痛みに注意!頭皮にできる帯状疱疹とは。治療時の脱毛についても解説

公開日 / 2021.03.20 更新日 / 2024.08.14

    帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルス原因でおこり、発疹とともに痛みを伴う病気です。頭皮にも帯状疱疹が発症し重症になると命に関わる病気を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。回復には早めの段階で病院を受診し、適切な治療を受けましょう。

    帯状疱疹は、自分が持っている水痘・帯状疱疹ウイルスが再び活動してしまうことで発症します。特に頭部などの神経が集中している部位にできると夜も眠れなくなるなど激しい痛みを伴い、日常生活に支障をきたす恐れがあります。

    頭にできた帯状疱疹は、頭痛と間違えやすく分かりずらいので帯状疱疹の特徴をよく理解しておくと早期発見に繋げることができます。

    放っておくと重篤な病気を引き起こし後遺症が残る可能性もあるため早めの段階で治療を開始することが重要です。今回は帯状疱疹について詳しく解説していきます。

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    1.帯状疱疹について

    (1)帯状疱疹とは

    ①原因

    帯状疱疹の主な原因は、水痘という水疱瘡を起こすウイルスの再発疹であることが有力と言われています。初めて水痘・帯状疱疹ウイルス感染した場合は、水疱瘡として発症します。

    水疱瘡が完治した後も、水痘・帯状疱疹ウイルスが体の細胞に潜んでいて、免疫が弱った時に再び発症してしまうことで、帯状疱疹ができてしまいます。

    ②症状

    帯状疱疹が出来る前兆として違和感や針を刺すようなチクチクした痛みや、しびれるようなピリピリした痛みがでます。

    痛みを感じた場所に赤い発疹ができて、帯状に広がり微熱やリンパ節が腫れてしまう場合もあります。

    発疹に水疱ができたあと破れると皮膚がただれてかさぶたになり完治していくのが一般的です。帯状疱疹は主に胸から背中、腹部、顔、手足、頭部に多くあらわれる傾向があります。

    帯状疱疹と脱毛の直接的な関係性はありませんが、人によっては帯状疱疹の治療薬で副作用を起こし髪の毛が抜けるといったケースが報告されています。

    ③発症年齢

    帯状疱疹は免疫機能が低下してくる50~70歳代の方に多く発症することがわかっていますが、生活環境の影響から若い人にも発症することがあります。

    通常、1度しか発症しないと言われていて、免疫が低下している方を除けば水痘・帯状疱疹ウイルスが再発することはごく稀なことなのです。

    (2)帯状疱疹の特徴

    ①痛み

    帯状疱疹は痛みを伴うことが多く、症状があらわれている間続くことがほとんどです。

    痛みの原因は、ウイルスが皮膚と神経の両方で炎症を起こしているためで、軽度の痛みで済む人もいますが、耐えられないほど強い痛みが出る人もいます。

    ②感染力

    帯状疱疹は自分が持っている水痘・帯状疱疹ウイルスが再発することが原因なので、基本的に人から人へ感染する心配はありません。

    ですが、まだ水疱瘡にかかったことのない幼児や成人には水痘・帯状疱疹ウイルスを感染させてしまう可能性があるため注意が必要です。

    ウイルスは水ぶくれの中に含まれているため、水ぶくれがある間はなるべく同じ空間にいないようにして、感染リスクを下げるようにしましょう。

    ③初期症状

    帯状疱疹の初期症状は、虫刺されや他の皮膚疾患と見分けがつきにくく悪化させてしまうケースも多くあります。

    帯状疱疹は皮膚に影響が少ない初期治療をおこなうことが大切なので、見逃さないように注意しましょう。

    【帯状疱疹の初期症状】

    • ピリピリした痛み
    • 針で刺される痛み
    • 焼けるような痛み
    • 締め付けられる痛み
    • 数日後に発疹があれわれる

    (3)帯状疱疹後神経痛

    ①帯状疱疹後神経痛とは

    帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹が完治した後も痛みが続いてしまう症状のことを言います。

    帯状疱疹を発症したときに、ウイルスより神経線維が傷ついてしまうことが原因と考えられていて、神経の興奮や痛みを抑制する経路の障害などが起きてしまいます。

    ②症状

    帯状疱疹後神経痛の症状は、持続的に焼き付ける痛みが特徴で、他にも一定時間刺すような痛みを繰り返し感じるといったケースもあります。

    感覚が鈍くなってしまう感覚鈍麻や触るだけで痛みを伴うアロディニアという状態も引き起こしてしまう場合があります。

    ③発症の確率

    帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹の合併症として発症頻度が高い傾向にあります。約6ヵ月ほどで20%前後の人が発症しているというデーターもあり、改善には病院を受診して自分にあった治療法や日常生活の見直しが必要です。

    参考資料・引用:https://toutsu.jp/pain/taijouhoushin.html

    2.頭皮にできる帯状疱疹について

    (1)頭皮に帯状疱疹はできるの?

