男性の薄毛対策は何をする?薄毛の原因と予防について気になる疑問を解説!
「最近薄毛が気になり始めた…」
「髪を洗うとたくさん毛が抜けるようになった…」
このように、薄毛に悩む男性は多いでしょう。薄毛は見た目の年齢を老化させ、逆に髪が健康的であるだけで見た目の年齢が周りよりも若くなり、印象良く相手に受け取られることもあります。できることならいつまでも若々しく、健康的な髪でいたいと思いますよね。
そこでこの記事では、薄毛のメカニズムと原因を解説したのち、薄毛の症状を抑えるためにできる対策について解説していきます。どれも今日から簡単に実践できるものばかりなので、ぜひ参考にしてください。
目次
男性の薄毛が起こるメカニズム
そもそも、私たち人間の髪はずっと伸び続けているわけではなく、次のような「ヘアサイクル」に従って「成長期(髪の毛が伸びる)」→「退行期(髪の成長が止まる)」→「休止期(髪が抜ける)」を繰り返しています。
しかし、さまざまな原因によってヘアサイクルに乱れが生じると、本来であれば2〜6年あるとされる「成長期」が数ヶ月ほどに短縮され、これにより髪の毛が十分に育たないうちに抜けてしまうようになります。
これが「薄毛」と呼ばれる状態です。
男性の薄毛が起こる原因
こうした薄毛が起こる原因にはどんなものがあるのでしょうか?
薄毛の原因①:男性ホルモンの異常
男性ホルモンに異常が発生すると、その一種である「テストステロン」が還元酵素「5αリダクターゼ」によって「悪玉脱毛ホルモン(DHT:ジヒドロテストステロン)」に変換されます。
このDHTが毛乳頭にある受容体と結合すると、毛が十分成長する前に抜けて薄毛が生じるようになります。
そして、こうした男性ホルモン異常を発症の根本原因としているのが、「AGA(男性型脱毛症)」と呼ばれる脱毛症です。詳しくは下記の記事をご覧ください。
薄毛の原因②:ストレス
髪の成長に必要な栄養は血液によって運ばれますが、ストレスが溜まると自律神経のバランスが崩れて血流の悪化を引き起こし、その結果薄毛を生じさせます。
しかも、ストレスはホルモンバランスの乱れも引き起こすことから、上記で紹介したAGAにも発展する可能性があり、他にもびまん性脱毛症や円形脱毛症などの原因にもなります。
薄毛の原因③:髪の栄養不足
髪の毛はタンパク質を主成分としているため、タンパク質が不足すると髪の栄養不足が起こり、発毛に悪影響がでます。
また、タンパク質だけでなく、ミネラルやビタミンなども髪の生成には不可欠なのでこうした栄養不足も髪の成長阻害につながります。
薄毛の原因④:睡眠不足
髪の成長には睡眠中に分泌される成長ホルモンが不可欠ですが、睡眠が不十分だと分泌量が減少し、薄毛につながります。
また、睡眠不足はストレスの蓄積や自律神経の乱れも引き起こすことから、AGAをもたらす男性ホルモン異常やびまん性脱毛症、円形脱毛症発症の要因にもなりうる可能性があります。
薄毛の原因⑤:喫煙
タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があるため、頭皮の血行不良を招き、薄毛につながりやすくなります。
また、喫煙をすると髪の生成を行う毛母細胞の老化が促進されてしまうため、より薄毛が起きやすくなります。
薄毛の原因⑥:過度な飲酒
体内に取り込まれたアルコールは、胃と小腸で吸収されて肝臓でアセトアルデヒドに分解されますが、このアセトアルデヒドの分解には多くのアミノ酸や髪の成長に欠かせない栄養素が大量に消費されるため、髪の栄養不足状態を招きます。
薄毛の原因⑦:頭皮の炎症
間違ったヘアケアや脂っこい食事の摂り過ぎなどによって皮脂が過剰分泌されると、それをエサに菌が増殖driveし、頭皮に皮膚炎が起こったり、毛穴が詰まったりして髪の発育障害が起こります。
こうした頭皮の炎症を発端として発症するのが脂漏性脱毛症で、次の記事でも詳しく解説されています。
薄毛の原因⑧:自己免疫疾患
近年の研究によって、自己免疫疾患が薄毛の引き金になることが明らかになりました。
円形脱毛症は、その名の通り円形のごく小さい範囲で毛がごっそりと抜けてしまう脱毛症で、「10円ハゲ」とも呼ばれます。そして、自己免疫疾患は本来自分の体を守る働きをする免疫が、何らかの原因で自分の体を異物だと判断して攻撃してしまう状態のことで、今回の場合は自分の髪を攻撃することで髪が抜け、脱毛に至ると考えられています。
