デュタステリド(ザガーロ)とは?効果や副作用を分かりやすく解説!

公開日 / 2024.06.21 更新日 / 2024.08.14
この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック 総括院長

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

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多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

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「デュタステリドってどんな薬?」
「AGA治療に踏み切りたいけどデュタステリドの副作用が気になる…」

デュタステリドはAGA治療に使われる成分で、ヘアサイクルを正常化する作用があります。服用を続けることで薄毛の改善が見込めますが、デュタステリドについての知識がなく不安を感じている人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、デュタステリドの効果や副作用、注意点などを解説していきます。薄毛に悩んでいる方やAGA治療薬が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

デュタステリド(ザガーロ)とは?

デュタステリド(ザガーロ)とは?

デュタステリドとは、AGA治療薬に配合されている成分で、AGAの症状の進行を抑制する効果があります。
もともとはグラクソ・スミスクライン株式会社が開発したAGA治療薬「ザガーロ」に含まれている成分を指していましたが、ジェネリック医薬品の名前がデュタステリドなので、成分と薬どちらの意味も持ちます。

デュタステリド(ザガーロ)の効果

デュタステリド(ザガーロ)の効果

デュタステリドの主な効果は、ヘアサイクルの乱れを正してAGAの症状の進行を抑制することです。
そもそもヘアサイクルとは、髪が生えて抜け落ちるまでの周期で、「休止期」「退行期」「成長期」の3つの期間があります。このうち成長期は名前の通り髪が成長するタイミングですが、AGAの方だと成長期が極端に短くなるので、毛が十分に成長しないうちに抜けてしまいます。

AGAによってヘアサイクルが乱れるのは、「5αリダクターゼ」という酵素によって男性ホルモンが悪玉化することが主な原因です。
デュタステリドには5αリダクターゼの働きを阻害する作用があるため、ヘアサイクルの乱れを正して薄毛や抜け毛を予防する効果が期待できます。

ヘアサイクルについては以下の記事で解説していますので、併せてお読みください。

薄毛が気になったら「ヘアサイクルの基礎知識」を身につけよう

効果が出るまでの期間

デュタステリドは、服用を続けることで効果を発揮できる薬です。半年以上継続したら効果を感じられたという方が多いです。
ただし症状の進行具合やプランによっても変わるので、より短い期間で薄毛を改善できる場合もあれば、長い期間が必要になる場合もあります。

ただし、短期間の服用で改善できないからといって自己判断で服用を中止するのは避けてください。AGAの症状が悪化してしまう可能性があります。
AGA治療全般にもいえることですが、デュタステリドを飲んだからといってすぐに効果が表れるものではなく、長期的な取り組みが大切だと考えておきましょう。

デュタステリド(ザガーロ)と他のAGA治療薬との違い

デュタステリド(ザガーロ)と他のAGA治療薬との違い

次に、デュタステリドと他のAGA治療薬との違いをお伝えします。
代表的な薬として、「フィナステリド」・「ミノキシジル」と比較していきます。

デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)との違い

フィナステリドとは、AGA治療薬「プロペシア」の主成分です。主な効果は5αリダクターゼの働きを阻害することで、デュタステリドと共通しています。
デュタステリドとの大きな違いは、作用の範囲です。

5αリダクターゼはⅠ型とⅡ型の2種類があります。デュタステリドはどちらにも作用しますが、フィナステリドはⅠ型に対してあまり効かず、Ⅱ型を阻害するのが特徴です。
そのため、AGAの進行を抑制する効果はデュタステリドの方が高い一方、副作用のリスクも高いという特徴があります。

デュタステリド(ザガーロ)とミノキシジルとの違い

デュタステリドとミノキシジルでは、主な効果が異なります。
デュタステリドは抜け毛を抑制する効果から「守り」の薬と呼ばれますが、ミノキシジルは「攻め」の薬と呼ばれます。ミノキシジルは血管を拡張する作用があり、髪に必要な酸素や栄養を届けることで発毛を促すからです。その上、成長因子分泌を促進させて発毛を促します。
このように、デュタステリドとミノキシジルはそれぞれ作用が異なるので、併用して治療を進める場合も多いです。抜け毛を防ぎながら発毛を促すことで、効率よく改善を目指せます。

デュタステリド(ザガーロ)がおすすめな人

デュタステリド(ザガーロ)がおすすめな人

デュタステリドは抜け毛を防ぐ効果があるため、抜け毛の量を減らしたい人におすすめです。服用を続けることで、ヘアサイクルの乱れが改善されていきます。
また、フィナステリドよりも効果が高いので、「フィナステリドだけではあまり効果がなかった」という方にもぴったりでしょう。

デュタステリド(ザガーロ)に見られる副作用

デュタステリド(ザガーロ)に見られる副作用

AGA治療に踏み切るうえで、副作用が気になる方も多いでしょう。
デュタステリドに見られる主な副作用は、以下の5つです。

  • 性欲減退や男性機能の低下
  • 乳房障害
  • まれに肝機能悪化
  • うつ症状や気分の落ち込み
  • 蕁麻疹

デュタステリド(ザガーロ)の副作用①:性欲減退や男性機能の低下

デュタステリドは男性ホルモンに関わる成分なので、副作用として性欲が減退する可能性があります。また、勃起障害や射精量の減少など、男性機能の低下も報告されています。
健康に直接影響を与えるものではありませんが、子供を望んでいる場合は注意が必要です。

