2020/09/30
育毛サポート成分「ビオチン」とはどんな栄養素?
/ コラム /
2021/01/17
この記事の監修者
宮内シュン
ウィルAGAクリニック 総括院長
AGA患者10,000件以上※の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、新宿院、池袋院、銀座院、立川院、横浜院、千葉院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。
頭皮に角栓が溜まると、頭皮に悪影響が出ることがあります。
皮脂や角質などが混ざりあってできるのが角栓です。
顔にできる角栓と違い、頭皮にできる角栓は気が付くのに遅れることがあります。
角栓を放置すると抜け毛につながる恐れがあるため、なるべく予防したいところです。
本記事では頭皮の角栓について、以下の内容を中心に紹介します。
【本記事で紹介すること】
・角栓の正体や悪影響
・角栓ができる原因
・角栓を予防する方法
抜け毛につながりやすい脂漏性皮膚炎についても紹介するため、気になる方は参考にしてください。
【Youtubeでも解説中!】
Dr.シュンの発毛チャンネル
頭皮にできる角栓の正体は、毛穴に溜まった皮脂や角質などです。
【皮脂や角質が角栓になるまで】
・毛穴のなかにある皮脂腺から皮脂が分泌される
・皮脂にはがれ落ちた角質が付着する
・皮脂と角質などが混ざりあって角栓ができる
上記の流れを繰り返しながら、次第に角栓が大きくなることがあります。
角栓が大きくなると、頭皮に以下のような悪影響を及ぼしかねません。
【頭皮の角栓による悪影響】
・頭皮のべたつき(角栓リスクの上昇)
・臭い
・炎症
・抜け毛
それぞれの悪影響について、詳しくは以下の解説をご覧ください。
頭皮は身体のなかでも特に皮脂腺が多い部位となります。
皮脂腺から分泌された皮脂により、頭皮がべたつくと角栓リスクが高まります。
頭皮を触ったときに、べたつく方は角栓に注意してください。
角栓のもととなる角質はタンパク質で作られています。
タンパク質は常温で酸化しやすいため、酸化による臭いの原因になりやすいです。
また、皮脂をエサとする雑菌が繁殖したときも、臭いにつながることがあります。
【臭いの種類と原因】
臭いの種類 | 原因 |
---|---|
腐ったような臭い | タンパク質である角質が酸化 |
酸っぱい臭い | 皮脂をエサとする雑菌が分解 |
脂っぽい臭い | 雑菌で分解された皮脂が酸化 |
髪の毛は臭いが付きやすいため、頭部は臭いの温床になりかねません。
頭皮の過剰な皮脂分泌から炎症につながることがあります。
以下の症状が見られる方は、脂漏性皮膚炎の可能性があるため注意してください。
【脂漏性皮膚炎で見られる主な症状】
・大きいフケ
・かゆみ
・炎症による赤み
人によってはフケが固まって、かさぶたができることがあります。
脂漏性皮膚炎の原因と考えられているのが、マラセチア属真菌です。
マラセチア属真菌はもともと私たち人の皮膚に常在しています。
しかし、皮脂をエサにするのがマラセチア属真菌です。
そのため、過剰な皮脂分泌が見られる頭皮は、マラセチア属真菌が繁殖しやすいです。
角栓が毛穴に詰まり、雑菌が繁殖し頭皮環境が悪化すると抜け毛の増加へとつながりかねません。
特にフケやかゆみ、赤みなど脂漏性皮膚炎の症状が見られる方は、頭皮環境の悪化による抜け毛に注意してください。
一度脂漏性皮膚炎の症状が出ると、なかなか治らないため気になる方は医療機関で相談するとよいです。
頭皮に過剰な皮脂分泌が起こると角栓ができやすいです。
皮脂の過剰分泌が起きる原因について、気になる方は以下のリストをご覧ください。
【皮脂の過剰分泌につながりやすい主な原因】
・脂っこい食生活
・間違ったシャンプー
・過剰なストレス
それぞれの原因について、詳しく解説します。
脂っこい食生活を続けている方は、皮脂の過剰分泌から頭皮に角栓ができることがあります。
以下の食生活に心当たりがある方は、頭皮にできる角栓に注意してください。
【頭皮に角栓ができやすい食生活の例】
・脂身の多い肉類を好む
・揚げ物(から揚げやてんぷらなど)を好む
・インスタント食品(カップラーメンやカップ焼きそばなど)を好む
