メソセラピー治療の幹細胞培養上清液・成長因子・エクソソームについて解説

公開日 / 2024.11.13 更新日 / 2024.11.13

「幹細胞培養上清液って何?」
「成長因子やエクソソームってどんな効果があるんだろう…」

ウィルAGAクリニックでは、毛髪再生メソセラピー「最新LHDV頭皮注入治療」という治療法を行っています。幹細胞培養上清液から抽出した成長因子やエクソソームを含んだオリジナルカクテルを、頭皮に直接届けて発毛・育毛効果を倍増させる治療です。
この記事では、幹細胞培養上清液・成長因子・エクソソームについて解説していきます。詳しい効果や最新LHDV頭皮注入治療の特徴を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

「幹細胞培養上清液」とは?

幹細胞培養上清液のイメージ
最新LHDV頭皮注入治療では、安全性の高い純国産・高品質の幹細胞培養上清液を使用しています。幹細胞培養上清液とは、「幹細胞」と呼ばれる細胞を培養して増やすために利用した溶液の上澄みです。

私たちの体内にはさまざまな臓器がありますが、必要な細胞の種類も異なります。そこで重要になるのが、幹細胞です。
「組織幹細胞」は役割が決まっている幹細胞で、「毛包幹細胞は体毛に関わる細胞を生む」「造血幹細胞は血液に関わる細胞を生む」といったように、さまざまな種類があります。
一方、いろいろな種類の細胞に変わることができる幹細胞を「多能性幹細胞」といいます。あの有名なiPS細胞も多能性幹細胞の一種で、通常の細胞を元にして人工的につくられたものです。

このように生命維持に欠かせない能力をもつ幹細胞は、再生医療や新薬の開発に役立つと考えられています。
幹細胞培養上清液は、「幹細胞を取り出した溶液にも有用性があるのではないか」という考えから研究が進み、現在では治療に役立つ製品としてさまざまな医療現場で活用されています。

参考:
・幹細胞培養上清液について|日本再生医療臨床学会
・幹細胞とは? | 再生医療ポータル(日本再生医療学会)
・幹細胞研究とアイセムス | iCeMSリサーチスコープ | 京都大学アイセムス

幹細胞培養上清液の効果

幹細胞培養上清液には、幹細胞の培養をしたときに放出された成長因子やエクソソームが多く含まれていることから、さまざまな効果があるといわれています。
例えば、炎症が起きている部位の治癒を促進する抗炎症作用や、細胞の活性化を促して傷を早期に治す創傷治癒作用、活性酸素を取り除く抗酸化作用などが期待できます。

成長因子の一種には髪の毛に関する細胞の増殖・活性化をサポートする作用があり、エクソソームには頭皮環境を整える効果が期待できます。このことから、幹細胞培養上清液はAGAの改善にも役立つと考えられます。

幹細胞培養上清液を使った治療方法

幹細胞培養上清液を使った治療方法はいくつかあり、全身に対して作用させたい場合は「全身投与」します。幹細胞培養上清液を生理食塩水で溶かし点滴することで、血流によって全身を巡らせます。

特定の部位に直接注射する方法は、「局所投与」といいます。頭皮や関節部位など、効果を発揮させたい箇所に幹細胞培養上清液をダイレクトに届けます。
当院での最新LHDV頭皮注入治療も局所投与で、特殊な最新機器を用いることで最も効果的な深さの頭皮に浸透させます。

幹細胞培養上清液の安全性について

幹細胞培養上清液は、幹細胞培養液から幹細胞を取り除いたうえで、さまざまな処理工程を行っています。安全性はメーカーによってチェックされており、不純物の除去やろ過、ウイルス検査などをクリアしてようやく製品になるため、安全性は高いといえます。
ウィルAGAクリニックでは、厚生労働省に定められたGMP基準をクリアした施設で製造されている幹細胞培養上清液を使用しております。純国産で安全性が高く、品質も安定しています。

幹細胞培養上清液は所謂「再生医療」には当たらない

混同してしまいがちですが、幹細胞培養上清液は「再生医療」には当たりません。
日本再生医療学会の定義によると、再生医療とは「機能障害や機能不全に陥った生体組織・臓器に対して、細胞や人工的な材料を積極的に利用して、その機能の再生をはかるもの」です。脊髄損傷による症状を改善するために骨髄由来の幹細胞を使った薬を服用したり、重症な火傷に対して培養皮膚シートを使ったりする治療が、再生医療に当たります。
幹細胞培養上清液は「毛髪再生」には効果的ですが、あくまで幹細胞を培養した際に生じる分泌液であり、幹細胞は含んでいません。再生医療とは呼べませんので、混同してしまわないようにご注意ください。

参考:
・再生医療とは、どんな治療ですか? | 再生医療ポータル(日本再生医療学会)
・現在、どのような再生医療が提供されていますか? | 再生医療ポータル(日本再生医療学会)

成長因子とは?

