本当にコロナが原因?今急上昇中の「コロナ抜け毛」とは?
コロナ抜け毛という言葉を聞いたことはありませんか?新型コロナウイルス感染症という未知の病気が流行してから症状や後遺症についてのニュースが多く報道されるようになりました。コロナ抜け毛は、新型コロナウイルス感染症の代表的な後遺症といえるでしょう。
今回は、コロナ抜け毛について解説します。
目次
1.コロナ抜け毛とは
コロナ抜け毛は、味覚障害や嗅覚消失などと並ぶ新型コロナウイルス感染症の後遺症の一つです。コロナ抜け毛は男性だけでなく若い女性でも起こり、見た目の変化もあるため精神的な負担は大きいです。
(1)4人に1人が脱毛する?
国立国際医療センターで発表された論文によると新型コロナウイルス感染症で入院した患者さんの24%に脱毛が確認され、コロナを発症してから平均で2ヶ月後に脱毛しています。脱毛の原因として薬の副作用も考えられましたが、薬を服用していない軽症の患者さんにも脱毛が報告されているので新型コロナウイルス感染症が原因である可能性も考えられます。
(2)無症状患者にも起きる
新型コロナウイルスに感染しても全ての人に症状が現れるわけではありません。明確な割合はまだ解明されていませんが、3〜4割の人が新型コロナウイルスに感染しても無症状となっています。しかし、味覚や嗅覚の障害や咳や発熱などの典型的な症状もなく回復したとしても脱毛などの後遺症が現れることがあります。多くの後遺症は、時間の経過とともに回復することが多いですが、脱毛については発症してから120日後も継続するケースも存在するので注意が必要です。
(3)様々な理由が考えられる
①栄養・睡眠・運動不足
髪の毛の成長には、タンパク質やビタミン、ミネラルが必要です。睡眠についても、髪の毛の成長には必要な要素だと考えられています。運動不足によって血流が悪化するので頭皮に十分な栄養素が遅れなくなる可能性もあります。健康的な髪の毛の成長には、栄養や睡眠、運動は重要な要素です。
②強いストレス
まだ、情報量が少ない感染症である新型コロナウイルスに感染したときの心理的負担は大きいものです。他人に感染させてしまうかもしれない恐怖や自宅療養や入院による制限なども強いストレスになるでしょう。ストレスによって血管が収縮して頭皮に栄養がうまく送れない可能性があります。
③休止期脱毛症
休止期脱毛は外傷を伴う大きな怪我や手術、発熱を伴う感染症など体に急激な負担が生じることが発症する脱毛症です。ヘアサイクルにおいて成長期の毛髪が休止期に大量に移行するために脱毛が生じることが特徴です。
原因となった出来事から脱毛を自覚するまで2〜3ヶ月かかるのが特徴で、多くの場合は半年ほどで症状は改善することが知られています。新型コロナウイルス感染症の症状にも発熱があり、体への負担もかなり大きい感染症の一つです。脱毛の後遺症の原因が休止期脱毛症である可能性も考えられます。
参考:新型コロナウイルス感染症についてもう一度整理してみましょう。
参考: 薄毛・抜け毛の病気 休止期脱毛症とは|症状や原因、治療方法について
2.新型コロナウイルスだけではない休止期脱毛症
休止期脱毛症は、新型コロナウイルス感染症だけでなく様々な原因で発症します。休止期脱毛症の原因について知ることで対処することも可能です。
(1)疾患によるものが原因
インフルエンザウイルスや肺炎などでも休止期型脱毛症は発症することが知られています。新型コロナウイルス感染症だけでなく高熱を伴う体力の消耗が激しい感染症では休止期脱毛症が見られます。その他にも、甲状腺機能異常症や膠原病などの疾患でも休止期脱毛症が見られることがあります。
(2)その他の原因
女性であれば出産によって休止期脱毛症が発症することがあります。原因としては体への負担が大きいこともありますが、女性ホルモンのバランスが大きく変化することにもあります。出産による休止期脱毛症は多くの人が経験することで半年ほどで髪の毛が回復する傾向です。その他にも、大量の出血を伴う怪我や急激なダイエットなどでも発症します。
参考: 薄毛・抜け毛の病気 休止期脱毛症とは|症状や原因、治療方法について
3.薄毛に対する治療を行うことも考える
ほとんどの休止期脱毛症は、時間の経過とともに回復します。しかし。休止期脱毛症が長期化する場合には治療をすることも選択肢に入れてみるのもよいでしょう。
(1)休止期脱毛症は症状が固定化することも
休止期脱毛症は、半年ほどで症状が治ることが多いです。しかし、人によっては1〜2年ほど回復に時間がかかったケースや薄毛の症状が固定化したこと人もいます。脱毛による見た目の変化は心理的負担も大きいので早めに対処をした方がよいでしょう。
(2)薄毛治療が有効的な可能性もある
休止期脱毛症は、ヘアサイクルの異常が原因であるため発毛を促す薄毛治療が有効であることがあります。休止期脱毛症の治療薬は2つあります。
参考: 薄毛・抜け毛の病気 休止期脱毛症とは|症状や原因、治療方法について
①ミノキシジル
ミノキシジルは外用薬があり、毛根に存在する毛乳頭細胞を刺激して毛母細胞を増殖させる因子を放出させて発毛させる効果があります。市販薬でも存在しているので比較的入手しやすいです。男性では5%ミノキシジルを、女性では1%ミノキシジルの使用が「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」で推奨されています。
参考:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
②パントガール
女性の薄毛にも効果があるとされる飲む薄毛治療薬です。ケラチンやアミノ酸、ビタミンB群などの髪の毛の成長に必要な栄養素が配合され、髪の毛のダメージの改善にも効果が期待できます。
参考: 薄毛・抜け毛の病気 休止期脱毛症とは|症状や原因、治療方法について
4.抜け毛に関するご相談はウィル AGA クリニックへ
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。