・ファーストフード(ハンバーガーやフライドチキンなど)を好む
・スイーツ(ケーキやクッキー、チョコレートなど)を好む
・スナック菓子(芋やトウモロコシなどを食用油で揚げたもの)を好む
上記の食生活に加え、野菜や果物をあまり食べない方は皮脂の過剰分泌が生じやすいです。
シャンプーのすすぎが不十分である方は、頭皮の角栓に注意してください。
すすぎが不十分だとシャンプーに含まれる洗浄成分が毛穴の中に詰まることがあります。
毛穴に詰まった洗浄成分により、角栓につながることがあります。
日頃からストレスが溜まっている方も、皮脂の過剰分泌につながることがあります。
【過剰なストレスから皮脂の過剰分泌につながるまで】
・ストレスが過剰になる
・ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が増える
・男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌量が増える
・皮脂の分泌量が多くなる
アンドロゲンはステロイドホルモンの一種で男性ホルモンとも呼ばれます。
皮脂分泌に関わっているのがアンドロゲンです。
頭皮の角栓が気になる方は、原因にあった予防方法を実践するとよいです。
【原因ごとの予防方法】
脂っこい食生活→ 食生活の見直し
間違ったシャンプー→ 正しいシャンプー
過剰なストレス →ストレスの発散
上記の予防方法について、詳しく解説します。
脂っこい食生活を続けている方は、栄養バランスの取れた食生活に見直しするとよいです。
【栄養バランスを取りやすい食生活の例】
主食 | 米・パン・うどん・そばなど炭水化物を多く含む食材 |
主菜 | 肉類・魚介類・卵類・大豆などたんぱく質を多く含む食材 |
副菜 | 野菜類・きのこ類・海藻類などビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含む食材 |
主食・主菜・副菜の3つを食事の基本とします。さらに汁物(減塩のお味噌汁)を取り入れた和食中心の食生活を続けるとよいです。
間違ったシャンプーの方法を続けている方は、正しいシャンプーの方法へと見直ししてください。
【正しいシャンプー方法の例】
・適温のシャワーで汚れを洗い流す
・シャンプーを手のひらに取って泡立てる
・頭皮は指の腹でやさしく洗う
・髪の毛は指でなでるようにやさしく洗う
・よくすすいで洗浄成分を洗い流す
・乾いたタオルで水分をよく拭き取る
ドライヤーを使用するときは、高温で頭皮や髪の毛を傷めないよう、20センチほど離してください。
髪の毛の根元にドライヤーの風を当てると、早く乾きやすいです。
シャンプーで頭皮の角栓がなかなか取れないときに便利なのが専用サロンです。
専用サロンによってはプロの揉み出し技術が受けられるため、自宅のシャンプーより効率のよい角栓除去が期待できます。
なかにはスコープで確認できる専用サロンがあるため、自分の頭皮環境を知りたいときにも便利です。
ただし、専用サロンによって技術力が異なります。
技術力が気になるときは、無料体験できるかどうか調べてから専用サロンへ来店するとよいです。
育毛剤によっては、以下の成分を配合しています。
【育毛剤の配合成分】
・頭皮の炎症を抑える成分(グリチルリチン酸ジカリウム)
・皮脂の分泌を抑える成分(ビタミンC)
・雑菌の繁殖を抑える成分(イソプロピルメチルフェノール)
上記の成分により、頭皮環境を整える作用が期待できます。
効率よく角栓予防したいときは、シャンプー後に育毛剤を使用してください。
ストレスが溜まっている方は、以下の方法を参考にストレス解消を心がけてください。
【ストレス解消の例】
・休息を取る(睡眠・お風呂・音楽・食事・飲み物など)
・運動する(ジョギング・ウォーキングなどの有酸素運動)
・娯楽・レジャーを楽しむ(ゲーム・カラオケ・遊園地など)
・気分転換する(旅行・部屋の模様替えなど)
自分にあわない方法だと、かえってストレスが溜まることがあります。
そのため、自分にあった方法でストレスを解消してください。
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。