育毛サロンとAGAクリニックは何が違う?育毛効果や治療内容を解説
「前髪が少し薄くなってきた」「頭皮が目立つようになった」など髪の悩みを抱えたときに、誰に相談すればよいのか迷ってしまう方は少なくありません。
相談先をインターネットで調べてみると育毛サロンやAGAクリニックなどが表示されると思いますが、この両者には違いがあります。同じ認識でいると自分の悩みに対して求めている回答や治療を受けられない可能性があります。
本記事では育毛サロンとAGAクリニックの違いや、それぞれを利用すべき方はどんな方なのか、詳しく解説します。
目次
1.育毛サロンとAGAクリニックの違いとは?
まずは育毛サロンとAGAクリニックの違いについて紹介します。
(1)提供するサービスが異なる
育毛サロンとAGAクリニックでは、そもそも提供するサービスが大きく異なります。具体的な違いとしては、以下の点が挙げられます。
①育毛サロンが提供するサービス
育毛サロンとは、今ある髪の毛の維持を目的としたエステサロンを指します。主に、頭皮洗浄や頭皮マッサージ、髪への栄養補給などの頭皮ケアを提供しています。カウンセリングや頭皮状態のチェックを行い、頭皮の角質除去や育毛剤の塗布など、個々に合った頭皮ケアを受けられるのが特徴です。
使用される育毛剤やシャンプー、トリートメントなどはそれぞれのサロンで異なりますが、髪にハリやコシを与える成分などが含まれており、髪への栄養補給も同時に行ってくれます。
②育毛クリニックが提供するサービス
いっぽう、育毛クリニックでは医学的根拠に基づいた治療を受けることができます。
育毛サロンは、「今ある髪の毛を維持する=薄毛の予防」を提供していましたが、育毛クリニックでは、すでに進行した薄毛の「治療」も提供します。
例えば、男性型脱毛症(AGA)であれば内服治療薬であるフィナステリドを用いてAGAの進行を抑えていきます。また、注入治療法である毛髪再生メソセラピーは、髪の毛を作る「毛包幹細胞(もうほうかんさいぼう)」を活性化させ、発毛効果を高めることが期待されます。
このような医学に基づいた治療は医師のいる施設でしか行うことができません。
(2)一番の違いは「医師の治療行為」ができるかどうか
両者のもっとも大きな違いは、「医師による治療行為」ができるかどうかです。より詳しく見ていきます。
①AGAクリニックは医学的に有効な治療ができる
育毛サロンとAGAクリニックの違いを見てきましたが、なぜここまでサービス内容が異なるのでしょうか。
それは、「医師の治療行為」が施設で行えるかどうかにあります。
AGAクリニックは医療機関として登録され、医師が常駐しています。そのため、医療用の内服治療薬や注入治療、植毛手術などの治療を提供することが可能です。
一方、育毛サロンは医療機関ではないため、医療行為を行えません。また、医療機関でないことから、医師がいない施設もあります。
よって、育毛サロンとAGAクリニックでここまでのサービス内容の違いが生じているのです。
②育毛サロンは育毛の「手助け」のみ
医療行為のできるAGAクリニックは発毛や育毛の「治療」、医師のいない育毛サロンでは育毛の「手助け」と考えると良いでしょう。
医療行為はできませんが、上記で紹介したように頭皮ケアを行うことで頭皮環境を整え、髪の毛を健やかに保つ手助けを行ってくれます。
2.育毛サロンとAGAクリニックのどちらを選ぶ?
では、育毛サロンとAGAクリニックのどちらを選べばいいのでしょうか。両者の利用すべき人について紹介します。
(1)育毛サロンを利用するべき方とは?
育毛サロンを利用するべき方は、脱毛について気にはならないが髪の健康に興味があるという方です。
例えば「髪質を意識してケアしているけどこれで合っているか気になる」「将来のためにヘアケアをしておきたい」といった方には、育毛サロンがおすすめです。育毛サロンでは、髪や毛根の状態を確認したり、髪についての正しい知識を得たりできるので、薄毛の予防にも役立ちます。
その上、カウンセリングにより自身の頭皮の状態に合う育毛剤やシャンプーなどの洗髪剤、ヘアケアを提案してくれます。髪の健康について知りたい方は育毛サロンを利用してみましょう。
(2)AGAクリニックを利用すべき人とは?
育毛サロンとは異なり、AGAクリニックを利用すべき人は脱毛が目立って気になる方です。脱毛が目立つ原因として、遺伝的体質による脱毛の進行やAGAの発症などがあります。
なかでもAGAは、自然治癒が難しい進行性の脱毛症です。早期発見・早期治療が重要なので、脱毛が気になり始めた人はAGAクリニックの利用を検討してみましょう。
3.脱毛症の治療にはAGAクリニックを利用しよう
脱毛症の治療を考えている人には、AGAクリニックがおすすめです。ここからは、その理由を紹介します。
(1)進行している脱毛症の治療にはクリニックがおすすめ
進行している脱毛症には進行を抑える治療が必要になります。頭皮ケアを提供する育毛サロンでは脱毛症の進行を抑えられません。そのため、治療が行える育毛クリニックが適しています。
脱毛症の進行を抑える具体的な治療法としては、投薬療法が推奨されています。
AGAの場合、一般的にフィナステリドやデュタステリドなどの5αリダクターゼ阻害薬が処方されます。男性ホルモンであるテストステロンは、5αリダクターゼの働きによりAGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)へ変換されてしまうので、5αリダクターゼ阻害薬によってジヒドロテストステロンの生成を抑えるのです。
つまり、AGAの原因を生み出さないことで、薄毛や脱毛を改善しよう、という考え方です。加えて、発毛を促すミノキシジルも織り交ぜながら、AGAの投薬療法をすすめていきます。(AGAクリニックでは内服も行うこともあり)
参考:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
(2)症状や原因に合わせて治療メニューを組み合わせられる
AGAの治療には内服治療や注入治療がありますが、これらの治療法を組み合わせて、もっとも患者さんに適している治療を実施します。
例えば、発毛効果を十分に得るためにAGA治療薬と育毛メソセラピーという治療法を組み合わせることもあります。AGA治療薬は脱毛の進行を抑えて徐々に毛量を増やしていきますが、効果を実感するまでには時間がかかります。そこで、毛髪の増量に効果的な育毛メソセラピーを利用して毛髪を増量し、AGA治療薬で毛髪を維持する、という治療が行われます。
(3)進行性の脱毛症を放置するのはリスクが高い!
髪の毛が生えてから自然に抜け落ちるまでをヘアサイクル(毛周期)と呼びます。AGAはジヒドロテストステロン(DHT)によりヘアサイクルが短くなり、産毛が硬い毛へと成長する「成長期」を十分に迎える前に毛が抜け落ちてしまうのです。
AGAは進行性の脱毛症なので、上記のようなヘアサイクルの悪化が頭部全体に広がっていきます。患部が広くなるほど治療にかかる期間や費用も高くなりやすいので、なるべく早めにAGAクリニックを尋ねることをおすすめします。
4.育毛や発毛に関するご相談はウィル AGA クリニックへ
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。