低出力レーザーの育毛効果とは?ベストな方法を選ぶコツも解説

公開日 / 2020.12.29 更新日 / 2024.08.14


「薄毛は気になるけど、育毛剤や薬は副作用が心配……」
そんな方におすすめなのが、低出力レーザーを使った育毛です。

最近ではクリニックでも、低出力レーザーを使った育毛メニューが増えてきています。
なぜ今、低出力レーザーによる育毛の人気が高まっているのでしょうか。

今回はその理由について、詳しく解説します。
低出力レーザーの特徴やメリット、育毛とその他の効果について気になる方はチェックしてください。

「本格的な薄毛治療も考えたい」
そんな方に役立つ情報も掲載しているので、ぜひ最後までご覧ください。

【Youtubeでも解説中!】
Dr.シュンの発毛チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=WM3-m8R2MYc

目次

1.育毛に使える低出力レーザーって何?


低出力レーザーは、「LLLT(Low Level Laser Therapy)」とも呼ばれる、比較的新しい育毛方法です。
アメリカを中心に人気が出て、日本でも徐々に利用者が増えてきました。

使われるレーザーの波長は、650nm前後。これは頭皮の奥まで届きやすく、かつ刺激を与えない波長の強さです。

(1)低出力レーザーの特徴

低出力レーザーの特徴は、以下の3つ。

・髪の毛の成長を促す
・副作用のリスクが低い
・AGAクリニックでも使われている

各特徴について、詳しくご説明します。

①髪の毛の成長を促す

髪の毛は細胞分裂を繰り返すことで、成長していきます。
一方、低出力レーザーは頭皮のミトコンドリアに作用し、細胞を活性化させます。
乾重樹Drの研究である、照射後の細胞からのRNAを抽出して増減量を調べた実験では、HGFとレプチンとVEGF-Aなどの濃度が上昇していることが判明しております。

つまり細胞を活性化させ、髪の毛の成長を促すのが、低出力レーザーの育毛方法なのです。

②副作用のリスクが低い

低出力レーザーに使われる光線は危険性が低く、皮膚に悪影響を及ぼさない出力以下となっています。
動物実験等でも、皮膚面にトラブルが起きないことは証明済みです。

③診療ガイドライン(2017)にも掲載

「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」には、推奨する薄毛治療の方法が掲載されています。
その2017年版にて、低出力レーザーも加わりました。

推奨ランクはA~Dあるうち、低出力レーザーは上から2つ目の「B」。
これは、薄毛(AGA)治療薬のアデノシン外用と同レベルです。

(2)低出力レーザーのメリット

低出力レーザーの主なメリットは、こちらです。

・痛みがほとんどない
・治療薬や育毛剤と併用できる
・男女問わずに利用できる

これから低出力レーザーを利用するかお悩みの方は、こちらも参考にしてください。

①痛みがない

低出力レーザーは痛みがなく、安全性の高い育毛方法です。
さらに育毛だけでなく、消炎や鎮痛目的でも使われています。

②治療薬や育毛剤と併用できる

頭皮に光を当てるだけで使える低出力レーザーは、治療薬や育毛剤と一緒に使っても構いません。
内服薬、外用薬問わず併用できる、安全な育毛方法です。

③男女問わず利用できる

育毛剤や治療薬の中には、男性しか使用できないものもあります(例:プロペシア)。
一方、低出力レーザーであれば、性別に関わらず使用可能です。

前述の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」でも、男女ともに推奨度Bの方法として記載されています。

(3)低出力レーザーがおすすめな人

以下に当てはまる方は、低出力レーザーによる育毛がおすすめです。

・薬や育毛剤の使用を避けたい方
・リーズナブルに育毛したい方
・女性・肌が弱い男性

該当する方は、低出力レーザーの使用を検討してみましょう。

①薬や育毛剤の使用を避けたい方

低出力レーザーは薬や育毛剤と違い、直接肌に塗ったり服用したりはしません。
「薬や育毛剤は副作用が怖くて、ちょっと避けたい……」

そんな方は、低出力レーザーから試してみるのもおすすめです。

②リーズナブルに育毛したい方

低出力レーザーの中には、機器を購入して自宅で使用できるものもあります。
このタイプは一度購入してしまえば複数回使えるので、結果的に消耗品の育毛剤より安く済む場合も。

購入はオンラインショップ、クリニックから可能です。
気になる方はネット検索してみましょう。

③女性・肌が弱い男性

副作用がなく、安全性が高い低出力レーザー。
そのため、肌が荒れやすい女性や敏感肌の男性にもおすすめです。

また、消炎効果も期待できるため、頭皮トラブルにお悩みの方にもピッタリ。
ただし肌トラブルが起きやすい方は、使用前に一度クリニックへ相談することをおすすめします。

2.低出力レーザーの育毛・その他の効果とは?


