つむじの痛みとAGAは関係している?痛みの原因や治療方法を詳しく解説

公開日 / 2021.03.30 更新日 / 2024.08.14

つむじの痛みは、脂漏性皮膚炎や毛嚢炎といった疾患やアレルギー反応等による頭皮環境の悪化が原因と考えられます。痛みの原因を突き止め、必要な対処を行わないと、更なる頭皮環境の悪化につながる可能性があります。

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「なんだか最近つむじのあたりが痛む…」と、頭皮の痛みが気になっていませんか?

痛みが続くと頭皮環境にはどのような影響があるのか、実は脱毛症の症状ではないのかと、気になってきますよね。

つむじの痛みそのものは男性型脱毛症(AGA)の直接的な症状とは言えませんが、痛みの原因によってはAGAに影響を及ぼす可能性も否定できません。この記事では、気になるつむじの痛みの原因やその対処法、AGAへの影響について解説していきます。

1.「つむじが痛い」その原因は?

ここではつむじに痛みをもたらす疾患と原因について紹介します。

(1)つむじに痛みをもたらす疾患とは

まずはつむじに痛みをもたらす疾患について見ていきましょう。

 

①脂漏性皮膚炎や脂漏性脱毛症

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は頭皮の皮脂が増加することで起こる皮膚炎です。頭皮の常在菌の一種であるマラセチア菌が増殖して炎症を引き起こし、痛みやかゆみ、フケ、赤みなどの症状が現れます。髪や頭皮のベタつきを自覚し、脂漏性皮膚炎に気がつく人が多いです。脂漏性皮膚炎により頭皮環境が悪化すると、抜け毛が増加して脂漏性脱毛症に繋がります。

②毛嚢炎


毛嚢炎(もうのうえん)は、毛穴の奥にある毛根を包む部分(毛包(もうほう))が炎症を起こした状態です。毛包に細菌や真菌が入り込んで炎症を引き起こし、痛みや赤みなどが現れます。つむじには多くの毛穴がありますので、つむじ部分で毛嚢炎が起こると痛みを感じることがあります。

③帯状疱疹


帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、特徴的なピリピリと刺すような痛みを伴った水ぶくれ(水疱(すいとう))と赤い発疹が帯状に現れる疾患です。日本では成人の約9割が持っているとされている水痘・帯状疱疹ウイルスが原因です。加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下すると、水痘・帯状疱疹ウイルスの活動が活発となり、帯状疱疹が現れます。症状は胸から背中にかけて現れることが多いですが、頭部にも現れることがあります。

(2)つむじに痛みをもたらす原因とは

次につむじに痛みをもたらす原因について紹介します。

 

①アレルギー反応

特定の化学物質や刺激物でアレルギー反応を引き起こすことがあります。アレルギー反応の原因物質が頭皮に触れると、痛みや赤みなどを感じます。

 

シャンプーやリンス、スタイリング剤など、頭皮に触れるあらゆるものにはアレルギー反応を引き起こす可能性があるので、何がアレルギー反応の原因なのか、使用しているアイテムを一つずつ確認してみましょう。

そのまま使用を続けるとアレルギー症状が悪化するため、ますます頭皮環境にも悪い影響を及ぼします。

②頭皮環境の悪化や乾燥

気温や気候の変化も頭皮環境に影響を与えます。

例えば、冬の終わりから春にかけては寒暖の差が大きく、体にとって大きなストレスになるといわれていますが、それは頭皮についても同様です。

ストレスを感じて自律神経が乱れると血流の悪化を招きます。頭皮の血流が悪化すると、髪の成長に必要な栄養素が行き渡りにくくなり、頭皮環境に悪い影響を及ぼすのです。

頭皮環境の悪化はフケやかゆみにつながり、それが刺激となって痛みが生じる可能性があるのです。

③ドライヤーやヘアカラーによる頭皮へのダメージ

ドライヤーの熱風やヘアカラーに使用する薬剤も髪や頭皮にダメージを与えます。

ドライヤーは毎日使用するものであり、あまり頭皮への影響を気にしていない方も多いかもしれません。しかし、頭の近くでドライヤーを使用すると、熱風が髪だけでなく頭皮も乾燥させ、痛みを引き起こすおそれがあります。

