皮脂の酸化は防止できる?脱毛症のリスクとの関係や予防法もあわせて解説
過剰に分泌された皮脂は、分解される際に遊離脂肪酸という刺激物を発生させます。この遊離脂肪酸は、肌の酸化を誘発するだけでなく、肌の老化や脂漏性皮膚炎といった炎症にもつながる厄介な成分。肌のトラブルに発展する前に、皮脂の酸化で生じるデメリットや、酸化させないための方法を理解しましょう。
目次
1.皮脂の酸化で生じるデメリットとは
皮脂の酸化で生じるデメリットは、大きく2つに分けられます。
ひとつは、皮脂の酸化に伴って肌の酸化も加速してしまうこと。もうひとつは、皮膚に炎症を起こしてしまうことです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)皮脂の酸化が肌の酸化を加速させる
肌を守るように分泌される皮脂ですが、分解時に発生する遊離脂肪酸という刺激物は皮膚へ強い刺激を与えてしまいます。さらに、遊離脂肪酸が酸化することで刺激が増加し、皮膚にダメージを残してしまうのです。
皮脂の分泌を抑えて、なるべく酸化を防ぐような生活習慣を心がけましょう。
(2)皮膚に炎症を起こす可能性も
遊離脂肪酸が酸化すると肌にダメージが残り、炎症を起こす可能性があります。肌が炎症を起こすと皮膚の組織が酸化しやすくなり、さらに炎症を起こしやすくなる、という負のループに陥ってしまうのです。
皮膚が酸化するとメラニンの活性が増えるので、シミが増加し、肌の老化を早めてしまうのです。
(3)酸化ストレスが生じてしまう
酸化ストレスとは、身体の酸化を後押しする活性酸素の産生が、酸化を防御する抗酸化防御機構を上回ってしまった状態です。
大気中の酸素は、外部から様々な刺激を受けて「活性酸素」という、通常の酸素よりも反応性の高い物質に変化します。活性酸素は細胞伝達物質や免疫機能としてもはたらきますが、産生されすぎると、身体の細胞が傷つけられたり、がんなどの病気を発症したりといった大きなデメリットにも発展します。
2.皮膚や皮脂の酸化を抑える方法とは?
皮膚や皮脂の酸化を抑えるためには、以下の2つが大切と言われています。ひとつは抗酸化物質であるビタミンの摂取、もうひとつは食生活や生活習慣の改善です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)抗酸化物質の摂取
皮膚の酸化を防ぐためには、抗酸化物質を身体の内外から取り入れることが大切です。代表的な例では、ビタミンCやビタミンE、カテキン類などが挙げられます。
じつは人体には酸化とのバランスを保つ、抗酸化防御機構と呼ばれる機能が備わっており、恒常性を保つうえで重要な役割を担っています。抗酸化防御機構を整えて、身体の酸化を防ぎましょう。
(2)食生活や生活習慣の改善
身体の酸化を抑えるためには、活性酸素と抗酸化防御機構とのバランスを保つ必要があります。しかし、酸化を促す要素は紫外線や放射線、大気汚染、過度な運動、タバコなど多岐にわたり、全てを断ち切るのは不可能でしょう。
酸化を防ぐというよりは、酸化に対抗する機能を高めるほうが大切です。バランスの取れた食事と適度な運動、睡眠をベースに、先述した抗酸化物質の摂取も忘れないようにしましょう。
なにより、顔や頭皮の酸化を防ぐのであれば、皮脂の過剰分泌を避けるためにも、毎日お風呂に入って清潔に保っておくことが大切です。
3.皮脂と薄毛の関係性とは?
皮脂と薄毛のあいだに直接的な関係は見られませんが、間接的に影響を与える可能性があります。どのような影響が考えられるのか、詳しく見ていきましょう。
(1)頭皮の皮脂が過剰になると脂漏性皮膚炎を発症する
頭皮に分泌される皮脂が多すぎると、雑菌が繁殖します。この雑菌が原因となって頭皮が炎症を起こすと、脂漏性皮膚炎に発展する可能性が高くなるのです。
脂漏性皮膚炎は頭皮に赤みやフケを生じさせます。また、健康な髪の毛が生えなくなったり、抜け毛が増えて薄毛になったりと、頭皮の環境を悪くしてしまうのです。AGAでなくとも薄毛や抜け毛といった症状が起こるかもしれません。頭皮や皮脂のケアは入念におこないましょう。
4.皮脂の過剰分泌や減少に関するご相談はウィル AGA クリニックへ
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、全力でサポートしていくことをお約束します。