2021/06/30
本当にコロナが原因?今急上昇中の「コロナ抜け毛」とは?
/ コラム /
2020/12/29
この記事の監修者
ヒト幹細胞培養液には多種類の成長因子が含まれています。
成長因子は育毛・発毛にも応用されており、薄毛の症状改善が期待できます。
クリニックで受けられる成長因子が含まれているカクテルを直接頭皮に注入する療法なら、育毛効果を実感しやすいのが魅力です。
今回はヒト幹細胞培養液による育毛について詳しく解説します。
ヒト幹細胞培養液による育毛効果、メリットやデメリットなどが気になる方は本記事を参考にしてください。
私たち人には幹細胞と呼ばれる2つの能力を持った細胞があります。
【幹細胞にある2つの能力】
多分化能 | 様々な細胞(※)に分化する多能性を持つ |
自己複製能 | 多能性を保ったまま増殖する |
(※)筋肉や心筋、骨、血球、皮膚、神経など
ヒト幹細胞培養液は人(ドナー)から採取した幹細胞を培養しています。
ドナーの選択
ドナーから了承を得る
ドナーに問題がないか検査する
ドナーから幹細胞を採取する
採取した幹細胞を培養液の中で培養する
培養後、上澄み部分を採取したヒト幹細胞培養液が使用されます。
育毛・発毛
肌のシワやたるみ
美肌
ニキビ・アトピー性皮膚炎
軟骨の再生
関節痛
歯周病など
主に再生医療や美容の分野に用いられているのがヒト幹細胞培養液です。
ヒト幹細胞培養液には多種類の成長因子(サイトカイン)が含まれています。
【主な成長因子】
成長因子 | 主な働き |
---|---|
EGF(上皮増殖因子) | ターンオーバーの促進(皮膚の細胞増殖をうながす) |
TGF-β(トランスフォーミング増殖因子) | 抗炎症作用/創傷治癒(傷を治す) |
IGF(インスリン様増殖因子) | 皮膚の再生 IGF-1は毛包細胞の移動生存増殖を促す |
VEGF(血管内皮細胞増殖因子) | 血管の新生/育毛・発毛 |
HGF(肝細胞増殖因子) | 組織の修復/血管の新生 |
PDGF(血小板由来増殖因子) | 細胞分裂の促進 毛母細胞増殖促進 |
TIMP(MMP阻害因子) | タンパク質の分解抑制 |
FGF(線維芽細胞増殖因子) | 血管の新生/創傷治癒 FGF18,13は成長期への移行を促す FGF7,10は成長期延長 |
KGF(ケラチノサイト増殖因子) | 育毛・発毛 |
ヒト幹細胞培養液に含まれるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)やKGF(ケラチノサイト増殖因子)やIGF-1は育毛・発毛が期待できる成長因子です。
AGA(男性型脱毛症)は脱毛ホルモンDHTが原因となる薄毛の症状です。
脱毛ホルモンDHTにより、ヘアサイクル(成長期・退行期・休止期)が乱れるとAGAの症状がはじまります。
成長期:髪の毛が成長する期間
退行期:髪の毛の成長が低下する期間
休止期:髪の毛の成長がストップし、抜け毛となる期間
ヘアサイクルが乱れると成長期が短くなるため、髪の毛が十分に成長する前に抜けてしまいます。
AGAでは額の生え際や頭頂部から症状がはじまる傾向があります。
額の生え際からM字型に、頭頂部からO字型に薄くなり始めた男性は、AGAの発症を考えてください。
AGAを発症すると症状が進行し、末期には額の生え際から頭頂部にかけてU字型に薄くなることがあります。
ヒト幹細胞培養液に含まれる成長因子は、脱毛ホルモンによって乱れたヘアサイクルの正常化が期待できます。(ヘアサイクルの正常化で育毛・発毛をうながす)
AGAを発症しても髪の毛を成長させる毛母細胞はまだ残っているため、成長因子による育毛・発毛が期待できるのです。
ヒト幹細胞培養液による育毛には、以下のメリットと注意点があります。
メリット | 注意点 |
---|---|
カクテルの品質が高い | カクテルを注入するときに注射の痛みを感じることがある |
カクテルの安全性が高い | クリニックの料金は全額自己負担 |
カクテルは女性の育毛にも使用できる | カクテルの注入1回で実感するのは難しい |
ヒト幹細胞培養液による育毛では、品質の高いカクテルの注入が受けられます。
ドナーに感染症や遺伝性の疾患などの検査を行う
細胞の培養回数を抑えて活性の衰えを防ぐ
動物由来の血清を使用しない培地で幹細胞を培養する
不純物を除去する
滅菌処理を行うなど
品質の低いカクテルを使用しても、十分な育毛・発毛が期待できないことがあります。
AGAによる薄毛が気になる方は、高品質で活性の高いカクテルを扱うクリニックに着目してください。
ヒト幹細胞培養液で使用するカクテルの安全性は高いです。
ガン化のリスクが少ない
副作用の心配が少ない
ヒト幹細胞培養液による育毛では幹細胞を直接注入していないため、ガン化のリスクが少ないです。
幹細胞にはいくつかの種類があります。
ES細胞(受精卵から培養する)
iPS細胞(4つの遺伝子を体細胞に導入して人工的に生成する)
体性幹細胞
ES細胞は受精卵を使用するため倫理的な問題があります。
iPS細胞にはガン化のリスクがあります。
医療への応用が進んでいるのは、ガン化のリスクが少ない体性幹細胞です。
ヒト幹細胞培養液では成長因子で育毛・発毛をうながしている関係上、副作用の心配が少ないです。
AGA治療薬のプロペシアには以下の副作用があります。
性欲の減退
勃起機能不全
射精障害・精液量減少・精液の質低下
発疹
乳房肥大
睾丸痛
抑うつ症状
めまい
頻度不明であるものの、プロペシアには肝機能障害といった副作用も報告されています。
しかし、ヒト幹細胞培養液による育毛は、副作用が気になる方でもはじめやすいです。
参照:医療用医薬品プロペシア
プロペシアは男性のみが使用できるAGA治療薬です。
しかし、ヒト幹細胞培養液では男性はもちろんのこと、女性の育毛にも使用できます。
女性でも過度のダイエットや出産などでホルモンバランスが乱れると、ヘアサイクルの乱れから女性型脱毛症(FAGA)を発症することがあります。
ヘアサイクルの乱れによる薄毛が気になる女性でも育毛できるのがヒト幹細胞培養液です。
ヒト幹細胞培養液は育毛効果を実感しやすいのが魅力です。
しかし、カクテルを注入するときに痛みを感じることがあります。
人によっては頭部の腫れや内出血が起きるリスクも考えないといけません。
クリニックによっては痛みの少ない注入マシンを導入しているため、痛みや腫れ、内出血が気になる方はカウンセリング時に医師へ相談してください。
クリニックで受けられるヒト幹細胞培養液による育毛は自費診療です。
自費診療は保険適応外となるため、料金は全額自己負担しないといけません。
クリニックでプロペシアの処方を受ける場合、1か月分で8,000円ほどの料金が目安です。
しかし、ヒト幹細胞培養液による育毛料金はプロペシアと比べると高額になります。
ヒト幹細胞培養液による育毛では、カクテルの注入をはじめてから実感できるまで3か月ほどかかります。(個人差あり)
カクテルの注入1回で育毛を実感するのは難しいため、クリニックへの通院が必要になると考えてください。
クリニックが通院しにくい場所にあるときは注意が必要です。
通院頻度は個人差によって変わるため、気になる方はカウンセリング時に医師へ相談してください。
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。