富士額はM字ハゲの前兆?AGAとの関係も併せて詳しく解説

公開日 / 2022.02.14 更新日 / 2024.08.14


富士額とは、日本美人の象徴と言われる特徴的な髪型です。日本に古くからある言葉ですが、現在ではあまり聞かれなくなりました。

この富士額が、M字ハゲと関係しているのではないかと思っている人もいますが、実際のところはどうなのでしょうか。今回の記事で、富士額とAGA(男性性脱毛症)の関係性を見てみましょう。

富士額とはどのような額なのか?


この記事をご覧くださっている方の中には、富士額(ふじびたい)という言葉を初めて聞いた方もいらっしゃるかも知れません。富士額とは、どのような額を指すのでしょうか。

生え際が富士山の形に似ている

富士額とは、前髪の生え際がハート型のように緩やかなラインになっている髪型であり、逆さ富士のように見えることから、このように呼ばれています。

日本美人の象徴と言われていたように、以前は女性の額に対して使われていました。髪の毛を結う際に、おでこを出すのが一般的であったためです。和装で挙げる結婚式で、新婦が「文金高島田」というかつらを被ることがありますが、このかつらの髪型がまさに富士額なのです。

現代で、富士額の言葉を使う場合は、女性だけでなく男性にも使われるようになりました。富士額という言葉そのものがあまり使われなくなったことで、人によって富士額に対する受け取り方も異なるようです。

富士額は、自然な生え際で日本髪が似合う、優しい印象を受けると考える方もいれば、おでこの中心が目立つ、前髪が決まらないなどの悩みを持つ方もいらっしゃいます。

遺伝的な要素が強く、生まれつきのものである

髪の毛の生え際が、どのような形状になるのかは、遺伝的な要素が大きく関係します。富士額も生まれつきのものであるため、大人になってから富士額に変わることはありません。

両親ともに富士額であれば、その子供が富士額になる確率もかなり高まります。また、父親もしくは母親のいずれかが富士額であっても、同じく子供が富士額になる確率は高いのです。一方で、両親ともに富士額でないと、子供が富士額になる可能性はほぼゼロであるため、遺伝が関係すると言われています。

富士額とM字ハゲは関係があるのか?


富士額と似た形状の髪型に、M字ハゲがあります。それぞれの形状によって、見た目で区別がつきにくい場合もあります。 富士額とM字ハゲには、何か関係があるのでしょうか。

全く異なる原因で起こるもの

結論から言うと、富士額とM字ハゲは全く別の現象であり、原因も異なります。先述した通り、富士額は生まれつきであるのに対し、M字ハゲは加齢とともに進む後天性の現象です。

ただし、富士額の人が薄毛になると、M字ハゲに似た髪型になることがあります。

富士額とM字ハゲそれぞれの特徴とは

富士額とM字ハゲの原因が異なると分かったところで、それぞれの特徴を見てみましょう。

どちらの髪型も、左右の生え際に角度がついていますが、富士額は、生え際がハート型のようになっており、緩やかな角度を形成しています。

これに対して、M字ハゲは生え際が徐々に後退し、進行すると角度が剃り込みに似た深さとなるため、上から見るとアルファベットのMに似た形になるのです。

富士額とM字ハゲの見分け方は?


先述したように、富士額とM字ハゲは形状が似ていることもあり、見分けるのが難しい場合もあります。

次に挙げるポイントを確認してみると、区別がつきやすくなりますので、鏡で確認したり髪の毛の状態をチェックしたりしてみましょう。

生え際の髪の毛の質を比べる

最初に、生え際の髪の毛をチェックしてみましょう。富士額の生え際は、太くてしっかりした健康的な髪の毛であるのに対し、 M字ハゲの生え際は細くて弱々しい髪の毛となっています。

生え際の髪の毛が細くなるのには、あらゆる原因が考えられます。男性ホルモンの1つであるジヒドロテストステロンが多かったり、生活習慣の乱れにより栄養不足や睡眠不足などがあったりすると、健康的な髪の毛が生成されません。