デュタステリド(ザガーロ)の副作用②:乳房障害

まれではありますが、デュタステリドの服用によって乳房障害を起こす方もいます。ホルモンバランスの変化が原因だと考えられていて、乳房が肥大化したり(女性化乳房)乳頭や乳房に痛みを感じたりする可能性があります。
デュタステリドを服用して胸に違和感が生じたら、医師に相談しましょう。

デュタステリド(ザガーロ)の副作用③:まれに肝機能悪化

デュタステリドは、まれに肝機能悪化につながることがあります。代謝が主に肝臓で行われるので、肝臓に負担がかかることが原因です。
異常を感じた場合はすぐ医師にご相談ください。

デュタステリド(ザガーロ)の副作用④:うつ症状や気分の落ち込み

デュタステリドの服用によって、うつ症状や気分の落ち込みといった副作用が起きる可能性があります。ごくまれな症状ではありますが、男性ホルモンの抑制作用が影響していると考えられています。
特にAGAの治療中は、不安やストレスを感じやすい状態。精神面に悪影響はないか定期的にチェックしてみてください。何かあれば医師に相談し、不安や疑問を取り除くことも重要です。

デュタステリド(ザガーロ)の副作用⑤:蕁麻疹

デュタステリドに対するアレルギー反応として、蕁麻疹が起きることもあります。
発生頻度は低いですが、皮膚に赤いブツブツができる、かゆみを感じるという場合は医師にご相談ください。

デュタステリド(ザガーロ)の注意点

デュタステリド(ザガーロ)の注意点

次に、デュタステリドの注意点についてお伝えします。
AGA治療を検討している方は、事前にチェックしてみてください。

デュタステリド(ザガーロ)の服用が認められていない場合がある

場合によっては、デュタステリドの服用が認められていません。自分がデュタステリドを使えるかどうか、医師に相談したうえで処方してもらいましょう。
例としては女性、特に妊婦の方です。デュタステリドは成人男性向けの薬なので、女性は服用できません。妊娠中の場合は胎児の生殖器形成に悪影響を及ぼす可能性があるため、薬に触れることも危険です。
他にも、小児や重度の肝機能障害がある方は服用できないので、ご注意ください。

個人輸入には健康被害のリスクがある

デュタステリドは個人輸入によっても入手できますが、健康被害のリスクが高いのでおすすめしません。個人輸入品のデュタステリドは、粗悪品や偽物の可能性があるからです。また、万が一副作用が起きたとしても、個人輸入した医薬品では救済制度を受けることができません。
専門のクリニックで診断を受けたうえで、正規品のデュタステリドを使いましょう。

服用中は献血ができない

デュタステリドを服用している間は、献血ができません。女性や未成年者に対する安全性が確立されていない成分だからです。普段から献血を行っている方は注意しましょう。
また、服用を中止してもしばらくは薬が抜けきれない可能性があります。服用を中止してから6ヶ月間は献血しないでください。

CYP3A4阻害薬との併用に注意

デュタステリドは、代謝酵素「CYP3A4」によって代謝されます。「リトナビル」などのCYP3A4阻害薬と併用すると、デュタステリドの血中濃度が上昇する恐れがあります。
CYP3A4阻害薬を服用している場合は、医師の判断を仰ぎましょう。

ウィルAGAクリニックのデュタステリド治療について

ウィルAGAクリニックのデュタステリド治療について

ここからは、ウィルAGAクリニックのデュタステリド治療についてお伝えします。
当院では、AGA・薄毛治療一般処方薬として「ザガーロ」を取り扱っています。初回価格はお安く設定しているので、初めての方でも治療に踏み切りやすいです。
また一般処方薬のほかに、フィナステリドやミノキシジルを配合したオリジナル発毛薬を取り扱っています。

オリジナル発毛薬「 es(エス)」

当院のオリジナル発毛薬「 es(エス)」は、発毛効果のある成分と髪に栄養を与える成分をバランスよく配合した薬です。フィナステリドやミノキシジル、毛髪ミネラル、ビタミンなどを含んでおり、抜け毛を防止しながら美しい髪の毛の発毛をサポートします。
治療開始より3ヶ月程度経ってから効果を感じ始め、6ヶ月程度で発毛実感をされる方が多くいらっしゃいます。

発毛効果を最大限に発揮する「最新LHDV頭皮注入治療」

「最新LHDV頭皮注入治療」では、数百種類 以上の高濃度成長因子を頭皮に直接注入します。AGA治療への効果を最大限に発揮できる治療法で、オリジナル発毛薬と組み合わせることによる発毛実感率は99.9%を達成しております。
最新LHDV頭皮注入治療は痛みがほとんどないため、痛みに弱い方でも安心して治療に取り組んでいただけるというメリットもあります。

AGA治療でデュタステリドを服用したいなら医師に相談しよう

デュタステリドの効果や副作用、注意点についてお伝えしました。
デュタステリドはヘアサイクルを正常化する作用があり、抜け毛を予防する効果が期待できます。副作用や注意点もあるので、医師の指示のもと正しく使うことが大切です。
AGAを本気で改善したい方や、デュタステリドの服用を検討している方は、専門のAGAクリニックにご相談ください。

【よくある質問】

デュタステリドの効果は何ですか?

デュタステリドの効果は、AGAの症状の進行を抑制することです。AGAの主な原因である「5αリダクターゼ」という酵素を阻害することで、ヘアサイクルの乱れを改善します。

デュタステリドの副作用は何ですか?

デュタステリドに見られる主な副作用は、以下の5つです。
・性欲減退や男性機能の低下
・乳房障害
・まれに肝機能悪化
・うつ症状や気分の落ち込み
・蕁麻疹

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