頭皮のツボを徹底紹介 種類や期待できる効果、髪の健康への影響
身体のコリを感じると無意識にツボを押している方も少なくないのではないでしょうか。
東洋医学ではツボは「経穴」と呼ばれており、生命に必要なエネルギーの通り道「経絡」の中の反応点となる部位だと考えられています。
よく「ツボ押しによる増毛効果」が言われますが、実際のところどの程度効果が期待できるのでしょうか。発表されている論文などの内容も交えつつ、頭皮のツボ押しに期待される効果や、代表的なツボを紹介します。
1.頭皮の「ツボおし」にはどの程度効果がある?
(1)ツボを刺激することによる効果
頭皮のツボを刺激することによる効果には、以下のようなものがあります。
①頭皮の血流量の増加
単回の頭皮マッサージではマッサージ後の血行改善効果は持続せず、時間と共に血流量は低下しますが、持続的におこなっていくことで血流量が増加すると考えられます。
参照:https://perfecthairhealth.com/scalp-massages-androgenic-alopecia-study/
②ストレスの改善、リラクゼーション効果
頭皮マッサージによってストレスホルモンの低下がみられたという報告があります(Journal of Physical Therapy Science (0915-5287)28巻10号、看護技術 (0449-752X)58巻4号)。
また、「爽快感」が有意に高まったと記載されています。
(2)頭皮のツボの刺激と髪の毛の関係性
頭皮のツボを刺激することは、髪の毛にもどのような影響を与えるのでしょうか。
①頭皮の血流量の増加による髪の健康
髪の毛への栄養は、頭皮の血管を流れる血液から供給されます。つまり、頭皮の血流量が増加すると髪の毛に栄養が供給されやすくなり、髪の成長や健康に良い影響を及ぼします。
頭皮のツボを定期的に刺激し、頭皮の血流量を増加させることで、髪の毛の成長促進につながるといえます。
②ストレスの改善、リラクゼーション効果と髪の健康
円形脱毛症などの脱毛症は、自律神経の乱れなどによる、体内の免疫システム異常が原因となって起こります。
そのきっかけのひとつが、大きなストレスです。
自律神経には緊張状態のときに働く「交感神経」とリラックスした状態のときに働く「副交感神経」があり、ストレスに長く晒されると、交感神経が優位な状態が続くことになります。交感神経が優位になると、頭皮の血管が収縮し、血流量が低下します。また、ホルモンバランスが乱れる原因にもなり、男性型脱毛症(AGA)を進行させるきっかけとなります。
頭皮のツボを刺激して、リラックスした状態になることで、副交感神経が優位な状態になり、頭皮の血流量改善や性ホルモンのバランスの改善につながるとも考えられます。
2.頭皮に存在するツボを紹介
頭皮にはたくさんのツボがありますが、その中でも有名なツボをご紹介します。
なお、本記事で解説したツボ押しの効果はあくまで頭皮のマッサージに起因するものであり、各ツボの効果に科学的なエビデンスがあるわけではありません。以下の効果はあくまで、参考として考えるようにしてください。
(1)百会(ひゃくえ)
①場所:頭頂部の中心部にあります。眉間から頭の頂上を結んだ線と両耳から頭の頂上に結んだ線が交わったところにあります。
②効果:疲労回復効果、リラックス効果があると言われています。
(2)神庭
①場所:額の中心で、生え際より約1㎝上がったところにあります。
②効果:頭痛や不眠症の改善、イライラの改善効果があると言われています。
(3)曲差
①場所:神庭から左右両側に約3㎝離れたところにあります。
②効果:頭痛、めまい、眼精疲労、鼻づまりに効果があると言われています。
(4)頷厭(がんえん)
①場所:額の両側の生え際の部分で口の開け閉めの時に動く部分にあります。
②効果:眼精疲労、耳鳴り、ひきつけ、頭痛の改善に効果があると言われています。
(5)天柱(てんちゅう)
①場所:後頭部のうなじの生え際の部分の外側のへこんだ部分にあります。
②効果:自律神経の調節を整える働きがあると言われています。
3.頭皮の健康と抜け毛の関係性
(1)抜け毛につながる頭皮のトラブル
頭皮の健康は髪の毛の健康に影響します。
頭皮の血行以外にも次のような頭皮トラブルは髪の毛の健康に影響を与えます。
①頭皮の乾燥
頭皮が乾燥すると頭皮のバリア機能が低下して、外からの刺激を受けやすくなります。それにより頭皮に炎症が起きて赤み、かゆみなどの症状が出ることがあります。
かゆみによって頭皮を頻繁にかいてしまうと物理的刺激によって抜け毛が増えることがあります。また、かくことでさらに症状が悪化する悪循環となります。
②頭皮の皮脂の増加
頭皮の皮脂が増加すると頭皮や髪の毛にべたつきが出やすくなります。皮脂の酸化や常在菌(健康な皮膚に存在する菌)の働きによりにおいがでることもあります。
皮脂は増えると毛穴をふさいでしまい、毛穴の中で炎症が起こったり細菌が繁殖したりして毛嚢炎になることがあります。毛穴の炎症が進むと髪の毛の成長が妨げられて抜け毛につながります。
(2)治療する場合は早めに医療機関へ
頭皮の乾燥が進行して慢性的な湿疹になることがあります。皮脂の増加が進むと毛嚢炎や脂漏性皮膚炎(皮脂を好むマラセチア菌による頭皮の皮膚炎)を引き起こすことがあります。
このような疾患は病院で治療する必要があるため、なかなか頭皮環境が改善しない場合は早めの病院への受診をおすすめします。
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