他にも、円形脱毛症の原因にはストレスやアトピー素因などもあるとされています。より詳しい原因や治療法については次の記事をご覧ください。
薄毛の原因⑨:髪の引っ張りすぎ
ポニーテールなどで髪が強く引っ張られると、頭皮や毛根にダメージが加わり、抜け毛が増えて薄毛になることがあります。また、強く引っ張ることで頭皮の血行不良が起きて、切れ毛や抜け毛が増え、さらに薄毛が目立つようにもなります。
こうした脱毛症は「牽引性脱毛症」と呼ばれ、髪が長く、ヘアアレンジをよくする女性に多く見られる症状です。しかし、近年では男性でもアップスタイルや頻繁に行うパーマ・カラーなどによって髪や頭皮にダメージが加わることが増えたことから、男性でも見られるようになっています。
薄毛の原因⑩:遺伝的要因
「薄毛は遺伝する」とよく言われますが、近年の研究によってAGAにどれだけなりやすいかは親から子へ受け継がれる可能性が高いことが明らかになりました。
ただし、AGAの遺伝に関してはいまだに不明点も多いので、薄毛の遺伝に関しては今後更なる研究の発展が期待されるでしょう。
薄毛は早めの対策が必須!
薄毛は放っておくとどんどん症状が悪化して、治療が難しくなるケースが多いです。こうした事態を避けるためにも、まずは自分が薄毛なのかどうかセルフチェックすることが大切です。
【男性向け】薄毛のセルフチェック方法
薄毛かどうかチェックできるセルフチェック表を作成しました。当てはまる項目が多ければ薄毛である可能性が高いので、医療機関を受診するかどうか決める参考にしてください。
1 | 産毛のような細く短い髪が多くなった。 |
---|---|
2 | 以前に比べて抜け毛が増えた。 |
3 | 家族または親族に薄毛の人がいる。 |
4 | 額の生え際が後退してM 字になってきたと感じる。 |
5 | 頭頂部の地肌が透けて見えるようになってきた。 |
6 | 同世代より髪が薄いと感じる。 |
7 | 仕事やプライベートでストレスを感じることが多い。 |
8 | 睡眠不足が続いている。 |
9 | 頭皮が脂っぽくベタベタしている。 |
10 | 脂っこい食事が好み。 |
11 | タバコを吸う。 |
【男性向け】今日からできる薄毛対策
ここからは、今日からできる薄毛対策を5つご紹介します。
薄毛対策①:食生活の改善
元気な髪を育てるためには、バランスの良い食事が大切です。
特に、髪の毛はタンパク質を主成分としているため、肉や魚、大豆類などは積極的に摂るようにしましょう。また、髪を育てるにはミネラルやビタミンも必要なので、野菜や海藻類なども意識的に食べるのがおすすめです。
薄毛対策②:ストレス解消
髪にとって、過剰なストレスは大敵です。特に、薄毛に悩む方は仕事やプライベートでストレスを溜めがちなので、趣味やスポーツ、散歩など、自分に合った方法でストレスを解消するようにしましょう。
薄毛対策③:十分な睡眠をとる
健やかな髪を生やすには十分な睡眠も欠かせません。薄毛に悩む方は毎日残業や徹夜などで睡眠時間がまともに取れないという方も多いかもしれませんが、睡眠習慣を見直して質の良い睡眠を取れるよう意識しましょう。
薄毛対策④:禁煙する
日常的な喫煙は、髪の成長阻害を招くので、日常的に喫煙をしている方は禁煙しましょう。一人で禁煙するのが難しいという方は、医療機関を受診して専門家の力を借りるのがおすすめです。
薄毛対策⑤:正しい頭皮ケアをする
頭皮の汚れや皮脂の過剰分泌は髪の成長を阻害するため、シャンプーは毎日行い、頭皮は清潔に保つようにしましょう。すすぎ残しがあると、フケや痒みの原因になるので丁寧に行い、できればシャンプーも髪や頭皮に刺激の少ないものを選ぶのがおすすめです。
どんなシャンプーを使えば良いかわからないという方は、ウィルAGAクリニックの育毛ヘアケアシリーズ「STEMS」がおすすめです。ヒト毛根細胞順化培養液を配合した男性用育毛シャンプーで、健やかな髪を育む土台作りをサポートします。
参考:
薄毛の原因|くすりと健康の情報局by第一三共ヘルスケア
薄毛対策についてよくある疑問
最後に、薄毛対策についてよくある質問とその回答について解説していきます。
薄毛対策の疑問①:コーヒーを飲むと薄毛対策になるって本当?
