抜け毛の毛根から髪の毛の健康をチェックしよう

公開日 / 2020.12.02 更新日 / 2024.08.14


抜け毛が増えてくると、このまま薄毛、脱毛の心配が頭に浮かぶと思います。
抜け毛の本数を数えて心配する場合もありますが、抜け毛の本数を数えるのは難しく、また、健康な髪の毛でもある程度の量は抜けるので、異常な抜け毛なのかどうか、判断に困ることも多いです。

そのような場合、抜け毛の髪の毛、毛根の状態をチェックすることで、髪の毛の健康を確認できます。
今回は、男性型脱毛症(AGA)の場合を中心に、抜け毛の髪の毛と毛根の状態で髪の毛の健康をチェックする方法と、健康な髪の毛のためにできる対策について解説します。

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1.抜け毛が起こるメカニズム

(1)正常な抜け毛

髪の毛には、生え始めてから成長期、退行期、休止期を経て、抜け落ちていくという一連のヘアサイクルがあります。

そして、抜け落ちた毛根から新たな髪の毛が産まれ、2~6年をかけてヘアサイクルが繰り返されます。
それぞれの周期について解説します。

①成長期

成長期は、髪の毛をつくる毛母細胞が活発に働き髪の毛が太く長く成長する時期です。
人の頭髪の約80%以上がこの成長期の段階にあります。約2~6年、成長期が続きます。

②退行期

退行期には毛母細胞の分裂が止まり、休止期に向かっていきます。
頭髪の全体の約1%程度が退行期に当たります。

③休止期

髪の成長が終わり新たな髪が伸びてくると、同時に成長が終わった髪は抜け落ちていきます。頭髪の全体の1割が休止期に当たります。
このようなヘアサイクルの周期があるため、正常なヘアサイクルの場合でも1日約50~100本程度は自然に抜け落ちると言われています。正常なヘアサイクルで抜け落ちているのであれば、問題はありません。

(2)異常な抜け毛

男性型脱毛症(AGA)の場合、成長期が短くなり、十分に毛髪が成長しないまま退行期⇒休止期へと移行し、休止期にとどまる毛根が多くなります。
そのため、AGAによる抜け毛は、「細く短く(軟毛化)、毛根が小さい」ことが特徴です。

2.毛根で髪の毛の健康をチェックしよう


前項のように、健康な髪の毛とAGAの髪の毛ではヘアサイクルが違ってきて、AGAの髪の毛には特徴があります。
そのため抜け毛をよく見ることで、髪の毛の健康をチェックできます。

(1)健康な抜け毛

・髪の毛:太く長い、ハリがある
・毛根:膨らんでいて、先端が白く丸い退行期から休止期に変わり、毛母細胞の働きが止まります。

それに伴い黒髪色素の供給が止まるため、毛根の先端だけが白くなります。
毛球が正常に成長していると、毛根がこんもり丸くなります。

(2)異常な抜け毛 ~AGAの場合~

・髪の毛:細く短い、ハリがない
・毛根:先端が小さい、もしくは、毛根がない
先端が白い

AGAの場合は、成長期が短縮されるため、髪は細く短く、ハリがなくなり、毛根は小さくなります。
毛根がないように見える場合もあります。

ただし、「成長期⇒退行期⇒休止期」の段階を経て抜けている場合、毛根の先端の色は白色です。

(3)異常な抜け毛 ~円形脱毛症の場合~

・髪の毛:細く短い場合がある
・毛根:先端が先細りしている
先端が白い

円形脱毛症の場合は、成長期の途中で急に髪の形成がストップして脱毛するので、毛根は先端が先細りします。
また、「退行期⇒休止期」の段階を経ていないため、毛根は黒色になります。

