頭皮の傷からリンパ液が出る原因・特徴や症状を解説!

公開日 / 2021.01.30 更新日 / 2024.04.18
この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック 総括院長

AGA患者70,000件以上※の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

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AGA患者70,000件以上※の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

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ある日頭皮から汁が出てることに気づくことがありますよね。
ただれたような状態になっている、臭いが気になったり痒みが出るなど、見えない部分だからこそ不快な症状が出やすいものです。

また、そのような症状が出ることで、人目が気になるなどストレスを抱えてしまうことも考えられます。
この記事では、浸出液が出る原因や症状、対応法も合わせて紹介していきます。

目次

1.頭皮にトラブルは付き物

(1)頭皮の傷から汁が出ている

①汁の正体はリンパ液に組成が似た浸出液

浸出液は引っ掻いたり、掻きむしったりして皮膚が傷ついた時に体内から分泌されます。

②浸出液の役割

浸出液の役割は、傷を治すこと、細菌やウイルスなどの外敵から傷口を守ることなど多岐に渡ります。
リンパ液は怪我などで皮膚が傷ついた時に、傷口を覆う事で皮膚を守り、回復を早めようと働きかけます。

③浸出液が固まるとかさぶたに

浸出液が分泌され時間が経つと、湿っていた傷口は自然と乾燥し固まります。

これがかさぶたと呼ばれるものです。
普通のかさぶたと違い、黄色っぽい色味をしています。

(2)頭皮にできたかさぶたについて

①かさぶたを放置すると不快感が続く

頭皮の傷やかさぶたは、自分では見えません。
また、日々のお手入れで触れる部分ですから、治癒が長引くと痒みや不快感が続きやすいです。

②頭皮に残るダメージ

かさぶたが出来ると、治る過程で痒みが出てきます。
中にはかさぶた気になって取ってしまう方も居るかも知れません。

これがクセになると治りが遅くなるだけではなく、頭皮にダメージが残る場合があります。

③薄毛や抜け毛の原因になることも

かさぶたができたからと言って、すぐに抜け毛や薄毛になることはありません。
しかし広い範囲にかさぶたがあったり、治癒が長引くことで、髪の毛の成長が阻害され抜け毛に繋がることがあります。

(3)浸出液が出てる時に気を付けたいポイント

①触らないことが大事

浸出液が出ている時はに触ってしまうと、治そうと頑張っている身体の機能を阻害することになります。
治癒が遅くなる原因にもなりますので、触れないようにしましょう。

②浸出液が止まらない・出過ぎたら拭き取っても良い

傷口から浸出液が大量に出て、傷口の範囲以上に広がってしまったら、それは臭いの原因になる可能性があります。
はみ出た浸出液はガーゼで拭き取りましょう。

③シャンプーは控える

毎日洗う方は臭いや皮脂汚れなど気になることもあるかと思いますが、浸出液が出ている時はできるだけシャンプーは控えた方が良いです。
かさぶたになるまではシャンプーを控え、かさぶたが出来てからも、患部を引っ掻いたりしないように優しく洗うようにしましょう。

2.浸出液が分泌される原因と症状

(1)炎症や病気によるもの

①脂漏性皮膚炎

頭皮にはマラセチア菌と呼ばれる常在菌がいます。
皮脂の分泌過多によって常在菌が増殖することが原因で、皮膚炎を発症することがあるのです。

また、脂ものの摂りすぎ、ストレスなども原因とされ、痒みやフケが出たり肌が赤みを帯びたりします。
セルフケアでは治癒が難しいこともあるので、気になる場合は病院を受診することが大切です。

②ニキビ

毛穴が多くて蒸れやすい為、頭皮はニキビができやすい場所です。
顔と違い見えない場所にできるので、髪をくしで梳かす時に当たって痛みが出たり、潰してしまうこともあります。

その結果、浸出液が出てきてしまうことがあるのです。

③アトピー性皮膚炎

アトピーは頭皮にも症状が出る場合があります。
ステロイド剤を治療薬として使う場合、痒みや痛みが出る、肌が赤くなるなどの副作用が現れることもあるので要注意です。

また長期の利用で肌のバリア機能が弱まるとされており、ちょっとした刺激で浸出液が沢山分泌されてしまうこともあります。

(2)生活習慣によるもの

①シャンプーによる乾燥

洗浄力の強いシャンプーを使うと、必要な皮脂まで洗い流してしまうことがあります。
また、皮脂が多いからと洗いすぎる事で乾燥を引き起こし、余計に皮脂が分泌されるという悪循環に陥る可能性も少なくありません。

