紫外線は薄毛の原因?紫外線が及ぼす頭皮や髪への影響

公開日 / 2021.07.15 更新日 / 2024.08.14

「紫外線」は日焼けの原因となり、肌に悪影響を及ぼすため、紫外線対策が必要です。夏には、日焼け止めなどで対策している方も多いと思います。

しかし、紫外線の影響を受けるのは顔や身体の肌だけではありません。実は頭皮や髪にも影響を及ぼし、場合によっては薄毛の原因となります。

この記事では、紫外線が与える影響や紫外線対策、アフターケアをご紹介。適切なケアが薄毛予防につながります。ぜひ早めに対策して、頭皮や髪の健康を守りましょう。

1.紫外線は薄毛の原因になるのか?

紫外線を浴びると、髪や頭皮に影響を及ぼし、結果として薄毛の原因となる可能性があります。詳しくご説明します。

(1)そもそも紫外線って?

紫外線とは、太陽の光のうちの1つです。太陽光には、まぶしい白い光である「可視光線」、目に見えず熱を発する「赤外線」、目に見えず日焼けの原因となる「紫外線」の3種類があります。

太陽光の多くは、可視光線と赤外線であり、紫外線の割合はたった5~6%です。紫外線は波長の長さが違う「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3種類があります。

・UV-A

物を透過しやすく、太陽から届く紫外線のうち約90%を占めます。肌の真皮まで侵入し、細胞の老化を促進。ハリや弾力を失わせます

・UV-B

約90%はオゾン層などの大気層で吸収されますが、肌への作用が強い紫外線です。日焼けによる炎症や色素沈着を引き起こすほか、肌表面の表皮細胞やDNAにダメージを与え、皮膚がんの原因にもなります。

・UV-C

オゾン層などの大気層で吸収され、地表には届きません

参考:紫外線の基礎知識|KOSEの紫外線(UV)ケア|株式会社コーセー

(2)紫外線が頭皮に与える影響

紫外線の大部分は皮膚の表面で吸収されますが、UV-Aは皮膚の奥にある真皮にまで到達。さらに、UV-Bが肌に当たると日焼けを引き起こし、肌が赤くなる「サンバーン」と色素沈着が生じます。サンバーンはDNAの損傷であるため、頭皮にも影響を及ぼします。

・髪に関する細胞のDNAが損傷

紫外線が頭皮にあたることにより、毛髪の材料をつくる「毛包細胞」や髪の色素をつくる「色素幹細胞」のDNAがダメージを受ける可能性があり、結果的に薄毛や白髪につながる可能性があります。

・光老化

「光老化」とは、紫外線が肌に当たって引き起こされる老化現象を指します。紫外線を多く浴びることで、シミの原因である「メラノサイト」が活性化する、弾性繊維が変性して肌が厚くなる、コラーゲンが減少する、肌に大切な細胞である「エラスチン」が壊れるなど、さまざまな影響が現れます。

それにより肌のハリや弾力が失われ、毛穴の形がゆがんで小さくなり、細い毛髪しか生えてこなくなる可能性があります。

・乾燥

肌が日焼けすると、頭皮の水分が失われ乾燥しやすくなります。頭皮が乾燥すると、フケやかゆみ、抜け毛につながります。

また頭皮が適度にうるおっていないと、健康的な太い髪が成長できず、細く弱い髪の毛になってしまう可能性も。毛量が減って薄毛になります。

(3)紫外線が髪に与える影響

紫外線が髪に与える影響は、以下のとおりです。

・脱色

紫外線は髪の黒い色素のもとであるメラニンを分解する働きがあります。そのため、大量の紫外線を浴び続けると、黒い髪が脱色してしまう可能性があります。

・髪へのダメージ

髪の材料は、アミノ酸の一種「シスチン」などで構成されるたんぱく質です。シスチンに紫外線があたると酸化反応を起こし「システイン酸」に変化。システイン酸は髪をもろくする作用があり、髪が痛んでしまいます。

また、紫外線があたると髪の表面をコーティングしている「キューティクル」がダメージを受け感触やツヤが悪化します。

大量に紫外線を浴び続けると、髪のダメージが蓄積し、切れ毛や枝毛など髪質が劣化。ボリュームダウンにつながります。

参考:【医師監修】紫外線が与える頭皮への影響 | スキンケア大学 (skincare-univ.com)

