harg療法ってどんな治療?その効果について解説!
harg療法(Hair Re-generative therapy:毛髪再生医療)は、AGA(男性型脱毛症)の治療法のひとつです。
AGAの治療は、飲み薬(フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル)、塗り薬(ミノキシジル)の治療が良く知られていますが、harg療法は新しい治療法として日本国内でも普及してきています。
今回はharg療法について詳しく説明します。
harg療法の治療方法と治療効果を知った上で、そのメリットデメリット、どんな時にその治療法を選ぶのかについても解説します。
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1.harg療法とは?その安全性について
(1)harg療法はどんな治療?
harg療法は毛髪再生医療と言われています。
AAPE Powder(Advanced Adipose-derived stem cell Protein Extract:幹細胞抽出増殖因子蛋白質)を頭皮に直接注入することで自身の毛髪の再生を促す治療法です。
AGAの治療として広く使われている飲み薬(フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル)、塗り薬(ミノキシジル)は「発毛・育毛効果」が治療目的ですが、harg療法の治療目的は「毛髪再生」であり、「細胞レベルの薄毛治療効果」を治療目的としています。
(2)AAPE Powderとは?
harg療法で頭皮に注入されるAAPE Powderとは、ヒト脂肪幹細胞の培養中の上澄みを集めて凍結乾燥した生体タンパク質の集合製剤です。
AAPE Powderは毛根にある毛乳頭の活性・毛管の成長・毛包の再生などを促進する作用(サイトカイン作用と言われます)があります。
AAPE Poderには150種類以上のサイトカインが含まれており、それらが症状に応じて働いて毛髪の再生を促します。
(3)harg療法の適応部位
完全に毛髪がなくツルツルしている部位はharg療法をおこなっても毛髪が再生しない事が多いです。
産毛であっても毛髪が存在している部位が治療の対象となります。
効果には個人差がありますが3~4回目の治療で効果を感じる人が多いと言われています。
(4)harg療法の安全性
AAPE Powderはヒト脂肪幹細胞から作られていますが、特殊なフィルターにかけウイルスを濾過し、ガンマ線を照射して滅菌しています。
国内では約170施設で2万例以上、世界では数万例で治療がおこなわれています。
また、国内では動物実験と臨床テスト3万例行い、安全性が確認されています。
アレルギー反応や副作用の心配もなく安全な治療法だと言えます。
2.harg療法を利用するメリット・デメリットは?
(1)harg療法の治療方法
・AAPE Powderの注入方法
注入方法には次のような方法があり薄毛の状態に合わせて医師が判断して決めます。
注入時の痛みを伴う場合もありますが麻酔を使う医療機関もあります。
・注入法:直接注射して注入します。
・ダーマローラー法:極細針のついたローラーで穴をあけて注入します。
・フラクショナルレーザー法:レーザーで照射して注入します。
・1回の治療にかかる時間
注入に要する時間は10~20分程度です。
消毒や麻酔、注入後の処置などを合わせると40分~1時間程度です。
・治療間隔
4週間の間隔で6回を1クールとして治療がおこなわれることが多いです。
1クール終了後は数カ月おきにメンテナンス、フォロー注入を行います。
・費用
医療機関によって料金設定は異なります。
また、治療する範囲によっても異なります。
頭部全体を治療する場合、1回の治療で15~20万程度かかることが多いです。
(2)harg療法のメリットデメリット
これまでharg療法についてまとめてきました。
AGAの飲み薬(フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル)、塗り薬(ミノキシジル)の治療と比較したharg療法のメリット、デメリットをまとめます。
・harg療法のメリット
内服薬と併用することにより、改善速度の上昇、最大値の増加が期待できます。
血液中に入れるわけではないので、副作用が痛みと出血が主になり副作用が心配な方で使用できます。
・harg療法のデメリット
1回の治療にかかる費用が高額になります。また、効果には個人差があります。
そのため、医療機関で十分に相談した上で治療を受けることをお勧めします。
(3)harg療法はどういう時に選ぶ?
現在のAGAの診療ガイドラインでは、飲み薬(フィナステリド、デュタステリド)、塗り薬(ミノキシジル)による治療が推奨されており、高い治療効果が証明されています。
そのため、医療機関ではAGAの治療はこれらの飲み薬、塗り薬から開始されることが多いです。
harg療法は飲み薬、塗り薬による治療では効果が乏しい場合に用いられるという位置づけであることが多いのが今の現状です。
しかし、harg療法は自身の毛髪を再生するという飲み薬や塗り薬とは全く異なる作用の治療法であり、効果を認める場合は治療効果が持続する可能性も高いため、有用な治療法だと言えます。
参考文献:日本医療毛髪再生研究会
日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
3.AGAに関するご相談はウィル AGA クリニックへ
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
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全力でサポートしていくことをお約束します。