お酒はAGAに良くないの?アルコールと薄毛の関係を徹底解説

公開日 / 2021.06.30 更新日 / 2024.08.14

「お酒は髪によくない」「髪のためには禁酒した方がいい」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?お酒が好きな方や付き合いで飲酒の機会が多い方にとっては、気になる情報ですよね。

この記事では、アルコールと薄毛の関係を徹底解説。お酒は薄毛の原因になるのか、お酒を飲むとAGA治療薬の効果がなくなるのかなど、詳しく説明します。正しい情報を知って、上手にお酒と付き合いながら、AGA治療を進めましょう。

1. お酒は薄毛の原因になるのか?

アルコールと薄毛の関係については、ネット上などでさまざまなうわさが飛び交っていますが、真偽のほどがわからず、不安な方も多いと思います。飲酒と薄毛の関係について、正しい情報をお伝えします。

(1)直接的に関係があるわけではない

実はお酒と薄毛には直接的な関係はありません。「酒は百薬の長」という言葉がある通り、適度な飲酒であれば、下記のようなプラスの作用もあります。

・血行改善作用により、発毛に必要な栄養や酸素がいきわたりやすくなる

・薄毛につながるストレスを解消できる

・入眠効果やリラックス効果がある

薄毛対策のために禁酒する必要はありません。しかし、過度にアルコールを摂取すると、薄毛に悪影響を及ぼします。

(2)過度な飲酒が薄毛にもたらす影響

過度な飲酒が薄毛にもたらす主な影響を4つご紹介します。

・髪の成長に必要なアミノ酸が、アルコール分解のために消費される

体内に入ったアルコールは肝臓で分解されます。その過程で「アセトアルデヒド」という有害物質が発生します。アセトアルデヒドには、二日酔いの原因や肝機能を低下させる有害な作用があります。このアセトアルデヒドは、ALDHという脱水素酵素により、無害な酢酸に分解されます。

過剰な飲酒により、アルコール量が多すぎて分解が追いつかない場合、アルコール分解の効率を向上するために体内のアミノ酸が使われます

アミノ酸は髪の成分である「ケラチン」を構成するのに必要な成分です。過度な飲酒によりアミノ酸が大量に使われると、ケラチンの材料が不足して、髪の成長に影響する可能性があります。

・発毛・育毛に大切な栄養が不足する

アルコールを摂取しすぎると、胃腸の働きが低下し、栄養の消化吸収能力が低下。ビタミンAやビタミンB群など、発毛・育毛に必要な栄養素が不足してしまいます。

さらにお酒のおつまみは、糖質や脂質の多いメニューになりがちです。偏った食生活を続けると、髪に大切な栄養素を充分にとれず、薄毛が進行する可能性があります。発毛・育毛に関係する主な栄養素は以下の通りです。

・ビタミンA:白髪や抜け毛を防ぐ

・ビタミンB:毛髪の生成をサポートする

・ビタミンC:ハリやコシのある丈夫な髪の毛に導く

・ビタミンE:頭皮の血行不良を防ぐ

・亜鉛:アミノ酸、ケラチンの生成をサポートする

・睡眠の質が低下し、髪の成長に悪影響が出る

お酒を飲みすぎて、寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりと睡眠の質が低下すると、成長ホルモンの分泌が滞ります

髪の成長や修復には、成長ホルモンの働きが欠かせません。睡眠中は1日のなかで、成長ホルモンが一番多く分泌される時間帯です。お酒による睡眠の質の低下は、薄毛につながる可能性があります。

参考:アルコールとアセトアルデヒドの分解について | 東海国立大学機構 岐阜大学 科学研究基盤センター 共同研究講座抗酸化研究部門 (antioxidantres.jp)

参考:肝臓の健康とアミノ酸|より深く知る アミノ酸のヒミツ!|アミノ酸大百科|味の素株式会社 (ajinomoto.co.jp)

2. お酒を飲むとAGA治療薬の効果はなくなるのか?

AGA治療薬は継続して飲み続ける必要があるので「お酒を飲むと効果はなくなるのか」「お酒と飲んでも身体に影響はないのか」と気になる方も多いのではないでしょうか。AGA治療薬と飲酒の関係について詳しくご説明します。

(1) お酒を飲んでも効果がなくなるわけではない

AGAクリニックなどの医療機関で処方されるAGA治療薬は、アルコールの影響を受けにくい薬がほとんどです。AGA治療でよく使われる「プロペシア」や「ザガーロ」、「ミノキシジル」などは、適量のお酒を飲んでも効果はなくならず、身体へのリスクも少ないです。

しかし、海外製のAGA治療薬を個人輸入した場合は、話が別です。海外製のAGA治療薬は、厚生労働省の承認を受けておらず、効果効能や副作用などの保証がないからです。アルコールとの因果関係も不明なので、個人輸入した薬を服用するのはやめましょう。

(2) 過度な飲酒は薬によってはNG

適度な飲酒であれば、AGA治療薬の効果に影響がなく、身体へのリスクもほぼありません。しかし、過度に飲酒すると薬の種類よっては、悪影響があります。代表的なAGA治療薬について、ご紹介します。

 ・プロペシア

プロペシアが体内に吸収されると肝臓で分解されます。そのため、服用すると肝臓に一定の負担がかかり、まれですが肝機能障害の副作用が起きる可能性があります。製造販売元であるMSD株式会社による臨床試験では、0.2%の頻度で副作用が現れたそうです。

プロペシアを飲んでいる人が、アルコールを過剰摂取すると大きな負担がかかり、肝機能障害のリスクが大きくなります。

また、プロペシアがまれに引き起こす副作用である性欲減退やEDも過度な飲酒の影響を受けます。アルコールを過剰にとると、勃起に必要な神経の働きを抑制し、EDの症状を悪化させてしまう可能性も。副作用が現れやすくなるので注意が必要です。

・ザガーロ

プロペシアと同様、肝臓で分解される薬のため、アルコールを過剰摂取すると肝機能障害のリスクが上昇します。

・ミノキシジル

ミノキシジルは、血管を拡張して、血流をスムーズにする効果のある治療薬です。血管が拡張することで、血圧が下がります。アルコールも同じく血管を拡張して、血圧を下げる作用があるため、併用すると相乗効果により、血圧が低下しすぎる可能性があります。

ミノキシジルとアルコールを同時に摂取するのは避けましょう。使用後にめまいや動悸を感じたときは、要注意です。

また、ミノキシジルの内服薬も、プロペシアやザガーロと同じく、肝臓で分解されます。肝機能障害のリスクが高まるので、過度な飲酒は控えてください。 

ご紹介したように、AGA治療薬を服薬している方が、過度な飲酒をするとさまざまなリスクがあります。薬の種類やその方の体質、持病などによって、副作用の可能性は変わってきますので、クリニックの医師とよく相談してから服薬すると安心です。

適度にお酒を楽しみながら、AGA治療を進めていきましょう。

3.お酒とAGAの関係に関するご相談はウィル AGA クリニックへ

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、

全力でサポートしていくことをお約束します。

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