ザガーロの効果は生え際にも出る? 優れた効果や正しい使用方法も解説
ザガーロはAGA(男性型脱毛症)に効果が認められている治療薬です。
AGAでは額の生え際や頭頂部から薄くなる症状が見られます。
ザガーロに配合されているデュタステリドは、信頼性の高い成分です。
しかし、必ず100%有効な成分ではありません。今回はザガーロについて、以下を中心に解説します。
・生え際にも効果が出るのか
・効果は優れているのか
・どのように服用するのか
有名なAGA治療薬プロペシアとザガーロでは、どちらの効果が優れているのかも解説します。
AGAの症状が気になる方は参考にしてください。
【Youtubeでも解説中!】
Dr.シュンの発毛チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=WM3-m8R2MYc
目次
1.ザガーロは生え際にも効果が期待できるのか
AGAでは以下の症状がよく見られます。
【AGAでよく見られる症状】
額の生え際から髪の毛が後退していきM字型になる
頭頂部から髪の毛が薄くなっていきO字型になる
AGAの症状が進むと額の生え際と頭頂部の薄毛が繋がって、U字型になることがあります。
デュタステリドを配合するザガーロは頭頂部はもちろんのこと、額の生え際にも効果が期待できる治療薬です。
ザガーロの効果が生え際にも期待できる理由
ザガーロが額の生え際にも頭頂部にも効果が期待できるのは、AGAの原因に直接働きかけるからです。
AGAは以下の流れで発症します。
【AGA発症までの流れ】
・男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼ2型(還元酵素)と結びつく
・脱毛作用を持つジヒドロテストステロン(DHT)が生成される
・DHTによりヘアサイクルの成長期が短くなる
・髪の毛が細く短く、やわらかくなる(軟毛化)
私たち人には以下の還元酵素があります。
【2つの還元酵素】
5αリダクターゼ1型 | 全身の毛乳頭細胞に存在 |
5αリダクターゼ2型 | 額の生え際や頭頂部の毛乳頭細胞に存在 |
AGAの原因となるのが、5αリダクターゼ2型です。
デュタステリドは、5αリダクターゼ1型と2型と両方阻害します。
2.生え際への優れた効果が期待できるザガーロ
日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版では、以下の成分を推奨度A(行うよう強く勧める)としています。
【推奨度Aの成分】
フィナステリド(内服)
ミノキシジル(外用)
デュタステリド(内服)
フィナステリド、ミノキシジル、デュタステリドは根拠のある信頼性の高い成分です。
ザガーロで期待できる効果はプロペシアより優れているのか
フィナステリド配合のAGA治療薬として有名なのがプロペシアです。
プロペシアとザガーロの効果には、以下の違いがあります。
【効果の違い】
プロペシア | 5αリダクターゼ2型のみを阻害 |
ザガーロ | 5αリダクターゼ1型と2型を阻害 |
5αリダクターゼ1型と2型の両方を阻害する関係上、ザガーロは優れた効果が期待されています。
フィナステリドとデュタステリドの効果についての報告をご覧ください。
【血清中のDHT】
フィナステリド | 血清中DHTを65%低下 |
デュタステリド | 血清中DHTを90%以上低下 |
脱毛作用のあるDHTの低下はデュタステリドのほうが優位です。
また、フィナステリドとデュタステリドでは半減期(血液中に溶け込んだ成分の濃度が半分になる期間)が異なります。
【半減期の差】
フィナステリド | 約3~4時間 |
デュタステリド | 約3~5週間 |
血液中に溶け込んだ成分の濃度は、デュタステリドのほうが長く保たれます。
半減期の長さもデュタステリドの優れた効果に繋がっていると考えられます。
参照:https://www.pmda.go.jp/drugs/2015/P20151001001/340278000_22700AMX01012_G100_1.pdf
参照:https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/249900AM1023_1_05/
参照:https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00051088
3.ザガーロの正しい使用方法で生え際の抜け毛を効果的に予防
ザガーロカプセルには0.1mgと0.5mgがあります。
通常は0.1mgを1日1回服用し、必要なときは0.5mgに用量を増やします。
カプセルは噛まずに水、またはぬるま湯で飲んでください。
服用するタイミングは、食前でも食後でもかまいません。
時間がバラバラだと服用を忘れる可能性があるため、時間を決めて服用するとよいです。
(1)ザガーロはいつから効果が出るのか
個人差があるものの、ザガーロの効果が出るまでの目安は3か月~6か月です。
1か月~2か月経って効果が出ないからといって、すぐに使用を中止しないほうがよいです。
また、使用を中止するとAGAの症状がはじまることがあります。
そのため、成分の効果が出た後も使用の継続が大切です。
ただし、気になる副作用が出たときはすぐにザガーロの使用を中止してください。
(2)ザガーロの副作用について
ザガーロには以下の副作用があります。
【国際臨床試験で見られたザガーロの副作用】
副作用 | 割合 |
---|---|
性欲の減少 | 3.3% |
勃起不全 | 5.4% |
射精障害 | 3.3% |
上記のように、性機能に関わる副作用が見られます。
また、妊娠中の女性、妊娠の可能性がある女性はザガーロを使用してはいけません。
男性胎児の生殖器の発育に悪影響が出る恐れがあります。
皮膚から成分が吸収されることがあるため、女性は割れたカプセルを触らないほうがよいです。
女性の他、小児や症状の重い肝臓障害がある方もザガーロを使用しないでください。
参照:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
(3)ザガーロで初期脱毛は起きるのか
ザガーロでは初期脱毛はありません。
初期脱毛で有名なミノキシジルでは休止期から成長期への誘導を行うので高頻度で発現しますが、ザガーロではDHTの減少作用がメインなのでほぼ起こらないと考えられます。
(4)ザガーロとミノキシジルの併用で相乗効果が期待できる
ミノキシジルには血管を拡張する効果があります。
血管拡張作用により頭皮の血流を改善し、発毛をうながします。
ザガーロとミノキシジルでは作用が異なるため、それぞれ併用できます。
ザガーロで乱れた成長期を正常化し、髪の毛が生えやすい状態へ、ミノキシジルで頭皮の血行を改善し、積極的な発毛をうながします。
ザガーロとミノキシジルを併用するときは医師に相談する
ミノキシジルにはかゆみや接触皮膚炎、毛包炎、顔面の多毛などの副作用が見られます。
併用するザガーロの副作用も考えないといけません。
服用を中止すれば、副作用が出ても消えていくことが多いです。
しかし、半減期の長いザガーロは副作用が消えるまで時間がかかります。
副作用の出方には個人差があるものの、医師の指示のもとでザガーロとミノキシジルを併用したほうが安心です。
(5)ザガーロはどこで入手できるのか
ザガーロカプセルは処方箋医薬品のため、入手するには医師による処方箋が必要です。
薬局やドラッグストアなどでは市販されていないため、ザガーロを入手したい方は取扱いの医療機関へ来院してください。
海外医薬品によっては個人輸入でも入手できるものの、偽物を掴まされる恐れがあります。
正規のザガーロを入手できる医療機関のほうが安心です。
医師による処方を受けておけば、成分の副作用が出てもすぐに医師によるアドバイスが受けられます。
ただし、ザガーロは薬価基準(医薬品の価格)が定められていません。
そのため、医療機関によって価格が異なります。
医療機関のホームページで価格を調べてから来院するとよいです。
4.生え際の抜け毛や薄毛に関するご相談はウィル AGA クリニックへ
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。