    ①帯状疱疹の主な発症部位

    帯状疱疹は、体の左右どちらかの神経に沿って帯状に現れることが特徴で神経が多い頭皮にも発症します。

    【帯状疱疹の発症部位】

    ・頭部から顔面 17.6%

    ・頸部から上肢 14.5%

    ・上肢から胸背部 31.2%

    ・腹背部 19.6%

    ・腰臀部から下肢 17.1%

    参考資料:https://www.maruho.co.jp/kanja/taijouhoushin/about.html

    ②頭部の帯状疱疹の症状

    頭に帯状疱疹ができると最初は片側だけにピリピリした痛みを感じることが多く、進行すると激しい痛みを伴うことがあります。

    激しい痛みの原因は、頭皮に多く集まっている神経を炎症させてしまうため、強い痛みを感じてしまうのです。

    ③初期症状が分かりずらい

    頭に帯状疱疹が出来ても、他の神経痛などと見分けがつきにくく早期発見を見逃してしまう可能性があります。

    髪の毛のがあるため発疹が出来てもなかなか気づかないこともあり、放っておくと重症化してしまうケースもあるので、片側だけにピリピリした痛みを感じたときは、帯状疱疹を疑うことも選択肢に入れておきましょう。

    (2)帯状疱疹の治療において脱毛を伴うケース

    帯状疱疹で病院にかかり薬を処方され、帯状疱疹が治ると同時に「髪の毛が抜けてきた」という患者さんもいます。これは帯状疱疹の治療薬であるゾビラックスという薬の副作用が影響していると思われます。

    (3)帯状疱疹によって引き起こされるその他の症状

    ①ヘルペス脳炎

    ヘルペス脳炎とは、脳が炎症してしまう病気で帯状疱疹を発症したことが原因でなることが多いとされています。

    成人だけでなく幼児や新生児も発症する事があり、悪化すると命に関わる病気なので水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したときは注意が必要です。

    ②症状

    • 発熱
    • 頭痛
    • 意識障害
    • 錯乱
    • 異常行動
    • けいれん

    ③死亡率や後遺症について

    ヘルペス脳炎は日本では年間100万人に3.5人が発症しているとされていて、主に50~60代の方が多くみられます。

    ヘルペス脳炎にかかると適切な治療をおこなっても死亡率は10%、後遺症が残る確率は3分の1とされています。

    参考資料:https://medley.life/diseases/54ec59be9711e78d251b62ce/

    3.帯状疱疹になってしまったら

    (1)痛みがひどい場合

    ①温める

    痛みがひどい場合は患部を温めるようにしましょう。温めることで血行が良くなり痛みが少し緩和します。入浴をしたりカイロで温めることがおすすめです。

    ②刺激しない

    患部を刺激すると痛みが増すことがありますので、部位によっては包帯を巻いたりして保護するといいです。頭皮の場合は、シャンプーやブラッシングを控えるようにしましょう。

    (2)生活や対応

    ①休息する

    帯状疱疹になってしまったら、休息をとることが大切です。十分な睡眠や栄養を摂って早期回復を目指しましょう。

    ②感染リスクがある家族がいる場合

    新生児や水疱瘡になっていない幼児や成人、妊婦がいる場合は、部屋を別にして隔離したり、タオルなど患者が触れたものは直接触れないようにするなど注意が必要です。

    特にかさぶたになるまでの期間は感染する確率が極めて高く、接触してしまった場合は抗体検査やワクチン接種が必要な場合もあるため早めに医師に相談するようにしましょう。

    ③市販薬は安易に使用しない

    帯状疱疹は痛みを伴うため、市販の鎮痛剤で痛みを和らげることはできますが根本的に帯状疱疹が改善される訳ではなく、それにより帯状疱疹が悪化したり胃腸に負担をかけてしまう場合があります。

    安易に服薬せずに病院を受診して適切な治療薬をもらうようにしましょう。

    (3)病院を受診する

    ①帯状疱疹は何科?

    帯状疱疹は皮膚の症状なので皮膚科か痛み治療の専門家を受診するようにしましょう。帯状疱疹の後遺症である帯状疱疹後神経痛は神経内科で、ヘルペス脳炎の疑いがある場合も神経内科を受診するといいでしょう。

    ②痛み治療の専門家とは

    痛みの診断や治療の専門家として「ペインクリニック学会」があります。あまり聞き慣れないですが、主に疼痛を診療し神経ブロックによる治療を中心におこないます。痛みの専門家といわれ痛みを伴う帯状疱疹の治療にも適しています。

    ③帯状疱疹の診断や治療法

    帯状疱疹は初期の段階での診断がしにくく、水ぶくれがあらわれ始めてから診断されることが多いです。

    基本的にウイルスを抑える飲み薬や塗り薬での治療となりますが、痛みがひどい場合は痛み止めを処方してもらえますので、医師に相談するようにしましょう。

    4.頭皮・脱毛症に関するご相談はウィル AGA クリニックへ

    もし、痛みもないのに薄毛が増えた…というような場合は、AGAをはじめとするその他の脱毛症の可能性があります。その際はお気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

    薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、

    全力でサポートしていくことをお約束します。

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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