ザガーロ（デュタステリド）とはどんな薬？やめとけ・やばいと言われる理由も解説！
「AGA治療薬のザガーロってどんな薬？」
「ザガーロはやめとけ・やばいって言われているのはなぜ？」
ザガーロはデュタステリドを主成分としたAGA治療薬で、一般的に広く使われています。AGAや薄毛を改善したいと考えている方なら、一度は聞いたことがあるかもしれません。
この記事では、ザガーロの作用や副作用、注意点などをお伝えしていきます。「ザガーロはやめとけ・やばい」と言われる理由についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ザガーロ（デュタステリド）はどんなAGA治療薬？
ザガーロとは、2015年に厚生労働省が承認したAGA治療薬です。グラクソ・スミスクライン社というイギリスの会社によって製造されており、ザガーロカプセル0.1mgとザガーロカプセル0.5mgの2種類があります。
抜け毛や薄毛を予防する効果から、AGAの症状の改善に向けて広く使われています。
参考：
ザガーロカプセル0.1mg及び同0.5mgの医薬品医療機器法上の承認に伴うアボルブカプセル0.5mgの留意事項について｜厚生労働省
ザガーロの有効成分はデュタステリド
「ザガーロ」という名前は薬の名称であり、有効成分は「デュタステリド」と言います。
デュタステリドはもともと、前立腺肥大症という病気の治療薬として開発されていました。研究によって薄毛の改善もみられたことから、AGA治療薬としての開発も進められ、ザガーロが販売されるようになりました。
ザガーロ（デュタステリド）の作用・効果
ザガーロの主成分であるデュタステリドには乱れたヘアサイクルを正常化する作用があるため、抜け毛や薄毛の進行を抑える効果があります。
AGAの主な原因は、ヘアサイクルの乱れです。
男性ホルモンの「テストステロン」は、還元酵素「5αリダクターゼ」の作用によって「ジヒドロテストステロン（DHT）」に変換されます。DHTは悪玉男性ホルモンとも呼ばれ、ヘアサイクルのうちの「成長期」という期間を極端に短縮してしまいます。そのため髪がうまく成長しきれず、抜け毛や薄毛につながります。
5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類がありますが、デュタステリドはどちらの酵素に対しても働きを阻害する効果があります。
デュタステリドの服用によってDHTの生成を抑えることで、抜け毛や薄毛の症状を抑えられます。
ザガーロ（デュタステリド）の効果を感じるまでの期間の目安は3~6ヶ月
AGA治療薬全体に言えることですが、ザガーロに即効性はありません。服用してほんの数日で効果を感じられるものではないため、ご注意ください。
効果を感じるまでの期間の目安は、3~6ヶ月程度です。抜け毛や薄毛が治らないからといってすぐやめてしまっては意味がないので、まずは半年以上服用を継続しましょう。AGA治療は長期的に取り組むことが大切です。
ザガーロ（デュタステリド）とプロペシア（フィナステリド）との違い
ザガーロと同様に広く使われているのが、「プロペシア」というAGA治療薬です。ザガーロの主成分がデュタステリドであるのに対し、プロペシアの主成分は「フィナステリド」です。
ザガーロとプロペシアの大きな違いは、作用する範囲です。
デュタステリドと同様、フィナステリドは5αリダクターゼの働きを抑える効果があります。ただしⅠ型にはあまり効かず、主にⅡ型を阻害します。一方、デュタステリドはⅠ型にもⅡ型にも作用します。
そのため、より大きな効果が期待できるのはデュタステリドですが、その分副作用のリスクも大きいと言えます。
プロペシアの効果や副作用について詳しく知りたい方は、以下の記事を併せてお読みください。
参考：
ザガーロ添付文書｜医薬品医療機器情報提供ホームページ
ザガーロ（デュタステリド）の主な副作用
AGA治療薬の服用で一番気になるのは副作用のリスクだ、という方も多いでしょう。
ザガーロにみられる主な副作用は、以下の3点です。
- 性機能障害や乳房障害
- まれに肝機能の悪化
- 精神状態への影響
ザガーロ（デュタステリド）の副作用①：性機能障害や乳房障害
ザガーロは男性ホルモンに作用するAGA治療薬です。そのため、勃起障害や射精障害といった性機能障害が報告されています。危険性は高くないですが、パートナーとの間に子供を望んでいる場合は注意が必要なケースもあります。