2.頭皮・髪の紫外線対策

頭皮や髪に大きな影響を与える紫外線。季節を問わず降り注ぐので、夏だけではなく、一年中対策をするのがおすすめです。具体的な紫外線対策をご紹介します。

・帽子を使う

取り入れやすいおすすめの方法は、帽子をかぶることです。つばがあって頭全体を覆うタイプのものを選べば、紫外線から髪や頭をしっかり守れます。また最近はUVカット効果のある帽子も多いので、より高い効果を得たい方はぜひチェックしてください。

同じく頭を紫外線から守る商品としてサンバイザーがありますが、上部が空いているので、頭頂部付近の紫外線をカットできないため、注意が必要です。

暑い時期に帽子をかぶるときは、頭がムレないように、通気性や通風性のよいものを選びましょう。頭がムレてしまうと、頭皮のかゆみや皮脂による毛穴のつまりの原因となり、頭皮に悪影響が出ます。

・日傘をさす

日傘も帽子と同様に、すぐにできる紫外線対策です。男性のなかには、日傘をさしにくいと感じる方もいるかもしれませんが、日傘を使う男性は年々増えています。

また、通気性を気にする必要がない、頭以外の紫外線もカットできるなどのメリットも。帽子と同じくUVカット効果のあるものを選ぶとより効果的です。

・日焼け止めアイテムを使う

最近は、顔や身体の肌だけでなく、頭皮にも使えるタイプの日焼け止めが増えてきています。ローションやクリーム、スプレーなどさまざまなタイプがあるので、特徴を知ったうえで適したものを選びましょう

ローションやクリームは、指でしっかり頭皮に伸ばす必要がありますが、ムラなく塗れるのが特徴。しっかり紫外線予防をしたい方におすすめです。つむじや薄毛の部分などは、紫外線の影響を受けやすいので、特に重点的に塗りましょう。

スプレーは、手軽に広い範囲の紫外線対策ができるので、時短ケアをしたい方におすすめです。また、べたつかないので、快適に対策できます。頭から20cmくらい離して、全体にスプレーするとムラを防げます。

日焼け止めは、効果が続く時間に限りがあるため、数時間おきにこまめに塗り直しましょう。外出先での塗り直しによるヘアスタイルの乱れが気になる方は、スプレータイプを携帯するのがおすすめです。

・定期的に違う分け目にする

髪の分けやつむじなど肌が露出している場所は、紫外線を浴びやすいところです。同じところが紫外線のダメージを受け続けると、その部分の頭皮のダメージが大きくなります。

定期的に分け目やヘアスタイルを変え、一ヶ所にダメージが集中しないようにしましょう。

3.紫外線ダメージを受けたあとの頭皮や髪のケア

紫外線ダメージを受けたあとのおすすめ頭皮ケアを3つご紹介します。

(1)頭皮をクールダウン

日焼けは軽度のやけどのようなもの。顔や身体の日焼けと同じように、頭皮の日焼けもクールダウンが必要です。紫外線をたくさん浴びたあとは、濡れタオルや低温のシャワーを使って、しっかり頭皮を冷やしましょう。

(2)優しく髪を洗う

頭皮が日焼けしていると、髪を洗わないほうがいいと思うかもしれませんが、そのままにしておくと、汗や皮脂などの汚れが残り、頭皮環境が悪化してしまう可能性があります。

アミノ酸系など低刺激のシャンプーを使い、頭皮に負担を与えないよう、優しく髪を洗い、しっかり汚れを落とすのが大切です。

(3)しっかり保湿する

紫外線により日焼けすると、頭皮は乾燥しやすくなります。頭皮が乾燥した状態だと、髪に栄養や水分をスムーズに送れなくなり、発毛や育毛に影響が現れる可能性があります。

髪を洗ったあとにNMF(天然保湿因子)、セラミド、ヒアルロン酸など保湿成分を含むコンディショナーやローションを使って、しっかり髪や頭皮を保湿し、ダメージを軽減しましょう。

また、女性用育毛剤も保湿成分や頭皮の栄養成分が入っているので、日焼け後のケアにおすすめです。

紫外線による頭皮や髪のダメージのケアしても、ひりひりするなどの違和感を感じるのなら、肌の表面だけでなく奥にある真皮もダメージを受けている可能性があります。

悪化する前に診察を受け、薬などの治療を受けたり、自宅でのケア方法のアドバイスをもらったりすると、髪への影響をおさえられます。

4.頭皮のダメージが気になる人はウィルAGAクリニックへ

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、

全力でサポートしていくことをお約束します。

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この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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