壮年期脱毛症とは?原因やAGAとの違い、治療法を分かりやすく紹介!
壮年性脱毛症とは、25~44歳の壮年期に起こる脱毛症のことです。
M字はげや頭頂部の薄毛などがみられ、適切な対策をしない限り症状は悪化します。
そこでこの記事では、壮年性脱毛症のメカニズムやAGAとの違い、原因、抜け毛タイプについて解説します。また、有効とされる対策や治療法もご紹介するので、症状に心当たりのある方や抜け毛が気になる方は参考にしてみてください。
目次
壮年性脱毛症とは
壮年脱毛症とは、30代や40代ではじまる脱毛症のことです。
発症するとヘアサイクルが乱れ、頭頂部や前頭部の髪が徐々に薄くなっていきます。また、一本一本の毛髪が細くなるため、髪のボリュームやコシの低下にもつながる脱毛症です。
壮年性脱毛症は、遺伝的要因が大きいといわれており、父親や祖父に同じような脱毛症がある場合は早めの予防をしておくと良いです。抜け毛・薄毛による健康上の問題はありませんが、見た目や自信に影響することから、精神的なストレスを抱える人も存在します。
また、進行性の脱毛症であり自然治癒は難しいため、症状改善を目指す際は医療機関にて適切な治療を受けることが大切です。
AGAと壮年性脱毛症の違い
壮年性脱毛症は、AGAの一種のことです。
AGAは思春期を超えた男性に起こる脱毛症の総称であり、発症年齢によって「若年性脱毛症」「壮年性脱毛症」「老人性脱毛症」と細かく分類されます。
壮年性脱毛症は、壮年期である30代や40代ではじまる脱毛症を指す言葉であり、治療や対策はAGAと同様の処置がされます。
壮年性脱毛症のメカニズム
壮年性脱毛症は、悪玉ホルモンの誕生によるヘアサイクルの乱れによって起こります。
ヘアサイクルとは、髪が成長して抜けてから、新たに生えるまでの「成長期」「退行期」「休止期」に分類される周期のことです。
成長期において、何らかの理由で髪のハリコシに作用するホルモン(エストロゲン)と、ヘアサイクルの調整機能を持つ酵素(5aリダクターゼ)が結びついてしまうと、薄毛の原因になる悪玉ホルモン(ジヒドテストロゲン)が誕生します。
誕生した悪玉ホルモンが、毛髪の成長の源である毛乳頭の受容体に結合することで、成長期が短縮され壮年性脱毛症になるのです。
ヘアサイクルの詳しい説明について知りたい方は、下記をご覧ください。
参考文献
壮年性脱毛症とは?薄毛発症のメカニズム・対策法を紹介|みんなのホルモン研究所(あすか製薬株式会社)
壮年性脱毛症の原因
男性ホルモンが悪玉ホルモンに変換されることで発生する壮年性脱毛症ですが、原因は何なのでしょうか。以下では、原因とされる生活習慣や遺伝的要因について解説します。
生活習慣
睡眠不足や不摂生等の生活習慣を送っていると、ホルモンバランスの乱れが生じ悪玉ホルモンであるジヒドテストロゲンの増加につながるとされています。
ジヒドテストロゲンは、運動などで汗をかくと体外へ排出されますが、慢性的な運動不足や水分不足が起こっていると体内にため込む原因となってしまいます。
また、たばこやアルコールの摂取は、有害物質であるアセトアルデヒトを体内に発生させ、ジヒドロテストステロンの濃度を高くするようです。5aリダクターゼの抑制作用が期待できる亜鉛も、喫煙や飲酒をすることで消費されるといわれています。
遺伝的要因
悪玉ホルモンの元となる5aリダクターゼの活性度の高さや、毛乳頭にある受容体の感受性の強さは遺伝します。
両親や祖父母に薄毛がみられる場合、壮年性脱毛症の原因となる遺伝子を受け継いでいる可能性があるため、症状が発生しやすくなります。
壮年性脱毛症になりやすい人の特徴
以下の特徴を持っている人は、壮年性脱毛症になりやすいといわれています。
【壮年性脱毛症になりやすい人の特徴】
- 親族に薄毛の人がいる
- 食生活が乱れがち
- 睡眠時間が短い、昼夜逆転している
- ストレスを抱えている
- 喫煙者・飲酒量が多い