また、ヘアカラーもその薬剤の成分によってはアレルギー反応(接触皮膚炎)の原因となります。アレルギー反応がなくても、もともと皮膚が弱い敏感肌の方だと、薬剤そのものが頭皮に刺激を与えてしまい、結果として頭皮環境の悪化を招く可能性があるのです。

2.つむじの痛みを改善するには?

つむじに痛みが生じたらどのように改善すれば良いのでしょうか。

ここからは、つむじの痛みを改善するための対策について紹介します。

(1)市販の抗炎症薬を使用する

耐えがたい痛みを感じる場合は、薬局やドラッグストアで販売されている抗炎症薬の使用が効果的です。ただし、あくまでも一時的な対処法と考えてください。

パッケージ等に記載されている日数のあいだ使用しても症状が改善されない場合は、別の疾患の可能性もあります。自己診断でむやみに薬を長期使用することは避けて、はやめに専門医へ相談しましょう。

(2)医療機関を利用する

痛みは様々な疾患の初期症状でもあります。頭皮の疾患ではなく、ほかの病気の症状だったという可能性も否定できません。

医療機関を受診する際は、つむじがどのように痛むか(ズキズキ痛む、ピリピリ痛む、締め付けられるように痛む…など)、痛みが出始めたのはいつからか、痛む頻度や他に気になる症状はあるかどうかなど、症状をできる限り詳しく伝えましょう。

(3)原因を突き止めて解消する

どのようにつむじの痛みを解消するとしても、まずは痛みの原因をきちんと突き止めることが重要です。

痛みの原因に合わせた対処法をとらないと、効果が得られなかったり、さらに痛みが悪化してしまったりといった悪影響を及ぼす可能性があります。

セルフチェックでは探れる原因に限りがあるので、市販薬で効果を感じられなかった方は、はやめに医療機関へ相談しましょう

3.痛み以外にもチェックしたいAGAの初期症状

つむじの痛みが続くと、気になるのが男性型脱毛症(AGA)との関係です。先に結論を述べると、つむじの痛みそのものはAGAの症状ではありません。しかし、痛みの原因によってはAGAに影響を及ぼす可能性も否定できません。以下の気になる症状がないか確認してみて下さい。

(1)産毛や抜け毛が増加した

毛髪は毛周期(ヘアサイクル)の関係で1日あたり50~100本は抜けるといわれています。これは自然な新陳代謝の結果なので、心配することはありません。しかし、「これまでに比べて明らかに抜け毛が増加した」と感じる場合は、頭皮や毛髪に何らかの問題が起きている可能性があります。

(2)皮脂によって頭皮がベタつく

頭皮がベタつく理由のほとんどは皮脂の分泌量の増加です。皮脂が溜まると毛穴に詰まりやすくなり、頭皮環境の悪化を招きます。結果として、毛髪の成長が妨げられてしまい、抜け毛が増加しやすくなるのです。また、皮脂の増加そのものがAGAの直接的な原因とはなりませんが、すでに発症しているAGAの悪化を招く可能性があります。

(3)毛質が細く変わった

つむじは、もともと地肌が目立ちやすい部分です。

何らかの理由で毛質が柔らかく、細く変化(軟毛化)した場合は、さらに地肌が目立って見えます。このように毛質が以前より細く柔らかい「軟毛」に変化することは、AGAの特徴的な症状の一つです。

AGAは毛髪の成長期が短くなり、細く短い髪が増えることで薄毛が目立ち、進行していく病気です。髪の軟毛化はAGAの兆候と言えるので、気になる方は早めに医療機関へ相談しましょう。

4.つむじの痛みに関するご相談はウィル AGA クリニック

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、

全力でサポートしていくことをお約束します。

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

ドクター紹介 +

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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