髪の毛の健康には毛根が重要!仕組みを知って健康な毛根を維持しよう

公開日 / 2022.02.14 更新日 / 2024.04.18
この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック 総括院長

AGA患者70,000件以上※の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

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AGA患者70,000件以上※の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

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毛根が、髪の毛についているものであることは分かっていても、さらに詳しいことを理解している人は少ないのではないでしょうか。毛根の仕組みを知ると、髪の毛の健康状態を把握できるようになります。

今回の記事で、毛根について理解し、健康な髪の毛を目指しましょう。

毛根とは?


毛根とは、髪の毛のどの部分を指すのでしょうか。髪の毛の成長や健康に大きく関わる部分であるため、最初に毛根の作りを解説します。

髪の毛全体のうち頭皮に埋まっている部分

毛根は、髪の毛全体のうち、地肌の内部、つまり頭皮に埋まっている部分を指します。そのため、直接外から見ることはできません。

一方、普段シャンプーをしたりブラシを使って整えたりしている部分を、毛幹と言います。髪の毛は、毛根と毛幹から成り立っているのです。

毛根の一番奥には毛球と言う組織があり、毛母細胞と毛乳頭組織から成り立っています。毛母細胞の隣には、髪の毛の色素の元となるメラニン色素を作るメラノサイトがあります。

毛根は、母親のお腹の中にいる時に作られ、数は基本的に一生変わらないのです。

毛根にある毛母細胞の分裂により髪の毛が伸びる

髪の毛は、毛母細胞が毛乳頭組織の指示を受け、繰り返し細胞分裂と増殖を行ったのち、分化および角化してでき上がったものです。

分化とは、細胞が役割のある組織の一部に変化すること、角化とは細胞が硬くなることを言います。「細胞が分化して角化する」とは、細胞が「髪の毛になる」という役割を持って、硬くなるという意味です。

角化するとどうなるかと言うと、例えば、皮膚の場合には角化すると細胞の老廃物である「垢」となって剥がれ落ちていきます。髪の毛の毛幹部分も、角化した細胞であり、老廃物なのです。このことから、髪の毛は死んだ細胞と言えます。

髪の毛が伸びるという現象は、毛母細胞が分裂と増殖を繰り返し、押し出されることから起こっています。髪の毛の成長という現象に大きく関わっているタンパク質のひとつがFGF-7(ケラチノサイト成長因子)であり、「Fibroblast Growth Factor-7」を略した用語です。FGF-7の働きは、毛乳頭細胞内で生成されたのち、毛母細胞の増殖を促すことです。薄毛の症状が起こる原因は、FGF-7が減少するためだということが分かっています。

髪の毛は、1年で10cm以上伸びます。寿命は2年から6年ほどです。1日に100本程度、髪の毛が頭皮全体からバランス良く抜けるのが、自然な抜け毛の状態です。

正常な毛根とはどのような状態なのか?


抜けた髪の毛の毛根を見ると、毛根がどのような状態かを確認できます。正常な毛根は、どのようになっているのでしょうか。

ふっくらしていて髪の毛全体がマッチ棒のような形になっている

毛根が丸みを帯びふっくらしていて、髪の毛全体がマッチ棒のようになっていれば、毛根が正常な状態だと言えます。この状態は、髪の毛も理想的な状態であり、毛先に行くほど髪の毛が細くなっているのが特徴です。

根元にあたる部分が白っぽい

正常な毛根は、根元の部分が白っぽくなっています。これは、メラニン色素が全て毛根から毛髪へ吸収されきった証拠であり、毛根のみが白くなっているためです。寿命直前まで髪の毛が成長したことを示します。

また、毛根の周りに透明の膜がついている場合がありますが、これは毛根鞘(もうこんしょう)と呼ばれる組織です。毛根と頭皮を接着するための組織なので、問題はありません。

髪の毛全体が太くハリがある

健康な毛根であれば、髪の毛に栄養が行き届くため、髪の毛全体が太く、ハリを持っています。できれば定期的に髪の毛全体の状態を確認し、毛根を良い状態に保つよう心がけましょう。

こんな毛根は要注意!


