注意したい抜け毛は毛根に特徴がある!髪の毛の状態を毛根でチェックする方法

公開日 / 2021.10.15 更新日 / 2024.08.14

抜け毛が増えると、薄毛や脱毛になるのではと不安を覚える方も多いでしょう。抜け毛の本数を把握するのは困難であり、髪の毛や頭皮の状態が健康でも髪の毛は抜けるため、問題がある抜け毛なのかどうか判断できない方も多いのではないでしょうか。

注意したい抜け毛かどうかは、毛根を確認することである程度判断できます。

そこで、注意したい抜け毛の毛根とはどのような状態か、毛根のチェック方法について見ていきましょう。

抜け毛のメカニズムとは

​抜け毛そのものは、髪の毛が生え変わる「ヘアサイクル」の過程で起こります。髪の毛が生え変わるサイクルが正常な状態の場合は、髪の毛が生えてから2~6年ほどで髪の毛が成長し、毛包が小さくなり、髪の毛の成長が止まると2~3週間の退行期に入ります。後退期のあと、3~4ヶ月休止期があり、新しい髪の毛が生えることによって古くなった髪の毛が自然に抜けるという仕組みです。

古くなった髪の毛は1日50~100本ほどが抜けるため、100本程度髪の毛が抜けるだけであれば問題はありません。

しかし、抜け毛が増えた場合、ヘアサイクルのなかで異常が起こっている可能性が高いでしょう。例えば、AGAになった場合、成長期が短縮されるため髪の毛が細くなって抜け毛が増えることがあるのです。

さらに、毛包は成長期に成長しないとそのまま後退期・休止期に入るため、毛包が小さくなります。ヘアサイクルが乱れて、髪の毛が生えなくなることがあるでしょう。AGAの原因は、遺伝で薄毛になるほか、複数の原因が重なって進行することも多いです。

抜け毛の本数が増える原因

抜け毛が増える原因は様々ですが、生活習慣の悪化が原因になっているケースが多いです。そこで、抜け毛が増える主な原因について3つ紹介します。

スタイリング剤やシャンプーを変えた

スタイリング剤やシャンプーは、頭皮に直接使用するものであり、影響を受けやすいことが特徴です。洗浄力が強いシャンプーを使ったり、スタイリング剤の成分が頭皮に合わなかったりすると刺激になり、頭皮環境が悪化します。

さらに、忙しかったり、面倒だったりという理由で、シャワーを浴びた後に髪の毛が濡れたまま放置していると、頭皮や髪の毛に悪影響を及ぼすでしょう。水分が含まれた状態の髪の毛は傷みやすく、濡れた頭皮には細菌が繁殖しやすいためです。濡れた髪の毛の状態で寝るといったことは止めましょう。

生活習慣の乱れ

仕事が忙しくなったり家族が増えたりと、様々な理由で生活環境が変化すると、頭皮にも影響を及ぼすことはあります。忙しいため食事を摂らなかったり、栄養バランスが偏った食事をしたりすると、髪の毛に栄養素が届かず抜け毛が増えることがあるのです。

さらに、休みを取れていなかったり睡眠時間が短かったり、仕事の精神的なストレスが溜まったりすると血流が悪くなるため、同じく頭皮に栄養が届きません。

また、重い負荷がかかる運動をすると、頭皮や髪の毛に悪影響を及ぼすでしょう。

過度なダイエット

ほとんど食事を摂らない、カロリーだけではなく栄養価も低い食事を摂っているなど、過度なダイエットも抜け毛の原因のひとつです。また、過度なダイエットは精神的にも肉体的にもストレスがかかり、血流が悪くなるため抜け毛が増える可能性があります。

抜け毛の原因を判断することが重要

健康に育つはずの髪の毛が抜けたり、抜け毛が増えたりする場合、血流不良や栄養不足の可能性が高いです。抜け毛が増えたと感じる場合に重要なことは、原因を明確にすることです。

例えば、仕事が忙しいときでも栄養バランスが整った食事を意識したり、短い時間でもリラックスできる時間を設けたりするなど、生活環境を改善しましょう。生活のなかに抜け毛が増える原因が見つからない場合には、専門クリニックで相談してみるのもおすすめです。

