2022/03/23
スカスカな前髪は薄毛につながる?原因と対策を知って薄毛を防ごう
/ コラム /
2020/12/29
この記事の監修者
人の髪の毛は毛母細胞(髪の毛を作り出す細胞)の分裂・増殖で伸びていきます。
個人差があるものの、髪の毛の成長スピードは1か月で1㎝が目安です。
しかし、頭皮が血行不良になると髪の毛の成長に悪影響が出てしまいます。
血行不良による抜け毛を予防したいときに役立つのが頭皮マッサージです。
本記事では、頭皮マッサージのやり方について分かりやすく解説します。
頭皮マッサージの適切なタイミングを知りたい方も、本記事を参考にしてください。
【Youtubeでも解説中!】
Dr.シュンの発毛チャンネル
毛包(毛根を包んでいる組織)周囲の酸素が不足すると、毛包の成長が遅くなったという研究結果が出ています。私たち人の頭皮に酸素を運んでいるのが血液です。
そのため、血行不良による抜け毛には注意してください。
参照:毛周期・毛髪成長に対する酸素濃度の影響の解析と酸素療法の有用性についての検証
1日当たりの抜け毛の本数は50本から100本ほどが目安です。(個人差あり)
頭皮の血行が正常でも多少の抜け毛はあります。
しかし、明らかに抜け毛の本数が多いときは薄毛につながりかねません。
抜け毛の毛根が通常よりも細い場合は、血行不良が原因の可能性があります。
毛根の細い抜け毛が増え始めたら、頭皮マッサージをはじめると良いです。
血行不良の原因の一つに頭皮の硬さがあります。
頭皮の硬さが気になる方は、以下の方法を試してください。
【頭皮の硬さをチェック】
額の皮膚に指を置き、前後左右に回して動きをチェック
側頭部に手のひらを置き、前後左右に回して動きをチェック
前頭部と頭頂部に指を置き、前後左右に回して動きをチェック
額の皮膚と側頭部の頭皮の動きに比べ、前頭部と頭頂部の動きが明らかに低い場合は頭皮が硬い可能性があります。
側頭部や後頭部には比較的大きな動脈からの分岐があるため、十分な血行を保ちやすいです。
しかし、前頭部や頭頂部には大きな動脈の分岐がありません。
そのため、前頭部や頭頂部中心にマッサージを行うことで頭皮の筋肉のこりをほぐし、血行改善効果と共にリラックス効果をもたらします。
リラックスすることで、ストレスや疲れが解消され、乱れていたホルモンバランスを整える効果にもつながります。
男性型脱毛症(AGA)、女性男性型脱毛症(FAGA)などの薄毛は、遺伝的な要因と共に、頭皮の血流の悪化、頭皮環境の悪化、ホルモンバランスの乱れなどが関わっていると言われています。
薄毛の遺伝的な要因は避けることができませんが、頭皮マッサージの血流や頭皮環境の改善効果、ホルモンバランスを整える効果は、薄毛対策として効果的です。ただし、頭皮マッサージだけで薄毛を治すことは難しいため、薄毛対策のひとつとして考えましょう。
頭皮が硬いと感じたら、頭皮マッサージにより硬くなった頭皮をやわらかくし、血行促進をうながします。
【頭皮マッサージの適切なタイミング】
入浴前
シャンプー中
入浴後
上記のタイミングで頭皮マッサージを行ってください。
まずは入浴前にブラッシングし、髪の毛に付いたホコリを落とします。
次に髪の毛が乾いた状態でマッサージを行ってください。
マッサージオイルを使用すると、マッサージによる摩擦を抑えられます。
マッサージオイルが頭皮になじんでから、マッサージしてください。
シャンプー中も頭皮を動かしながらマッサージします。
【シャンプーのやり方】
まずはシャンプーを使わず、適温のシャワーだけで洗い流す
適量のシャンプーを手のひらにとって泡立てる
マッサージしながら頭皮を洗う
指に泡を付け、髪の毛をなでるように洗う
シャワーでよくすすぐ
シャンプーの洗浄剤を頭皮に残したままだと、頭皮トラブルにつながりかねません。
そのため、シャンプー後はよくすすいで洗浄剤を落としてください。
シャワーですすぐときは、お湯が透明になるまで行ってください。
シャンプーするときは、ブラシグッズを使用すると頭皮マッサージの効率アップが期待できます。
【電動と手動のブラシグッズ】
防水タイプの電動ブラシ
手動のシャンプーブラシ
防水タイプの電動ブラシなら、シャンプー中にも使えます。自宅のお風呂でヘッドスパ(洗浄とマッサージで頭皮を活性化)を体験したい方にも便利です。
