毛根がない抜け毛は脱毛症のサイン!具体的な見抜き方や対策を解説
最近抜け毛が多い。つむじ周りが気になる。額が後退した気がする。
この悩みをもつ男性は非常に多く、全体の80%以上とも言われています。
もし同様の悩みがあるようでしたら、まずご自身の抜け毛を見てみてください。抜け落ちた髪やその毛根の状態を見て、普通の抜け毛なのか異常な抜け毛なのかチェックしてみましょう。
この記事では、どんな抜け毛や毛根の状態だと異常脱毛なのか、目安になるポイントを解説しています。また、もし異常脱毛だとわかった場合の対処法もご紹介しているので、少しでも抜け毛や脱毛が気になる人はぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
1.抜け毛は髪の健康状態を示すバロメーター
(1)抜け毛には2種類の状態がある
①正常な抜け毛(自然脱毛)
正常な抜け毛の場合、毛根から先に向かって先細りになっていることが多いです。
また、毛根の状態は白いことが多いでしょう。これは、髪の毛の成長サイクルが「休止期」に至り、メラニン色素の産生量が少なくなったからです。髪の毛がしっかり成長しきり、抜けるべくして抜けたものです。
毛根に半透明の幕のようなものがついている場合も、これは毛根鞘(もうしょうこん)というものであり、そこまで心配する必要はありません。
髪や毛根が以上のような状態の場合、髪を作る毛根の細胞・毛母細胞が正常な状態であることが多く、再び発毛する可能性が非常に高いです。
②異常な抜け毛(異常脱毛)
異常な抜け毛の場合、まず髪の毛が全体的に細くないかどうか見てみてください。あきらかに元気がないとき、異常脱毛を疑ったほうがいいかもしれません。
また、毛根があるかないかも判断材料になります。もし毛根がないのであれば、毛根に何らかの異常があると考えられ、今後薄毛になる可能性があるとされているからです。毛根が丸くない(とがっていたり歪んていたりする)、毛根が黒い、毛根から新しい毛が生えている場合も、異常脱毛のサインと言われています。
(2)異常脱毛の場合は早めの対策を
髪や毛根の状態を見て異常脱毛だとわかったときは、早めの対処をすることをおすすめします。AGAのをはじめとする何らかの脱毛症を起こしている可能性があり、それは時間の経過とともに進行するものだからです。
しかし、異常脱毛かどうかわからない。異常脱毛のように思うけれどもどうしたらいいかわからないという方もいるでしょう。この場合、ベストなのは「クリニックに一度行ってみる」になります。
異常脱毛だと思い診断を受けてみても、通常の抜け毛で食事療法や育毛剤で対応できるなども多くあり、少し意識を変えることで防ぐことにもつながります。
また、脱毛症の診断が出た場合でも早期であれば軽めの投薬や育毛剤、生活習慣を変えるなどでも対処できることも多く、完治を目指しやすいというメリットもあります。
2.抜け毛が多い……考えられる原因と主な治療法
もし現時点で抜け毛が多く、髪や毛根をチェックしてみても異常脱毛に該当するような状態の場合、どうしたらいいのでしょうか。まず考えられる要因ごとに、主な治療法をご紹介します。
(1)AGA(男性型脱毛症)
①症状の特徴
成人男性特有の進行型の脱毛症です。つむじ周りや頭頂部の薄毛は、AGA(男性型脱毛症)の可能性があります。
AGAは、男性ホルモンの一つであるテストステロンが、頭皮に存在する5αリダクターゼという成分と合体することでジヒドロテストステロンに変化します。このジヒドロテストステロンがAGAの原因になり、頭皮のなかでも頭頂部と生え際などに多く存在することから、抜け毛を増加させてしまうことになります。
②発生する原因
男性ホルモン、ライフサイクル、遺伝などとされます。
遺伝であっても発生率が100%ということはなく、食事や生活環境などで改善させたり防止したりすることも可能です。
③主な治療法
ジヒドロテストステロンを自力で抑制することは非常に難しいので、AGA専門クリニックか皮膚科などに相談することになります。