②掻きむしり

寝ている時に無意識に触ったり掻きむしったり引っ掻いたりすることがあります。
止めることが難しいので、酷くならないうちに一刻も早く治すことが大切です。

③かさぶたを取る

無理にかさぶたを取ると治りが遅くなり、浸出液の分泌を促進させてしまうことがあります。
癖は無意識であることが多いですが、そこはグッと我慢するようにしましょう。

(3)その他、外的要因によるもの

①空気の乾燥が皮むけや痒みを引き起こす

冬場は空気が乾燥して冷たく、皮むけや痒みが出やすいので注意が必要です。

②ヘアカラー剤などの刺激

ヘアカラー剤やスタイリング剤などが頭皮につくと、刺激で痒みが出ることがあります。
いわゆるかぶれた状態です。

さらにシャンプーなどのすすぎ残しが刺激となり、痒くなることもあります。

③体質によるものも

アトピー体質もそうですが、乾燥肌などで肌に痒みが出やすいこともあります。
その結果掻きむしってしまい、傷口が増えることで浸出液の分泌も増えてしまうのです。

3.症状が出る前に!予防改善法をご紹介

(1)生活習慣を整える

①食生活の改善

油っこいものは美味しい物が多いですが、食べ過ぎはよくありません。
摂取のしすぎは皮脂分泌を促進してしまうこともあるので、控えめにしましょう。

②質の良い睡眠

睡眠時間が短いと免疫力が低下する原因の1つになります。
その結果、傷口の治癒が遅くなることがあります。忙しくても睡眠はできるだけ取るようにしましょう。

③ストレス発散

溜め込むことで、症状が悪化したり、免疫力が低下してしまうことがあります。

ストレスは定期的に発散させましょう。
心も身体も健康的に過ごすことが大事です。

(2)お手入れ法を変える

①自分に合ったシャンプーを使用する

シャンプーなどが合わない場合は早く別のものに変えることが重要です。
痒みなどの症状が出たらシャンプーを変えましょう。

アミノ酸系など洗浄力の弱いマイルドなシャンプーを使うことも検討してみてください。

②洗い方も重要

シャンプーを変えても痒みなどの症状が出る場合は、洗い方が良くないのかもしれません。
洗い方が間違っていると、乾燥を引き起こし、皮むけやフケの症状が出てしまいます。

ぬるま湯で流す・指の腹を使って洗う・シャンプーはしっかり洗い流すトリートメントは地肌に付かないようにするなど、頭皮に刺激を与えすぎないようにしましょう。

③ドライヤーの当てすぎに注意

お風呂上がりはできるだけ早く髪を乾かすようにしたいものです。
ですが乾かしすぎると、乾燥してしまい痒みが出てしまいます。

まずはタオルドライで水分を吸い取り、ドライヤーを当てる時間を短くしましょう。
ドライヤーはできるだけ離して一点集中で熱が当たらないように満遍なく動かしましょう。

ただし濡れている状態だと雑菌が繁殖しやすいので、乾きにくいですが、しっかり乾かしましょう。

(3)治らない場合は

①市販薬を試す

頭皮湿疹の症状緩和のための市販薬が発売されています。
頭皮はクリーム状だと塗りにくいため、ローションやスプレータイプのものを選びましょう。

②皮膚科や頭皮専門クリニックに相談する

市販薬で一時的に症状が消えても、何かの原因で症状が再燃することもあるでしょう。
また頑固な症状は症状が、長引いて治りが遅くなる可能性もあるので自己判断せず、皮膚科やクリニックに相談してみてください。

③治療効果に時間が掛かることもある

医師に相談し、薬やシャンプーなどの処方箋を使っても体質や肌の状態によって効果に時間がかかることがあります。

1ヶ月などある程度期間を見て治療効果が見られない、または悪化してるように感じた場合は、直ぐに医師に相談するようにしてください。

4.AGAに関するご相談はウィル AGA クリニック

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。

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