また、乳頭痛・乳房痛などの乳房障害も報告されています。発現率は低いものの、胸に違和感が生まれたら医師に相談しましょう。
ザガーロ（デュタステリド）の副作用②：まれに肝機能の悪化
まれではありますが、肝機能の悪化につながることがあります。ザガーロは肝臓で分解されるため、若干負荷がかかるからです。
ただし肝臓で代謝される薬は非常に多く、ザガーロだけ特別リスクが高いというわけではありません。もともと肝機能に問題がない方は過度に不安に感じる必要はないので、ご安心ください。
ザガーロ（デュタステリド）の副作用③：精神状態への影響
ザガーロの服用によって、うつ症状や気分の落ち込み、やる気の低下につながることがあります。これはホルモンバランスに変化が生じることで起こると考えられています。
うつ病まで進行するケースはまれですが、精神的な問題が生まれた場合はすぐ医師に相談しましょう。また、AGA治療に対するストレスをできるだけ抑えられるよう、不安や疑問を事前に解消しておくことも重要です。
ザガーロ（デュタステリド）の初期脱毛について
AGA治療について調べていると、「初期脱毛」という言葉を見かけることがあると思います。
初期脱毛とは、古い毛が新しい毛に押し出されて抜けるという現象で、AGA治療の初期にあらわれます。ただし、初期脱毛は基本的に「ミノキシジル」というAGA治療薬の服用で起こるものであり、フィナステリドを主成分としたAGA治療薬では起こりません。
ザガーロ（デュタステリド）の服用では初期脱毛は起こらない
フィナステリドは、ヘアサイクルの乱れを改善する効果があります。すでに生えている髪の毛を健康な状態に保つという作用なので、初期脱毛にはつながりません。
確かに、「まれに低確率で初期脱毛が起こる場合がある」と記載されている記事もネット上に散見されます。ただ実際のところは、フィナステリドだけでなくミノキシジルも併用していたケースなどが多いです。
フィナステリドを主成分としたAGA治療薬の服用による初期脱毛は、当院では確認されていません。
参考：
ザガーロ添付文書｜医薬品医療機器情報提供ホームページ
ザガーロはやめとけ・やばいと言われる理由
ザガーロは厚生労働省に認められており、世界でも広く使われているAGA治療薬です。ただ中には、「ザガーロはやめとけ・やばい」という意見もあります。
考えられる理由は、以下の3点です。
- 副作用の可能性があるから
- 金銭的な負担を感じるから
- 効果を感じにくいケースもあるから
ザガーロ（デュタステリド）はやめとけ・やばいと言われる理由①：副作用の可能性があるから
先ほどお伝えしたように、性機能障害や肝機能の悪化、精神状態への影響など、ザガーロには副作用のリスクがあります。実際に症状に悩まされた方なら、服用しなければよかったと思うかもしれません。
ただ、ザガーロで副作用を起こす可能性はまれです。治療薬である限り副作用のリスクはつきものなので、クリニックで処方された正規の薬を使ったり用法用量を守ったりなど、正しく服用してリスクを増やさないことが大切です。
また、何か異変があった際はすぐに医師に相談しましょう。
ザガーロ（デュタステリド）はやめとけ・やばいと言われる理由②：金銭的な負担を感じるから
AGA治療は審美目的、つまり容姿を美しくすることを目的とした治療です。命に関わる病気ではないため保険適用外となり、全額負担になります。
長期的な取り組みが必要なケースも多く、金銭的な負担を感じやすいでしょう。
費用面で後悔しないためには、ザガーロの効果を感じるまで3~6ヶ月程度かかる点を事前に知っておくことが大切です。
また、AGAの症状が悪化する前に早期治療を開始する、症状が改善されたらプランを変更するといった工夫も、金銭的負担を抑えられます。
ザガーロ（デュタステリド）はやめとけ・やばいと言われる理由③：効果を感じにくいケースもあるから
ケースによっては、ザガーロの効果を感じられないことがあります。
せっかく治療を開始したのに抜け毛や薄毛が改善できなければ、「ザガーロはやめとけ・やばい」と思ってしまうでしょう。
効果を実感できないケースとして考えられるのは、用法用量を正しく守れていない場合です。想定された使い方でなければ、ザガーロの本来の効果を発揮できないでしょう。
そのほかにも、抜け毛や薄毛の原因がそもそもAGAではなかった、正規品ではなく個人輸入品を使っていたといったケースが考えられます。いずれにしても、医師の診察を受けたうえで正しく服用することが大切です。
ザガーロの服用前に押さえておきたい注意点・ポイント
