アボルブカプセルの効用は?発毛効果や副作用、服用方法を解説!

公開日 / 2021.02.18 更新日 / 2024.08.14


アボルブカプセルは口から飲むタイプの発毛薬です。
1カプセルに有効成分デュタステリド0.5mgを配合しています。

デュタステリドは前立腺肥大症(トイレの回数が増える、尿の切れが悪くなるなどの症状が見られる)の治療に用いられる成分です。
しかし、国内ではAGA(男性型脱毛症)の症状に悩まされている方の治療にも用いられています。

今回はアボルブカプセルについて詳しく紹介します。
AGAによる抜け毛や薄毛が気になる方は参考にしてください。

【Youtubeでも解説中!】
Dr.シュンの発毛チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=WM3-m8R2MYc

1.発毛薬アボルブカプセルの効果や服用方法などについて


AGAの原因となるのが5α還元酵素です。
男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素と結びつくと、脱毛作用のあるジヒドロテストステロンへ変換されます。

ジヒドロテストステロンによってヘアサイクルの成長期が短くなり、軟毛化(髪の毛が細く弱弱しくなる)していきます。

5α還元酵素1型と2型を阻害する効果を持つのがアボルブカプセルの有効成分デュタステリドです。
別名ザガーロと呼ばれることもあります。

【2種類ある5α還元酵素】

5α還元酵素1型 全身の毛乳頭細胞にある
5α還元酵素2型 前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞にある

AGAの症状は前頭部や頭頂部の髪の毛によく見られます。
そのため、AGAの症状に与える影響は、5α還元酵素2型のほうが強いと考えられています。

また、デュタステリドは日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年」で推奨度Aの評価(行うよう強く勧める)を受けている有効成分です。科学的根拠(エビデンス)があるため、高い信頼性を持っています。

(1)発毛効果はプロペシアよりアボルブカプセルのほうが高い?

AGA治療薬プロペシアでは有効成分フィナステリドを配合しています。
フィナステリドは5α還元酵素2型を阻害する効果を持つ有効成分です。

フィナステリドに比べ1型を100倍、2型を3倍抑制すると言われています。
そのため、プロペシアよりアボルブカプセルのほうが高い発毛効果が期待されています。

また、効果が持続しやすい点もアボルブカプセルのほうが上です。
有効成分フィナステリドとデュタステリドの半減期をご覧ください。

【有効成分の半減期】

・フィナステリド:3~4時間ほど
・デュタステリド:3~5週間ほど

薬における半減期とは、血中の有効成分濃度が半分になるまでの時間のことです。
効果は半減期の長いデュタステリドのほうが持続しやすいと考えられます。

参照:https://www.nichiiko.co.jp/medicine/file/50030/attached_pdf/50030_attached.pdf
参照:
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00051088
参照:
https://www.pmda.go.jp/drugs/2015/P20151001001/340278000_22700AMX01012_G100_1.pdf

(2)アボルブカプセルとミノキシジルの併用でさらに効率的に発毛

AGA治療では口から飲む内服薬と頭皮に塗布する外用薬と併用することがあります。
内服薬と外用薬の併用により、さらに効率的な発毛が期待できます。

アボルブカプセルと併用できるのが、有効成分ミノキシジルです。
ミノキシジルには血流を改善し、毛母細胞を活性化させる効果があります。

国内で市販されている発毛剤にも配合されている有効成分です。

ミノキシジルも「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年」で推奨度Aの評価を受けています。
効率的な発毛を目指したい方は、アボルブカプセルとミノキシジルを併用できるかどうか医師に相談してください。

また、プロペシアとアボルブカプセルを併用してはいけません。
プロペシアは2型を阻害、アボルブカプセルは1型と2型を阻害する発毛薬のため、効果が重複してしまい、副作用のリスクが上昇します

(3)発毛薬アボルブカプセルの服用方法

アボルブカプセルは(デュタステリド0.5mg)は1日1回使用します。
水またはぬるま湯と一緒にカプセルごと飲んでください。

口腔咽頭粘膜を刺激する恐れがあるため、カプセルは噛まずに割らずに飲みます。

食事への影響は少ないため、アボルブカプセルは食前食後どちらでもよいです。
多少の前後は大丈夫ですが、できる限り24時間間隔で飲みましょう。

アボルブカプセルの効果が分かるまで、3か月~6か月ほどかかります。
1か月で効果を実感できないからといって、使用を中止しないでください。

効果が出てきたら、その後も継続して使用します。
使用を中止すると効果が切れてしまう点には注意してください。

(4)アボルブカプセルの薬価はどのくらい?

アボルブカプセルの薬価(薬の公定価格)は0.5mg1カプセルで214円です。

【1か月分の薬価】

214円×30日分=6,420円

アボルブカプセルは処方箋医薬品です。

処方箋医薬品は医師による処方せんが必要になるため、取扱いの医療機関で入手します。
最寄りのドラッグストアでは購入できないため注意してください。

医療機関で処方を受けたときは薬価の他、さまざまな費用がプラスされています。
そのため、1か月分の薬代は6,420円より上回ることが多いです。

基本的に医療機関でのAGA治療は自費診療となるため、保険は使えません。
医療機関によってAGA治療の料金が異なるため、事前に公式ホームページで確認してください。

また、薬代の他にも初診料や再診料がかかることがあります。
なるべく負担を抑えたいときは、初診料や再診料がかからない医療機関へ来院するとよいです。

参照:https://www.nichiiko.co.jp/medicine/product/50030

2.発毛薬アボルブカプセルの副作用


アボルブカプセルには以下の副作用が報告されています。

【主な副作用】

副作用の種類 頻度
勃起不全 1%以上
リビドー減退 1%以上
乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感) 1%以上
射精障害 1%未満
蕁麻疹 1%未満
腹部不快感 1%未満
浮動性めまい 1%未満
下痢 不明
抑うつ気分・味覚異常 不明
アレルギー反応・発疹 不明

国内で実施された臨床試験では、症例403例中44例(10.9%)に副作用が見られました。
肝機能障害(頻度1.5%)といった重大な副作用の報告もあります。

また、男子胎児の生殖器の発達に悪影響を与える可能性があるため、女性はアボルブカプセルを使用しないでください。

安全性が確立されていない小児にも使用させてはいけません。
皮膚から有効成分が吸収されることがあるため、女性や小児は割れたアボルブカプセルを直接触らないでください。

半減期が長めとなるアボルブカプセルは、効果だけではなく副作用も持続しやすいです。
もし、気になる副作用が見られたときは、すぐに使用を中止して医師に相談してください。

参照:https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2499011M1027_1_13/

(1)血液検査で副作用の判定が受けられる

AGA治療を行う医療機関によっては、血液検査を実施しています。
患者さんがその薬を使用できるかどうか、判定するために行うのが血液検査です。

薬の使用で何らかの異常が出たときも、血液検査を行うことで副作用かどうかの判定ができます。

(2)アボルブカプセルの個人輸入には注意

海外から個人輸入すると価格の安いアボルブを入手できます。
しかし偽物を掴まされる恐れがあるため、薬の個人輸入には注意が必要です。

もし個人輸入した薬で何らかの異常が出ても、それは自己責任です。

しかし、医療機関であれば正規アボルブカプセルの処方が受けられます。
そのため、偽物を掴まされる心配はありません。

万が一薬の副作用が出てもすぐに医師に相談できます。

アボルブカプセルの副作用はすべての方に出るわけではありません。
しかし副作用の可能性はあるため、安全・安心の意味でも医師から処方を受けたほうがよいです。

3.発毛に関するご相談はウィル AGA クリニックへ

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。

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この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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