つむじが2つ以上あるとハゲてしまう?専門家が詳しく解説!
「つむじが2つ以上あるとハゲやすい」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?2つ以上つむじのある方にとっては、気になる情報だと思います。インターネット上で検索しても、情報が正しいかわからずモヤモヤしてしまいがちです。
この記事では、専門家がつむじか2つ以上あるとハゲてしまうのか、薄毛とつむじに関係があるのかなど、詳しく解説します。つむじに関する噂を聞いて不安になっている方は、ぜひチェックして、正しい知識を知ってください。
目次
1. つむじとはなに?2つ以上できる原因とは
つむじと薄毛の関係を説明する前に、つむじの概要と2つ以上できる原因を解説します。
(1)つむじとは
つむじとは、頭頂部周辺の髪の毛がうずのようになっている部分です。つむじの数は人によって異なりますが、日本人でつむじが2つある人は約7%、2つ以上ある人は約3%といわれています。10人に1人が二つ以上つむじを持っています。まれにつむじがない人もいます。また、つむじの巻き方も個人差があり、右回りの人と左周りの人がいます。
なかには、頭頂部に右巻きのつむじと左向きのつむじが並んでいる「鳥居つむじ」と呼ばれるつむじを持っている人もいます。左右対称に髪の毛が流れて見えるのが、名前の由来です。鳥居つむじを持つ人は、非常に少ないといわれています。
つむじによって、髪の毛が伸びる方向や髪の流れが変わるため、つむじはヘアスタイルの印象を大きく左右します。髪の毛の片側だけがはねるのも、つむじによるものだといわれています。
(2)つむじが二つ以上できる原因
つむじが二つ以上できる原因は、実は確かなデータがなく、はっきりとはわかっていません。ただ、遺伝との関係があると考えられおり、両親や祖父母のつむじの数や巻き方が受け継がれている可能性があります。
2.つむじが2つ以上あるからといってハゲる原因にはならない
つむじの数と薄毛には相関関係はありません。「つむじが2つ以上あるとハゲやすい」というのは、科学的根拠のないただの噂です。つむじが複数個あるからといって、ハゲる可能性が高いわけではないので、ご安心ください。
では、なぜこのような誤解が生じるのでしょうか。
(1)つむじが多いと髪が薄く見えやすい
つむじは髪の毛がうず状になっているため、つむじ付近は他の部分と比べて、髪の毛が薄く見えやすい場所です。つむじが複数個あると、地肌が見える部分が多いため、同じ毛量でも薄毛に見えやすい傾向があります。
つまり、ハゲやすいのではなく、薄毛になるとより目立ちやすいといったイメージです。
(2)AGAがつむじ周辺に起こる
男性の薄毛の約8割はAGAによるものだといわれています。AGAは「つむじハゲ」とも呼ばれ、頭頂部や生え際から進行するため、つむじ周辺が薄毛になります。そのため、つむじの個数と薄毛に因果関係があるかのような印象を持たれやすいです。
しかし、AGAの原因は男性ホルモンや生活環境、遺伝なので、つむじの個数とはまったく関係がありません。AGAの原因について、詳しくご説明します。
・男性ホルモン
AGAは、男性ホルモンである「テストステロン」が酵素の一種である「5αリダクターゼ」と結びつき、「DHT(ジヒドロテストステロン)」と呼ばれる男性ホルモンに変化。DHTがレセプターと結合し、ヘアサイクルに影響を与え、髪の毛が充分成長しないまま、抜け落ちてしまうことにより発症します。
・遺伝
AGAの発症に深く関係する5αリダクターゼやレセプターの状態には、遺伝性があると考えられています。親が薄毛だからといって必ず子どもも薄毛になるわけではありませんが、AGAになりやすい体質が受け継がれている可能性があります。
・生活環境
栄養バランスが偏った食事により、血行が滞ると、髪の毛に必要な栄養が不足。スムーズに成長しなくなる可能性があります。
また、髪の毛に成長と深い関係のある「成長ホルモン」がもっとも多く分泌されるタイミングは、睡眠中です。睡眠不足や質の悪い睡眠により、成長ホルモンの分泌が少なくなると、髪の毛の成長にも影響します。
ストレスもAGAと関係します。ストレスが加わると、体内でストレスホルモンが分泌され、血管の収縮や自律神経の乱れなどが発生。身体の調子が崩れ、髪の毛の成長が妨げられる可能性があります。
3. 問題はつむじの数ではなくつむじの環境
つむじの数と薄毛に直接関係はありませんが、つむじの環境をチェックすることで、薄毛が進行している、あるいは進行する可能性が高いかどうかを確認できます。
薄毛には進行性のものも多いので、早めの対処が大切です。下記に当てはまる方は、ぜひチェックしてください。
(1)つむじのベタつき
つむじ周辺の頭皮がベタついている場合「脂漏性脱毛症」の可能性があります。最初はフケやかゆみ、赤い湿疹が出て、進行すると生え際や頭頂部の抜け毛が増えます。
AGAと同じく、つむじ周辺の髪の毛が薄くなりますが、脂漏性脱毛症の原因は、男性ホルモンではなく、脂過多になりそれをエサとする皮膚常在菌のマラセチアの増殖が原因いわれています。脂漏性脱毛症とAGAでは、原因と治療法が違います。(ホルモンバランス悪化→皮脂↑→マラセチア↑という理論もありますがややこしいので変更しました
マラセチアが原因の場合は、ステロイドや抗真菌薬で治療を行います。また、頭皮の状態によって、抗生物質やビタミン、尿素を配合したローションなどを使用するケースもあります。
頭皮のベタつきやかゆみ、フケ、湿疹がある。顔や背中、脇など皮脂腺の多い部位にも、ベタつきやかゆみ、湿疹がある場合は、脂漏性脱毛症の可能性が高いです。
(2)つむじを中心に薄毛が広がってきている
つむじを中心に薄毛が広がってきているなど、薄毛が進行している場合は、AGAの可能性があります。抜け毛の増加に加えて、下記2点に当てはまる方は、AGAの可能性が高いです。
・抜け毛の毛先が細い
抜け毛の毛先を見たときに、全体の太さが均一ではなく、根元から毛先にかけてだんだんと細くなっている場合は、AGAの可能性が高いです。また、全体的に細い場合も要注意です。首の上のあたりにある髪の毛はAGAの影響を受けにくいので、比べてみるとわかりやすいです。
・抜け毛の毛根が細い
正常な抜け毛の毛根は、マッチ棒の先のような丸みを帯びた形をしています。しかし、AGAを発症するとやせて丸みのない、細い毛根になります。髪の毛の太さと同様、首の上あたりの髪の毛と比べると差がわかりやすいです。
AGAであれば、専門クリニックで診察を受け、薄毛の進行を防ぐ「フィナステリド」や「デュタステリド」、発毛を促す「ミノキシジル」などAGA治療薬による、投薬治療をおこなうのが一般的です。
脂漏性脱毛とAGAの特徴は上記のとおりですが、脂漏性脱毛症とAGAを併発しているケースもあり、自己診断ではどちらか確定はできません。また、他の脱毛症の可能性もゼロではないでしょう。自己流のケアをしていて、正しい治療ができないままだと、薄毛が進行してしまう可能性があります。
つむじの数に関係なく、薄毛になる可能性は誰にでもあります。脂漏性脱毛であっても、AGAであっても、早めに対処することで進行を防ぎ、早期に髪の毛を回復できます。抜け毛が気になる方は、すぐに専門クリニックに相談するのをおすすめします。
4.つむじの環境が気になる人はウィル AGA クリニックへ
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。