顕微鏡で研究している男性

幹細胞培養上清液には、数百種類以上もの「成長因子(グロスファクター)」が含まれています。
成長因子とは、特定の細胞の増殖や分化を促すタンパク質の総称です。さまざまな細胞で分泌されており、主に分泌細胞の近くや局所で作用します。

細胞の活性化には、細胞の表面に存在している「受容体」が関わっています。受容体が神経伝達物質やホルモンを受容することにより、細胞はさまざまな活動します。
成長因子は受容体にくっつき、シグナルを伝達する作用があります。どのような作用があるかは成長因子の種類によって異なります。

参考:
・増殖因子(グロスファクター)とは? 主な増殖因子について解説 | 国際幹細胞普及機構

成長因子の役割

成長因子は、特定の細胞の増殖や分化を促す作用があり、種類によって詳しい役割も異なります。
例えば「血管内皮増殖因子(VEGF)」は、血管新生に関わっています。VEGFが血管内皮細胞に作用することで分裂や分化などが誘導され、すでにある血管から枝分かれした新たな血管がつくられます。また、VEGFはヘアサイクルの成長期の維持にも関わっています。
ほかにも、コラーゲンやエラスチンの生成に関わる線維芽細胞を活性化させる「繊維芽細胞増殖因子(FGF)」、骨の成長や皮膚の再生を促す「インスリン様増殖因子(IGF)」などがあります。

参考:
・ミノキシジルの発毛作用について
・血管内皮細胞増殖因子(VEGF;vascular endothelial growth factor) | がん情報サイト「オンコロ」

成長因子がAGAに対して期待できる効果

成長因子の中には、髪の毛に関わる細胞の増殖や活性化を促進するものもあります。AGAの方の頭皮に成長因子を届けることで、薄毛・抜け毛の改善効果が期待できます。

例えば毛包の成長には、 VEGFやIGF、HGFなど成長因子が関わっています。細胞の生成を促進する成長因子を直接頭皮に届けたり、成長因子の生成を促したりすれば、発毛・育毛効果を高めやすいでしょう。
実際に発毛効果が認められているAGA治療薬のミノキシジルは、VEGF・IGFの産生やHGFの発現を促進する作用があり、さらに血流を改善することで発毛を促進する効果があります。

以下の記事では、ミノキシジルの効果や注意点についてお伝えしています。併せてお読みください。

ミノキシジルに期待できる主な効果3つ!内服薬と外用薬の違いも解説

エクソソームとは?

エクソソームのイメージ
エクソソームとは、簡単にいうと細胞間の情報を伝達している非常に小さい物質です。さまざまな細胞から分泌される直径50-150 nm程度の膜小胞で、細胞と細胞の間や、血液・尿などのほとんどの体液に存在しています。
細胞が細胞外の物質を取り込む過程を「エンドサイトーシス」といい、この際に細胞内にできたエンドソームがさらに陥入すると、膜小胞がつくられます。膜小胞が細胞外に放出されたものを、エクソソームといいます。

エクソソームは、分泌元の細胞の特徴を反映していること、体液中に存在していることから、病気の診断に活用できると考えられています。また、エクソソーム内にある物質を安定的に伝達できるという機能に着目し、治療標的細胞に対する薬剤や核酸を届けるなどして治療を行う研究も進められています。
このようにエクソソームは、さまざまな分野での新しい診断や治療の可能性を生む物質して注目されています。

参考:
・エクソソームは細胞からのメッセージ!?|地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所
・【総説】エクソソームとは?|siyaku blog|試薬-富士フイルム和光純薬

エクソソームの役割

従来、エクソソームは細胞の中にある不要なものを放出する、ゴミ袋のような存在だと考えられていました。
しかし近年では、脂質やたんぱく質、RNAなどを運び、細胞間の情報伝達を担っていることが明らかになっています。分泌されたエクソソームが受容体に作用してシグナルを伝達したり、エクソソームの内容物が運ばれた細胞内で機能したりして、細胞間のコミュニケーションに役立っていると考えられています。

エクソソームがAGAに対して期待できる効果

エクソソームは、髪が育ちやすくなるよう頭皮環境を整える効果が期待できることから、AGAの改善につながると考えられています。
マウスを対象にした実験によると、エクソソームには初期の炎症を抑えたり、血管新生を促進したりする作用があると分かりました。このことから、エクソソームを頭皮に投与した場合、炎症などの頭皮トラブルを改善しながら頭皮の血流を良くする効果が期待できます。健康的な髪の毛の成長をサポートできるでしょう。