育毛・薄毛治療で使われる低出力レーザーは、頭皮の環境改善にも役立つといわれています。
その理由について、説明していきましょう。

(1)育毛・発毛効果

育毛は、生えている髪の毛を健康にすることです。
一方、発毛は抜けてしまった毛を生やすことを指します。

では、低出力レーザーがどのように育毛・発毛を促すのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

①髪の毛の新陳代謝を促進する

髪の毛が伸びるためには、新陳代謝を行う必要があります。
抜け毛の増加や、髪が生えなくなるのは新陳代謝が上手く行かないから。

その原因は、細胞の老化です。
老化した細胞は細胞分裂が遅くなり、新陳代謝が滞ります。

そこで役立つのが、低出力レーザーの細胞を活性化させる作用。
頭皮の細胞を活性化させ、細胞分裂をしやすい状態に導き、育毛・発毛を促すのです。

②ヘアサイクルを整える

低出力レーザーには新陳代謝を促すと同時に、ヘアサイクルを整える効果も期待できます。
ヘアサイクルとは、髪の毛が成長するまでを以下の3つに分けたもの。

・成長期
・休止期
・退行期

成長期は髪の毛が生えたり伸びたりする期間。
以外の期間は、髪の成長が止まり、抜け毛などが起こります。

抜け毛の増加や薄毛は、成長期の期間が短いのが要因のひとつ。
そのため、低出力レーザーでヘアサイクルを整えれば、育毛・薄毛改善に繋がるのです。

③髪の毛を健康に近づける

健康的な髪の毛とは、つまり十分な太さと弾力がある状態です。
低出力レーザーなら、そうした健康的な髪の毛に近づける効果が期待できます。

(2)体調面の改善

頭皮に照射する低出力レーザーは、育毛だけでなく体調面の改善効果も期待できます。

①頭皮の血行促進による改善

低出力レーザーは頭皮の奥にある毛包を刺激し、血行を促進するといわれています。
血行が促進されると、血流がアップ。

血流がアップすると、体の隅々まで血液とともに栄養素が行き届くようになります。
その結果、育毛や冷え性の改善効果が期待できるのです。

②肩こり・首こりの解消

肩こりや首こりが、頭皮の血行不良から起きていることは少なくありません。
低出力レーザーで頭皮の血行促進ができれば、こうした「こり」の症状が軽減する可能性があります。

③顔のたるみの改善

血行不良で頭皮が硬くなると、顔にたるみやシワが出やすくなります。
こうした症状も、低出力レーザーによる血行促進で改善効果が期待できますよ。

3.低出力レーザー以外の育毛方法と比較


ここからは低出力レーザーと比較した、他の育毛方法とのメリット・デメリットを見ていきましょう。

(1)育毛剤と低出力レーザーを比較

まずは、市販品も多い育毛剤との比較です。

①育毛剤の特徴

育毛剤には、頭皮環境の改善や髪の毛を健康に保つ成分が配合されています。
医薬品ではないので、医師の処方がなくても使用できます。

②育毛剤のメリット

ドラッグストアや通販など、手に入れやすいのがメリット。
低出力レーザーと同じく、薬に比べ副作用の危険性が少ないのも大きな特長です。

③育毛剤のデメリット

治療薬や低出力レーザーとは違い、発毛の効果はほとんど期待できません。
あくまで生えている髪の毛を健康にするためのものであり、新たに生やすための方法としては不適切です。

(2)治療薬と低出力レーザーを比較

クリニックで処方される治療薬と、低出力レーザーを比較していきます。

①治療薬の特徴

「プロペシア」「ミノキシジル」など、さまざまな種類があります。
症状や性別に合わせて使えば、育毛や薄毛治療の効果が期待できます。

②治療薬のメリット

治療薬の種類によっては、低出力レーザーよりも高い治療効果が期待できます。
その一つが、「ミノキシジル外用」です。

「ミノキシジル外用」は、クリニックもしくはドラッグストアで購入できます。

③治療薬のデメリット

最大のデメリットは、副作用の危険性があることです。
ほとんど副作用の心配がない低出力レーザーや育毛剤と比べると、使用には注意が必要となります。

(3)増毛と低出力レーザーを比較

最後に、増毛と低出力レーザーのメリット・デメリットを比較してみましょう。

①増毛の特徴

増毛には、いくつか方法があります。

・結毛式:自毛に人工毛を結び、ボリュームを出す
・接着式:人工毛を付けたシートを、頭皮に貼る
・編み込み式:髪の根元に、特殊な糸を使って人工毛を結ぶ
・その他:ピンで留める、カツラを被るなど

それぞれにメリット・デメリットがありますが、ここでは共通のポイントをまとめています。

②増毛のメリット

施術後すぐに育毛(増毛)の効果が得られるため、「急いで髪を増やしたい」という時に役立ちます。濡れても問題ないため、人工毛を付けたままスポーツやシャンプーも可能です。

③増毛のデメリット

最大のデメリットは、メンテナンスが必要なこと。
ほとんどの場合、1ヶ月ほどで人工毛の寿命がくるため、その度に着け直さなくてはなりません。

低出力レーザーは、市販のものだと充電式が一般的。
繰り返し使えるため、コスパ面では低出力レーザーに軍配が上がります。

4.AGAに関するご相談はウィル AGA クリニック

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

ドクター紹介 +

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

ドクター紹介 +

関連記事

RELATED

ウィルAGAクリニック一覧

CLINIC

AGA・薄毛治療のお問い合わせ

CONTACT
「初診専用窓口」 初診の方はこちらからお問い合わせください。