AGA治療薬に用いるジェネリック9種 特徴・価格・副作用を解説!

公開日 / 2021.04.30 更新日 / 2024.08.21

ジェネリック医薬品をご存知でしょうか?

テレビCMでも紹介されるほどに身近な存在となったジェネリック医薬品は、通常の医薬品とは異なる特徴があり、医療費削減などを目的に国のほうでも保険診療に適応している医薬品にはジェネリック医薬品の使用を推奨しています。AGA治療薬は保険診療の適応にはなりませんが、ジェネリック医薬品を使用することでメリットもあります。

この記事では、AGA治療薬に使用されるジェネリック医薬品を紹介します。

1.ジェネリック医薬品とは

ジェネリック医薬品にはいくつかの特徴とメリットデメリットが存在しています。まずは、ジェネリック医薬品について理解することで、AGA治療薬を長期的に継続しやすくなるでしょう。

(1)ジェネリック医薬品の特徴

製薬会社は新薬を開発するために約10〜15年ほどの歳月と数百億円以上の費用がかけます。開発された新薬は特許を取得して他の製薬会社が真似をして作れないようにします。しかし、特許は出願してから有効期間は原則的に20年とされているため特許が切れると他の製薬会社も製造できるようになります。

すでに安全性と有効性、使用実績が確認された有効成分を使用しているため新薬とは異なり、研究開発の費用が抑えることができます。コストを抑えることができるため医薬品の値段を抑えられています。

(2)ジェネリック医薬品のメリット・デメリット

①メリット

ジェネリック医薬品は新薬とは異なり、研究開発にかかる費用を抑えることができるので医薬品の値段を抑えられます。

高齢社会となった日本の国民医療費は年に1兆円も増加しているた医療費削減のために国もジェネリック医薬品を推奨しています。AGA治療薬は基本的に自費診療となりますが、費用を抑えることができるので治療の継続がしやすくなる経済的メリットがあります。

②デメリット

ジェネリック医薬品は厚生労働省が定める有効性、安全性の試験に適合しているものが市場に流通しているため新薬と同等の有効性と安全性と有していると判断してもいいでしょう。

しかし、新薬とジェネリック医薬品は有効成分が同じですが、医薬品を製造するために必要な添加物が異なることがあります。添加物にはトウモロコシデンプンなどの食物由来のものも存在しているのでアレルギー体質の人には合わない可能性もあります。

参考:日新製薬株式会社 日新薬品株式会社・ジェネリック医薬品ってなんだろう?
参考:日本ジェネリック製薬協会・医薬品の特許について
参考:ニプロESファーマ株式会社・Q2. 有効性・安全性は?

2.AGA治療薬のジェネリック医薬品一覧

ジェネリック医薬品を製造している製薬会社はテレビCMで紹介されている有名企業だけでなく新薬を開発している製薬会社も存在しています。AGA治療薬のジェネリック医薬品を紹介します。

主なジェネリック医薬品 価格相場
プロペシアのジェネリック医薬品 フィナステリド錠1mg「ファイザー」 3800〜5500円
フィナステリド錠1mg「サワイ」 3800〜5500円
フィナステリド錠1mg「武田テバ」 4500〜6000円
ミノキシジル配合薬のジェネリック医薬品 メディカルミノキ5 7800円
リグロEX5 4950円
ミノキシジル配合外用液5%「FCI」 7480円
ザガーロのジェネリック医薬品 デュタステリドカプセル1mgZA「トーワ」 6500〜7000円
デュタステリドカプセル1mgZA「サワイ」 6500〜7000円
デュタステリドカプセル1mgZA「MYL」 6500〜7000円

(1)プロペシアのジェネリック医薬品

プロペシアは男性型脱毛症(AGA)治療薬として2005年から販売開始となった医薬品です。男性ホルモンの一種であるテストステロンからジヒドロテストステロンに変換されることでAGAが引き起こされることが知られています。プロペシアは、5-α還元酵素Ⅱ型を阻害することでテストステロンからジヒドロステロンへの変換を抑制して脱毛を防ぎます。

プロペシアの価格は病院によって異なりますが、7000〜10000円程度となっています。

フィナステリド錠1mg「ファイザー」

ファイザー社はアメリカを拠点にしている大手製薬会社でジェネリック医薬品以外にも数多くの新薬を開発してきた実績のある企業です。近年では、新型コロナウイルス感染症のワクチンに開発をしたことで日本でも有名になりました。AGA治療薬のプロペシアのジェネリック医薬品も販売しています。

価格相場としては3800〜5500円で、AGAを治療する病院で入手できます。副作用はプロペシアと同様に蕁麻疹や性欲減退、勃起不全などがあります。

フィナステリド錠1mg「サワイ」

沢井製薬は大手ジェネリック医薬品メーカーとして高品質のジェネリック医薬品を安定供給しています。テレビCMでも放送されているためご存知の方も多いのではないでしょうか。

プロペシアのジェネリック医薬品も製造し、様々な病院で採用されています。

価格相場としては3800〜5500円で、AGAを治療する病院で入手できます。副作用はプロペシアと同じです。

フィナステリド錠1mg「武田テバ」

日本を代表する製薬会社「武田薬品」とイスラエルの製薬会社「テバファーマスーティカル・インダストリーズ・リミデッド」が2016年に設立した合弁会社で主にジェネリック医薬品を取り扱う企業で、武田薬品が開発した一部の医薬品も取り扱っているので新薬も販売しています。プロペシアのジェネリック医薬品も販売されています。