髪の毛が正常なヘアサイクルをたどっていると、男性は2年から5年・女性は4年から6年にわたって、成長期と呼ばれる期間が続きます。成長期が長いほど、髪の毛も長く太く成長しますが、ヘアサイクルの乱れにより成長期が短くなると、髪の毛の成長度合いも悪くなってしまいます。

これが抜け毛の原因となり、生え際の髪の毛が細いことにつながります。

Mの角度を確認する

M字ハゲは、左右の生え際が後退することで、M字型が形成されます。そのため、生え際が剃り込みのような角度に達したのならば、M字ハゲである可能性が高まります。

抜け毛の量を確認する

ヘアサイクルの乱れが、抜け毛の原因になると先述しましたが、抜け毛の量が増えていたら、 M字ハゲの可能性があります。M字ハゲは、最初に生え際が徐々に後退し、そこから頭部全体へと進行していきます。

鏡で髪の量を見て、明らかに減ったと感じる場合もあれば、日々のシャンプーで増えた抜け毛によって自覚する場合もあります。

人間の髪の毛は、毛根が死んでしまうと一切生えてこなくなるため、その部分がハゲとなってしまうのです。

サイドの部分が後退しているかどうか確認する

富士額が、額の中心部分の生え際が突き出ているのに対し、 M字ハゲはサイド部分の生え際が後退している特徴を持ちます。中心部分とサイドの部分の両方を見比べ、サイドの部分が後退していれば、M字ハゲの可能性が高くなります。

子供の頃の写真と見比べてみる

富士額は後天的に変わることはなく、生まれつきの髪型であるため、子供の頃から富士額だったのであれば、富士額と判断できます。これを確かめるために子供の頃の写真を見て、現在の自分の生え際と、形と見比べてみましょう。

写真の中で富士額でなかったとしたら、M字ハゲである可能性が高いのです。また、写真に比べて、富士額の角度が鋭いと、M字ハゲが進行している恐れもあります。

M字ハゲはAGAの典型的な症状


M字ハゲは、AGA(男性型脱毛症)が進行するパターンの1つであり、男性ホルモンのテストステロンが過剰分泌されるために発症します。テストステロンが、還元酵素の一種である5αリダクターゼと結びつくと、ジヒドロテストステロンが生成され、これがAGAの原因の1つなのです。

5αリダクターゼは生え際付近に多いことから、生え際はAGAが発症しやすい箇所であり、治療効果も実感しづらいと言われています。

AGAの進行が伴うM字ハゲは、その進行度合いで大きく次の3段階に分けられます。

・初期:前髪をかき上げたときに、生え際が若干M字に見える状態。この段階で治療できると信仰が食い止められやすい。

・中期:全体の毛量は多いものの、ぱっと見てM字型の薄毛が自覚できる状態。20代の方がこの状態にあると若年性脱毛症の疑いもある。

・後期:M字の食い込みが深く、額が後退していることが自覚できる状態。この段階では、頭頂部にも薄毛が進み始める。放置すると頭部全体に薄毛が広がる。

AGA は放置しても治癒することはなく、進行性のため症状はどんどん悪化してしまいます。さらに、栄養不足・ストレス・睡眠不足などによって、さらに進行が早まります。

そのため、M字ハゲを自覚し始めたら、できるだけ早い段階で対策をし、治療を始めることが重要です。

富士額かM字ハゲか迷う場合は病院へ相談を

今回紹介したように、富士額とM字ハゲは、ご自身で見分けることができます。しかし、髪の毛の生え方によっては、見分けづらいこともあるでしょう。また、自分自身に合った対策がどれなのかを知るには、自己判断するのではなく専門家への相談が必須です。

病院への相談を検討されているのであれば、ウィルAGAクリニックへお気軽にお問い合わせください。 医師によるAGA薄毛診断やカウンセリングなどにより、患者様に合った治療方法をご提案いたします。

頭皮の状態やご希望などにより、抜け毛予防プランや発毛促進プランなどもご利用いただけますので、まずは一度カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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