10円はげ(円形脱毛症)の原因や特徴・治療法を分かりやすく解説!

公開日 / 2024.08.24 更新日 / 2024.08.23
この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック 総括院長

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

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多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国14院を展開。現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。千葉大学医学部卒。

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突然、髪の毛が抜け落ちる10円はげ。
年齢問わず発症する可能性のある疾患で、見た目に影響を及ぼすため、大きなストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。中には自然治癒するケースもありますが、悪化や再発を繰り返すことも少なくないようです。

この記事では、AGAとの違いや発症原因、治療法について解説します。自宅での対策法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

10円はげ(円形脱毛症)とは何か

0円はげ(円形脱毛症)とは何か

10円はげとは、突然髪の毛が円形又は楕円形に抜ける疾患のことです。
10円玉サイズの抜け毛が多いことから10円はげと呼ばれていますが、「円形脱毛症」という正式名称が存在します。

症状によっては、脱毛が頭部全体や全身に広がる可能性があるので、爪に小さな凹凸ができた、地肌がみえる箇所があるなどの初期症状を見逃さず、異変を感じた際はすぐに病院へ行くことが大切です。

10円はげ(円形脱毛症)とAGAの違い

10円はげとAGAは、抜け毛を起こすメカニズムに違いがあります。
10円はげの場合、細菌やウイルスを排除するための抗体が、何らかの異常により毛根を攻撃してしまうことで起こると考えられています。一方、AGAは体内で抜け毛の要因となる悪玉ホルモンを生成されることが原因で起こるものです。 
症状の現れ方についても、10円はげは最初から抜け毛部分がはっきりしている、AGAは徐々に毛髪が抜け落ちる、という違いがあります。

10円はげ(円形脱毛症)の発症に男女差はあるのか

10円はげの発症に男女差はないと考えられています。
また、年齢を問わず発症する可能性のある疾患のため、きっかけとなり得る精神ストレスや自己免疫疾患を日常的に予防していくことが大切となります。

10円はげ(円形脱毛症)の原因

10円はげ(円形脱毛症)の原因

発症原因としては、アトピー体質や自己免疫疾患、遺伝などが関わっていると考えられています。以下では、各要因がもたらす影響を詳しく解説します。

10円はげ(円形脱毛症)の原因①アトピー体質による影響

アトピー体質の場合、毛包周囲にリンパ球が多く入り込む傾向にあるといわれています。
実際に、10円はげを発症した患者200人中41%がアトピー体質という調査結果があり、タイプ別にみると単発型は30人中4人(13%)、多発型は76人中25人(33%)、全頭型は25人中11人(44%)、汎発型は24人中12人(50%)、蛇行型は7人中4人(57%)
にアトピー体質がみられているようです。

10円はげ(円形脱毛症)の原因②自己免疫疾患や体質

10円はげは、身体を守る物質が必要以上に多くなることで細胞が活性化し、毛包からなる自己抗原を排除しようと働くため発症に至ると考えられています。
自己免疫疾患が関わるため、甲状腺疾患や関節リウマチ、I 型糖尿病、全身性エリテマトーデスなどを患わっている場合は合併しやすいといわれています。

10円はげ(円形脱毛症)の原因③家族や親族からの遺伝

家族や親族からの遺伝も、円形脱毛症の発症に影響を与える要因の一つです。
調査によると、10円はげを発症した患者の84%に家庭内発症がみられたという結果があります。両親のどちらかが10円はげを患わっている場合の発症率は10倍、一卵性双生児がどちらもかかる割合は55%といわれており、遺伝的要因との関係の深さが伺えます。

参考
日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会ガイドライン

10円はげ(円形脱毛症)のタイプ

10円はげ(円形脱毛症)のタイプ

10円はげ(円形脱毛症)は、症状によって「通常型」「蛇行型」「前頭型」「汎発型」に分類されます。ここでは、それぞれの特徴や症状の現れ方について解説します。

10円はげ(円形脱毛症)のタイプ①通常型「円形の脱毛がみられる」

通常型は、10円~500円玉サイズの円形の脱毛がみられるタイプです。
10円はげの典型的なタイプとなっており、脱毛斑の大きさや数によって「単発型」「多発型」に細かく分類されます。