AGA治療のメインは投薬です。フィナステリドやミノキシジルなどの処方薬を服用することになります。
フィナステリドは、「ジヒドロテストステロン」の増加を抑える効果が期待できます。ミノキシジルは毛根を活性化させる効果が極めて高いとされており、この二つが投薬の中心になってきます。
投薬で対応できない場合には「地毛植毛」などの外科手術が適応されることがあります。これはAGAの特徴でもある頭皮が皮膚化してしまった部分に、後頭部などの毛根と頭皮が正常な状態の皮膚を移植し、毛根を定着させる手術です。
自分の皮膚の移植になるので拒絶反応などもなく、1回で効果が出る方法にもなります。
(2)円形脱毛症
①症状の特徴
円形の脱毛が一か所から複数個所になるものであり、首筋や生え際などに帯状に脱毛する場合は「蛇行型」になります。すべての毛髪が抜ける「全頭型」や眉毛やまつ毛、体毛なども抜ける「汎発型」などもあります。
②発生する原因
ストレスが原因と長らくされてきましたが、近年では「Tリンパ球」が異常を起こすことが脱毛につながっており、ストレスはあくまでそのきっかけという考えが主流になっています。Tリンパ球は本来、汚物を攻撃する細胞ですがこの細胞が異常を起こし、正常な細胞を攻撃する「自己免疫反応」の結果脱毛が起きるとされています。
③主な治療法
投薬治療やステロイドの局所注射の治療法などが中心になります。投薬のほかには生活習慣や食事療法なども併用することもあります。
(3)粃糠性脱毛症
①症状の特徴
大量の細かい粉のようなフケとかゆみを併発する抜け毛症状になります。抜け毛よりもフケやかゆみ、毛穴の炎症などが目立つ人が多く掻きむしったりすることで抜け毛を促進しているとも言われています。
②発生する原因
シャンプー剤などが肌質にあっていない、すすぎやドライヤーでの乾かし方がしっかりとできていないなどが中心になります。他に睡眠不足やホルモンバランスの乱れなどもありますが、シャンプー剤などが合わないケミカルアレルギーが多数になります。
③主な治療法
合わないシャンプー剤を破棄し、アミノ酸系の低刺激のシャンプー剤の使用と、すすぎをしっかりとすることが基本になります。
しっかり洗う。すすぐ。乾かす。これらを1週間続けてみても改善がない場合には、皮膚科などを受診し、投薬治療などを受けることになります。
(4)びまん性脱毛症
①症状の特徴
全体的にまばらに抜け毛増えていき、自然に薄くなっていくために、初期で気付くことが難しい症例です。ボリュームがなくなった、地肌が見えてきた、髪の毛自体が細くなってきたなども症例の一つになります。
②発生する原因
加齢による細胞劣化やホルモンの低下などが主だった原因になります。生活習慣の悪化や肌に合わないシャンプーや、すすぎ不足、ドライヤー不足なども重なることで症状が進むこともあります。
③主な治療法
びまん性脱毛は原因の特定が難しい症例です。びまん性脱毛かもしれないと思った場合には皮膚科などで原因を特定してもらい、適切なケアを指導してもらうことになります。
(5)牽引性脱毛症
①症状の特徴
髪の毛などを結んだ際に、髪の毛が引っ張られることで起きる抜け毛になります。物理的負荷がかかり、引っ張られて抜ける形の抜け毛です。
②発生する原因
ポニーテールやエクステなどのように、髪の毛をしっかりと結ぶことが主だった原因です。
③主な治療法
髪の毛に負担の少ないヘアスタイルや、髪の毛を引っ張らないようなスタイルに変えるのが一般的となります。
3.毛根がない抜け毛が目立ってきたときの対策
前章では、異常脱毛の原因とされる症状や治療法をご紹介しました。見てきたように、各症状によって対処方法が異なることがわかっていただけたことでしょう。
最後に、毛根がない髪の毛をはじめ、異常脱毛が増えてきたときの具体的な対策をご紹介します。あせらず、次のことを実行してみてください。
(1)専門家に相談して原因を突き止める
症状によって対処法が異なるため、専門家に相談して原因を突き止めるのは非常に有効な手段です。
①どこに相談すればいいのか?