- 運動不足
直接的な原因は男性ホルモンと遺伝ですが、過剰な喫煙をしていたり、ストレスを抱えがちだったり、栄養の偏った食事をとっていたりするなど、生活習慣が乱れがちな人は発症リスクが高まります。
壮年性脱毛症の抜け毛タイプ
壮年性脱毛症の抜け毛は、6つのタイプに分類されます。以下のいずれかに当てはまる場合、壮年性脱毛症の可能性があるので確認してみましょう。
壮年性脱毛症のタイプⅠ型
Ⅰ型は、頭皮全体が薄くなるタイプです。
生え際から後方へ全体的に薄くなっていきます。抜け毛はゆっくりと進行していくため、急激な見た目の変化はみられません。
壮年性脱毛症のタイプⅡ型
Ⅱ型は、前頭部・頭頂部から後方に薄くなるタイプです。
前頭部・頭頂部がそれぞれ薄くなっていくいため、進行が進むと側面にのみ毛髪が生えている状態になります。
壮年性脱毛症のタイプⅢ型
Ⅲ型は、前頭部からM字型に薄くなるタイプです。
生え際から薄くなるため、M字はげとも呼ばれます。進行すると額が徐々に広がっていき、頭頂部まで薄くなります。
壮年性脱毛症のタイプⅣ型
Ⅳ型は、Ⅲ型に加え頭頂部も薄くなるイプです。
M字はげの症状と頭頂部の薄毛の両方がみられます。進行すると前頭部の真ん中と側面のみ毛髪が残る状態になります。
壮年性脱毛症のタイプⅤ型
Ⅴ型は、額の中心が後退していくタイプです。
額の真ん中から徐々に薄くなっていき、頭頂部にまで薄毛が広がります。
壮年性脱毛症のタイプⅥ型
Ⅵ型は、頭頂部から輪のように薄毛が広がっていくタイプです。
頭頂部から薄毛が広がるため、正面からは認識しづらく本人の自覚症状がないことが多いです。
壮年性脱毛症の対策
進行性の脱毛症である壮年性脱毛症ですが、生活習慣の見直しや専門的な治療等の対策を講じることで、症状を抑制させたり発症を予防したりする効果が期待できます。
以下では、有効とされる6つの対策をご紹介します。
発毛剤・育毛剤の使用
発毛剤には、発毛効果を持つミノキシジルが配合されているため、薄毛の改善が期待できます。一方育毛剤は、健康な頭皮環境の維持に作用するため、薄毛の対策ができるといわれています。
どちらもドラッグストアで手軽に購入できますが、より確実に治療されたい方は医療機関にて、医師の処方が必要な「医薬品」を処方してもらう方が良いでしょう。
生活習慣の見直し
血行不良や皮脂の過剰分泌で起こる頭皮環境の悪化は、睡眠不足やストレス、運動不足などが原因です。正しい睡眠習慣を心がけたり適度な運動をしたりすることは、頭皮へ栄養を運ぶ手助けになるため、薄毛対策をする上で欠かせません。
食生活の見直し
不健康な食生活を改め、栄養バランスを考慮した食事をとるようにしましょう。
タンパク質やビタミンなど、さまざまな栄養素が薄毛対策として大切ですが、中でも薄毛予防に効果が期待できるのは亜鉛です。
栄養素を食事で補えない場合は、サプリメントを活用することで効率的に摂取できます。
以下では、摂取すると良い栄養素と代表的な食材をご紹介します。食生活見直しの参考にしてみてください。
髪に良い栄養素 | 代表的な食材 |
タンパク質 | 牛肉、大豆製品など |
---|---|
ビタミンB2 | うなぎ、牛乳など |
ビタミンB6 | バナナ、ささみなど |
ビタミンC | アセロラ、青汁など |
ビタミンD | しらす、キクラゲなど |
ビタミンE | かぼちゃ、アボカドなど |
亜鉛 | たらこ、チーズなど |
鉄分 | 煮干し、豚レバーなど |
ストレスの軽減
ストレスを抱えているとホルモンバランスが乱れてしまい、薄毛につながるといわれています。
ストレスは適度に発散したり、リラックスしたりすることで軽減できます。運動やヨガ、趣味に時間を割くことで心身のリフレッシュを図りましょう。
また、長時間のデスクワークもストレスの原因となります。時々ストレッチや深呼吸を取り入れるなど、適度な休息を意識すると良いです。
シャンプーを変えてみる