脱毛箇所が一箇所のみの「単発型」

単発型は、脱毛箇所が一箇所のみの一般的なタイプです。頭頂部や前頭部の一部分だけ脱毛するケースもあるため、他人から気付かれにくい傾向にあります。

初期段階では、脱毛範囲は小さいことが多いですが、進行すると徐々に広がるため外見の変化が目立つようになります。自然治癒も考えられますが、症状が悪化する恐れもあるので気が付いた段階でクリニックへ相談すると良いです。

脱毛箇所が複数の「多発型」

多発型は、頭皮の複数箇所に円形の脱毛斑が発生するタイプです。単発型に比べて脱毛斑が広範囲にわたることから、見た目にも大きな影響を与えます。
また、単発型から多発型に移行したり、それぞれの脱毛班がつながり大きな脱毛になったりすることがあるため、早期の治療が大切となります。

10円はげ(円形脱毛症)のタイプ③蛇行型「生え際に沿って脱毛が広がる」

蛇行型は、頭皮の生え際に沿って帯状の脱毛がみられるタイプです。
脱毛箇所が蛇のように広がるため蛇行型と呼ばれており、側頭部や後頭部に発症する傾向にあります。
比較的珍しいタイプといわれていますが、単発型から多発型、多発型から蛇行型へと症状が悪化することもあるようです。

10円はげ(円形脱毛症)のタイプ④全頭型「頭髪がすべて抜ける」

全頭型は、頭部全体の髪の毛がほとんど抜けてしまうタイプです。
症状は、多発型から前頭型に発展するタイプ、急速に脱毛が進み頭部全体が抜けるタイプの二種類があります。急速に進んだ場合、手で触れるだけで毛髪が抜けてしまう激しい脱毛がみられることが特徴です。
どちらのタイプも治療により改善が期待できますが、治るまでに時間がかかるといわれています

10円はげ(円形脱毛症)のタイプ⑤汎発型「脱毛が全身に及ぶ」

汎発型は、頭部だけでなく全身の体毛が抜けるタイプです。眉毛、まつ毛、腕や脚の体毛など、全身のあらゆる毛が抜けてしまうことがあり、治りにくいといわれています。
前頭型と同様、治療に時間がかかる傾向にありますが、適切な治療により回復が期待できるため、早めに治療を受けることが大切です。

参考
日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会ガイドライン

10円はげ(円形脱毛症)に気付いたら何科に行くべき?

10円はげ(円形脱毛症)に気付いたら何科に行くべき?

10円はげ(円形脱毛症)に気付いた場合、皮膚科やAGA治療専門クリニックに行くことがおすすめです。皮膚科やAGA治療専門クリニックでは、他の病気との関連性を調べたうえで、適切な処置が行われます。また、必要に応じて血液検査を実施することで、重症度やアレルギー性皮膚炎の有無を把握できるでしょう。

10円はげ(円形脱毛症)でどこの病院に行くべきか分からない場合は、AGA治療専門クリニックへ相談

「どこの病院に行けばいいか分からない」「皮膚科で対応してくれるか不安」とお悩みの場合は、AGA治療専門クリニックへの受診がおすすめです。AGA治療専門クリニックでは、抜け毛に精通した専門医による診察が受けられるため、安心して治療に専念できます。

また、AGAと10円はげを併発していたり、10円はげではなくAGAだったりするケースも考えられるので、一度AGA治療専門クリニックに相談してみると良いでしょう。

病院での10円はげ(円形脱毛症)の治療

病院での10円はげ(円形脱毛症)の治療

治療法は、症状の進行度や健康状態によって異なりますが、「局所免疫療法」「ステロイド治療」「内服薬」が用いられることが多いです。
以下では、それぞれの代表的な治療法について詳しく説明します。

病院での10円はげ(円形脱毛症)の治療法①局所免疫療法

局所免疫法は、患部にアレルギー反応を引き起こす物質を塗布する治療法です。わざとかぶれを起こすことで、免疫状態を変化させ改善を目指します。
治療は、年齢問わず重症と判断される人(脱毛巣が25~49%以上)、多発型、全頭型、汎発型の症例に使用が推奨されています。

