2021/04/30
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/ コラム /
2020/11/05
この記事の監修者
日本人男性の3人に1人は気になっているという薄毛の問題。それだけAGA(男性型脱毛症)は身近な問題といえます。
今は大丈夫と思っている男性でも、自分の将来像が気になるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、男性の薄毛が起きる原因を紹介します。髪の毛と薄毛のメカニズムはとても複雑で、すべてが解明されているわけではありませんが、AGA研究によってかなりの程度までわかってきました。
自宅で簡単にできる薄毛対策も合わせてご紹介します。
このページの目次
男性の薄毛(AGA)は単純に言うと「髪の毛の成長周期(ヘアサイクル)が乱れることにより、髪が十分に成長しないまま抜けてしまう」という症状を言います。
ヘアサイクルはおおまかに、「成長期→退行期→休止期」の3つの時期で構成されています。
「成長期」とはその名の通り、髪が太く長く成長を続けていく時期です。
健康な人の頭髪の85~90%は、この成長期にあるといわれ、健康な男性でおおよそ2~6年の長さになります。
成長期が終わると、「退行期」に入ります。
毛の根本にある「毛球」が小さくなり、抜けかわりに向けた準備が行われる時期です。
この時期はおおむね2週間前後と言われています。
そして毛球が完全に退化すると、「休止期」に入ります。
次に生えてきた髪の毛と入れ替わるようにして髪が抜け、新しく成長をはじめていく時期です。
これにはおよそ3~4か月かかることになります。
ヘアサイクルはこの「成長期→退行期→休止期…成長期…」を繰り返していく形になります。
AGAを発症すると、2~6年あった髪の成長期が、わずか3か月ほどまで短くなってしまいます。
先ほど説明したとおり、休止期が終わり、抜けた髪の毛が新たに生えてくるまでには3~4か月かかります。
結果として、正常時よりも抜けている状態の髪が多くなってしまいます。
さらに、生えている毛も細く・短いものが大半となるため、髪の生えている場所も地肌が目立つようになります。
これが薄毛と呼ばれる状態です。
さらに髪を生やす「毛包」と呼ばれる器官も、抜け代わりごとに機能が落ち、やがて髪が生えなくなってしまいます。
抜け代わりのスピードをはやめるAGAは、放置しておくとどんどん進行していくことになります。
ヘアサイクルの乱れはなぜ起きるのでしょうか。主な原因は「血行の悪化」「脂漏」「頭皮のトラブル」「男性ホルモン」「生活習慣」「遺伝」の6つとされています。1つずつ確認していきます。
髪の毛の成長は、毛乳頭と呼ばれる細胞が分裂を繰り返すことによって起こります。
そして細胞分裂のためには、毛細血管からの酸素と栄養の供給が必要となります。
しかし、頭皮の血行が悪化すると栄養が十分に行き渡らず、結果として髪の成長を遅らせてしまいます。
皮膚には皮脂という脂(あぶら)が存在します。皮脂は、適量であれば体を守るバリアになりますが、過剰に出てくると汚れになります。
この皮脂が過剰な状態を「脂漏(しろう)」といいます。
この脂漏によって皮膚が炎症を起こしてしまうことも、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。
脂漏とは別の理由で起きる頭皮のトラブルもヘアサイクルの乱れの原因になります。
髪を洗う際に頭皮に爪を立てることで傷がつく例、整髪料のつけすぎによる炎症、日焼けなどが原因として挙げられます。
男性ホルモンは、男性が多く持っているいくつかのホルモンの総称で、その一部がヘアサイクルに悪影響を及ぼすことがわかっています。
特に、テストステロンが変化して生成される「ジヒドロテストステロン(DHT)」という男性ホルモンが、
髪の毛の細胞分裂を抑制することが分かっています。
AGAの治療薬の一部は、このジヒドロテストステロンの生成を抑える効果を持っています。
生活習慣も薄毛の要因のひとつです。
たとえば、
などがあります。
「薄毛は遺伝する」という言葉を聞いたことがあると思います。
実際に、AGAの主因となる「ジヒドロテストステロン(DHT)」が遺伝と関係することがわかっています。
ジヒドロテストステロン(DHT)は、男性ホルモンの「①テストステロン」に、「②5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素が作用することによって作られます。
こうして生み出されたジヒドロテストステロン(DHT)を、毛乳頭細胞内の「③受容体(アンドロゲンレセプター)」が受け取ることで、髪の成長が抑制されます。
この中で、
「①テストステロン」の量
「②5αリダクターゼ」の活性度(作用の強さ)
「③受容体(アンドロゲンレセプター)」の感受性(受け取りやすさ)
は遺伝に影響されます。
一方、たとえ先天的にAGAになりやすい人であっても、
普段のケアや生活習慣の改善など、発症しづらい環境を整えることはできます。
またAGA治療薬の一部は「②5αリダクターゼ」の活性度を抑える作用を持っており、AGAの進行を遅らせることが可能です。
必ずしも「薄毛の家系だから、あきらめるしかない」というわけではありません。
本格的な薄毛治療はAGA治療専門クリニックで行うことになりますが、予防的な対策であれば自宅でできるメニューがあります。
自宅で行う薄毛対策のコツは、先ほど紹介したヘアサイクルの乱れの6つの原因を排除することです。
自宅でできる対策を以下5つ、かんたんにご紹介します。
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。