(4)異常な抜け毛 チェックポイント

抜け毛に以下のような変化がある場合は注意する必要があります。

・髪の毛が細く短い、ハリがない。
・毛根が小さい、毛根がない
・毛根が先細りしている
・毛根が黒い
・毛根の周りに白いかたまりがベタついている場合

3.健康な毛根のためにできる対策

(1)生活の見直しポイント

健康な毛根を保つためにできる、生活の見直しポイントについてご紹介します。

①食生活を見直そう

髪の毛の栄養は、主に食事から摂る栄養によります。
そのため、どのような食事を摂るかは健康な髪の毛を維持するためにとても大切です。

ダイエットによって食べる回数や量が極端に減っていないか、ファストフードやインスタント食品ばかり食べていないか、確認しましょう。
また、バランスの取れた食事を心がけましょう。

特に、髪の毛の成長に関わる栄養素としては、タンパク質、ミネラル(亜鉛など)、ビタミン(ビタミンB2、ビタミンB6など)があります。
髪の毛はほとんどが、ケラチンというタンパク質から形成されています。

また亜鉛はケラチンを合成する役割を担います。
その他にもビタミンB群は髪の毛を作り出すのに欠かせない成分です。

それぞれの成分の具体的な食材をご紹介します。
・たんぱく質:もも肉、マグロ、ゆで卵など
・亜鉛:牡蠣、ビーフジャッキー、ゆで卵など
・ビタミンB2:白鮭、わかめ、アーモンドなど
・ビタミンB6:アジ、いわしなど

出典:文部科学省 日本食品標準成分表

②生活習慣を見直そう

毎日の生活習慣を見直してみましょう。
睡眠不足は、髪の毛を育む成長ホルモンが足りなくなるため、睡眠をしっかり取るよう心がけましょう。

ストレスを溜めすぎないよう注意しましょう。
ストレスがあると頭皮の血流が悪化し、毛根へ十分な栄養が行き渡らなくなります。

また成長ホルモンの分泌を調節する自律神経の乱れも引き起こします。
自分なりのストレス解消方法を見つけてみましょう。

また、軽い運動は頭皮の血流改善になり、またストレス解消にもなるためお勧めします。

③ヘアケアを見直そう

毎日無意識に行っているヘアケアが頭皮環境を悪化させている場合があります。
そのため、ヘアケアを見直してみましょう。

例えば、頭皮を洗いすぎてしまっていたり、逆に、頭皮を十分洗えていなかったりすると頭皮環境の悪化につながります。

また、シャンプーのすすぎ不足や、洗髪後に髪の毛を濡れたまま放置することも裂けましょう。
洗髪は1日1回が目安です。

頭皮まで洗いますが、ごしごしし過ぎずやさしく洗い、洗髪後はドライヤーなどでしっかり乾かしましょう。

④頭皮マッサージをとりいれよう

頭皮マッサージには、硬くなった頭皮をほぐして血流を促進する効果、リラックス効果、頭皮環境を改善する効果など様々な効果があります。

髪の生え際から前頭部、こめかみから側頭部、頭頂部から後頭部と、順番に指の腹を使ってまんべんなくマッサージしていきましょう。

洗髪やヘアケアの際に行うと持続的に続けやすいです。
力を入れすぎると頭皮を傷つけることがありますので、気持ちいいと感じる程度で行ってみましょう。

(2)抜け毛の異常を感じたら病院を受診しましょう

抜け毛が増えて抜け毛が「異常な抜け毛」である場合は、AGAもしくは円形脱毛症などの可能性も考えられます。
ひとりで悩まず、病院で相談することをお勧めします。

4.薄毛、異常な抜け毛に関するご相談はウィル AGA クリニックへ

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。

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5.まとめ

今回は髪の毛の異常のチェック方法として、抜け毛の髪の毛、毛根をチェックする方法をご紹介しました。

また健康な髪の毛のための日常生活の見直しポイントについても解説しました。
日常の中で簡単にチェックできる方法ですので、ぜひ参考になさってください。

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

ドクター紹介 +

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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