円形脱毛症の主な4つの原因とは?円形脱毛症の種類と症状

公開日 / 2021.11.16 更新日 / 2021.11.16
この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック 総括院長

AGA患者70,000件以上※の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

ドクター紹介 +

AGA患者70,000件以上※の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

ドクター紹介 +

悩む男性医師
突然髪の毛が大量に抜けてしまう円形脱毛症は、内臓機能への影響はほぼありません。

しかし、見た目に大きな影響を与えるため、非常に深刻な病気だといえるでしょう。

円形脱毛症にはいくつかの種類があるほか、発症原因もいくつか考えられるため、種類や原因に合わせて治療方法を検討することが大切です。

円形脱毛症の原因や種類、治療方法などを詳しく解説します。

円形脱毛症になる主な原因

悩む若い男性
円形脱毛症は免疫機能の異常が原因で起こるとされていますが、免疫機能の異常の原因としては感染症や疲れといった精神的・肉体的なストレスのほか、個人の体質などがあります。

まずは、円形脱毛症の主な発症原因について紹介します。

自己免疫疾患

円形脱毛症の原因のひとつとして、自己免疫疾患が挙げられます。

自己免疫疾患は、ウイルスや細菌などを攻撃して身体を守るための「免疫機能」に異常が起こり、自分の身体にもかかわらず異物だと判断して攻撃する病気です。

円形脱毛症は、Tリンパ球と呼ばれる細胞が毛根を異物と判断して攻撃するために発症するといわれています。

攻撃力が高いため毛根がダメージを受け、健康な髪の毛が突然抜けてしまうことが特徴です。

ただし、自分の身体を異物と判断する自己免疫疾患の原因については、明らかにされていません。

さらに、脱毛症は橋本病といった甲状腺疾患のほか、関節リウマチ、尋常性白斑、SLE、重症筋無力症といった自己免疫疾患も同時に発症することがあります。

甲状腺疾患はおよそ8%、尋常性白斑はおよそ4%の人が円形脱毛症と併発していることが特徴です。

アトピー素因

アトピー素因は、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、気管支炎のなどのアトピー性疾患を抱える人を指します。

円形脱毛症もおよそ40%以上の人がアトピー素因を保有しているとされており、半分以上の人が患者本人または家族がアトピー素因であることが分かっています。

円形脱毛症とアトピー素因の関連性は深いといえるでしょう。

精神的負荷

円形脱毛症は、精神的なストレスが原因で発症することも少なくありません。

精神的なストレスを感じると、ストレスを緩和するために交感神経が優位になります。

交感神経は心拍・体温上昇を促し、身体がストレスに対抗するための準備をします。

精神的なストレスが長期間継続したり、ストレスが大きかったりすると、交感神経が異常をきたし、血流が悪くなり頭皮に栄養が届かなくなるため健康な髪が抜けたり生えなくなったりするのです。

さらに、精神的なストレスは毛根に栄養が届くのを妨げるだけではなく、自己免疫疾患、内分泌異常といった病気の引き金になるケースもあります。

遺伝

中国で実施された調査では、円形脱毛症を発症している患者のおよそ8.4%の人に円形脱毛症の家族がいることが分かりました。

欧米で行われた調査においても、円形脱毛症を発症している患者の一親等の発症率が高くなっています。

一親等の発症率は、二親等以上のおよそ10倍という報告があります。

つまり、一親等以内に円形脱毛症の家族がいる場合には自分も円形脱毛症を発症しやすく、遺伝的な要素が関係しているといえるのです。

円形脱毛症には種類がある!症状の特徴

薄毛を気にする男性
円形脱毛症は、10円玉程度の大きさで一部分髪の毛が抜けてしまうというイメージを持つ方も多いでしょう。

しかし、実際には様々な症状があります。

単発性通常型

単発性通常型とは、10円玉~500円玉程度の大きさに髪の毛が抜ける症状です。

一箇所だけ脱毛を発症するものであり、脱毛範囲は患者によって異なります。

髪の毛で隠せる場所が脱毛する人や、生え際や後頭部など目立つ場所が脱毛する人など様々です。

多発性通常型

多発性通常型とは、複数箇所が脱毛する症状です。

いくつもの脱毛箇所が大きくなって繋がってしまい、脱毛箇所が広がることもあります。

さらに、再発する際には最初に脱毛をした場所とは異なる場所が脱毛することも少なくありません。

例えば、最初に生え際が脱毛し、再発した際には後頭部が脱毛するなどです。

全頭型

全頭型とは、髪の毛が全て抜ける症状です。

髪の毛が全て抜け落ちることによって、命に関わる病気なのではと不安を覚える方もいるでしょう。

円形脱毛症は命に関わる病気ではありませんが、髪の毛が全て抜けてしまうと精神的なストレスがかかり、日常生活に支障をきたすこともあります。

全身型

全身型は、髪の毛のほか、脇毛や腕毛、眉、まつ毛など、身体の毛が全て抜ける症状です。

いずれの部位も円形に髪の毛が抜けるわけではなく、全て抜けることが特徴です。

蛇行型

蛇行型とは、後頭部や側頭部の生え際部分が脱毛する症状です。

蛇が移動したときのようなギザギザした形に抜け落ちる特徴があります。

髪の毛を伸ばせば、目立ちにくくなるでしょう。

AGAと円形脱毛症は違う病気?