参考:
・Exosomes Are Comparable to Source Adipose Stem Cells in Fat Graft Retention with Up-Regulating Early Inflammation and Angiogenesis

当院の毛髪再生メソセラピー「最新LHDV頭皮注入治療」の特徴

毛髪再生メソセラピー「最新LHDV頭皮注入治療」
ここからは、ウィルAGAクリニックの毛髪再生メソセラピー「最新LHDV頭皮注入治療」についてご紹介します。
毛髪再生メソセラピー「最新LHDV頭皮注入治療」は、細胞培養上清液から抽出した数百種類以上の成長因子やエクソソームを含んだオリジナルカクテルを、頭皮に直接注入する治療法です。フィナステリドやミノキシジルなど、ほかのAGA治療との併用が可能で、相乗効果が期待できます。

当院の毛髪再生メソセラピーの特徴①純国産で高品質な幹細胞培養上清液を使用

オリジナルカクテルで使用している幹細胞培養上清液は、厚生労働省に定められたGMP基準をクリアした施設で製造しているものを採用しており、純国産で高品質です。
より濃く質の良い成長因子が含まれる臍帯由来の幹細胞培養上清液で、AGA治療の効果を最大限に発揮させることができます。

当院の毛髪再生メソセラピーの特徴②最も効果的な深さの「HP領域」に注入

毛組織内には、毛包幹細胞が存在している「バルジ領域」があります。バルジ領域のなかでも最も効果的な深さにあるのが「HP領域」です。ウィルAGAクリニックの毛髪再生メソセラピー最新LHDV頭皮注入治療では、特殊な最新機器を用いて「HP領域」にオリジナルカクテルを注入します。
最も効果的な深さに成長因子やエクソソームを届けることで毛包幹細胞を活性化させ、発毛・育毛効果を倍増させます。

当院の毛髪再生メソセラピーの特徴③当院独自の効果的な注入機械

育毛メソセラピーは手で打つ方法もありますが、人の手で均一な量を届けることは簡単ではありません。
当院では独自の特殊な注入機械を用いて、バルジ領域を狙って均一な量のカクテルを注入することを可能にしています。

毛髪再生メソセラピー「最新LHDV頭皮注入治療」の実績

次に、毛髪再生メソセラピー「最新LHDV頭皮注入治療」の実績をご紹介します。

AGA症例|27歳の方【治療10ヶ月】

ウィルAGAクリニックの実績1
20歳のころから症状が進行していた患者様です。最新LHDV頭皮注入治療とオリジナル発毛薬esを10ヶ月続けたところ、生え際のラインを中心とした症状の改善が見られました。副作用は認めませんでした。

AGA症例|32歳の方【治療3ヶ月】

ウィルAGAクリニックの実績2
コロナウイルスの罹患から、急速に症状が進行した患者様です。2ヵ月に1回のLHDV頭皮注入治療と外用薬による治療を行い、経過良好で半年目には元の状態に戻れたそうです。副作用は認めませんでした。

AGA症例|46歳の方【治療12ヶ月】

ウィルAGAクリニックの実績3
生え際から見て、頭頂部の透けが目立つ程度の症状の患者様でした。LHDV頭皮注入治療と内服薬による治療を行ったところ、毛が太くなり透け感は減少しました。副作用は認めませんでした。

<ウィルAGAクリニックの治療実績をもっと見たい方はこちらからどうぞ>

メソセラピー治療が気になる方はウィルAGAクリニックにご相談ください

幹細胞培養上清液・成長因子・エクソソームについて解説しました。
幹細胞培養上清液は幹細胞を培養するために利用した溶液の上澄みで、さまざまな医療現場で活用されています。幹細胞培養上清液には数百種類以上の成長因子やエクソソームが含まれており、AGAに対しても高い効果が期待できます。

ウィルAGAクリニックでは、幹細胞培養上清液を使った毛髪再生メソセラピー「最新LHDV頭皮注入治療」による治療を行っています。メソセラピー治療が気になる方は、お気軽にご相談ください。

<ウィルAGAクリニックの毛髪再生メソセラピー「最新LHDV頭皮注入治療」の詳細はこちら>

【よくある質問】

成長因子にはどのような役割がありますか?
成長因子には、特定の細胞の増殖や分化を促す役割があります。
詳しい作用は成長因子の種類によって異なり、血管新生に関わるVEGFや、線維芽細胞を活性化させるFGF、骨の成長や皮膚の再生を促すIGFなどがあります。
幹細胞培養上清液に含まれるエクソソームとは何ですか?
エクソソームとは、さまざまな細胞から分泌される直径50-150 nm程度の膜小胞です。細胞と細胞の間や、血液・尿などのほとんどの体液に存在していて、細胞間の情報伝達を担っています。

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

ドクター紹介 +

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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