ザガーロの服用前に押さえておきたい注意点・ポイントは、以下の5点です。
- 正しい服用方法を確認しておく
- 女性と子供は服用できない
- 個人輸入は健康被害に遭うリスクが高い
- ミノキシジルと併用すれば高い効果を期待できる
- 服用中は献血することができない
ザガーロ（デュタステリド）の注意点・ポイント①：正しい服用方法を確認しておく
本来の効果を発揮するためにも、治療薬は正しい服用方法を守るのが重要です。医師の説明をよく聞き、どのように使えばいいのか確認しておきましょう。
ザガーロの服用は通常1日1錠の間隔で飲むとされています。食前や食後といった特定の条件はないので、忘れずに服用できる好きなタイミングを決めてください。
参考：
医療用医薬品 : ザガーロ｜グラクソ・スミスクライン株式会社
ザガーロ（デュタステリド）の注意点・ポイント②：女性と子供は服用できない
ザガーロは成人男性用の医薬品であり、女性と子供は服用できません。安全性や有効性が確認されていないので、「ザガーロは抜け毛や薄毛が改善できるから」と自己判断で服用しないようにしましょう。
特に、妊婦の方は要注意です。お腹の中にいる男の子の生殖器の発達に悪影響を及ぼす可能性があるので、ザガーロの服用は禁忌です。また、皮膚から成分が吸収されるおそれがあるため、妊娠中の方は薬に触れること自体も避けましょう。
参考：
医療用医薬品 : ザガーロ｜グラクソ・スミスクライン株式会社
ザガーロ（デュタステリド）の注意点・ポイント③：個人輸入は健康被害に遭うリスクが高い
デュタステリドを主成分とするAGA治療薬は、クリニックの処方以外にも個人輸入で手に入れることが可能です。しかし、個人輸入品は健康被害に遭うリスクが高いため、安易に購入しないようにしましょう。
確かに、個人輸入のAGA治療薬は安く購入できるという魅力があります。ただ、偽物や粗悪品のリスクが高く、服用を続けても効果を感じられないかもしれません。それどころか、思わぬ健康被害につながる可能性があります。
いくら薬の値段が安くても、効果がなかったり心身に悪影響があったりしては意味がありません。自身の健康を守るために、クリニックで処方される正規品のAGA治療薬を服用してください。
参考
個人輸入やインターネット購入による健康被害｜厚生労働省
ザガーロ（デュタステリド）の注意点・ポイント④：ミノキシジルと併用すれば高い効果を期待できる
ザガーロのポイントとして、ミノキシジルとの併用で高い効果を期待できます。
ミノキシジルとはAGA治療薬の一種で、血行を促進させる効果や毛母細胞を活性化させる効果があります。デュタステリドやフィナステリドが「守りの薬」と呼ばれるのに対し、ミノキシジルは発毛促進の作用から「攻めの薬」と呼ばれています。
ザガーロで抜け毛・薄毛を予防しながら、ミノキシジルで発毛を促進することで、AGA治療の効果を実感しやすいでしょう。
ミノキシジルの効果や注意点については、以下の記事で解説しています。併せてお読みください。
ザガーロ（デュタステリド）の注意点・ポイント⑤：服用中は献血することができない
ザガーロの服用中は、献血できないという点にご注意ください。ザガーロが適さない女性と子供に対し、輸血する可能性があるからです。
服用をやめてから6ヶ月以上経ち、ザガーロの成分が血中からなくなれば再度献血できるようになります。
ザガーロ（デュタステリド）の服用やAGA治療に関するご相談はウィルAGAクリニックへ
ザガーロの作用や副作用、注意点についてお伝えしました。
ザガーロは広く使われているAGA治療薬で、抜け毛や薄毛の進行を抑える効果があります。効果を最大限発揮するには、クリニックで処方された正規品を服用したり、用法用量を守ったりすることが大切です。
ウィルAGAクリニックではザガーロのほか、ミノキシジル・フィナステリド・毛髪ミネラル・ビタミンをバランス良く配合したオリジナル発毛薬も取り扱っています。
ザガーロを服用したい方やAGA治療に興味がある方は、ウィルAGAクリニックにご相談ください。治療実績約8万人のドクターチームが、最適な治療をご提案いたします。
【よくある質問】
ザガーロとは、2015年に厚生労働省が承認したAGA治療薬です。男性ホルモンを悪玉化する還元酵素の働きを抑えることで、乱れたヘアサイクルを改善する効果があります。
「ザガーロ（デュタステリド）はやめとけ・やばい」と言われる理由として考えられるのは、以下の3点です。
・副作用の可能性があるから
・金銭的な負担を感じるから
・効果を感じにくいケースもあるから
