ヘアサイクル(毛周期)とAGAの関係とは?髪の毛が生え変わる仕組みを徹底解説!
ヘアサイクルとは髪の毛が生え変わる周期をいいます。ヘアサイクルが乱れると、細く短い髪の毛が生えるため、抜けやすく薄毛へとつながっていくのです。
ヘアサイクルとAGAは深く関係しているため、ここではヘアサイクルが乱れる原因や改善方法を解説します。薄毛が気になっている方は、ヘアサイクルが乱れているかもしれません。改善方法を実践してAGAを予防しましょう。
目次
ヘアサイクル(毛周期)とは?
ヘアサイクル(毛周期)とは「髪の毛が生える⇒成長する⇒抜け落ちる⇒新たに生える」の一連の流れを指します。
髪の毛の寿命は、およそ2~6 年といわれており、ヘアサイクル(毛周期)のうちのほとんどは髪の毛が成長する時期であり、髪の毛が伸び続けるのです。
髪の毛1本1本のヘアサイクル(毛周期)が異なるため、一度に大量の髪の毛が抜け落ちることはなく、毎日少しずつ抜け落ちていきます。
ヘアサイクル(毛周期)が乱れると、髪の毛が成長する時期が短くなり抜けやすくなると薄毛になるのです。
ヘアサイクル(毛周期)は5つの段階に分けられます。それぞれの段階について、詳しく解説します。
参考
・髪の成長|花王
髪の毛が生え変わるメカニズム
髪の毛が生え変わるメカニズムは、次の5つの段階に分かれています。
- 髪の毛の元が作られる成長期(早期)
- 髪の毛の根の働きが活発になる成長期(中期)
- 髪の毛の太さや長さが最大になる成長期(後期)
- 髪の毛の成長を止め、毛根を閉じる退行期
- 新たな髪の毛を作る準備を始め、古い髪の毛は抜け落ちる休止期
毛髪全体の85~90%は成長期、9~14%は休止期、1~3%前後が退行期に該当するといわれています。
それぞれについて、詳しく解説します。
参考
・男性型脱毛症と育毛有効成分|横山 大三郎
・髪の基礎知識 vol.2 ヘアサイクル|日華化学株式会社
髪の毛が生え変わるメカニズム①:成長期(早期)
成長期の初期は、毛包の細胞が活発に分裂し、髪の毛の根元部分が作られ始めます。
また、古い髪の毛を押し出し、新しい髪の毛を生えやすくする時期でもあります。
髪の毛が生え変わるメカニズム②:成長期(中期)
成長期の中期では、毛包の働きが更に活発化し、髪の毛は太くなり、強くなります。
髪の毛は長く伸びていきます。
髪の毛が生え変わるメカニズム③:成長期(後期)
成長期の後期は、最終段階に入っており、髪の毛の長さや太さが最大になり、維持されるようになります。
この時期の髪の毛は、ヘアサイクルのなかで最も髪の質がよい時期といえるでしょう。
髪の毛が生え変わるメカニズム④:退行期
退行期は、毛包が収縮する時期であり、2~3週間続くといわれています。髪の毛の根元部分が固まり、新しい髪の毛が生えてくる準備が始まります。退行期を迎えた髪の毛は抜け落ちる準備を始めています。
シャンプーや髪の毛をとかしたときに髪の毛が抜けるのは、この時期の髪の毛といえるでしょう。
髪の毛が生え変わるメカニズム⑤:休止期
休止期は、毛包の活動が停止します。休止期は数か月続くといわれています。新しい髪の毛を作るための準備を始める段階であるともいえるでしょう。
休止期を経て、再び成長期(早期)が始まります。
髪の毛が生え変わりやすい時期
髪の毛が生え変わりやすいのは、夏の終わりから秋が多いといわれています。
この時期に髪の毛が生え変わりやすいのは、以下の理由が考えられます。
- 夏の紫外線によるダメージ
- 空気の乾燥
夏の紫外線を多く受けると、髪の毛を生成するたんぱく質に悪影響を及ぼし、髪の毛が抜けやすくなるのです。夏の紫外線ダメージの影響が出始めるのが秋であるため、生え変わりやすい時期といわれています。
