的です。
また、効果を最大限発揮するためにも正しいヘアケアを行うようにしましょう。例えば、髪の表面だけ洗髪するなで洗い・なですすぎだと、汚れを十分に落としきれません。皮脂や脂肪酸などの油性成分が蓄積して、ミノキシジル塗り薬(外用薬)の効果を減らしてしまうおそれがあります。
爪ではなく指の腹を使って、頭皮を十分に洗うようにしてみてください。

参考:
頭皮洗浄の効果と実態|頭皮の知識|花王株式会社 ヘアケアサイト

ミノキシジル塗り薬(外用薬)だけでもAGA治療はできる?

ミノキシジル塗り薬(外用薬)だけでもAGA治療はできる?

中には、「ミノキシジル塗り薬(外用薬)だけでAGAを治したい!」と考えている方もいるかもしれません。他のAGA治療薬と異なり市販されているため、気軽に手を出しやすい薬だと言えます。
結論からお伝えすると、AGAを治療する場合はミノキシジル塗り薬(外用薬)だけでは不十分だと言えます。ミノキシジルはあくまで発毛促進作用のある成分であり、AGAの進行を食い止めるものではないからです。

AGAの進行を抑制する薬「フィナステリド」・「デュタステリド」

AGA治療を行う際は、「フィナステリド」もしくは「デュタステリド」という薬で、AGAの進行を抑制することが大切です。
発毛作用のあるミノキシジルが「攻めの薬」と呼ばれているのに対し、フィナステリドとデュタステリドは薄毛・抜け毛を防止する作用があることから「守りの薬」と呼ばれています。

AGAの主な原因は、男性ホルモンの異常です。
男性ホルモンのテストステロンは、「5αリダクターゼ」という酵素の作用で「DHT(ジヒドロテストステロン)」になります。DHTにはヘアサイクルを短くする働きがあるので、髪の毛が成長しきれずに抜け落ちるようになり、薄毛・抜け毛が進行します。
フィナステリドとデュタステリドは、5αリダクターゼの作用を抑える効果があります。AGAの根本的な原因であるDHTの生成を抑えられるため、脱毛を防止できるのです。

AGA治療はミノキシジル塗り薬(外用薬)だけを使うのではなく、フィナステリドもしくはデュタステリドを併用することをおすすめします。
フィナステリド・デュタステリドでAGAの進行を抑えながら、ミノキシジルで発毛をサポートすることで、効率よく薄毛・抜け毛を改善できます。

フィナステリドとデュタステリドの違いについては以下の記事で解説しているので、併せてお読みください。

フィナステリドとデュタステリドの違いとは?効果や副作用を分かりやすく解説!

生活習慣やヘアケアを見直すことも大切

AGA治療を行う際には、生活習慣やヘアケアに問題がないか見直すことが大切です。
AGAの主な原因は男性ホルモンの異常なので、自分の力だけで薄毛・抜け毛を改善するのは難しいです。ただ、髪の毛や頭皮に悪影響を及ぼしている行動をやめることができれば、健康的な新しい髪の毛の成長をサポートする効果が期待できます。AGA治療の効果も実感しやすいでしょう。

生活習慣の改善の例としては、食生活です。髪や頭皮の健康には、さまざまな栄養素が関わっています。栄養バランスの良い食事を心掛けることで、髪の毛に必要な栄養も不足しにくくなります。
また、正しいヘアケアで頭皮に溜まった汚れや皮脂を落とすことも大切です。頭皮の荒れや臭いが気になる場合は、洗髪の頻度が少なかったり、頭皮を十分に洗えていなかったりする可能性があります。シャンプーの方法を見直しましょう。

ミノキシジル塗り薬(外用薬)やAGA治療に関するご相談はウィル AGA クリニックへ

ミノキシジル塗り薬(外用薬)やAGA治療に関するご相談はウィル AGA クリニックへ

ミノキシジル塗り薬(外用薬)の効果や、正しい塗り方について解説しました。
ミノキシジルは発毛促進作用のある成分で、血管拡張作用によって血流を良くしたり、成長因子を誘導したりする効果があります。ご紹介した効果的な使い方を守ることで、正しい効果を発揮できるでしょう。

ウィルAGAクリニックは、AGAに特化した専門のクリニックです。10万人以上の治療実績を持つドクターチームが、患者様一人ひとりに合った最適なオーダーメイド治療をご提案いたします。
ミノキシジル塗り薬(外用薬)などのAGA治療を受けたい方や、薄毛・抜け毛にお悩みの方は、ぜひ医療機関にご相談ください。

<ウィルAGAクリニックのAGA治療メニュー一覧はこちら>

【よくある質問】

ミノキシジル塗り薬(外用薬)とはどんな薬ですか?
ミノキシジル塗り薬(外用薬)は、発毛促進作用のある「ミノキシジル」という成分を含んだ薬です。血管拡張作用によって血流を良くしたり、成長因子を誘導したりする効果があり、薄毛・AGA治療に使われています。
AGAはミノキシジル塗り薬(外用薬)だけでも治せますか?

AGAを治療する場合、ミノキシジル塗り薬(外用薬)だけでは不十分だと言えます。
ミノキシジルには発毛促進作用がありますが、AGAの進行を食い止めることはできません。AGA治療を行う際は、薄毛・抜け毛を防止できるフィナステリドもしくはデュタステリドを併用しましょう。

この記事の監修者
田沼 欣樹
医療法人社団紡潤会 指導医

防衛医科大学校卒業/初期研修終了後、大手美容クリニックの勤務を経てAGAの症例を延べ1万例以上経験した後、医療法人社団紡潤会に入社。症例を集計した独自の調査によりデータ化を行った上、論文等の調査報告と照らし合わして、データに基づいた診察を行う。

ドクター紹介 +

防衛医科大学校卒業/初期研修終了後、大手美容クリニックの勤務を経てAGAの症例を延べ1万例以上経験した後、医療法人社団紡潤会に入社。症例を集計した独自の調査によりデータ化を行った上、論文等の調査報告と照らし合わして、データに基づいた診察を行う。

ドクター紹介 +

関連記事

RELATED

ウィルAGAクリニック一覧

CLINIC

AGA・薄毛治療のお問い合わせ

CONTACT
「初診専用窓口」 初診の方はこちらからお問い合わせください。