つむじとつむじはげはどう見分ける?対処や予防法と併せて解説
頭頂部付近のつむじ周辺で、地肌が目立つようになってくると、つむじはげを心配するようになります。つむじとつむじはげは見分けが難しいため、見分け方を知った上で対策を取ることが大切です。本記事での解説を参考に、つむじはげの対策を行いましょう。
目次
つむじとつむじはげを見分けるポイントは?
自分のつむじの状態が正常な状態なのか、それともつむじはげになってしまっているのかは、どのような見分け方で判断できるのでしょうか。
これは、つむじはげの特徴を理解すると、見分けられるようになります。見分けるポイントをひとつずつ説明していきます。
地肌の色
つむじ周辺の地肌の色が、白・肌色・青白い色のいずれかであれば、正常なつむじです。これに対して、つむじはげの場合は、全体に赤から茶色っぽい色をしています。
赤から茶色っぽい色になっていると、頭皮が炎症を起こしていることを意味します。紫外線による頭皮の日焼け・乾燥のほか、頭皮に流れている毛細血管のうっ血などが原因です。
毛の渦の巻き方
髪の毛の渦がどのような巻き方をしているかも、見分け方の大きなポイントです。左回り、もしくは右回りのどちらかに渦を巻いているのが、正常なつむじです。
つむじはげではこの渦が見られず、流れがはっきりしていません。毛の量が少ないうえ、一本一本の毛が細い、もしくは短いため、直線状に垂れているケースもあります。
毛の生え方
つむじはげが進行すると、毛の生え方にも変化が起こります。毛が太くコシがあり、均等に生えていればつむじです。つむじはげでは、毛にコシがなく細くなってしまうのが特徴です。
これらのポイントに該当していると、つむじはげが進行している可能性が高いといえます。
つむじはげが起こる原因とは?
つむじはげが起こる原因は、ひとつではありません。次に挙げる原因が複数重なると、つむじはげを引き起こす可能性も高まります。それぞれ詳しく見てみましょう。
生活習慣の乱れ
適切な飲酒量であれば、つむじの状態にさほど問題ないといわれています。しかし、過度に飲酒すると、髪の毛が成長するための栄養素である亜鉛が、アルコールの代謝に費やされてしまいます。このため、髪の毛の成長に支障をきたすのです。
また、喫煙は、タバコに含まれるニコチンの作用で毛細血管の収縮が起こり、毛母細胞から送られるエネルギーが髪の毛まで届かなくなってしまいます。
さらに、食生活の乱れや睡眠不足なども、自律神経やホルモンバランスなどの乱れや血行不良が起こる原因です。食生活の乱れとは、暴飲暴食や過度なダイエット、ファストフードを中心とした食事、寝る直前の食事などを指します。これらの食事では、髪の毛の成長に必要な栄養分が摂取できず、つむじはげにつながる可能性が高まります。
過度のストレス
心身へ過度にストレスがかかると、ホルモンバランスや自律神経の乱れが起こる原因となり、交感神経の働きが活発化することから、血管収縮につながります。これにより、生活習慣の乱れ同様、つむじはげの症状が見られるケースがあります。
つむじ付近は、血管の数が少ないため、体の中でも血流が悪くなりやすい部位です。このため、少しのストレスでも影響を受けやすいとされています。
ヘアサイクルの乱れ
毛母細胞の動きが抑制されると、頭皮環境が乱れ、ヘアサイクルの乱れにも影響を及ぼします。ヘアサイクルのうち、通常2年から6年ほどある成長期が短くなり、髪の毛が十分に成長しないまま抜け落ちてしまうのです。
間違ったヘアケア
頭皮環境を整えるためには、毎日のヘアケアが重要です。しかし、ヘアケアの方法が間違っていると、逆に頭皮や髪の毛へ負担をかけてしまいます。特に、市販のシャンプーは洗浄力が強い商品も多く、シャンプーのし過ぎは逆効果をもたらします。
AGA
AGA(男性型脱毛症)は、つむじはげの原因となる可能性が高い症状です。男性ホルモンのひとつである「ジヒドロテストステロン(DHT)」が、ヘアサイクルを乱すために発症します。
AGAを放置しても、症状が改善されることはないため、早い段階での適切な処置が重要です。
つむじはげの対策や予防法はどのようなものがある?