正常な毛根の状態を紹介したところで、 次は注意したい毛根について詳しく解説します。

抜け毛に毛根がついていない

髪の毛に毛根がなく、棒のようにまっすぐな状態になっていると、毛乳頭に十分な栄養が行き渡らず、髪の毛が弱くなっている状態です。原因には栄養不足や血行不良・ストレスなどが考えられます。薄毛が始まるサインとも言える、危険な状態なのです。

また毛根があったとしても、極端に細い場合には、同じ原因が考えられます。髪の毛が十分に育つ前に抜け落ちている証拠であり、ヘアサイクルが乱れていることを表しています。

毛根がべたついている

毛根がべたついていて、白や黄色の塊がついていると、皮脂が過剰分泌を起こしている可能性があります。頭皮環境が悪化していることを意味し、毛穴に皮脂が詰まるために、毛根にも皮脂がついてしまうのです。

この症状が起こると、シャンプーが十分にできていないことが考えられます。洗い方を変えてみたり、アミノ酸系のシャンプーを使ってみたりしてみましょう。

毛根が黒くなっている

毛根全体が黒くなっていると、ストレスや栄養不足などが原因で血行不良が起き、髪の毛に栄養が届いていない可能性があります。髪の毛を黒くするメラニン色素を、毛根に送り込む細胞が、寿命を迎える前に役割を果たしてしまったのです。

そのため、ヘアサイクルが乱れ、抜け毛の増加につながります。

形が丸くなっていない

正常な毛根は、マッチ棒のように丸みを帯びた形をしていますが、そうでない形の場合は血行良が起きている可能性があります。毛根の寿命も短くなりますので、黒い毛根と同じように抜け毛が増えてしまいます。

ギザギザもしくは尖っている

極度のストレスやホルモンバランスの崩れ、ダイエットなどによって、髪の毛の成長が急激にストップすると、毛根の形がギザギザになったり尖ったりします。毛根に、細いところと太いところが繰り返し現れている場合は、脱毛を繰り返している証拠です。

尖った毛根は、円形脱毛症に見られるケースが多くなっています。

毛根の先端に毛が生えている

毛根の先端に生えている細い毛は、新しく生えてきた髪の毛であり、毛根と一緒に抜けてしまったものです。栄養不足・ストレス・血行不良などに加えて、乾燥も原因となります。

毛根の下にある細胞は生き続けていますので、生活習慣の改善によって状況を変えることが可能です。

毛根の状態と髪の毛の状態はつながっている


ここまで紹介したように、毛根にある毛母細胞から、髪の毛に栄養が行き渡ることで、髪の毛が成長します。そのため、毛根の状態が悪いと、髪の毛に栄養が行き届かなくなってしまうのです。

髪の毛の健康を保つには、まず毛根の健康を保つことが重要です。そのために、次の取り組みを行ってみましょう。

バランスの良い食事を摂る

毛根の状態が悪化する大きな原因のひとつが、栄養不足です。偏った食事をしているのであれば、バランスの良い食事を摂るようにしましょう。

積極的に摂りたい栄養素は、タンパク質、ビタミンA・B6・E、鉄分などがあります。

運動やマッサージを行って血行を促進する

血行不良のために毛根の状態が悪化していれば、血行を促すために軽い運動もしくはマッサージを行いましょう。特に、肩こりが気になる方は、肩こりによる血行不良で頭に血液が送られにくくなりますので、肩こりの改善に努めると良いでしょう。

シャンプーに気をつける

毛穴に皮脂や汚れが残っていると、毛根が弱ってしまうことがあります。シャンプーをする時には、指の腹を使って優しく洗い、汚れが落ちるように心がけましょう。シャンプーと同時に、血行促進にもつながります。

ストレスをためないようにする

ストレスが増えると、血行不良や自律神経の乱れ、ホルモンバランスの低下などにつながる場合があります。睡眠の確保やスポーツなどにより、できるだけストレスをためないことが大切です。これに加えて、ビタミンCを積極的に摂りましょう。

毛根についての悩みがあればウィルAGAクリニックへ

毛根についての悩みがある方や、髪の毛の健康が気になる方は、ウィルAGAクリニックへ一度ご相談ください。患者様の状態に合わせて、最適な治療方法をご提案させていただきます。

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