価格相場としては3800〜5500円で、AGAを治療する病院で入手できます。副作用はプロペシアと同じです。

参考:MSD株式会社・医薬品インタビューフォーム プロペシア
参考:内科総合クリニック人形町・プロペシア(フィナステリド)のジェネリックは価格と品質面から国内製がベスト。サワイがおすすめだけどファイザーもOK。フィンペシア等の海外製はNG
参考:ファイザー株式会社
参考:沢井製薬株式会社・沢井製薬の「今」
参考:武田テバ・武田テバについて

(2)ミノキシジル配合薬のジェネリック医薬品

ミノキシジルは、毛根を刺激して毛乳頭細胞増殖作用、毛母細胞の保護作用、頭皮の血流改善作用を発揮して発毛を促進させます。ミノキシジル配合薬はAGA治療薬の中では珍しく市販薬として存在するため入手しやすい医薬品です。

新薬は大正製薬から販売されているリアップX5プラスネオがあり、5%ミノキシジルが配合されています。価格7753円です

メディカルミノキ5

メディカルミノキ5は、ミノキシジル5%配合の発毛剤でスカルプDで有名なアンファーから販売されています。酸化防止剤フリーであり、頭皮への負担を減らすためにノズルにクッションラバーヘッドが採用されているのが特徴です。

価格は7800円で、ドラッグストアや通販で購入できます。副作用としてはかゆみや炎症などがあります。

リグロEX5

リグロEX5は、目薬などで有名なロート製薬から販売されている発毛剤です。価格は他のミノキシジル配合薬に比べると安価です。防腐剤、酸化防止剤フリーであり、使用感もノズルも頭皮の負担を減らすためにやわらかいものを使用しています。

価格は4950円で、ドラッグストアや通販で購入できます。副作用としてはかゆみや炎症などがあります。

ミノキシジル配合外用液5%「FCI」

ミノキシジル配合外用液5%「FCI」は、医薬品製造業者として70年以上も実績がある富士化学工業が販売している発毛剤です。ノズルもラバーヘッドとなっているためクッション性も高いです。

価格は7480円で、ドラッグストアや通販で購入できます。副作用としてはかゆみや炎症などがあります。

参考:J-STAGE・ミノキシジルの発毛作用について
参考:大正製薬グループ・リアップX5プラスネオ
参考:アンファー株式会社・メディカルミノキ5
参考:ロート製薬株式会社・リグロEX5
参考:富士化学工業株式会社・ミノキシジル配合外用液5%「FCI」

(3)ザガーロのジェネリック医薬品

ザガーロはプロペシアの後に開発され、2016年に販売が開始されました。プロペシアとは異なり、5-α還元酵素Ⅱ型だけでなく5-α還元酵素Ⅰ型にも作用するため発毛効果が高いとされています。

値段は病院によって異なりますが、10000〜12000円となっています。

デュタステリドカプセル1mgZA「トーワ」

デュタステリドカプセル1mgZA「トーワ」は東和薬品から販売されているザガーロのジェネリック医薬品です。東和薬品も沢井薬品と同様にテレビCMで放送されているためご存知の方も多いのではないでしょうか。東和薬品は様々なジェネリック医薬品を販売しているため数多くの病院、薬局で採用されています。

価格相場は6500〜7000円で、AGA治療をしているクリニックで入手できます。

副作用はザガーロと同様に勃起不全、性欲減退などがあります。

デュタステリドカプセル1mgZA「サワイ」

沢井製薬は大手ジェネリック医薬品メーカーでAGA治療薬にもジェネリック医薬品を供給しています。高品質で安定した供給量を保っていることも特徴です。

価格相場は6500〜7000円で、AGA治療をしているクリニックで入手できます。

副作用はザガーロと同様に勃起不全、性欲減退などがあります。

デュタステリドカプセル1mgZA「MYL」

デュタステリドカプセル1mgZA「MYL」はアメリカを本拠地とする製薬会社で新薬の開発もしている企業です。ジェネリック医薬品の製造に力を入れており、世界各国で使用されています。

価格相場は6500〜7000円で、AGA治療をしているクリニックで入手できます。

副作用はザガーロと同様に勃起不全、性欲減退などがあります。

参考:グラクソ・スミスクライン株式会社 医薬品インタビューフォーム
参考:東和薬品株式会社・東和のジェネリック
参考:沢井製薬株式会社・沢井製薬の「今」
参考:マイランEPD合同会社 / マイラン製薬株式会社・マイランについて

3.AGA治療薬のジェネリック医薬品で知っておきたい3つのこと

AGA治療薬のジェネリック医薬品は自費診療で購入することが多いので費用を抑えるために個人輸入などを考える場合もあるかもしれません。しかし、海外から輸入するのはリスクもあります。

(1)AGAクリニックで処方されるジェネリック医薬品について

AGAクリニックで処方されるジェネリック医薬品は厚生労働省が認可している正規ルートの医薬品のため安全性も担保されています。また、医師の診察を定期的に受けられるので万が一副作用が起きても適切な治療を受けることができます。

(2)海外製のジェネリック医薬品について

海外製のジェネリック医薬品は質の高いものもありますが、中には日本の基準を満たしていないものも存在しています。正規ルートで入手する場合には基準を満たしたものだけが流通しているので問題はありませんが、個人輸入する場合には品質の悪いものもあるので注意してください。

(3)専門家のアドバイスをきちんと聞くことが大切

AGA治療薬は医薬品であるため副作用も存在しています。治療薬を安全に有効的に使用するためには専門家のアドバイスを聞くことが重要です。何かあった場合にもしっかりサポートを受けることができます。

4.AGA治療薬のジェネリックに関するご相談はウィル AGA クリニック

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、

全力でサポートしていくことをお約束します。

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この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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