しかし、1年を通してどの季節でも髪の毛が生え変わりやすくなる原因はあるため、秋だけとは言い切れません。
- 春:環境の変化に対するストレスや花粉
- 冬:寒さによる血行不良や頭皮の乾燥
季節の変わり目は寒暖差や環境変化が大きく、風邪を引いたり体調を崩したりすることもあるでしょう。髪の毛も同様に、季節や周囲の環境の影響を受けて生え変わるのかもしれません。
参考
・グラフが証明する抜け毛が多い季節|Vitabrid C12
ヘアサイクルが乱れるとAGAになりやすい
何らかの原因でヘアサイクル(毛周期)が乱れると、髪の毛の成長が妨げられ、薄毛や脱毛の危険性が高まります。
特にAGA(男性型脱毛症)はヘアサイクル(毛周期)の乱れが大きく関係しています。
AGAは進行型の脱毛症
AGAは進行型の脱毛症であり、薄毛が気になったら早めの治療が重要です。
AGAの場合、ヘアサイクル(毛周期)が次のように乱れます。
【成長期の短縮】
- 髪の毛が成長して太く長くなる時期が短縮される
- 生えてきた髪の毛は細く短くなり抜けやすくなる
【休止期の延長】
- 新しい髪の毛が生えてくるまでの期間が長くなる
- 髪の毛の密度が減少し、薄毛が目立つようになる
AGAはそのままにしておくと進行して薄毛が広がっていきます。早期に対処していれば、進行を抑えヘアサイクル(毛周期)を改善することで、髪の毛が生えてくるでしょう。
早めに専門医にご相談するのがおすすめです。
ヘアサイクル(毛周期)が乱れる3つの原因
ヘアサイクル(毛周期)が乱れる原因は様々あります。今回は次の3ついて、詳しく解説します。
ヘアサイクル(毛周期)が乱れる原因①ジヒドロテストステロン(DHT)の増加
ジヒドロテストステロン(DHT)とは、テストステロンと5aリダクターゼが結合してできるホルモンであり、男性ホルモンの一種です。
ジヒドロテストステロン(DHT)は次のような役割を持っています。
- 生殖器の発達
- 体毛の発現、声変わり
- 皮脂の分泌
ジヒドロテストステロン(DHT)そのものは、男性の身体を形成する重要なホルモンです。しかし、ジヒドロテストステロン(DHT)が男性ホルモン受容体と結合すると脱毛因子となり、毛包に悪影響を与えるようになります。
すると、髪の毛の成長が止まり、細く短く抜けやすい髪の毛ばかりが作られるようになるのです。
そのため、ジヒドロテストステロン(DHT)が多い方は、ヘアサイクル(毛周期)を乱し、AGA発症につながるといえるでしょう。
ヘアサイクル(毛周期)が乱れる原因②頭皮の血流不足
頭皮の血流が不足すると、毛包に必要な栄養や酸素が不足します。これによって髪の毛の栄養が不十分となり、成長が抑えられてしまうのです。
頭皮の血流不足の原因は、次のものが考えられます。
- ストレス
- 喫煙
- 不適切な頭皮のケア
- 栄養バランスが偏った食生活
そのため、頭皮のマッサージや適切なケア、バランスの取れた食事などを心がけ、頭皮の血流不足を改善しましょう。
ヘアサイクル(毛周期)が乱れる原因③加齢
年齢を重ねると、ヘアサイクル(毛周期)の成長期が短縮され、退行期や休止期が長くなる傾向があります。
また、ホルモンバランスの変化や、毛包の老化も加齢によるヘアサイクル(毛周期)の乱れに影響するでしょう。
以上のことから、加齢はヘアサイクル(毛周期)が乱れる原因になるといえるでしょう。
ヘアサイクル(毛周期)を正常に戻す方法4選
乱れてしまったヘアサイクル(毛周期)は、正常に戻すことができます。
日常生活でできる方法をご紹介するため、ぜひ実践してみてください。