注意すべき抜け毛の特徴は毛根で確認しよう

AGAになった状態と健康な状態では、ヘアサイクルが異なり、AGAの場合は抜けた髪の毛に特徴があります。抜け毛をしっかり観察することで、頭皮や髪の毛の健康状態を確認できるでしょう。

抜け毛の毛根から髪の毛の健康をチェックしよう

問題ない抜け毛

健康な髪の毛は長く太く、ハリがあり、毛根が膨らんでおり先が白いことが特徴です。後退期から休止期に移行し、毛細胞の働きが停止することにより、黒い髪の色素が毛根に届かなくなるため、毛根の先が白くなっているのです。毛球が十分に成長していれば、毛根が丸く白くなっているでしょう。

AGAの可能性がある抜け毛

AGAになっている場合の抜け毛は、短く細く、ハリがないことが特徴です。毛根は先端が小さい、もしくは毛根がない状態や、先端が白いことが特徴です。

AGAは、成長期の期間が短くなるため、髪の毛が短く細くなり、ハリもなくなります。さらに、毛根が小さくなり、「毛根がない」と感じることもあるでしょう。

成長期から退行期、休止期とヘアサイクルを得て抜けた正常な抜け毛は、髪の毛が細く短くても、毛根が白いです。

円形脱毛症の可能性がある抜け毛

円形脱毛症になった場合の抜け毛は、短く細かったり、毛根の先が白かったりすることが特徴です。円形脱毛症は、髪の毛が成長期の途中で脱毛するため、毛根の先端が細くなります。

さらに、退行期から休止期を経ずに抜けるため、毛根が黒いことが一般的です。

異常な抜け毛の特徴

髪の毛が短く細く、毛根がないように見える、もしくは極めて小さい、先細りしているという場合には注意が必要です。また、毛根が黒かったとしても、髪の毛自体が短く細い場合には脱毛症になっている可能性があるため注意しましょう。

さらに、毛根がべたついていたり、毛根に白い塊がついていたりする場合は、頭皮環境が悪化している可能性があります。

抜け毛がAGAの可能性がある場合は要注意

​髪の毛は、成長期と休止期など、ヘアサイクルに沿って抜け、再度生えるという工程を繰り返していることが特徴です。成長期は新しい髪の毛が成長する時期であり、2年~6年の期間があります。退行期は、髪の毛の成長が止まる期間で2~3週間、休止期は髪の毛が成長しない期間であり、3~4ヶ月程度です。

AGAは、男性ホルモンの一種ジヒドロテストステロンが原因で起こる抜け毛であり、ヘアサイクルが乱れて成長期が短縮されます。髪の毛が成長をせずに抜けてしまうため、徐々に薄毛が目立つようになることが特徴です。

注意点は、AGAは進行をする脱毛症であるということです。ヘアサイクルが乱れている場合は、正常な状態に戻す必要があり、継続して長期間治療をしなければなりません。

抜け毛を予防するための工夫をしても抜け毛が目立つ、枕に大量の抜け毛がついている、排水溝が詰まっているという場合には、AGAになっている可能性を考えたほうが良いでしょう。

抜け毛の毛根に異常があるならクリニックを受診しよう

抜け毛には、自然に抜ける髪の毛と、AGAや円形脱毛症など本来抜けるはずではなかった髪の毛が抜ける異常脱毛の2つに分けられます。

異常脱毛については様々な原因が考えられるため、まずは自分の生活習慣をチェックし、抜け毛につながる原因がないかを明確にすることから始めましょう。原因がわかったら、食生活の改善やヘアケアの方法など、すぐに行える対策から実践します。生活習慣は、毎日の積み重ねです。頭皮や髪の毛など頭皮環境を良好にすることにもつながるため、規則正しい生活を継続する必要があります。

​しかし、生活習慣を改善しても抜け毛が減らない、反対に抜け毛が増えている、髪の毛が薄くなってきたという場合は注意しなければなりません。AGAだった場合、症状は進行するため、早めの対処が重要です。抜け毛が増えた、抜け毛が進行しているという場合には、専門クリニックを受診しましょう。

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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