電動ブラシの価格は5,000円から10,000円ほどがよく見られます。
手動のシャンプーブラシであれば500円から1,000円ほどの価格で購入可能です。
シリコン素材のシャンプーブラシなら、髪や頭皮にやさしいうえにマッサージ効果も期待できます。
シャンプー後、浴室から出たら頭皮マッサージを行います。
マッサージをはじめる前に、髪の毛と頭皮に付いている水分を乾いたタオルでよく拭き取ってください。
タオルドライした後は、ドライヤーで髪の毛と頭皮をすばやく乾かします。
ただし、ドライヤーの熱風の当てすぎには注意してください。
ドライヤーの高温によって髪の毛や頭皮にダメージを与えることがあります。
ドライヤーの温風で乾かした後は、冷風でクールダウンしてください。
ドライヤーで乾かすときは温風8割・冷風2割、頭皮に多少湿り気がある程度が目安です。
ドライヤーで乾かした後は、頭皮がやわらかいうちに頭皮マッサージを行ってください。
マッサージと頭皮剤を併用すると、血行促進の相乗作用が期待できます。
【血行促進が期待できる植物由来の主な成分】
センブリエキス
イチョウ葉エキス
トウガラシエキス
ヒキオコシエキス
頭皮が乾燥して硬くなると頭皮剤の成分が浸透しにくいです。
そのため、シャンプー後の頭皮がやわらかいうちに頭皮剤を使用してください。
入浴前後に頭皮マッサージするときは、以下の点を心がけてください。
【頭皮マッサージ時に心がける点】
指の腹に力が入るように行う
痛気持ち良い圧をかける
圧はゆっくりかけてゆっくり抜く(3秒から5秒が圧の目安)
頭皮を動かすように行う
上記の点を理解してから、頭皮マッサージをはじめます。
頭部には頭皮が期待できるツボがあります。
【頭皮が期待できるツボ】
百会(左右の耳から頭のてっぺんにあるツボ)
四神聡(百会の周りにある4つのツボ/百会から指2本分の前後左右にある)
角孫(耳を折り曲げたとき、耳の一番上が当たる場所にあるツボ)
頭皮マッサージするときは、上記のツボを意識して行ってください。
【3つのツボを意識した頭皮マッサージのやり方】
「百会」のツボに指を置き、3回圧をかける
「四神聡」のツボに指を置き、3回圧をかける
「角孫」のツボに親指を置いて圧をかけ、4本の指で上から順に回すようにマッサージする(前頭部と頭頂部の両方)
頭部全体的に5本の指で回すようにマッサージする
側頭部を左右の手のひらで包み、圧をかける
前頭部と頭頂部を左右の手のひらで包み、圧をかける
頭皮マッサージするときは、以下の点に注意してください。
【注意点】
強すぎる圧をかけない
爪を立てない
髪の毛や頭皮を擦らない
時間をかけすぎない(1日5分ほどが目安)
上記の注意点を守らないと血管や髪の毛、頭皮を傷める恐れがあります。
また、1日だけのマッサージでは頭皮につながりにくいです。
そのため、頭皮マッサージは毎日辛抱強く続けてください。
食生活の見直しでも血行不良の改善が期待できます。
血行不良による抜け毛が気になる方は、栄養バランスの良い食事に見直ししてください。(肉類・魚介類・野菜類・果物類など多種類の食材)
特にビタミンEは血行改善が期待できる栄養素です。
【ビタミンEが多く含まれる食材】
植物油(小麦胚芽油・ひまわり油・ベニバナ油・トウモロコシ油・大豆油など)
ナッツ類(ピーナッツ・ヘーゼルナッツ・アーモンドなど)
緑色野菜(ほうれん草・ブロッコリーなど)
自炊するときは、上記の食材を積極的に取り入れると良いです。
自炊が難しい方は、ビタミンE配合のサプリメントを検討してください。
ただし、サプリメントでビタミンEを過剰摂取した場合、出血リスクが高まります。
【サプリメントでビタミンEを摂取する場合、成人の最大安全量】
天然型ビタミンE:1日当たり1,500IU(1IU=0.67mg)
合成型ビタミンE:1日当たり1,100IU(1IU=1.0mg)
※IUはビタミンA・D・Eなど脂溶性ビタミンに用いられる単位
サプリメントからビタミンEを摂取するときは、上記の最大安全量を守ってください。
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。