毛根がない抜け毛の場合には、AGA専門クリニックがベストです。地方在住などでAGA専門クリニックがない場合には皮膚科などに相談することで治療を受けやすくなります。
②専門家の選び方
AGA専門クリニックを選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- 医師の経歴をはっきりと乗せているか
- 治療方法、ジェネリック医薬品を選べるかどうか
- 料金は明確か
- 自宅などから通える距離にあるか
これ以外に、投薬治療の場合には通販などで薬だけの購入ができるかどうかなども、選ぶ際の目安にもなります。
クリニックの候補を決めたあとは、無料カウンセリングを受けてみて、自分によりあったクリニックを絞り込むのもおすすめです。
(2)シャンプーを変える
①できるだけ刺激の少ないものに
弱酸性のものやアミノ酸系のシャンプーなどは頭皮にも優しく、洗浄力も必要な分が入っています。すっきり感は少ないですが、洗いあがりはさっぱりとした質感のものが多いです。アミノ酸系シャンプーは頭皮や毛穴に栄養成分を導入できるものなどもあります。
②洗いすぎや洗いのこしに注意
男性に多いのが洗いのこしです。顔をシャワーに向け、シャワーヘッドを生え際にあてるように頭頂部と襟足をすすいでいくことで、すすぎのこしが少なくなります。
また、AGAや頭皮ケアに大事なのがドライヤーです。頭皮は乾いているときがもっとも丈夫であり、雑菌などの繁殖を抑えてくれます。
ボウズベースのヘアスタイルであっても、ドライヤーで頭皮をしっかりと乾かすことはデイリーケアの基本です。
(3)食生活の乱れを整える
①食生活と毛根の関係性
髪や爪は末端の組織で、栄養などが不足すると最初に異変が出てくる部分です。そのため、栄養バランスを考え健康な体を作ることは、発毛や育毛にもつながります。
AGAクリニックでも、治療にプラスするものの一つが、食生活の指導や食事療法になります。
②栄養バランスのいい食事とは
栄養バランスのいい食事といっても、なかなかすべてをカバーすることはできないという人は非常に多くいます。特に、豆類のイソフラボンや牡蠣などから摂取する亜鉛は、毎日摂取するのは難しいものです。
普段の食事は和食ベースにしていくと、バランスのいい食事につながりやすくなります。また、サプリメントや青汁、スムージーなどで補給するのもいいでしょう。体全体の健康にもつなげていくことができます。
(4)ストレスを溜めない
①ストレスがもたらす毛根への悪影響
ストレスは自律神経の乱れを起こし、不眠やホルモンバランスの乱れにつながり、毛髪や毛根への影響をもたらします。AGAのケアにも悪影響であり、ストレスと育毛、発毛は切り離せない関係です。
またストレスによる自律神経の乱れは、自律神経失調症の発症、血行不良などの健康障害も引き起こしてしまいます。
②リフレッシュを心がけよう
ストレスをためないためには、質のよい睡眠を7時間以上とることです。睡眠をしっかりとれば、体全体の筋肉がほぐれ、疲労回復などにもつながります。
また、薄毛になると、より自分の髪型が気になり、それでストレスがたまりがちです。視覚的な部分や美容面からのストレスを軽減させるには、明るめのカラーリングや薄毛の目立たないヘアスタイルするなどがおすすめです。
4.毛根がないとお悩みの方はウィル AGA クリニックへ
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。