病院での10円はげ(円形脱毛症)の治療法②ステロイド治療

ステロイド治療には、患部に塗布するステロイド外用療法と、患部に直接注射するステロイド局所注射があります。
対象者は、ステロイド外用療法は軽症~中等症、ステロイド局所注射は軽症の単発型~多発型の成人で、推奨度が高く安全に行える治療といわれています。

病院での10円はげ(円形脱毛症)の治療法③内服薬

内服薬では、アレルギー症状を抑える「抗ヒスタミン薬」、アレルギー反応を抑えて血流を促進させる「セファランチン」、炎症やアレルギー症状を抑制する「グリチロン」などが使用されます。また、日本では2022年6月20日に認可された新しい円形脱毛症治療薬「オルミエント」も有効です。

参考
日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|公益社団法人日本皮膚科学会
Q13円形脱毛症の治療はどのようにするのでしょうか?|公益社団法人日本皮膚科学会

自宅での10円はげ(円形脱毛症)の対策法

自宅での10円はげ(円形脱毛症)の対策法

ここでは、10円はげの対策として有効とされる3つの対策法をご紹介します。
意識して行うことで、症状改善や進行抑制も期待できるので、日常生活に取り入れてみましょう。

自宅での10円はげ(円形脱毛症)の対策法①ゆっくり休む

10円はげの原因として考えられる自己免疫疾患の発症には、ストレスや疲れの蓄積が関係していると考えられています。
常に健康な状態を保つためには、ゆっくり休む時間を確保したり、十分な睡眠をとったりすると良いでしょう。ストレスを感じた際は身体の緊張緩和を意識し、深呼吸やストレッチを行うことがおすすめです。

参考
Q11ストレスは円形脱毛症の原因になりますか?|公益社団法人日本皮膚科学会

自宅での10円はげ(円形脱毛症)の対策法②頭皮マッサージをする

頭皮マッサージをすることで、頭皮の血行が促進され、健康な髪の成長につながるといわれています。頭皮マッサージを行う際は、指の腹を使って優しく頭部全体を揉みほぐしましょう。
リラックス効果やストレス軽減も期待できるため、スキマ時間に取り入れると良いかもしれません。

自宅での10円はげ(円形脱毛症)の対策法③シャンプーを変える

肌に合わない製品を使っている場合、頭皮状態が悪化して抜け毛を起こしやすい環境を作ってしまいます。そのため、シャンプーを変えて頭皮環境を整えることも、10円はげの対策として効果が期待できるようです。

頭皮を守りたい際は、無添加シャンプーや洗浄力が強すぎないシャンプーが良いといわれています。また、ウィルAGAクリニック監修シャンプー「STEMS」も、頭皮環境の維持が期待できます。シャンプー選びに困った際は「STEMS」がおすすめです。

<ウィルAGAクリニック監修シャンプー「STEMS」の詳細はこちら>

10円はげ(円形脱毛症)にお悩みの方は、ウィルAGAクリニックへご相談ください

10円はげ(円形脱毛症)にお悩みの方は、ウィルAGAクリニックへご相談ください

ウィルAGAクリニック表参道院では、円形脱毛症の治療に対応しています。
経験豊富な専門医が、症状や進行具合に応じて治療を提案することで、一人ひとりに合わせた症状改善を目指せます。
治療では、ステロイド局所注射や効果が期待できる内服薬を使用。自由に治療を選択できるため、「副作用が怖い」「通院負担を減らしたい」などのご要望にも柔軟に対応いたします。
無料カウンセリングも実施しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

<ウィルAGAクリニック表参道院の詳細はこちら>
<ウィルAGAクリニックで行う円形脱毛症治療の詳細はこちら>

【よくある質問】

10円はげ(円形脱毛症)は再発しますか?

10円はげ(円形脱毛症)は再発する可能性がある疾患です。再発リスクも考えられますが、症状を放置していると悪化したり治りづらくなったりするので、適切な治療を受けることが大切となります。

10円はげ(円形脱毛症)の治療をやめたいです
治療をやめたい場合は、必ず担当医に相談しましょう。いきなり治療を中断してしまうと、悪化や再発リスクが高まるため、医師と相談したうえで最善策を検討することが大切です。

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