つむじはげは、適切な対策や予防を行うと、改善が見込める症状です。具体的に有効と考えられる対策や、つむじはげの予防が期待できる方法などを紹介します。
生活習慣の見直し
先ほど、生活習慣の乱れがつむじはげの原因になると解説しました。この乱れを見直し、生活習慣を適切に整えると、つむじはげの対策や予防につながります。
まずは、喫煙をしている、お酒の飲む量が多い方は、できるだけ禁煙して、アルコールも適切な量に控え、運動により血流改善を心がけてみましょう。こうすると、髪の毛の成長に必要な栄養素が、毛母細胞まで届きやすくなります。さらに、運動するとストレス発散につながるうえ、良質な睡眠を取れるようになり、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
また、栄養バランスの良い食事を心がけた上で、髪の毛に良いとされる栄養素を積極的に摂り入れましょう。特に次の栄養素が重要です。
タンパク質…アミノ酸が結合してできる栄養素で、髪の毛の主成分となります。多く含まれる食材として、肉類・魚介類・乳製品・豆類・卵などがあげられます。なかでも、豚肉・鶏卵・牛乳・アジなどは、必須アミノ酸がバランス良く摂取できるため、おすすめの食材です。
亜鉛…赤身肉・牡蠣・レバーなどに多く含まれるほか、肉類・魚介類・野菜類・豆類・海藻・乳製品などにも含まれる栄養素です。育毛促進が期待できるとされていますが、サプリメントで過剰摂取すると、副反応が起こるおそれが指摘されています。食事から摂取するよう心がけましょう。
ビタミン…細胞の機能を活性化させる働きがあります。発見されているビタミンは20種類以上ありますが、特に髪の毛の成長に関係があるといわれているのは、ビタミンA・B群・C・E・Fなどです。豚肉の赤身・ウナギ・レバー・玄米・柑橘類・緑黄色野菜などから摂取できます。ただし、ビタミンAを過剰摂取すると、発疹や頭皮の角質化につながる可能性があります。ビタミンを摂取するのに、ビタミン剤を利用する人も多いかと思いますが、体質によっては弊害が起こるおそれもあるため、十分注意しなくてはいけません。
シャンプーを正しく使う
シャンプーを選ぶ際には、頭皮への負担が少ないシャンプーを選びましょう。選ぶ際のポイントは、刺激が少ない洗浄成分(アミノ酸系)配合であること・頭皮ケア成分(保湿・血行促進・抗炎症など)を含む・無添加であることの3点です。
シャンプーをする時には、あらかじめシャンプーを泡立てた上で、決して頭皮に爪を立てずに指の腹を使い、頭皮に対して垂直にマッサージしましょう。シャンプー後に、頭皮マッサージや育毛剤を取り入れるのも有効な方法です。
髪型を定期的に変える
いつも同じ髪型にすると癖がつきやすくなるため、定期的に髪型を変えるのもおすすめです。つむじはげを目立ちにくくするには、ソフトモヒカン・オールバック・ショートヘアなどが良いでしょう。
つむじはげがひどくなったら病院へ相談してみよう
これまで、つむじはげを改善する方法を紹介してきました。ただ、どの方法が合っているのかは人それぞれ異なるため、専門家の指示を仰ぐことで改善への近道につながります。
全国に11の院を構えるウィルAGAクリニックでは、患者様ごとの症状に合った「オーダーメイド治療」を導入しております。つむじはげに関するご相談・お悩みを、幅広くお受けいたします。一人でも多くの方が、つむじはげの悩みを解消できるよう、全力でサポートさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談下さい。