以下の記事にも詳しく解説しているため、併せてご参照ください。
ヘアサイクル(毛周期)を正常に戻す方法①ストレスをためない
ストレスはホルモンバランスを崩し、ヘアサイクル(毛周期)の乱れにつながります。自分に合うストレス解消方法を探して、ためないように心がけましょう。
ストレス解消の代表的な例をご紹介します。
- 適度な運動
- 趣味の時間を作る
- のんびりできる時間を作る
- 瞑想、ヨガ
重要なのは、心と身体がリフレッシュできることです。
ヘアサイクル(毛周期)を正常に戻す方法②健康的な生活習慣を心がける
健康的な生活習慣の代表的な例をご参照ください。
- バランスの取れた食事
- 十分な睡眠を確保する
- 適度な運動
- アルコールや喫煙は控える
食事では特に、亜鉛やビタミンB群、鉄分などが髪の毛の成長を促す栄養素とされています。積極的に摂取しましょう。
ヘアサイクル(毛周期)を正常に戻す方法③正しい方法で丁寧にシャンプーする
シャンプーするときは頭皮をマッサージするように優しく洗いましょう。
気持ちいいからと、ついゴシゴシ頭皮をこすったり、匂いが気になって1日に2回以上シャンプーしたりしていませんか?
これらのケアは、頭皮にとって負担であり、ヘアサイクルの乱れに繋がります。
丁寧にシャンプーするポイントは、以下の通りです。
- シャンプーをつける前に髪の毛をしっかり濡らして汚れを落とす
- シャンプーは適量を守る
- しっかり泡立てて指の腹でマッサージするように優しく洗う
- シャンプーが残らないようにしっかりすすぐ
短髪の方は、髪の毛が濡れる程度でするにシャンプーをつけてしまいがちですが、シャワーで流すだけで落ちる汚れも多いため、まずは汚れをしっかり落としてからシャンプーをつけましょう。
頭皮に負担がかからない低刺激のシャンプーを使うのもおすすめです。
ヘアサイクル(毛周期)を正常に戻す方法④AGA治療を受ける
AGAの治療を受けるのもおすすめです。
AGA治療には、脱毛因子を抑制する内服薬や、頭皮の血流を促進する外用薬などを用いて薄毛を改善する治療を行っています。
個々の髪の毛の状態を見て、専門医が適切な治療方法を提案してくれるため、薄毛が気になる場合は治療を受けるのもよいでしょう。
ヘアサイクル(毛周期)の乱れはAGAにつながる!悩む前にウィルAGAクリニックにご相談ください
ヘアサイクル(毛周期)は、髪の毛の生え始め~抜け落ちるまでの一連を指し、乱れることでAGAにつながります。ヘアサイクル(毛周期)の乱れには様々な原因が考えられるため、専門医を受診して原因の特定と個々に合わせた治療を受けるのが望ましいでしょう。
ウィルAGAクリニックでは、治療実績約8万件のAGA治療の専門医が対応してくれます。いちど、無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
【よくある質問】
髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの一連を指します。ヘアサイクル(毛周期)には髪の毛が生えて太くしっかり成長する時期(成長期)、髪の毛の成長が止まる時期(退行期)、新たな髪の毛を生成し、古い髪の毛が抜け落ちる時期(休止期)に分かれています。
AGAとヘアサイクル(毛周期)には深い関りがあります。ヘアサイクル(毛周期)が乱れることで髪の毛が健康に生えてくる時期が短くなり、細く短く抜けやすい髪の毛が生成されるのです。結果、AGAにつながります。AGAの発症や進行を抑えるためには、ヘアサイクル(毛周期)を正常に戻すことが重要です。