シャンプーが合っていないことも薄毛の原因になっているかもしれません。薄毛症状がみられた場合は、低刺激で育毛効果のあるシャンプーに変えてみると良いです。
どのシャンプーが良いのか分からない場合は、低刺激育毛シャンプー「STEMS」がおすすめです。ヒト毛根細胞順化培養液が配合されたSTEMSは、育毛や頭皮ケアに効果が期待できます。手軽に薄毛対策をしたい方は、ぜひ一度お試しください。
クリニックに相談
上記の対策をしても症状の進行がみられる場合は、早めにAGA治療専門クリニックへ相談すると良いです。クリニックでは、一人一人の症状を詳しく検査した上で適切な治療を行ないます。
また、自己判断では誤った対策やケアをしてしまう場合もあります。さらなる症状の悪化を防ぐためにも、医療機関に受診しておくと良いです。
壮年性脱毛症の治療法
壮年性脱毛症の治療では、「発毛薬」「サプリメント」「最新LHDV頭皮注入治療」のいずれかが用いられることが一般的です。以下では、それぞれの治療法について詳しく解説します。
発毛薬
発毛薬には、内服薬・外用薬の二種類が存在します。
内服薬
内服薬としては、フィナステリドやプロペシアが使用されます。
どちらもヘアサイクルを正常に戻したり、進行を抑えたりする効果が期待されますが、性欲減退や男性機能低下、肝機能障害などの副作用がみられる場合があります。
また、医師の処方の元、他の成分と一緒に発毛効果の高いミノキシジルを内服すると、当然ながらより高い発毛効果が期待できる為、ウィルAGAクリニックでは、ミノキシジルの内服薬を処方しています。
ミノキシジルは当初、内服薬として開発された薬で、内服での副作用もまれです。当院では開院当初からミノキシジルの内服薬を処方しており、膨大な数の治療実績と臨床データを持っています。
外用薬
外用薬としては、ミノキシジルが使用されます。
期待できる効果としては、気になる部分へ直接塗布することで得られる、毛母細胞の活性化や血行促進などです。副作用として初期脱毛が生じる場合もありますが、症状は一時的なもので約1~2カ月ほどで新しい毛髪が生えてきます。
サプリメント
サプリメントには、髪の成長に効果が期待できる栄養素が凝縮されています。
食事では補えない栄養素を摂取できたり、副作用もほとんどなかったりするため、体の負担が少ない状態で治療が受けられます。
最新LHDV頭皮注入治療
最新LHDV頭皮注入治療とは、発毛に効果が期待できる成分を直接頭皮に注入する治療法です。
ウィルAGAクリニックの最新LHDV頭皮注入治療では、幹細胞培養上清を使用したオリジナルカクテルを、毛包幹細胞が存在する部位へ均一に注入します。
痛みもほとんどなく、効果を実感できるまでの期間も早いため、他の治療法で効果がみられなかったり、投薬を避けたいという要望があったりする方に選ばれています。
<ウィルAGAクリニックの「最新LHDV頭皮注入治療」についてはこちら>
壮年性脱毛症の治療はウィルAGAクリニックへお越しください
ウィルAGAクリニックでは、壮年性脱毛症の治療に対応しています。
治療には、ご紹介した発毛薬やサプリメント、最新LHDV頭皮注入治療を導入し、一人一人の症状に合わせた最適な治療法をご提案いたします。
ご予約は公式HP・LINEから24時間承っておりますので、「壮年性脱毛症が悪化してきた」「早めに薄毛の対策をしたい」などのお悩みを抱えている方は、お気軽にご相談ください。
【よくある質問】
壮年性脱毛症は、早期の治療によって抑制可能な脱毛症のため、症状がみられた段階での治療をおすすめします。
また、症状が悪化すると治療期間や治療費がかかってしまいます。短期間で効率的に治療を終わらせるためにも、早い段階でクリニックへ受診するようにしましょう。
適量であれば飲酒しても問題ありません。過剰なアルコール摂取は頭皮環境の悪化を招くため、治療内容に関わらず控えると良いでしょう。