フィンペシアとは?効果・副作用・注意点・プロペシアとの違いを徹底解説!

公開日 / 2024.07.01 更新日 / 2024.08.14

「フィンペシアってどんな薬?」
「フィンペシアとプロペシアの違いを知りたい!」

フィンペシアとは、フィナステリドを有効成分とするAGA治療薬です。プロペシアやザガーロと比べるとあまり知られていないため、どのような薬なのか気になっている方も多いかもしれません。
この記事では、フィンペシアの効果や副作用、注意点について解説していきます。薄毛・AGA治療に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

AGA治療薬の「フィンペシア」とは?

AGA治療薬の「フィンペシア」とは?

フィンペシアとは、インドのシプラ社が製造販売するAGA治療薬です。有効成分はフィナステリドで、プロペシアのジェネリック医薬品として開発されました。
ただ、フィンペシアは厚生労働省に認可されていません。日本では未承認の医薬品なので、個人輸入で入手するというケースが多いです。個人輸入には偽物や粗悪品の可能性があるうえ、健康被害があっても国の救済制度を利用できないというデメリットがあるため、注意が必要です。

フィンペシアの主成分はフィナステリド

フィンペシアの主成分は、プロペシアと同じくフィナステリドです。
フィナステリドは、AGAの原因物質を生成する「5αリダクターゼ」という酵素を阻害する働きがあります。男性ホルモンの悪玉化を防ぐことで乱れたヘアサイクルを改善できるため、AGAの進行を防ぐ効果があります。

フィナステリドの詳しい効果や注意点については、以下の記事で解説しています。併せてお読みください。

フィナステリドはどのくらいで効果を実感できる?服用時の注意点とは

フィンペシアとプロペシアの違い

プロペシアはアメリカのメルク社が製造する先発医薬品ですが、フィンペシアはインドのシプラ社が製造するジェネリック医薬品です。
そのためフィンペシアの方が安いという違いがあり、魅力的に感じるかもしれません。ただし、安全性も異なるので注意しましょう。

プロペシアは厚生労働省から承認されています。日本国内にとどまらず、世界60カ国以上で承認されているため、実績のある安全性の高い薬だといえるでしょう。
一方、フィンペシアは承認されていない薬です。日本で未承認だからといって必ずしも危険だというわけではありませんが、実際にフィンペシアを処方しているクリニックは少なく、当院でも取り扱っていません。プロペシアと比べると安全性がはっきりしていないので、注意が必要です。

フィンペシア(フィナステリド)の効果

フィンペシア(フィナステリド)の効果

フィンペシアの効果は、AGAの進行を抑えることです。
AGAの主な原因は、「5αリダクターゼ」という酵素が男性ホルモンの「テストステロン」を悪玉化させることです。男性ホルモンが悪玉化すると、ヘアサイクルのうちの成長期が極端に短くなってしまうため、髪の毛が育ち切らないまま抜けるようになります。
5αリダクターゼはⅠ型とⅡ型の2種類があります。フィンペシアの有効成分であるフィナステリドは、5αリダクターゼのうちⅡ型の働きを阻害する作用があります。Ⅰ型に対してあまり効きません。乱れたヘアサイクルを整える作用により、薄毛の進行を防ぐ効果が期待できます。

フィンペシア(フィナステリド)に見られる副作用

フィンペシア(フィナステリド)に見られる副作用

フィンペシアに見られる主な副作用は、以下の4つです。
副作用が続いたり症状が重かったりする場合は、クリニックにご相談ください。

  • 性欲減退や男性機能の低下
  • 肝機能障害
  • 稀に抑うつ症状
  • 蕁麻疹

フィンペシアの副作用①:性欲減退や男性機能の低下

フィンペシアに含まれるフィナステリドは男性ホルモンに関わる成分なので、性欲減退や男性機能の低下を引き起こす可能性があります。
勃起障害や射精量の減少などは妊活に悪影響を与えるため、パートナーとの間に子供を望んでいる場合はご注意ください。