考え事をしている男性
抜け毛が増えても、円形脱毛症なのかAGAなのか判断できないという方も多いです。

円形脱毛症とAGAはどのような点に違いがあるのか理解することによって、自分の症状をある程度把握することにも繋がるでしょう。

そこで、発症原因や症状の進行度合いから、AGAと円形脱毛症の違いについて解説します。

発症する人の特徴

AGAは男性型脱毛症と呼ばれる症状であり、男性ホルモンが原因で起こるため、成人した男性が発症することが一般的です。

思春期以降の男性が発症しやすく、年齢を重ねると発症率も上昇します。

円形脱毛症は自己免疫疾患といった病気が原因であり、子供や女性でも発症する可能性があります。

また、円形脱毛症患者の4分の1は15歳以下といわれており、年齢を問わず発症する病気です。

症状の進行度合い

AGAは徐々に進行することが特徴であり、「抜け毛が増えた」「薄毛が目立ってきた」という症状から少しずつ地肌が目立つようになります。

円形脱毛症は髪の毛が急に抜けるため、「抜け毛が増えた」「髪の毛が薄くなってきた」という実感はありません。

そのため、自分でも気づかず一部分だけ脱毛しているというケースもあるのです。

円形脱毛症の3つの治療方法

タブレット持ちの医師

病気に対して様々な治療方法がある場合、学会が各治療の推奨度合いをA・B・C1・C2・Dで分類します。

分類ごとの推奨度合いは以下の通りです。

A:治療を強く勧める

B:実施を勧める

C1:実施してもよい

C2:実施しないほうがよい

D:実施すべきではない

なお、円形脱毛症においては「実施を強く勧める」のAに分類される治療方法はないため、BとC1の治療方法について見ていきましょう。

ステロイドの局所注射

推奨度Bのステロイドを注射する方法は、脱毛箇所が頭部の25%未満の単発型、または多発型の症状に対して推奨されています。

トリアムシノロンアセトニドと呼ばれる、ステロイド薬を注射する方法です。

ステロイドを注射する際には、注射した箇所が萎縮したり血管が拡がったり、痛みを覚えたりといった副作用が起こることがあります。

単発型や多発型で脱毛箇所が頭部の25%以上の場合には、ステロイドを注射する量が増えてしまうため、別の治療方法を提案することが一般的です。

ミノキシジル外用薬

発毛剤に配合されるミノキシジルについては、円形脱毛症の治療において「実施してもよい」とされるC1に分類されています。

ミノキシジルを使用する円形脱毛症の症状としては、単発型もしくは多発型です。

ミノキシジル3%の外用薬を使用すると、脱毛している箇所が縮小する効果が期待できます。

ただし、効果については高いとはいえず、脱毛箇所が広い場合には効果はほとんど期待できないでしょう。

日本皮膚科学会は、脱毛箇所が頭部の25~49%以上の患者に対しては「効果がない」としています。

局所免疫療法

SADBE(squaric acid dibutylester)やDPCP(Diphenylcyclopropenone)などの化学物質を脱毛箇所に塗る方法であり、「実施が推奨される」のBに分類されています。

局所免疫療法を行わなかった場合と比較すると、局所免疫療法を行った場合は「脱毛範囲が縮小した」という報告がありました。

なお、局所免疫療法は脱毛している箇所が頭部の25~49%以上の患者に行われています。

ただし、皮膚の色素沈着や炎症、蕁麻疹といった副作用が起こる可能性があり、アトピー性皮膚炎がある場合は症状が悪化することもあるため注意しなければなりません。

急に髪の毛が抜けたなら円形脱毛症を疑おう

円形脱毛症は、症状が発症する原因や治療法が明確にされていません。

症状が軽度の円形脱毛症は、治療しなくても髪の毛が生えてくるケースがあります。

そのため、髪の毛が生えるのを待つ、治療をしないというケースも珍しくありません。

円形脱毛症の研究は進められており、症状から原因を明確にできるケースや、治療による効果を実感できるケースもあります。

髪の毛が急に抜けたら円形脱毛症の可能性があると考え、専門クリニックを受診しましょう。

ウィルAGAクリニック一覧

CLINIC

AGA・薄毛治療のお問い合わせ

CONTACT
「初診専用窓口」 初診の方はこちらからお問い合わせください。