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/ コラム /
2021/03/21
この記事の監修者
頭皮のニキビの原因と円形脱毛症の原因をまとめた上で、頭皮ニキビと円形脱毛症の関連性は低く、頭皮ニキビから円形脱毛症になることはないことを解説しました。また、共通の発症のきっかけとして精神的・肉体的ストレスを挙げてその対策を解説しました。
頭皮にニキビができると、「ニキビが進んではげてしまうのではないか」という心配が頭をよぎることがあります。今回は頭皮ニキビと円形脱毛症は関係するかどうかについて、それぞれの原因をもとに解説します。円形脱毛症についてはセルフチェックできる10項目をご紹介します。
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頭皮のニキビの原因は頭皮以外にできるニキビと同様、主に以下の3つです。
毛根には構造上、皮脂を分泌する皮脂腺が隣接しています。そのため、毛根の多い頭皮には他の部位と比べて皮脂腺も多くあります。食事の乱れ、疲れ、ストレスなどでホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌量が増加してニキビができやすくなります。
皮膚の細胞は一定周期で生まれ変わるターンオーバーを繰り返しています。古くなった皮膚は垢となって剥がれ落ちます。食事の乱れ、睡眠不足.ストレス、間違ったヘアケアなどで皮膚のターンオーバーが乱れると垢となって剥がれ落ちるべき細胞がとどまって分厚くなり、毛穴の出口をふさいでしまいます。
皮脂の分泌量が増えて毛穴も詰まった状態になると毛穴の中で常在菌が増殖しやすくなります。増殖した常在菌はニキビの炎症を引き起こします。
円形脱毛症は頭皮に円形や楕円形の脱毛斑が突然できる脱毛症です。脱毛斑が1個から数個程度のものから、頭部全体に脱毛広がり、眉毛、まつ毛、体毛まで脱毛するものまであります。
円形脱毛症は毛根を自身の免疫細胞が攻撃してしまう「自己免疫性疾患」と考えられています。原因として言われているものを次にあげます。
円形脱毛症には遺伝性があります。円形脱毛症に遺伝性があることは多くの論文で報告されています。欧米の調査では1親等内で円形脱毛症の人がいた場合、発症する確率はそうでない場合より10倍高くなると言われています。
疲労や感染症など肉体的、精神的ストレスがきっかけになることがあると言われています。ただし、実際には明らかなきっかけなく発症することもよくあります。
アトピー性皮膚炎との合併率が高いと言われています。また、他の自己免疫性疾患(橋本病、尋常性白斑、SLE、関節リウマチ、1型糖尿病など)との合併することもあると言われています。
円形脱毛症かも…と思う場合、まずは下の10項目でセルフチェックしましょう。半数以上に当てはまる場合は円形脱毛症の可能性が高くなります。
上記のように、頭皮ニキビと円形脱毛症は原因が異なるため、頭皮ニキビから円形脱毛症に進行する心配はありません。
頭皮ニキビから円形脱毛症に進行する心配はありませんが、共通する発症のきっかけとしては精神的、肉体的ストレスがあります。予防策として、ストレスをためない生活を心がけましょう。
次に注意点について解説します。
円形脱毛症の治療としてステロイドの塗り薬、飲み薬が用いられることがあります。その副作用としてニキビができることがあります(「ステロイドざ瘡」といいます)。そのため、円形脱毛症の治療中に二次的に頭皮ニキビができることはあります。
ステロイドざ瘡ができた場合はステロイドのランクを弱いものにする、塗る回数を減らすなどで対処することができます。治療を受けている病院でご相談することをおすすめします。
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