フィンペシアの副作用②:肝機能障害

フィンペシアの服用によって、肝機能障害を引き起こすことがあります。ごくまれではありますが、重篤な副作用の一つです。
全身の倦怠感や黄疸、皮膚のかゆみなど、異常を感じた場合はすぐ医師にご相談ください。重症化する前に、定期的な検診で早期発見することも大切です。

フィンペシアの副作用③:抑うつ症状

フィンペシアに含まれるフィナステリドは、抑うつ症状を引き起こす場合があります。脳内のホルモンバランスに影響を及ぼすことにより起こると考えられています。
AGA治療中は不安に感じる場合も多く見分けるのが難しいかもしれませんが、明らかに気分が沈んだりやる気が出てこなかったりする場合は副作用の可能性があります。心配な方は医師に相談しましょう。

フィンペシアの副作用④:蕁麻疹

フィンペシアの副作用として、蕁麻疹やかゆみを引き起こす可能性があります。これは軽度なアレルギー反応によるものだと考えられています。
服用中に症状が表れた場合はクリニックにご相談ください。

フィンペシアの初期脱毛について

AGAの無料カウンセリングを受ける際の注意点

フィンペシアで初期脱毛は起こらない

フィナステリドを主成分としたAGA治療薬で初期脱毛は起こりません。
まれに低確率で初期脱毛が起こる場合があると記載されている記事もネット上に散見されますが、実際のところは、ミノキシジルを併用していたケースであったりする場合が多く、フィナステリドを主成分としたAGA治療薬の服用による初期脱毛は、当院では確認されていません。

フィンペシアの注意点

フィンペシアの注意点

フィンペシアの注意点は、以下の6点です。
中には患者様の健康に関わる内容もあるので、服用を始める前にご確認ください。

  • 未成年や女性は服用できない
  • 個人輸入は偽物や粗悪品の可能性がある
  • 健康被害があっても国の救済制度を利用できない
  • 前立腺がんの検査結果に影響を与える可能性がある
  • 錠剤を割って飲んではいけない
  • 服用中は献血ができない

フィンペシアの注意点①:未成年や女性は服用できない

フィンペシアは、20歳以上の男性が服用する薬です。有効成分のフィナステリドは未成年や女性に対する安全性が確認できておらず、服用できないので注意しましょう。

特に気をつける必要があるのは、妊娠中の方です。フィナステリドは、男の胎児の生殖器に異常を起こすおそれがあると指摘されています。そのため服用を避けるのはもちろん、薬に直接触れないよう気をつける必要があります。フィナステリドは皮膚からも吸収されるからです。
ミノキシジルのように女性でも問題なく使用できる成分があるので、薄毛に悩んでいる女性はフィンペシア以外の治療薬を検討しましょう。

フィンペシアの注意点②:個人輸入は偽物や粗悪品の可能性がある

フィンペシアの主な入手手段は、海外からの個人輸入です。国内で処方してもらうAGA治療薬に比べると安価なことが多く魅力的に感じるかもしれませんが、偽物や粗悪品の可能性もあります。
手に入れたフィンペシアが本物かどうか、安心して利用できる通販サイトなのか、といった点を見分けるのは簡単ではありません。正規品でない薬を服用して効果がなかったときや健康被害が起きたときのことを考えると、「個人輸入=コスパが良い」とはいえないでしょう。
薄毛の原因がAGA以外にある可能性もあるので、正しい診断を受けるためにまずは専門のクリニックを受診してください。

フィンペシアの注意点③:健康被害があっても個人輸入だと国の救済制度を利用できない

日本国内で正規に流通する医薬品を正しく使ったにもかかわらず重大な健康被害が生じた場合は、「医薬品副作用被害救済制度」という国の仕組みを利用できます。医療費や年金の給付など、健康被害に対する救済を受けられます。
しかし、これはあくまで正規品に対する制度。個人輸入された薬によって副作用が起きても、救済の対象になりません。個人輸入のフィンペシアの服用は自己責任になるので、万が一のことを考えると危険性が高いといえます。