薄毛対策において、コーヒーには良い面と悪い面があります。
まず、コーヒーには血管を拡張して血流を促進する作用があるので、頭皮の血流改善効果が期待できます。
しかし、コーヒーに含まれるタンニンという成分によって、髪の毛にとって大切な栄養素である亜鉛が不足するというデメリットもあります。
ただ、1日に2〜3杯程度飲む分には薄毛に対して悪影響を及ぼすことは少ないため、特別避ける必要はありません。ただし、コーヒーの飲み過ぎは体に良くないので、あくまで「飲み過ぎない」ことが大切です。
薄毛対策の疑問②:ワカメなどの海藻類は薄毛対策に効果があるって本当?
確かに、ワカメなどの海藻類にはケラチン(タンパク質)の他に、ケラチンの生成を補助する亜鉛や発育促進に効果があるビタミン類などがバランス良く含まれています。
しかし、だからと言って大量に食べることが薄毛対策になるわけではありません。薄毛は根本の原因を解消することが肝心なので、ワカメなどの海藻類はあくまで食事による発毛のサポートであると理解しましょう。
薄毛対策の疑問③:帽子やヘルメットの被りすぎは薄毛対策の妨げになる?
確かに、ヘルメットや帽子を長時間被り続けると蒸れが生じるので、蒸れにより脂で脂漏性皮膚炎を起こした場合、薄毛対策の妨げになる可能性はあります。
しかし、通勤などで帽子やヘルメットを日常的に被る必要がある方も多いでしょう。そんな方は、頭皮を常に清潔に保つよう心がけ、なおかつ頭皮の蒸れ防止にメッシュインナーや冷却キャップを活用することで、影響を最小限に抑えることができるでしょう。
薄毛対策の疑問④:薄毛対策が必要なのはおじさんだけ?
「薄毛になるのはおじさんだけ」とイメージする方も多いでしょう。しかし、薄毛は中年以降の男性だけがなるものではありません。
その証拠に、AGAは20代から、円形脱毛症は20代〜30代(まれに小児での発症もある)、びまん性脱毛症も20代〜30代というように、若い世代でも発症の可能性は十分にあります。
ゆえに、自分は大丈夫と思わず、症状に心当たりがあればすぐに医療機関を受診することが大切です。
薄毛対策の疑問⑤:市販の育毛剤を使えば薄毛対策は十分?
最近は、ドラッグストアに行けば簡単に育毛剤やシャンプーなどを購入できるようになったため、それを使えば薄毛対策は十分と思っている方もいるでしょう。
しかし、薄毛を生じる疾患にはさまざまな種類があり、それらはどれも根本の原因が異なるので、治療のアプローチも違います。
それにもかかわらず、専門知識のない一般人が無闇に育毛剤を使用してもあまり効果が期待できないどころか、成分などが頭皮に合わず、薄毛が悪化する危険もあります。
ゆえに、薄毛を確実に治したいと思うなら、薄毛治療を専門に行うクリニックを受診し、それぞれの症状に合った適切な治療を受けることを強く勧めます。
薄毛でお悩みの方はウィルAGAクリニックへ相談を
今回は、薄毛が生じる原因と今日からできる薄毛対策について解説しました。
ウィルAGAクリニックは、薄毛で悩む方のために日々診療を行っています。実績豊富な医師とスタッフが患者様一人一人に合った治療法を提案しますので、お気軽にご相談ください。
【よくある質問】
薄毛は男性ホルモンの異常や生活習慣の乱れ、ストレス、自己免疫疾患、頭皮の炎症など、さまざまな原因によって生じます。
生活習慣を整え、頭皮を常に清潔に保つことが、薄毛対策には重要になります。