フィンペシアの注意点④:前立腺がんの検査結果に影響を与える可能性がある

フィンペシアを服用していると、前立腺がんの検査結果に影響を与える可能性があります。前立腺がんの検査で確認する「PSA」という値を下げる作用があるからです。
フィンペシアを利用しているにもかかわらず伝えないまま前立腺がんの検査を受けると、がんがあったとしても見落としてしまう可能性があります。必ず医師に伝えるようにしてください。

フィンペシアの注意点⑤:錠剤を割って飲んではいけない

フィンペシアの形状は錠剤ですが、飲みにくいからといって割ったり砕いたりしないようにしてください。
錠剤は原則、そのまま服用する必要があります。錠剤を割ることで、薬の効果や副作用に影響を与えるおそれがあるからです。中でもフィンペシアはコーティングされている薬のため、効果が落ちたり有効成分が劣化したりする可能性があります。
期待通りの効果が発揮できるよう、錠剤は自己判断で割らないようにしましょう。

フィンペシアの注意点⑥:服用中は献血ができない

フィンペシアを服用している場合は、献血ができません。有効成分のフィナステリドは、未成年や女性に対する安全性が確認されていないからです。特に妊娠中や授乳中の女性の場合、赤ちゃんの生殖器に悪影響を及ぼす恐れがあります。
フィンペシアの服用中止から1ヶ月以上経過すれば、献血が可能です。安全な血液を提供するためにも、フィンペシアを使用する方は献血のタイミングにご注意ください。

ウィルAGAクリニックのAGA治療について

ウィルAGAクリニックのAGA治療について

ここからは、当院のAGA治療についてご紹介します。
ウィルAGAクリニックでは、フィンペシアを取り扱っておりません。一般処方薬のフィナステリドやプロペシアのほか、医学的根拠に基づき配合されたオリジナル発毛薬を提供しています。

オーダーメイドのAGA・薄毛治療

当院の特徴は、一人ひとりの症状に応じたオーダーメイドのAGA・薄毛治療です。独自のヘア診断によって約10万以上の薄毛タイプに細分化したうえで、症状に応じた治療をいたします。
さまざまな治療を提供していますが、中でも発毛に効果的な成分をバランス良く配合した「ウィルオリジナル発毛薬」と、数百種類の高濃度成長因子を頭皮に直接注入する「毛髪再生メソセラピー」の組み合わせは、発毛実感率99.9%を達成しています。

安心・お得な制度あり

患者様が安心して治療を受けていただけるよう、さまざまな制度やサービスを整えております。例としては、「6ヶ月全額返金保証制度」です。
短期の返金保証制度をご用意されているクリニックは多いですが、30日程度の期間というのは実際に望む効果を測定するにはあまりにも短い期間だといえます。AGA治療は継続的な治療が大切であるのはもちろん、当院には自信があるからこそ、発毛期間を考え6ヶ月間の返金保証制度をご用意しております。

AGA治療は専門のクリニックに相談しよう

AGA治療は専門のクリニックに相談しよう

フィンペシアの効果や副作用、注意点についてお伝えしました。
フィンペシアは、フィナステリドを有効成分とするAGA治療薬です。個人輸入で入手するケースが多いですが、偽物や粗悪品の可能性があったり国の救済制度を利用できなかったりするデメリットがあります。
AGA治療でしっかりと効果を感じたい場合は、専門のクリニックにご相談ください。医師の診察や指導のもと、健康被害のリスクを最小限にしながら治療を進めることができます。

【よくある質問】

フィンペシアとはどのような薬ですか?

フィンペシアとは、インドのシプラ社が製造販売するAGA治療薬です。有効成分はフィナステリドで、プロペシアのジェネリック医薬品として開発されましたが、日本では未承認の医薬品です。

フィンペシアの副作用は何ですか?

フィンペシアの主な副作用は、以下の4つです。
・性欲減退や男性機能の低下
・肝機能障害
・抑うつ症状
・蕁麻疹

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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